龍尾寺
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龍尾寺 | |
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所在地 | 千葉県匝瑳市大寺1856 |
位置 | |
山号 | 天竺山 |
宗派 | 真言宗 |
本尊 | 釈迦如来 |
創建年 | |
開基 | |
正式名 | 天竺山尊蓮院龍尾寺 |
別称 | |
札所等 | |
文化財 |
龍尾寺(りゅうびじ)は、千葉県匝瑳市大寺にある真言宗智山派の寺院。山号は天竺山。本尊は釈迦如来
[編集] 由緒
その昔、印旛地方で日照りが続き村人は大変苦しんでいた。そこで聖武天皇の命により龍閣寺の釈命上人が印旛沼に船を漕ぎ出し沼の真ん中に出て、命がけで龍神様に雨乞いの祈祷をした。印旛沼には小さな龍が住んでいて、願いを聞いた沼の小龍は龍王に殺されるのを覚悟で天に昇り、暮れゆく空の中に姿を消した。真黒な雲が舞い上り大粒の雨が落ちてきて、だんだんが激しくなり7日7晩降り続き、ひび割れしていた田も枯れ草同様の畑の作物も生き返ったという。
そして、7日目、ものすごい雷光と天も地もふっ飛ぶような雷鳴ががとどろき渡り、三つに裂けた龍の姿が村人たち目に入った。心優しい小龍は龍王の言い付けに逆らって村人のために雨を降らせたので、斬られて三つになって落ちたのである。
村人たちは三つに裂かれた龍の体を捜しに出かけた。二本の角のついた頭は栄町安食に、腹は本埜に、尾はどういうわけか、はるか東南の匝瑳市大寺に落ちていたのが見つかった。変わり果てた龍を見つけた村人たちは、龍の冥福を祈りそれぞれの地で供養することにしたそうである。角のついた頭は石の唐櫃に納めて龍閣寺の堂前に埋め、腹は本埜の地蔵堂に納め、尾は大寺の寺に納め、龍角寺、龍腹寺、龍尾寺がそれぞれ寺の名前なったと伝えられている。
なお、同様の縁起が大阪府の四條畷市にある曹洞宗の龍尾寺にも伝えられている。
[編集] 外部リンク
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