黒鍵 (TYPE-MOON)
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黒鍵(こっけん)は、TYPE-MOONの作品に登場する架空の武器。外見は剣状でありレイピアに近いが、斬るのではなく投げつけて使用する。刃渡りは80~90cm、重量は1kg程度で重心が投擲に向くような位置にある。十字架を模していて、基督教徒だった死徒の体に無理やり人間の頃の自然法則を叩き込み、もとの肉体に洗礼しなおして塵に還す摂理の鍵。
『月姫』のヒロイン・シエルと、Fate/stay nightのサブキャラクター・言峰綺礼が使用する。 シエルと言峰綺礼は同じ黒鍵を武器として使用してるが、直接の関係はないと思われる。
作中に登場する組織「聖堂教会」においての基本武装のひとつとされるが、扱いが難しいうえ威力もさほどないため愛好する人物は少ない。彼らが『魔』と定義するモノの多くは霊体や現象なので、それを退ける黒鍵も霊的干渉力に重きを置いている。ことシエルの黒鍵は並の死徒ならば一撃にして六度は滅ぼせる力を持っている。
黒鍵はそのまま持ち歩いてもよいが、上級者もしくは選ばれた代行者は柄のみを持ち歩き、使用時に聖書の一ページに魔力を通すことで刀身に変化させる。シエルはこの方法で100本近くを持ち歩くことができる。言峰は刃の付いた状態で保管していた物を衛宮士郎に渡すシーンがある。また、戦闘時に法衣の下から刃の付いた状態の黒鍵を取り出すシーンもある。
シエルの場合「第七聖典」(=服の下)に忍ばしていると思われる(月姫をベースとした格闘ゲーム「MELTY BLOOD」の対戦後の会話で確認できる)。
鉄甲作用という特殊な投擲法をすることで、命中した対象を吹き飛ばす技法がある。また、シエルの黒鍵は刀身部分には刺さった対象に特殊な効果を与える魔術を付与している。魔術名称・効果には以下のものがある:
- 火葬式典
- 刺さった箇所を燃焼させる
- 土葬式典
- 刺さった箇所を石化させる
- 風葬式典
- 刺さった箇所を乾燥させる
- 鳥葬式典
- 刺さった対象にカラスが集る
これ以外の魔術的な効果を付与することも可能なようであるが、作中には登場しない。