出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この項目には未成年者の閲覧にふさわしくない記述・表現が含まれている可能性があります。不快に感じる方は閲覧をご遠慮ください。
Fate/stay night |
ゲーム |
ゲームジャンル |
伝奇活劇ビジュアルノベル |
対応機種 |
Windows98/ME/2000/XP |
発売元 |
TYPE-MOON / 有限会社ノーツ |
発売日 |
2004年1月30日(CD)
2006年3月29日(DVD) |
レイティング |
18禁 |
キャラクター名設定 |
不可 |
エンディング数 |
5+40 |
セーブファイル数 |
300 |
画面サイズ |
800×600 / 65536色 |
音楽フォーマット |
DirectSoundに対応した
PCM音源必須 |
キャラクターボイス |
なし |
CGモード |
あり |
回想モード |
なし |
メッセージスキップ |
全文/既読 |
オートモード |
あり |
その他 |
初回限定版に設定資料集
『Fate/side material』付属 |
テレビアニメ |
監督 |
山口祐司 |
シリーズ構成 |
佐藤卓哉 |
キャラクターデザイン |
石原恵 |
製作 |
Fate Project |
放送局 |
放送局参照 |
放送期間 |
2006年1月 - 6月 |
話数 |
全24話 |
漫画 |
作者 |
西脇だっと |
出版社 |
角川書店 |
掲載誌 |
月刊少年エース |
発表期間 |
2006年2月号 - 連載中 |
巻数 |
既刊2巻 |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『Fate/stay night』(フェイト/ステイナイト)は、2004年1月30日にTYPE-MOONより発売されたアダルトゲーム、伝奇活劇ビジュアルノベル。これまで同人サークルとして活躍していたTYPE-MOONの商業デビュー作品である。
[編集] 概要
本作品はアダルトゲームとしては異例の初年度14万本超、2005年も年間セールスベスト10入りの2万本超の売り上げを記録している。2006年3月29日にはDVD版(内容はCD版と同じ)が、2005年10月28日にはファンディスク『Fate/hollow ataraxia』が発売された。また、角川書店からプレイステーション2版ソフト『Fate/stay night[Realta Nua]』が4月19日に発売される。当初は2006年12月発売予定だったが諸事情で延期され、2007年初頭になり、その後4月19日に決定した。また、カプコンから本作を題材にしたアクションゲーム「フェイト/タイガーころしあむ」がプレイステーション・ポータブル用ソフトで発売されることも決定した。
2006年1月から6月にかけてテレビアニメ(全24話)が放映された。また、放送開始に合わせ『月刊少年エース』にて西脇だっとによる漫画版が連載開始され、現在も連載中である。
なお、本作はTYPE-MOONの他の作品、『月姫』や、『空の境界』などと同一世界での出来事を扱っていることでも知られている。これらの作品の間にはストーリーの直接的な関係はなく、それぞれの作品は単独で内容を理解することができるものの、共通の設定を背景に描かれており、クロスオーバーする部分も存在している。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
- 「聖杯戦争」。日本のとある都市「冬木市」にて数十年に一度現れるとされる、持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」と呼ばれる存在をめぐって7人の「魔術師」が殺しあう儀式である。彼らはそれぞれ一人に一体ずつの、その身に強大な力と激しい聖杯戦争を戦い抜くに足る強靭な意思を秘めた意識存在と契約し、主たる「魔術師・マスター」と従者にして相棒たる「使い魔・サーヴァント」として最後の一組になるまで殺しあう事になる。
- 彼らにとって最優先されるべきは聖杯の入手であり、大勢の人々が彼らの戦いに巻き込まれ、死ぬ事になったとしても、それが彼らの矛を収める理由にならない。過去、最後に行われた聖杯戦争では一つの街が炎上するほどの惨事となったが、炎の中で交錯する蒼い剣士と金色の王の瞳には、互いの姿しか映っていなかった。目的の為にはあらゆる物を犠牲にする、魔術師達の欲望の集大成、それが聖杯戦争である。
- 冬木市に住む主人公・衛宮士郎は過去にある町で起きた謎の炎上事件の唯一の生存者であり、自分を救ってくれた魔術師に恩義と憧れを抱く青年であった。「多くの人を救える正義の味方になる」という願いを抱き、魔術を習うもその才能を見いだせず、半熟魔術師として自分に可能な範囲で夢を追いながら高校生活を送っていた。
- そんなある日、士郎は謎の男にいきなり命を狙われる事になる。現代社会から激しく逸脱した身なりに、明らかに人外の力をふるって士郎を殺そうとする謎の槍使い。死を覚悟した士郎の左手が紅い光を放ち始める。それは聖杯戦争に、神聖でありながら忌まわしい儀式に参加する権利を認められた証だった。
- 突如、地に現れた魔方陣の中から金色の髪に碧の眼、蒼い鎧を纏った英霊が現れる。偉大な英雄の魂を具現化し、聖杯を手に入れて己が望みをかなえる為に降り立った「剣士・セイバー」の称号を冠するその少女は、静かに、混乱しつつも自分が大きな戦いに巻き込まれたことを感じ始める士郎に問い掛ける。
「問おう、貴方が私のマスターか」
[編集] 用語解説
- 聖杯
- 元の意味ではキリストが最後の晩餐に使った杯であるが、この作品で登場するものは本物の聖杯ではなく、ただ己の望みを実現させる力を持っただけの存在であり、本来の聖遺物である聖杯とは全くの別物である。
- 万能の釜、願望機とも呼ばれ、それを手に入れるためのマスター同士の争いを聖杯戦争という。聖杯は実際には杯の形をした「物」ではなく、霊体であり、聖杯の器となる存在(魔術回路を持つ存在が用いられる)に降霊させることによって得られる。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 冬木市の聖杯は、表向きには200年前にアインツベルン、遠坂、マキリの三者が協力して行った儀式によって降霊したもの、とされる。しかし実際には、世界各地で現在までに確認されている非常に多くの贋作の一つ(第七百二十六号と呼ばれている)に過ぎない。ただし、贋作といえども真作と同等の力を持つようになる可能性があり、その場合には世間から隔離しなければならない(という大義名分の下に接収する)ため、魔術協会や聖堂教会が監視・監督している。冬木の聖杯戦争の真の目的はアインツベルンから失われた第三魔法に到達することであり、そのための大儀式「天の杯(ヘブンズフィール)」を聖杯戦争に偽装してあるだけのことで、争い合った結果敗れたサーヴァントの魂が英霊の座に戻ろうとする力を利用し、向こう側の世界(根源)への孔を穿つという仕組みである。とはいえこの儀式が成功さえすれば、たとえ第三魔法には至れなくても、根源に溢れる無限の魔力を使ってどんな願いでも叶えることができるとされ、そういう意味では、聖杯を手にするのと同じことである。
- しかし、第3次聖杯戦争において召喚されたアヴェンジャー=「この世、全ての悪」が取り込まれたことにより汚染され、願い事を他者を貶めるかたちでしか叶えられない欠陥品になってしまった(大金を願えば、他人を殺してその財産を手に入れる、など)。10年前の冬木市大火災も、言峰綺礼が「この場から人がいなくなれば」と聖杯に願った事が原因である。聖杯はそれを、住人を皆殺しにするという形で叶えてしまった。
- 冬木市における前回の聖杯戦争(第四次聖杯戦争)は10年前に行われた。本来聖杯戦争を行うには、冬木の土地の霊脈から枯渇しないように少しずつ魔力を吸い上げて、7騎のサーヴァントを呼び出したりするのに必要な量を溜める必要があり、普通ならそのインターバルに60年は要するが、第四次聖杯戦争においては呼び出した聖杯が使われておらず、そのため今回は時期が早くなった。
- マスター
- 聖杯戦争に参加する者。聖杯の助けでサーヴァントを召喚し、契約することでその資格を得る。そのためには本来、魔術師か魔術回路を持つ者であることが必要条件。但し、召喚は魔術回路が無ければできないが、召喚者と契約者は必ずしも同じとは限らない。そのため、魔術師ではないマスターが存在してもおかしくはない。マスターにはサーヴァントを支配・制御するための刻印である令呪が与えられるが、その模様・刻印される場所は人それぞれ違う。(基本的には腕の何処かに現れるらしい。)
- サーヴァント
- 聖杯の助けによりマスターに召喚された、未来も含む全時系列のどこかに存在した英雄の霊、英霊。人間が勝てるような相手ではなく(世界は広く、人の身でありながら特定の条件下で彼らに対抗しうる存在もいないわけではない)、使役する立場であるマスターより強力な存在であり、本来なら魔法使いであろうとも召喚・使役するなど敵わない。一度の聖杯戦争で、通常セイバー(剣士)・アーチャー(弓兵)・ランサー(槍兵)・ライダー(騎兵)・キャスター(魔術師)・バーサーカー(狂戦士)・アサシン(暗殺者)の7つのクラスに該当する英霊が、それぞれ1騎ずつ召喚される(ただし本作品では9名、考え方によって10名が登場する。また第3次聖杯戦争のアヴェンジャー(復讐者)のように、上記7クラス以外の英霊が召喚されたこともある)。剣豪として知られた人物であればセイバー、弓の名手であったならアーチャーなど、生前得意とした戦い方によりクラスが振り分けられる。しかし、アサシンとバーサーカーのクラスだけは、召喚呪文に特殊な一節を挟むことで、任意にクラス決定が可能。アサシンは呼び出される英霊が毎回決まっており、バーサーカーは狂化の適正がある者が呼び出される。
- 彼ら英霊はもはや霊格の点では人間を遙かに超越して精霊の域に達しており、人々に知られた名声の高さに応じて、英雄としての高い力を発揮することができる。特に生前の彼らの活躍に華を添える必殺の武器「宝具」による攻撃は、格上の存在である精霊・神霊や幻想種最強の竜種をすら、あるいは倒すことも可能とされる。ただし、名を知られるということは同時に弱点を晒すということにも繋がるため、敵に対してはその真名、並びに真名の特定に繋がる宝具の名をできるかぎり隠す(そのため、クラス名で呼ばれるのが普通)。サーヴァントとして現界するための魔力をマスターに依存しており、それが断たれると消滅してしまう(少しの間なら自力での現界も可能)。が、単独行動のスキルを持つサーヴァントならば供給がなくとも1~2日間ほど現界可能で、ランクが高い者ならば、マスターからの魔力供給を全て断たれても一切問題なく行動できる。
- サーヴァントの力を示す目安として、シナリオ担当である奈須きのこは、「サーヴァント一人の戦闘力は大体、戦闘機1機に当たる」と例えている。これは攻撃能力では各種兵装(宝具)を装備でき、1つの街を壊滅させるには数回の補給が必要というあたりからの比較である。ちなみに、彼らの個体能力は『月姫』に登場するアルクェイド・ブリュンスタッド(以後「アルク」と表記。能力全開のいわゆる「暴走アルク」ではなく、星からの絶対命令により相手の個体能力よりもやや上の出力しか出せない点を踏まえておおよそ30%に抑えた「通常アルク」を比較基準としている)の個体能力の2分の1。1対1では総じてアルクの勝率が高いものの、2対1なら勝利も可能で、宝具の相性次第では1体1でも勝利可能(最強の英霊である黄金のサーヴァントならばアルクに対して相性も良いため、単独でも勝てる可能性が十分にある)、ということ。さらに、威力を数値化できる極めて平均的な宝具を持つサーヴァントとの1対1の戦いを想定した場合、死徒二十七祖のほぼ全員、また、『月姫』に登場する軋間紅摩、蒼崎青子らであればほぼ互角の戦いができる。防衛に回るのであればかろうじて戦闘にはなる、というレベルなのは『月姫』のシエル、それに準ずるのが、『空の境界』に登場するヒロイン・両儀式の第三の人格である、「両儀式」。式の人格や、『月姫』の主人公・遠野志貴ではサーヴァントに及ばない。死徒二十七祖と戦った場合には相性の問題もあるが、基本的にはサーヴァントが有利。セイバー、ランサー、アーチャーの、いわゆる三騎士クラスならば特に優位に立てる。特に第五回聖杯戦争のセイバーはその宝具もあり、二十七祖のような物量と異質さで圧す相手には滅法強い。中にはセイバーの宝具の直撃を受けても耐えられる祖もいるが、そういった生命力だけがずば抜けて高い相手に対しては、第五回聖杯戦争のランサーの宝具が強い。
- なお彼らの本質は霊体であるため、例え実体化していても物理的手段による通常攻撃は効果がない。魔力供給を断たれると霊体に戻り、マナの薄い無機物を通り抜けることができる。その状態でもマスターと意思を通わせることが可能。霊体のままだと通常干渉を受け付けないが、現実への干渉力が落ちる。
- 召喚の際、彼らゆかりの品を触媒として用いる事で、呼び出す英霊を特定することが可能。触媒がなかった場合、召喚者と似た魂の英霊が呼び出される。
[編集] 備考
原作であるPCゲームは途中の選択によって3人のヒロインそれぞれの好感度が変化し、3ルートに分岐する方式(ただし、攻略可能順序は固定)であり、全てのルートで全てのサーヴァントの役回りが異なる壮大なビジュアルノベルとなっている。また攻略可能順序が固定であるだけでなく、最初のルートには実は隠された真相があり、後のルートで暴露されるという相互補完的な要素が盛り込まれているのも大きな特徴である(最終の桜ルートの長大化の原因ともなった)。標準的な攻略時間は60時間にも及ぶ。エンディング45の内、バッドエンドやデッドエンドが40という多さも特徴である。
本来は3ルートではなく、ライダールートやキャスタールートなど、もっと多くの分岐を考えていた。ところが、時間不足のためにそれらの分岐は削られていき、物語上必須のはずのイリヤルートまで削除され、イリヤルートでの構想の一部は桜ルートに統合されることになった。
- セイバールート:"Fate"
- セイバーが聖杯を望む理由と、彼女にとっての救いを描いたルート。ラスボスは言峰神父と黄金のサーヴァント。まずこのルートをクリアしなければ次のシナリオに進めない形式で、エンディングは1種類(夢の続き)のみ。セイバーと士郎がお互いの生き方を理解し尊重するようになっていく過程で、自らの折れかけた「思い」を相手の生き方の中に再確認し合い、最後にはその思いを貫くためにそれぞれの道を選ぶ、というもの。
- 遠坂凛ルート:"Unlimited Blade Works"
- セイバールート終了後選択可能。サーヴァントとマスターの契約破りや裏切りが横行し、敵味方の関係が目まぐるしく変化するシナリオ。ラスボスは黄金のサーヴァント。アーチャーの意外な正体を明らかにすると共に、士郎自らサーヴァントと戦うなど、主人公衛宮士郎のルートでもある。これから士郎が歩むことになる険しい道と、それを突きつけられてなお揺るがぬ彼の決意を描く。イリヤの正体、バーサーカーとの関係も描かれる。エンディングはTrue(Brilliant Years)とGood(sunny day)の2種類。また、この話はFateルートとは表裏一体の構成になっている。
- 間桐桜ルート:"Heaven's Feel"
- 上の2ルート攻略後選択可能になる。聖杯戦争を描いたこれまでのルートと根本的に異なり、そもそも「聖杯」とは何か、なぜサーヴァント同士の戦いが必要だったのかという核心の部分の謎を明らかにするシナリオ。また、士郎の人格が抱える歪みを解決し、彼が救われるための在り方の一例を提示する。このルートのみアサシンのクラスに入る英霊が開始後すぐに交代し、後の方を「真アサシン」と呼んで区別している。ラスボスはTrueでは言峰神父、Normalでは間桐桜。エンディングはTrue(春に帰る)とNormal(櫻の夢)の2種類。さらに正規のエンディングではないが、「桜ルートの中のセイバーエンド」というべきエンディングも存在する。なおこのルートには、制作段階で断念された"イリヤスフィール・ルート"としての側面も含まれている。
- その他のエンディング
- 本作品の上記以外の40のバッド・デッドEDについては、「とっさの選択を間違え殺される」というお約束的なものも多数存在するが、中には一つの解決・結末を示したものも存在する。例としてセイバールートで士郎が聖杯戦争を放棄させられてしまう(桜が一変して士郎に冷たくなる)、士郎がそれまでの「正義を貫く自分」を桜ルートでも選択してしまう等。
[編集] 登場キャラクター
※声優はTVアニメーション・プレイステーション2版による。PCゲーム版はバーサーカーの咆哮を除きボイスは存在しない。
[編集] 主人公・メインヒロイン
- 衛宮士郎(えみや しろう - 声優:杉山紀彰)
- 身長:167cm 体重:58kg
- イメージカラー:赤銅
- 特技:ガラクタいじり、家庭料理
- 好きなもの:家庭料理 苦手なもの:言峰綺礼
- 主人公。10年前の大火災の唯一の生存者。その際、魔術師である衛宮切嗣(後述)に助け出され、養子として引き取られる。養父に無理に頼み込んで魔術の指導を受け、今も欠かさず鍛錬を続けてはいるものの、本来魔術師の家系ではない上、養父亡き今となっては完全な独学であり、簡単な「強化」の魔術しか使うことができない。物体の構造を把握することにかけては一流だが、その才能は本来魔術師にはあまり役に立たない類のもの。切嗣に命を救われたこと、そして助かったのが自分一人であることが非常に強烈な心象として残っており、切嗣への憧れから、正義の味方となってみんなを救い、幸せにするという理想を本気で追いかけている。
- 運命の夜、何の偶然からか突然召喚されたセイバーと契約、窮地を救われ、以後彼女のマスターとして聖杯戦争に参加することになる。
- 穂群原(ほむらばら)学園2年C組に在籍。元弓道部員であり、その腕は文字通り百発百中であった(美綴綾子曰く「はずしたのは一回しか見たことがない」上、その一回もわざとはずしている)。現在は退部し、新都でアルバイトをしている。人助けが生き甲斐であり、他人から頼まれたことに対して基本的に嫌と言わない(言えないのではなく)ため、都合よく利用されることも多い。凛のサーヴァントであるアーチャーとはお互いに相性が悪い。特技は料理(特に和食)と、物を修理する事。彼が作ってくるお弁当はクラスのみんなから狙われており、また学校の備品の修理をよく引き受けている。
- 原作者によると、『月姫』の主人公である遠野志貴と相性が悪いという設定。士郎の追い求める理想の自己像がヒーローであるのに対し、無自覚であるとは言え志貴は既にヒーローとして存在しているため、結果的に相容れぬ関係となっている事が原因である。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 本来彼が扱える魔術とは、術者の心象風景によって世界そのものを塗り潰す禁断の大魔術「固有結界・Unlimited Blade Works」であり、彼が普段用いている「強化」や「投影」の魔術、物体の構造を把握する特技、結界の存在に敏感であることなどは全て、そこから派生した副次的な能力に過ぎない。そのために、本来ならあり得ないことだが、「強化」より遙かに高度な「投影」の魔術の方が彼にとっては容易なのである。また、本来の「投影」魔術とは全く異質のものであるゆえに、宝具でさえ投影が可能であったり、投影した物体がいつまでも消滅しないなど、彼の魔術には魔術師の一般常識というものがまるで通用しない。その能力のあまりのでたらめさゆえに、指導した切嗣や凛にも彼の魔術の正体までは見極めきれず、彼を的確に指導することができなかったという経緯がある。現状では投影出来るのは武器関係でそれも剣に概念する物のみで、辛うじて防具も可能だが、効果は瞬間的なもので代償も大きい。(その為彼が"熾天覆う七つの円冠(ロー・アイアス)"を投影した際、光の花弁が四枚しか展開出来なかった。)また銃器などの近代兵器や機械は出来ず、しても外見のみしか投影出来ない。なお、現状では未熟なために魔力の生成量が足りず、自力で固有結界を展開することはできない。また固有結界は彼が命の危機に瀕すると、自覚がないまま彼の体内で暴走を始める。最悪の場合、体の内部から無数の剣を生み出して彼を串刺しにし、命を奪うこともある。
- 因みに「強化」は単純にパワーアップではなく、存在意義を特化させるもので刃物なら切れ味を食料なら栄養度が増す。曖昧なモノを曖昧に強化することはできない。生物には自分の魔力を通しにくく、他人を強化することは最高難易度といわれている。その為に幅広く応用が利く魔術であり、初歩にして極めるのは至難とされる魔術である。彼が強化出来るのはやはり武器関係しか成せないが応用して木の枝から弓を作り、単純な構造物の修復などの形状変化が出来る。この点は彼の「投影」が絡んでいると思われる。
- 切嗣に命を救われた際、体内にアーサー王の宝具であるエクスカリバーの鞘、"全て遠き理想郷(アヴァロン)"を埋め込まれており、それが縁となってセイバーが召喚された。セイバーと契約している限り、宝具の恩恵によってほぼ致命傷に近い傷でも自力で回復できる。(だがセイバーと契約が破棄の状態でも自力で鞘の治癒を駆使させた為、彼に対しては絶対ではない。)また長年に体内に埋め込まれてた為、彼は上記のように瞬間的でなく、またあらゆる工程を省いて安易に投影できる。
- 彼が「正義の味方になる」という夢を追い続けている理由はいくつかあるが、大きなものを挙げるならば、冬木大火災で助けを求める人々を振り切りたった一人だけ生き残ってしまったために背負った「この身は誰かのためにあらねばならない」という脅迫観念と、自分は自分が望んでいたような正義の味方にはなれなかった、と今際の際にこぼした切嗣の夢を形にしてやるという「誓い」のため。そのために彼は正義という形のない概念を追い続けている。彼にとって人助けの報酬とは人助けができることそのものであり、それが誰かのためになることならば我が身のことは省みない。シナリオ原作者の表現によれば「一生懸命人間のふりをしているロボット」あるいは「人間になろうとしているロボット」。言峰が先天性な異常者とすれば、彼は冬木大火災が元で人生が狂った後天的異常者である。
- シナリオ担当の奈須きのこの解説よれば『月姫』の主人公である遠野志貴と対決した場合、直死の魔眼による脳の酷使からくる自滅を考えなければ志貴が有利で宝具を片っ端から殺されてしまうために敗北する可能性が極めて高いが、彼がエクスカリバーのような魔力放出が可能なら、また話は違ってくるのとの事。結局の所お互いに相性が悪いと言える。
- セイバー(声優:川澄綾子)
- 身長:154cm 体重:42kg スリーサイズ:B73/W53/H76(cm)
- イメージカラー:青
- 好きな物:きめ細かい食事 嫌いなもの:大雑把な食事、装飾過多
- 属性:秩序・善
- 本作のヒロインの一人。士郎と契約した剣士の英霊。外見は美しく華奢な少女だが、最もバランスが良く優秀と謳われるサーヴァント「セイバー」のクラスとして召喚されたほどの英雄。ただし、未熟なマスターである士郎との契約が原因で魔力の供給が十分ではなく、思うままに力を振るえずにいる。性格は良く言えば実直で生真面目だが、悪く言えば融通の利かない頑固、そして負けず嫌い。凛とした表情を滅多に崩さないが、怒ると怖い。その一方で時折、年相応の少女らしさを見せることもある。
- 見かけによらずかなりの大食いであり(本人曰く「魔力の供給不足を補うため」とのことだが、食へのそのこだわりようを見れば明らかにそれだけではない)、またの名を「腹ペコ王」。
- 人気投票では第1回、第2回共に1位に輝いた。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 正体は世界的に有名なイングランドの伝説的大英雄・アーサー王。作品中の設定では、「アルトリア」という少女が性別を男と偽って「アーサー」と名乗り、王になったとされている。
- 伝説どおり生前に選定の剣を岩から引き抜いて王となったが、その代わりに肉体の成長が止まってしまった。国のために身を捧げるも国から裏切られ、結局国を護ることができなかった後悔から、自身の選定をやり直すべく聖杯を求める。実は彼女は他の英霊達と違ってまだ死んでおらず、死の寸前で「聖杯を手にすること」を求めて世界と契約し、生きている状態のまま様々な時空間にサーヴァントとして呼び出されている。聖杯を手にし、願いを叶えた暁には本来の時間軸(死の間際)に戻り、そのまま正式に英霊(世界との契約によるので霊長の守護者)となることになるが、今はまだ死んでないため霊体化することができない。選定の剣である勝利すべき黄金の剣(カリバーン)は生前に失われてしまっているが、それ以外に武器を透過し、間合いを測らせない第二の鞘「風王結界(インビジブル・エア)」、最強の幻想(ラスト・ファンタズム)―人々の“こうであって欲しい”という想念の結晶―である星に鍛えられた神造兵装「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」、あらゆる物理干渉や魔法すらも遮断し、傷を癒す聖剣の鞘「全て遠き理想郷(アヴァロン)」の三つの宝具を持つ誇り高き騎士王。
- 前聖杯戦争でも切嗣によって「セイバー」として呼び出されている。
- Heaven's feelシナリオでは容姿も行動も根本的に変貌し、半ば殺人マシーンじみた強敵として士郎の前に立ちふさがる。ファンの間では「黒セイバー」と呼ばれ区別される。ステータス画面では露骨に別人として扱われており、存在しないはずの8人目以降のサーヴァントのうち10人目とする解釈も可能である。しかしこれはまた、虐殺者にまで身を落としたサーヴァントとしての本来の姿であり、Fateシナリオは実はその意味でも彼女を救済するシナリオだった(すなわち同一人物である)との解釈も可能であり、ファンの間でも議論となっている。余談であるが頭のいわゆるアホ毛はこのシナリオでは消滅する。
- 遠坂凛(とおさか りん - 声優:植田佳奈)
- 身長:159cm 体重:47kg スリーサイズ:B77/W57/H80(cm)
- イメージカラー:赤
- 特技:あらゆる事をそつなくこなし、ここ一番で失敗する
- 好きなもの:宝石磨き 苦手なもの:電子機器全般、突発的なアクシデント
- 本作のヒロインの一人。士郎と同じ穂群原学園(2年A組)に通う魔術師。アーチャーのマスター。亡き父・遠坂時臣(とおさか ときおみ)の遺志を継いで聖杯戦争に臨む。家訓「常に優雅たれ」を実践する。学校では男女問わず絶大な人気を誇る美少女であり、優等生を演じているが、その本性は士郎によれば、「あかいあくま」。アベレージ・ワンと呼ばれる五大元素使いの魔術師として高い実力を誇るも、肝心な所で凡ミスをする悪癖(先祖代々遺伝らしい)がある。相手を指差すことで人を呪うという北欧の魔術・ガンド撃ちを得意とする。
- 料理の腕前は少なくとも得意の中華料理に関してなら士郎より上。趣味は士郎弄りと宝石磨き。寝起きはかなり悪い。遠坂の魔術の性質上、高価な宝石を多用する必要があるため、見た目とは裏腹にお金に細かい。士郎と共同戦線を張り、彼の魔術を指導するため衛宮邸に居候するが、家主の士郎よりも権力を振るう。プライドの高さゆえに誤魔化しているが、実はかなりお人好しな性格でもある。
- 人気投票では第1回、第2回共に2位に入った。
- 間桐桜(まとう さくら - 声優:下屋則子)
- 身長:156cm 体重:46kg スリーサイズ:B85/W56/H87(cm)
- イメージカラー:桜
- 特技:家事全般、マッサージ
- 好きなもの:甘いもの、怪談 苦手なもの:体育、体重計
- 本作のヒロインの一人。間桐慎二の妹。穂群原学園に通う1年後輩で、士郎にとっても妹のような存在。弓道部所属。穏やかな性格の美少女。以前は暗い雰囲気だったが、士郎や大河の影響で随分と明るくなり、笑顔を見せるようになった。ある出来事をきっかけに、1年ほど前から毎日士郎の家に朝食と夕食を作りに来ている。今や洋食に関しては料理の師である士郎よりも上。士郎は気付いていないが、彼を心から慕っている。聖杯戦争や魔術師に関しては何も知らない、一般人のはずである。
- 人気投票第1回は6位、第2回は5位と3人のヒロインの中では人気が低く、それと共に桜ルートの評価も、他の2つのルートと比べてあまり芳しくない。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 実は魔術師で、ライダーの正式なマスター。遠坂凛の実妹であり、幼い頃にマキリ(間桐)の家に養女として迎えられた。姉である凛に対しては憧れの念と同時に、強いコンプレックスを感じている。元々聖杯戦争に関わる意志が無かったため、最初の2つのルートではマスターとしての権利を最後まで義兄の慎二に委ねている。
- 長年に渡り、身体に合わない間桐の魔術を無理矢理馴染ませるべく、蟲による凌辱を受け続けてきた。そのため、元は凛と同じだった髪と瞳の色が一変してしまうほど体質が変貌。身体そのものも姉を上回る肉感的なものへと変わり、結果的に慎二からの性的関係強要を呼び込む。更には、魔術師の精液を定期的に摂取しないと胎内に巣食う蟲が疼き始めて全身が火照り、おかしくなってしまうなど、薄幸かつ淫乱な性質となった。
- 前回の聖杯の破片から作られた刻印蟲を心臓に植え付けられているため、今回の聖杯戦争におけるもう1つの聖杯でもある。桜ルート"Heaven's Feel"においては、大聖杯の中に留まる"復讐者(アヴェンジャー)"のサーヴァント、"この世全ての悪(アンリマユ)"との契約の影響で人格まで変貌した禍々しい姿(俗に「黒桜」と呼ばれる)となり、彼を受肉させるべく、無関係な冬木の一般市民を多数殺害した。
[編集] その他のサーヴァント
- アーチャー(声優:諏訪部順一)
- 身長:187cm 体重:78kg
- イメージカラー:赤
- 好きなもの:家事全般(本人は否定) 苦手なもの:正義の味方
- 特技:単独行動
- 属性:中立・中庸
- 凛と契約した弓兵の英霊。キザで皮肉屋で現実主義者だが、根底の部分ではお人好し。弓兵のクラスでありながら、弓よりも2本の短刀『干将・莫耶(かんしょう・ばくや)』での白兵戦を好む。本人は乱暴な召喚のせいで記憶が混乱し、自分が何者か分からないと言い張っており、マスターである凛もその真名を知らない。特技はガラクタいじり、家事全般。士郎を個人的に敵視しているようだが、その一方で彼に対して的確な助言を送ることもある。男性キャラの中では最高人気を誇り、人気投票では第1回、第2回共に3位に入った。きのこ曰く「格闘戦も武器戦闘も対魔術戦も家事手伝いもそつなくこなし、技能"執事"があるなら、間違いなくA+」とのこと。
- 辿ってきた数奇な人生を語るかのような、その背中が印象的な漢(おとこ)。実際、『Fate/stay night』の半分は彼の物語であるとも言える。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 今回の聖杯戦争で唯一、未来から召喚された英霊。記憶が無い、というのは半分本当で半分嘘である。その真名は『エミヤ』、即ち未来の世界において死すべき運命にあった百人を救うため世界と契約し、奇跡の代償として英雄化した衛宮士郎その人。特別な才能を持たない彼が、ただひたすら厳しい修練に耐え抜いて正義の味方になろうとした、そのなれの果て。
- 「多数を救うためには少数を切り捨てなければならない」というジレンマに苦しみ抜いた彼が、世界との契約による英霊(霊長の守護者)となる道を選んだのは、「英霊になれば、誰一人取りこぼすことなく、より多くの人を救えるに違いない」と信じたからである。しかし、その先にあったのは、「人類の存亡に関わるような有事に際して現界し、その場の人間を皆殺しにすることで事態を収拾する」という役目を果たすだけの、あまりにも無情な現実であった。自ら消滅を選ぶことも叶わず、もはやその役目を永劫果たし続けるしかないと知った彼は遂に、自分が人生の全てを懸けた理想に絶望する。それと共に、理想のために様々な人を切り捨ててきた自分自身の愚かさを呪い、自身へのやり場のない憤りから、過去の自分を殺してその生き方を止めることだけを願うようになった。ただし、既に英霊となって因果の枠から外れている彼には、現在の衛宮士郎との直接的な繋がりは無く、仮に士郎を殺したとしても、守護者として使役される立場から救われる可能性はほとんど無い(自分が過去の自分を殺すという行為はタイムパラドックスを引き起こすので、結果として何らかの変化が起こる可能性はあり、そこに一縷の望みを寄せてはいる)。ちなみに生前の記憶は、かつて自分が衛宮士郎であったということ以外はほとんど「摩耗して」失われている。そんな中にあって、オープニングでセイバーとの出会いを回想しているシーンは実は彼の感慨であり、いまだ褪せぬその記憶に、彼のセイバーへの想いを窺うことができる。
- 召喚の触媒は遠坂家に伝わる宝石のペンダントであり、凛が士郎の命を救うために用いたもの。彼はそれを死ぬまでずっと大切に持ち続けていた。
- 錬鉄の英雄。特定の宝具は持たないが、固有結界「Unlimited Blade Works(無限の剣製)」を自在に操ることができる。彼の『投影』は幅広く複製が可能であり、どこまで可能かは明かされていないが、相当複雑な機械も投影している。詳細はFate/hollow ataraxiaを参照されたい。宝具の複製すら可能であり、更には武器に宿った意思・経験・記憶を再現し、その技量までも複製することができる。また、本来ならば宝具の担い手にしかできないはずの『真名開放』も可能である。他にも、複製した宝具を更に『強化』したり、『形態変化』させることも可能であり、投影技術として相手の頭上など自分から離れた場所に複数の宝具を投影し、それらを射出することもできる。複製した宝具を矢として放ち、敵に叩きつけて壊すことで内部の魔力を爆発的に解放させる『壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)』が得意技。彼はこれらの能力ゆえに「贋作者(フェイカー)」と蔑まれることもある。
- 大抵の武器では傷すらつかないサーヴァントにとって、彼の固有結界の能力自体は大した脅威にならない。相手の宝具や技量を複製しても、それを極限まで使いこなす本来の『担い手』が相手では及ばないためである。即ち、他の英霊の宝具をいくつか記憶し、それらを効果的に運用して初めてサーヴァントに対抗し得る能力となるのである。ただし、『黄金のサーヴァント』はこの例外であり、武具の準備に時間が必要ないという利点等を生かすことで、常に先手を取ることができるため、彼の天敵となり得る。
- 因みに彼を象徴する赤い外套は、ある聖人の聖骸布で作られており、外敵ではなく『外界』に対する一級品の守りの概念武装である。また彼の肌の変色はある魔術の反動からである。
- バーサーカー(声優:西前忠久)
- 身長:253cm 体重:311kg
- イメージカラー:鉛
- 属性:混沌・狂
- イリヤと契約した狂戦士の英霊。身の丈2m半ばを越える巨漢。理性を失うことで力を攻撃のみに特化させており、その破壊力は圧倒的。巨大な岩の剣を軽々と振り回す。セイバーが最優のサーヴァントなら、バーサーカーは最強のサーヴァント。本来バーサーカーのクラスは制御や維持の難しさから、「弱い」英霊を狂化し能力を高めて使役するのが普通だが、今回のバーサーカーは元の英霊としての格も非常に高いため、手のつけられない怪物となっている。きのこ曰く、本編中最高の漢(おとこ)度。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 正体はギリシャ神話における大英雄・ヘラクレス。蘇生の宝具「十二の試練(ゴッド・ハンド)」により不死身とも形容し得るほどの無敵ぶりを示す。
- 武器である無銘・斧剣は正しくは宝具ではなく、アインツベルンが用意した神殿の礎であり、ただの石器である。本来のヘラクレスは弓を得意としたが、狂化しているためにかつての武装とその卓越した武技を失っている。
- 英霊ヘラクレスにはキャスター以外の全てのクラスに該当する資質があり、バーサーカー以外のクラスとして呼び出された場合には宝具「射殺す百頭(ナインライブズ)」を用いる。
- ランサー(声優:神奈延年)
- 身長:185cm 体重:70kg
- イメージカラー:青
- 好きなもの:気の強い女、無茶な約束 苦手なもの:回りくどい方針、裏切り
- 特技:窮地における生存、帰還
- 属性:秩序・中庸
- 槍兵の英霊。高い瞬発力と白兵戦の能力を備え、必中必殺の紅い魔槍をもつ。マスターに偵察任務を命じられており、主に単独で行動する。根は実直で、口は悪いが己の信念と忠義を重んじる英霊らしい英霊と言える。その漢(おとこ)らしい行動やさっぱりとした気質、セイバールート及び凛ルートにおける最期の姿から一部のファンに「兄貴」と呼ばれている。物語の始まりにおいて、聖杯戦争を目撃した士郎を殺そうとした。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 正体はケルト神話における大英雄で、アイルランドの光の皇子・クー・フーリン。死力を尽くした戦いを求めて召喚に応じたが、ゲーム本編においてその願いが叶うことはなかった。彼を呼び出したマスター(バゼット・フラガ・マクレミッツ)は言峰綺礼に騙し討ちされて令呪を奪われており、現在のマスターは言峰。『主換えに賛同しろ』と『諜報活動に徹しろ』という二つの令呪をかけられており、そのため初見の戦いでは決着をつけずに自ら退くことを義務付けられている(つまり同じ相手とは、2戦目でなければ全力を出しての「殺し合い」ができないということである)。宝具は、因果を逆転し「敵の心臓に命中する」という事実を作った後に攻撃する「刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)」。魔術にも秀で、18の原初のルーンを習得しているが、直接的な戦闘を好むため、使用することは稀である。
- ライダー(声優:浅川悠)
- 身長:172cm 体重:56kg スリーサイズ:B88/W56/H84(cm)
- イメージカラー:黒
- 好きなもの:酒、読書、蛇 苦手なもの:鏡、身体測定
- 特技:隠密行動、反英雄
- 属性:混沌・善
- 騎兵の英霊。女性の英霊で、その名の通り高い騎乗能力と機動力を持つうえに、豊富な宝具を用いる。常に目隠しを装着しており、鎖鎌に似た短剣を装備している。その妖艶な美貌と、それに似つかわしくない意外な性格のために人気は高く、専用ルートがないにも関わらず人気投票では第1回、第2回共に4位に入る健闘を見せた。長身で女神にも例えられる絶世の美女だが、本人の美しさの基準は「小さくて可愛いこと」であるため、自分の長身にコンプレックスを持っている。
- イベントCGの公開当初は、その容姿からいわゆる暗殺者のイメージである「アサシン」のサーヴァントだと思われており、プレイヤーの予想を良い意味で裏切る形になったキャラクターでもある。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 正体はギリシャ神話に登場するゴルゴン3姉妹の末妹・メドゥーサ。石化の魔眼「キュベレイ」を有し、強力な幻術結界であると同時に相手の能力発露を封じる「自己封印・暗黒神殿(ブレーカー・ゴルゴーン)」、内部の人間を溶解し魔力として使用者に還元する「他者封印・鮮血神殿(ブラッドフォート・アンドロメダ)」の2大結界と、エクスカリバーに次ぐ威力を誇る「騎英の手綱(ベルレフォーン)」という3つの宝具を持つ。彼女がペガサスを召還できるのは「首を切り落とされたメデューサからペガサスが生まれた」という伝説による。常にマスターである桜を思いやり、彼女の運命を案じている。
- キャスター(声優:田中敦子)
- 身長:163cm 体重:51kg スリーサイズ:B82/W57/H84(cm)
- イメージカラー:紫
- 好きなもの:寡黙で誠実な人、可愛らしい服と少女 苦手なもの:筋肉ダルマ
- 特技:結界作成、道具作成
- 属性:中立・悪
- 魔術師の英霊。女性の英霊で、神代にしか存在しないはずの高等な魔術を自在に操る。魔法こそ習得していないものの、魔法の域の超高等魔術を平然と扱い、魔術師としての能力は魔法使いと同等、もしくは上回るレベル。しかし、大抵のサーヴァント、特に三騎士のクラスに召喚されたものは対魔力を備えているため、魔術が主な攻撃手段となるキャスターは全サーヴァント中最弱とも言われる(攻撃の威力自体は青子をすら上回る)。そのため、策略を巡らして着実に力を蓄えている。ファンからは「キャス子」の愛称で呼ばれる。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 正体はギリシャ神話に登場する裏切りの魔女・メディア。宝具は裏切りの魔女である自身の象徴が具現化した「破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)」。自身を召喚したマスターを殺害し、消滅してしまう危機を葛木宗一郎に救われた。現在のマスターである彼に対し、単なるマスターとサーヴァントの関係以上の想いを寄せている。柳桐寺を自分の神殿とし、街中の人々から生命力を吸い上げて自分の魔力にしている。
- アサシン(声優:三木眞一郎)
- 身長:176cm 体重:63kg
- イメージカラー:群青
- 好きなもの:花、鳥、風、月 苦手なもの:特になし
- 属性:秩序・悪
- 侍姿の英霊。暗殺者のクラスでありながら、剣技で他のサーヴァントと真っ向から渡り合う。得物は五尺余りの備中青江。何事にも動じないクールな性格の持ち主だが、花鳥風月を愛でる雅な一面もある。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 正体はキャスターのルール違反によって無理に呼び出された佐々木小次郎(という架空の英霊の殻を被った、無名の剣士の亡霊)。存在しないはずの8人目以降のサーヴァントのうち、彼こそが9人目だったのである。宝具は持たないが、宝具の域にまで達した必殺の剣技・「燕返し」を駆使する。召喚の際に依り代となった柳桐寺の山門を離れることができないため、もっぱら山門の護りを命じられている。
- 本来日本刀が西洋の刀剣との真っ向からの打ち合いに向かない上、極端な長さを持つ彼の刀は取り回しと強度に不安を抱えていることもあって、受け流しと、「全てが首を落とすための攻撃」と称されるほど鋭い一撃必殺の斬撃を主眼に置いた戦法を得意とする。その剣の技量は、半ば身体が消えかけた状態でなおセイバーと互角以上に渡りあうほど。ただ、本来アサシンのクラスのサーヴァントは直接的な戦闘能力で劣るぶん暗殺者としての特殊能力を駆使して戦うスタイルをとるのだが、彼にはそもそも暗殺者としての適性が無く、特殊能力等も一切持たないため、あくまでもただの剣士としての戦闘しか出来ない。今回の聖杯戦争のサーヴァント中では最高の剣技とスピードを誇るも、「それが全て」なのが彼の弱点である。
- 黄金のサーヴァント(ギルガメッシュ)(おうごん- - 声優:関智一)
- 身長:182cm 体重:68kg
- イメージカラー:金
- 好きなもの:自分、権力 苦手なもの:自分、蛇
- 属性:混沌・善
- ストーリー中盤以降に突然現れる、存在するはずのない8人目のサーヴァント。前回の聖杯戦争ではアーチャーとして最後まで残ってセイバーと戦い、いかなる手段によってか、そのまま現界し続けていた。「王」を自称し、この世の全てが自分の所有物だと言って憚らないその言動は、まさに傍若無人の一言につきる。一人称は"我(オレ)"。本来、英霊一人につき1~3つ程度しか持たないはずの宝具を無数に所有しており、これらを雨あられと射出する戦闘スタイルを取る。ただでさえ一撃必殺の威力を持つ宝具が無数に襲い掛かってくるため、その攻撃力は強力無比である。前回の聖杯戦争の折、セイバーに求婚するも断られている。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 正体は古代メソポタミアのギルガメシュ叙事詩など多くの神話に収められているギルガメッシュ。10年前の第4次聖杯戦争で遠坂時臣のサーヴァントとして召喚された。その聖杯戦争の最後、聖杯の「中身」を浴びてしまい、それによって受肉したことで現界し続けられるようになった。通常、サーヴァントであろうと「中身」を浴びれば自我を失い汚染されてしまうところだが、彼だけはその圧倒的な魂の強さ故に汚染されることなく、逆に「中身」を飲み干してしまった。世界の全てを有した最古の英雄王である彼は、あらゆる宝具のオリジナルにあたる「宝具の原典」全てを所有しており、それらを自身の宝具「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」を通して自由に呼び出し、扱うことができる(彼自身の宝具は全部で3つ)。別の宝具、彼が「乖離剣エア」と呼ぶ無銘の剣による必殺の一撃、「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」は、セイバーの「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」による攻撃をも圧倒する。さらに、対象の神性が高ければ高いほど硬度を増すという特性を持ち、ランサーや暴れるバーサーカーをも繋ぎ止めた対神兵装「天の鎖(エルキドゥ)」を持つ。
- 全ての宝具の原型を有することからほぼ全ての英雄の弱点にも付け入ることができ、また最強の剣をも有する彼は、サーヴァント中間違いなく最強の存在であり、油断や慢心することなく本気で戦いさえすれば敵無しとされている(とはいえ、「慢心せずしてなにが王か」と開き直ってしまう彼が相手を侮らずに本気になることは、作中では一度もなかった)。
- ただし、彼はあらゆる宝具の原型の「所有者」であり「担い手」ではない。すなわち、自身の3つの宝具以外はそれらを「扱える」に過ぎず、「使いこなしている」わけではない。アーチャー並びに士郎が彼の天敵と呼べるのは、ギルガメッシュが担い手でないのも一因だが、それ以上に彼らの固有結界「無限の剣製」がその特性上、宝具を取り出すというアクションの必要な「ゲート・オブ・バビロン」よりも早く剣を用意でき、常に先手を取ることが出来るという点が大きい。もっとも、彼の切り札とも言える「乖離剣エア」だけは、「無限の剣製」でもコピーできなかった。
- 人間バージョンの立ち絵が二種類存在する。セイバールートでは髪を逆立て、白いダウンジャケットといういでたちで登場。もう一種類は、髪を下ろし、黒いライダースジャケットを着た格好で、ゲームオープニングと凛ルートおよび桜ルートではこちらの姿で登場する。このライダースジャケットは彼のお気に入りで、埃で汚れるという理由で戦闘を中断して撤退してしまうほど。
- 余談だが前回の聖杯戦争からの10年間、彼が何も問題を起こさなかったのは、自分でも性格は分かっているのである宝具を使い、性格と姿を変えて過ごしていたからとのこと。その時の彼の詳細はFate/hollow ataraxia参照。
- 上記に述べている、彼が『月姫』のアルクェイド・ブリュンスタッド対して有利なのは、出力制限によってアルクェイドの個体能力が彼と同格であっても、彼の宝具が通常のサーヴァントのそれを遙かに凌駕しているためである。因みに彼の火力はサーヴァント5体分+αである。
- 真アサシン(しん-)
- 身長:215cm 体重:62kg
- 属性:秩序・悪
- この呼称は本項での便宜上のものである。作品中では単に「アサシン」と呼ばれ、上記のアサシン(無名の剣士)との区別はない。Heavens' feel シナリオのみで(主人公士郎にはほとんど絡まない形で)暗躍する。その風貌と行動の不気味さなど、マスター臓硯と並びHeavens' feelシナリオの重苦しい雰囲気を象徴する存在であり人気は低い。意外に忠義者。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 真名はハサン・サッバーハ。「山の王、アサシンという言葉の語源となった人物」と言及されるが、史実のハサン・サッバーフはイスラム教ニザール派の創始者の一人であり、アサシンという言葉の語源は彼自身ではなくこのニザール派である。また「山の王」とは後世のニザール派の指導者ラシード・ウッディーン・スィナーンの呼称でありハサンではない。このゲームで多用される歴史・神話の独自解釈の産物である。詳しくは暗殺教団を参照のこと。
- 実は聖杯戦争における真のアサシンのサーヴァント。個人ではなく、「ハサン」という英霊候補の亡霊の群れであり、19人いる内の誰か一人が召喚される。本来、アサシンとして召喚されるのはハサンのみで、存在しないはずの9人目のサーヴァントという印象を受けるが、上記のアサシン(佐々木小次郎)の方が本来存在しないアサシンだったのである。間桐臓硯によってアサシン(佐々木小次郎)の肉体を利用して現界した。召喚当初は知性も低く、たどたどしい口調だったが、ランサーを破りその心臓を取り込むことで克服した。その影響か独特の美学を持ち、どこか芝居がかったような大仰な口調で話す。アサシンのクラスは、マスターに対する暗殺戦に特化しており、サーヴァントの戦力においては最弱と言われ、能力そのものは低いが、今回のアサシンはランサーの心臓を取り込んだことによって強化されている。が、やはり直接的な戦闘力はサーヴァント中ではかなり低い。
- 戦闘にはダークという投擲用の短剣を愛用する。宝具は「妄想心音(ザバーニーヤ)」。
- ファンの間では上記のアサシン(佐々木小次郎)を「青アサシン」「アサ次郎」「小次郎」、このアサシンを「黒アサシン」「真アサシン」「ハサン」等と呼称して区別する。またの名をハサン大先生。その他にも超ハサン、暗殺王ハサン、超先生ハサン等、暗殺者の名を持ちながらもそのヤラレっぷりが逆にいいと一部のファンからは熱狂的に信仰されているからか、数々の渾名を持つ。
[編集] 聖杯戦争に参戦したマスター達
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(声優:門脇舞)
- 身長:133cm 体重:34kg スリーサイズ:B61/W47/H62(cm)
- イメージカラー:銀
- 特技:特になし
- 好きなもの:雪 苦手なもの:寒いところ、猫
- 聖杯戦争に参加するマスターの一人で、バーサーカーを従える少女。愛称はイリヤ。マスターとして最強の存在。聖杯戦争のためだけに育てられたため性格はどこか歪んでおり、素直だが無邪気ゆえの冷酷さも合わせ持つその姿は、雪の精を思わせる。士郎を「お兄ちゃん」と呼んで慕う。本来は専用ルートがあったが、時間の都合でカットされたという経緯がある(ソフ倫レーティング対応のため削られたとの説もある[要出典])。
- バッドエンド後のお助けコーナー、「タイガー道場」の弟子一号「ロリブルマ」としても登場する。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 衛宮切嗣とアインツベルンのアイリスフィールとの間に生まれた実娘。士郎にとっては血の繋がらない姉にあたる。母のアイリスフィールはホムンクルスであり、彼女自身もまたそうである。アイリスフィールの中にいる時からアインツベルンより様々な調整を施されており、このせいで成長が二次性徴前で止まってしまった。士郎より年上であるにも関わらず、外見が幼いのはこのため。自分と母を捨てた切嗣を憎んでいる。今回の聖杯戦争の聖杯であり、同じく聖杯である桜をどことなく苦手としている。アインツベルンから失われた第三魔法「魂の物質化」、"天の杯(ヘブンズフィール)"に至るための器でもある。
- 間桐慎二(まとう しんじ - 声優:神谷浩史)
- 身長:167cm 体重:57kg
- イメージカラー:群青
- 特技:名推理、探し物
- 好きなもの:子犬、特権 苦手なもの:無条件で幸せな空気
- 間桐桜の兄。弓道部副部長。士郎とは同級生で数年来の友人であった。士郎のことを便利屋同然に扱うも、その裏では士郎を利用する人間に社会的制裁を食らわせるなど、どことなく歪んだ友情を発露している。あれで士郎は慎二の性格を結構理解しており、交友関係が今に至るも続いているのは歪んではいても腐ってはいなかったためであろうか(ただしあくまでも「一般人」としての表の顔の話)。女子生徒に人気があるが、男の後輩部員をイジメで退部させるなどの問題を起こしている。
- 物語が進むほどにそのヘタレっぷりを遺憾なく発揮し、Fate/hollow ataraxiaではもはや完全にヘタレキャラの扱いとなっている。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 桜から偽臣の書(仮の令呪であり、本の形をしている)によってライダーへの命令権を借り受け、ライダーの仮マスターとして聖杯戦争に参加した。間桐の家は数代前に魔術師として枯れており、彼自身に魔力が無いので、ライダーに命じて学校に結界を張らせ、無差別に生徒や教師から生命力を奪おうと画策する。由緒正しい魔術師の家系に生まれ、魔術に関する高度な知識を持ちながら、魔術回路を持たないことが彼に強い劣等感を抱かせた。養子に来た桜を強姦したり、優秀な魔術師である凛の気を引こうとしたのも、ひとえにそれを紛らわせるためである。セイバールートではバーサーカーによって、桜ルートでは桜本人の手で命を落とす。
- 衛宮切嗣(えみや きりつぐ - 声優:小山力也)
- 故人。衛宮士郎の養父にして前回聖杯戦争に参加した魔術師。大河とも親しかった。士郎を引き取って5年後に他界。魔術師としては珍しく銃器を好んで自らの魔術礼装とし、「固有時制御」という特殊な魔術を駆使して闘った武闘派の魔術師。己の正義のためには手段を選ばない「反英雄」的存在。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 前回の聖杯戦争にはアインツベルンに雇われた形で参加。セイバーのサーヴァントとしてアルトリアを召喚しており、その際に召喚する英霊の縁のものとして使用したエクスカリバーの鞘・"全て遠き理想郷(アヴァロン)"を、火事で瀕死の重傷を負った士郎の救命のために彼の体内へ埋め込んだ。その時の聖杯戦争では勝者となったが、聖杯の危険性に気付き、セイバーに聖杯を破壊するよう令呪を用いて強制した。言峰綺礼によって浴びせられた聖杯の中身「この世全ての悪」に蝕まれ、5年後(作中の時間からは5年前)に他界する。
- 葛木宗一郎(くずき そういちろう - 声優:中多和宏)
- 身長:180cm 体重:70kg
- イメージカラー:無色
- 特技:格闘技
- 好きなもの:特になし 苦手なもの:特になし
- 士郎達が通う学園の社会科教師。生徒会顧問。倫理も担当している。
- 実直、寡黙な人物で生徒からの評判は悪くない。学年が高いほど信頼される珍しいタイプ。柳洞寺に居候している。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- キャスターのマスター。魔術師ではなく、聖杯戦争には関係のない人間だったが、柳洞寺の前で行き倒れていたキャスターを助け、彼女に頼まれるままに力を貸すことになった。親はなく、とある暗殺集団に凶器として育てられたという過去がある。特殊な暗殺術・"蛇"の達人で、キャスターに魔術で拳を「強化」してもらうことにより、サーヴァントであっても彼の技を初めて見る相手であれば互角以上に戦うことができる。彼の背景や能力は、『月姫』と本作に繋がり(同じ世界での出来事)があることを示す演出の一つである。
- 言峰綺礼(ことみね きれい - 声優:中田譲治)
- 身長:193cm 体重:82kg
- イメージカラー:黒
- 特技:特になし
- 好きなもの:悲運 苦手なもの:信頼
- 言峰教会の神父。教会の人間でありながら、実は魔術師でもあり、遠坂凛の兄弟子。今回の聖杯戦争の監督役を務める。その言動は複雑で、常人の感覚では理解できない所がある。他人の心の傷を炙り出し、いたぶることに長けている。心霊医術の達人。激辛の麻婆豆腐が好物。
注意: |
ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
-
- 令呪を授かる前は「教会」に所属、第八秘蹟部という部署に所属する代行者として活動していた。(Fate/Zeroにてそのエピソードが語られている。)
- 前聖杯戦争でアサシン「ハサン・サッバーハ」のマスターとして参加し、師であり、当時アーチャーとして召喚されたギルガメッシュの正規のマスターであった凛の父・遠坂時臣を殺害している。衛宮切嗣と最後まで争い、彼に心臓を撃たれるも、サーヴァントを通して聖杯の中身を浴びたことで生き延び、逆に切嗣はその聖杯の中身が原因で死に至った。ギルガメッシュを今も現界させている。10年前の大火災は、彼が聖杯にかけた願いが原因で起きたもの。今回の聖杯戦争ではランサーのマスターを騙し討ちして令呪を奪い、2体のサーヴァントを使役して暗躍する。
- 万人が美しいと思う対象を美しいと思うことができない破綻者で、生まれながらに善よりも悪を愛する。自身のそういった面に酷く苦悩していたが、前回の聖杯戦争をきっかけに振っ切れた。悪として生まれついた自身と同じ存在として生まれようとしているアンリマユの誕生を見届けようと目論む。アーチャーとは違った意味で衛宮士郎の闇を暴く人物である
[編集] その他の一般人
- 藤村大河(ふじむら たいが - 声優:伊藤美紀)
- : 身長:159体重:53kg スリーサイズ:B??/W??/H??(cm)
- イメージカラー:虎
- 特技:剣道、自堕落、不思議空間
- 好きなもの:万物全て 苦手なもの:ライオン
- 士郎達が通う学園の英語教師で、弓道部顧問と士郎のクラスの担任も兼任する25歳の女性。士郎からは「藤ねぇ」と呼ばれている。祖父・藤村雷画(ふじむら らいが)は「藤村組」という極道を仕切る、街の有力者。その祖父に衛宮家と古くからの縁があり、士郎の養子縁組や遺産相続も取り仕切った関係であることから、士郎とは幼馴染・姉貴分という間柄で、一人暮らしする士郎をいつも気遣っている。士郎を取られまいとセイバーに竹刀で挑み、当然のように返り討ちに遭った際には、「変なのに士郎取られた~」と落ち込んだほど。士郎もまた、彼女をかけがえのない家族と認めている。
- 現在は保護者と称し、士郎や桜の作る料理を目当てに衛宮家に入り浸っている。若くして剣道五段という相当な腕前で「冬木の虎」の異名を持ち、学校でのあだ名は「タイガー」。本人はこのあだ名で呼ばれると激しく怒る一方で、虎のストラップを愛用の「虎竹刀」に付けていたりする。ちなみに虎ストラップのせいで結構な数の公式試合を失格になっている。
- 彼女にとって虎とは、「深く憎み、そして愛している」存在であり、彼女にとっての虎の定義は「ヒゲが生えている」ことらしい。
- バッドエンド後のお助けコーナー、「タイガー道場」の主としても登場するギャグ担当。本編でもシリアスな展開に絡むことはほとんどないが、ときにサーヴァントの戦いに巻き込まれることもある。士郎にとって日常の象徴である彼女が危機に晒されるということはそれなりに深刻な事態である。
- 因みに、公式設定では女性キャラにも関わらずスリーサイズの数値は不明であるが、バストは間桐桜より大きくライダーよりは小さいそうである。
- 美綴綾子(みつづり あやこ - 声優:水沢史絵)
- 身長:162cm 体重:50kg スリーサイズ:B83/W58/H83(cm)
- イメージカラー:オレンジ
- 特技:武芸全般
- 好きなもの:テレビゲーム全般 苦手なもの:碁、将棋
- 士郎達の同級生で弓道部主将。サバサバした性格の美少女で、薙刀を初めとして数々の武道の達人。美人は武道をしていなければならない、が信条。遠坂凛の数少ない友達(「殺すか殺さないかの関係」らしい。他にも月姫の有彦と通じるものがある)であり、士郎の友人でもある。弓道部を辞めた士郎を部に戻そうと声をかけている。副部長である慎二の後輩イジメを苦々しく思っている。
- 柳洞一成(りゅうどう いっせい - 声優:真殿光昭)
- 身長:170cm 体重:58kg
- イメージカラー:オレンジ
- 特技:座禅、空手
- 好きなもの:詰め碁、クロスワード 苦手なもの:女性、流行もの
- 士郎達の同級生で生徒会長。士郎の親友でもある。実直で真面目な好青年。また柳洞寺の跡取息子でもある。
- 遠坂凛の本質を見抜くなど鋭い洞察力を持ち、独特の言葉遣いを持つ個性的なキャラクター。凛を仇敵と認め目の敵にする。寺の息子だけはあり、日々是修行を地で行く節がある。葛木宗一郎を義兄と慕う。さりげなく人気投票で上位に食い込んでいる。
- モードレット(声優:桑島法子)
- アーサー王(セイバー)の義子。円卓の騎士の一人。セイバーが自身に王位を譲らなかったことなどを理由に叛旗を翻す。セイバーに討たれるも、彼女の死の遠因を作った。
- TYPE-MOONによる同人誌「Character material」内の解説によれば、その正体はセイバーの姉であり、モードレットの母「モルガン」がセイバーから作ったクローン(ホムンクルス)である。
- ベディヴィエール(声優:能登麻美子)
- アーサー王(セイバー)の忠臣である美青年。円卓の騎士の一人。王の代わりにエクスカリバーを元の持ち主である湖の精に返し、セイバーの最期を看取った。
[編集] スタッフ
- キャラクターデザイン・原画:武内崇
- シナリオ:奈須きのこ
- プログラム:清兵衛
- スクリプト:つくりものじ
- グラフィック:こやまひろかず、BLACK、蒼月誉雄
- サウンド:KATE
- サポート等:OKSG
[編集] 主題歌
- オープニング曲:THIS ILLUSION
- 作詞:芳賀敬太 / 作・編曲:NUMBER 201 / 歌:M.H.
- エンディング曲:days
- 作詞:芳賀敬太 / 作・編曲:NUMBER 201 / 歌:CHINO
[編集] テレビアニメ
2006年1月より6月まで放送された。
[編集] テレビアニメ版の特色
Fateルートを中心にすべてのルートを折衷した内容となっているが、ストーリーは単純化されている。PS2版発売前ということもあり、Fateルート以外で明らかになる真相は「匂わす」程度で示されている。14話では原作で語られていない部分を映像化しており、アーチャーの正体を推測できる描写がある。エンディングもこの話だけの特別仕様である。
最終回のエンディングテロップでは、俳優(声優)のキャストだけでなく本作に関わった全員の名前を50音順で流すという実験的なものとなった。元々、俳優のキャストを役の軽重にかかわらずアルファベット順に並べるというエンディングは実写映画では歴史ある手法であり、現在でも『マトリックス・レボリューションズ』などで見られるが、演者、スタッフ、制作会社の関係者を全員一緒に50音順に並べた(声優の隣に原画スタッフなど)のは珍しいパターンである。ちなみに本作の監督・山口祐司は同じく彼が監督したアニメ版『ヤミと帽子と本の旅人』の最終回でも、同様のテロップを流している。
今作品はTBSが製作に関与しながら、UHFアニメとして放送された作品の1つだが、BS-iで放送しなかったためか、TBS製作アニメでは慣例となっている地上波でのサイドカットは実施されなかった(アナログではレターボックスでの放送)。
[編集] スタッフ
- 企画:川村明廣(ジェネオン エンタテインメント)
- 監督:山口祐司
- 構成原案:奈須きのこ
- シリーズ構成:佐藤卓哉
- 脚本:佐藤卓哉、志茂文彦、花田十輝、岡田麿里
- キャラクター原案・監修:武内崇
- キャラクターデザイン:石原恵
- 総作画監督:石原恵、小林利充
- 武器設定:中野典克
- プロップデザイン:小坂知
- 美術監督:小山俊久
- 色彩設計:松本真司
- 撮影監督:近藤慎与
- 編集:松村正宏
- 編集助手:三田紗弥佳
- 音楽:川井憲次
- 音楽制作:ジェネオン エンタテインメント
- 音楽制作協力:二宮直樹(ミュージックブレインズ)
- 音響監督:辻谷耕史
- 音響制作:平田哲(ダックスプロダクション)、山田裕一(ダックスプロダクション)
- 効果:川田清貴(スワラプロダクション)
- 録音:小原吉男
- 録音助手:佐藤直哉
- 録音スタジオ:タバック
- 企画協力:石川功(ビッグショット)
- スーパーバイザー:山名隆史
- 宣伝:飯田尚史
- アシスタントプロデューサー:田中潤一朗
- プロデューサー:小倉充俊(ジェネオン エンタテインメント)、源生哲雄 (TBS) 、斎藤正明 (CREi) 、竹内友崇(ノーツ)、松永孝之(フロンティアワークス)
- チーフプロデューサー:西村潤(ジェネオン エンタテインメント)
- 制作担当:高谷充
- アニメーションプロデューサー:浦崎宣光(スタジオディーン)
- アニメーション制作:スタジオディーン
- 製作:Fate Project(ジェネオン エンタテインメント・TBS・CREi・ノーツ・フロンティアワークス)
[編集] サブタイトル
- 始まりの日
- 運命の夜
- 開幕
- 最強の敵
- 魔術師二人〈前編〉
- 魔術師二人〈後編〉
- 蠢動
- 不協の旋律
- 月下流麗
- 穏やかな幕間
- 鮮血神殿
- 空を裂く
- 冬の城
- 理想の果て
- 十二の試練
- 約束された勝利の剣
- 魔女の烙印
- 決戦
- 黄金の王
- 遠い夢跡
- 天地乖離す開闢の星
- 願いの果て
- 聖杯
- 全て遠き理想郷
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ
- 「disillusion」第1話~14話
- (作詞:芳賀敬太 / 作曲:Number201 / 編曲:川井憲次 / 歌:タイナカサチ)
- 「disillusion」はゲーム版主題歌「THIS ILLUSION」をアレンジしたもの。歌詞自体に変更はない。
- 「きらめく涙は星に」第15話~24話
- (作詞:芳賀敬太 / 作曲:KATE / 編曲:十川知司 Number201 / 歌:タイナカサチ)
- 「きらめく涙は星に」はアニメ版のために新たに書き下ろされたものである。
- エンディングテーマ
- 「あなたがいた森」
- (作詞:渡辺愛未 / 作・編曲:出羽良彰 / 歌:樹海)
- 第3話以降(作詞:Manami Watanabe / 作曲:Yoshiaki Dewa / 編曲:Yoshiaki Dewa・Zentaro Watanabe / 歌:樹海)
- 「君との明日」最終話
- (作詞・曲:タイナカサチ / 編曲:金子隆博 / 歌:タイナカサチ)
- 挿入歌
- 「ヒカリ」第14話
- (作詞:Manami Watanabe / 作曲:Yoshiaki Dewa / 編曲:Yoshiaki Dewa・Takeshi Fujii / 歌:樹海)
[編集] 放送局
放送対象地域 |
放送局 |
放送期間 |
放送曜日及び放送時間 |
埼玉県 |
テレ玉 |
2006年1月6日~6月16日 |
金曜 25時30分~26時00分 |
千葉県 |
チバテレビ(幹事局) |
2006年1月8日~6月18日 |
日曜 24時30分~25時00分 |
京都府 |
KBS京都 |
2006年1月8日~6月25日 |
日曜 25時15分~25時45分 |
神奈川県 |
tvk |
2006年1月8日~6月18日 |
日曜 25時30分~26時40分 |
東京都 |
TOKYO MX |
2006年1月10日~6月20日 |
火曜 25時30分~26時00分 |
兵庫県 |
サンテレビ |
2006年1月11日~6月21日 |
水曜 26時05分~26時35分 |
愛知県 |
テレビ愛知 |
2006年1月13日~6月22日 |
金曜 25時58分~26時28分 |
CS放送 |
AT-X |
2006年3月12日~8月20日 |
日曜 12時00分~12時30分 |
[編集] 脚注
[編集] 漫画
『少年エース』2006年2月号より連載中。作画は西脇だっと。
- 単行本
- 第1巻(2006年5月26日)
- 第2巻(2006年10月26日)
- 第3巻(2007年4月10日)
[編集] 小説
公式外伝小説であるFate/Zeroが、ニトロプラスシナリオライターである虚淵玄によって発表されている。全4巻予定。詳しくは当該項目を参照。内容は第四次聖杯戦争である。
[編集] 邪神セイバー
2006年に中国のアニメ雑誌『动画基地』(動画基地)FATE/stay night増刊号に付属していたセイバーのフィギュアの造形が邪神セイバーとして邪神モッコスを越えると話題になった。クレイズから発売の1/6セイバーを無断縮小したと見られる。『ネットランナー』2007年2月号にて「徹底解剖 邪神セイバー」と大々的に特集された。
全体的なフォルムは普通だが顔面の造りはオリジナリティが高く、視線の定まらない目や半開きの口など、セイバーらしさを微塵も留めていない[1]。コピー元と思われる1/6セイバーの原型師である宮川武氏は「キモ癒される」等と逆説的に高く評価しており、自身のアトリエに置いているとのこと[2]。
[編集] 関連項目
- 続編であるファンディスク。
- ニトロプラスの虚淵玄による、本編で語られることのなかった第四次聖杯戦争の物語。
- インターネットラジオ
[編集] 外部リンク