鰯クラブ
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『鰯クラブ(いわしくらぶ)』とは、東京都を活動基盤とするプライベート・サッカーチームである。
[編集] 概要
俳優大杉漣が発起人となり、1991年に製作プロデューサーや映画監督・俳優などが中心となって都内に立ち上げられたプライベート・サッカーチームである。発起人の大杉連は、正FWで、キャプテンナンバーの背番号「10」を使用している。正GKは、俳優の西守正樹。メンバーには、他に俳優の椎名桔平、清水一哉、法福法彦、柳楽優弥、映画監督の青山真治らがいる。
当初メンバーは12名で創設されたが、その後、企業家、サラリーマン、学生などを加え、現在では100名を越えるメンバーを擁する強豪プライベートサッカーチームとなった。メンバーには、聞くと耳を疑うような著名な映画監督や俳優、企業家なども在籍しているとされているが、サッカー競技を行う際には「サッカー以外の肩書きや地位は関係ない」とのチーム理念から、肩書きにこだわることは一切なく、皆がゲーム前のグラウンドのライン引きなどの雑務までこなす。
毎月4-5回の試合を組み、積極的な活動を展開している。試合はもちろん練習に至るまで、取組姿勢は真剣そのもので、緩慢なプレーが見られるとチームメートから「もっとしっかり蹴らんかっ!」との怒号が行き交い、FWの主将・大杉漣さえも「点の取れないフォワード」と皮肉られる。年間の試合の勝率は常に60-70%台をキープしている。
「鰯クラブ」の名は、発足時にメンバーが鰯専門料理店に集まって立上げのミーティングを行ったことに由来しており、当初は「FC○○○」・「東京○○○」といった名称が候補に挙がったが、検討の結果、「鰯」がなじみのある魚であることや、「弱い」という文字が含まれていることから、愛着を持てそうなネーミングであるとして命名された。