鮎川哲也賞
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鮎川哲也賞(あゆかわてつやしょう、1990年 - )は、東京創元社が主催する公募新人文学賞。1988年、鮎川哲也が東京創元社から『鮎川哲也と13の謎』を刊行した際、13番目の椅子を新人に公募し、この企画を発展する形で、1990年に東京創元社が創設した。創意と情熱溢れる鮮烈な推理長編に与えられる。現在の選考委員は笠井潔・島田荘司・山田正紀。正賞はコナン・ドイル像、賞金は印税全額である。
目次 |
[編集] 受賞作一覧
[編集] 鮎川哲也と13の謎 13番目の椅子(1989年)
[編集] 第1回から第10回
- 第1回(1990年) 受賞作 芦辺拓 「殺人喜劇の13人」
- 第2回(1991年) 石川真介 「不連続線」
- 候補作
- 硬結田信樹 「殺すわたし」
- 篠田真由美 「琥珀の城の殺人」
- 城靖夏夫 「サーカス村の殺人」
- 那伽井聖 「羅候の首」
- 候補作
- 第3回(1992年) 加納朋子 「ななつのこ」
- 候補作
- 有正眞一郎 「鵞鳥商店街探偵談」
- 成田かずみ 「愛の嵐」
- 美唄清斗 「殺人デュエット」
- 柳竜一 「アガサ・クリスティー殺害計画」
- 候補作
- 第4回(1993年) 近藤史恵 「凍える島」
- 候補作
- 瀧まゆみ 「青き沈黙」
- 風田二兎 「さびしがりやに捧げる首ナシ死体」
- 貫井徳郎 「慟哭」
- 候補作
- 第5回(1994年) 愛川晶 「化身 アヴァターラ」
- 候補作
- 矢口敦子 「家族の行方」
- 山瀬翠 「明石に死す」
- 美唄清斗 「由仁葉は或る日」
- 園部佳朗 「AICOの殺人」
- 候補作
- 第6回(1995年) 北森鴻 「狂乱廿四孝」
- 佳作
- 佐々木俊介 「繭の夏」
- 村瀬継弥 「藤田先生のミステリアスな一年」
- 候補作
- 青壁憂也「紙の中」
- 三好圭一「最期の風景」
- 横内正彦「三好圭一」
- 佳作
- 第7回(1996年) 満坂太郎 「海賊丸漂着異聞」
- 候補作
- 柄刀一 「朱の絢爛」
- 舞子悦司 「唖吼の輪廻」
- 山瀬翠 「凶獣の森」
- 候補作
- 第8回(1997年) 谺健二 「未明の悪夢」
- 第9回(1998年) 飛鳥部勝則 「殉教カテリナ車輪」
- 候補作
- 伊藤柳児 「君にバラード」
- 九丹量巨 「アーバンカルトポップリアクシン」
- 候補作
- 第10回(1999年) 受賞作なし
- 候補作
- 夕木涼子 「オールド・デイズ」
- 今里浩紀 「誘拐」
- 今田孝志 「推理小説」
- 候補作
[編集] 第11回から第20回
- 第11回(2001年) 門前典之 「建築屍材」
- 候補作
- 金沢整 「完全なる容疑者」
- 九条菖蒲 「月見草」
- 迫光 「シルヴィウス・サークル」
- 候補作
- 第12回(2002年)後藤均 「写本室の迷宮」
- 候補作
- 鷹将純一郎 「過ぎ去りし時の彼方から」
- 江東うゆう 「楽土を出づ」
- 岸田るり子 「ファミリー・シークレット」
- ほしおさなえ 「ヘビイチゴ・サナトリウム」
- 候補作
- 第13回(2003年) 森谷明子 「千年の黙 異本源氏物語」
- 候補作
- 関野喬 「クリスマス・ミステリ」
- 金沢整 「G・A・N・G」
- 三沢陽一 「玩弄迷宮」
- 候補作
- 第14回(2004年) 神津慶次朗 「月夜が丘」、 岸田るり子 「屍の足りない密室」
- 候補作:
- 市川藍 「湖の騎士」
- 小早川雅彦 「パブロ・ピカソの肖像―「ゲルニカ」一九三七年」
- 葉月みづは 「華奢の夏」
- 候補作:
- 第15回(2005年) 該当作なし
- 佳作 篠宮裕介 「六月の雪」
- 候補作
- 井上幸俊 「崖上十字」
- 鈴木一夫 「菜摘ます児」
- 九条菖蒲 「群青」
- 第16回(2006年) 麻見和史 「ヴェサリウスの柩」
- 佳作
- 似鳥鶏 「理由あって冬に出る」
- 松下麻利緒 「毒殺倶楽部」
- 候補作
- 鈴木凛太郎 「りっちゃんの酒蔵」
- 斯波耕之介 「虞美人草綺談」
- 鏑木蓮 「継がれた殺意」
- 佳作
[編集] 選考委員
- 第1回から第6回 鮎川哲也、紀田順一郎、中島河太郎
- 第7回 鮎川哲也、土屋隆夫、有栖川有栖
- 第8回から第10回 綾辻行人、有栖川有栖、島田荘司
- 第11回から第12回 鮎川哲也、笠井潔、島田荘司
- 第13回 笠井潔、島田荘司
- 第14回から第16回 笠井潔、島田荘司、山田正紀