E'S
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『E'S』(エス)は、月刊Gファンタジーで連載されている結賀さとる原作の漫画作品。また、それを原作としたドラマCD、テレビアニメ作品である。
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[編集] ストーリー
主人公の戒はアシュラムの能力者部隊に所属していたが、遺棄された巨大人工都市「ガルド」に存在するゲリラへの攻撃中、同じアシュラムのメンバーである神龍に攻撃され、負傷しガルドに住む明日香=篤川に助けられる。その後、アシュラムに帰還しようとするがアシュラムの放ったイエーガーによる虐殺現場を目撃、アシュラムの行いに疑問を感じアシュラムに戻ることを拒み襲ってきたイエーガーを撃破した後ガルドにとどまる。
[編集] 登場人物
※名前の横の:以降は担当声優。
本作の主人公。超能力者保護を行う企業「アシュラム」の能力者部隊に所属していた。ガルドでのゲリラ掃討作戦から状況が一変。様々なトラブルが重なる中で勇基や明日香らと出会い、軍を抜け出す。知らなかった真実を目の辺りにする中でアシュラムへ疑念を抱き、妹の光流を取り戻そうとする。繊細で心優しい性格だが、優柔不断で現実が見えていない。曳士達研究チームにより人格改変や記憶修正を受けていたらしく(彼ら曰く、戒には書き換えが出来ず、塗り替えしかできない)それらが解けた現在一人称が僕からオレに変わるなど、性格や言動に大きな違いが見られる。その能力は、戒自身が所持するレセプター能力を利用し、曳士達が光流の能力を移し代えた物である。その力の強大さ故に、長い間抑制され続けていた。しかし、ゲリラ殲滅戦以降、アシュラムによる力の抑制がされなくなったためその力は現在、圧倒的なまでにふくれあがっている。
- 明日香=篤川(アスカ・トクガワ):小林沙苗
ガルドに流れ着いた戒を救った動物好きの心優しき少女。幼い頃に孤児としてガルドをさまよっていた所を勇基に拾われ、彼を義兄として慕う。殺人的なまでに料理が下手。それ以外でも様々な場面で天然ボケとトラブルを連発する。後に、相手の心を感知し、自らの心を相手に伝える精神感応力を持つ能力者である事が判明する。戒に好意を寄せている。
- 勇基=篤川(ユウキ・トクガワ):松本保典
ガルドで「なんでも屋」を営む青年。ゲリラの主導者・衿宮から「カルヴァリオの秘蹟」の発見を依頼され、明日香が戒を発見してから生活は一変。招かねざる客が次々と押し寄せ、教会から次期教皇に指名されるなど、混乱の日々を余儀なくされる。義妹の明日香をとても大事にしており、能力者である事が判ってからはなんとしても彼女を守ろうと決意する。愛用している銃はコルトパイソン。
- マリア:平松晶子
ゲリラの一員で育ての親の衿宮を「おじい様」と慕う能力者の女性。彼の悲願である「カルヴァリオの秘蹟」の発見のために明日香を攫うつもりだったが、マキシムの強引なやり方に反旗を翻し、後に勇基の許へ身を寄せる。後にマキシムらの手によって衿宮は殺され、アシュラムに復讐を誓う。同居人の戒をアシュラムの軍人と知り激しく憎み殺そうと考えていたが、ある仕事を境に徐々に関係は氷解。趣味はタロット。
養父が経営しているガトーヴィ社のE部門製品開発室長。専門は工学で、能力者の研究に興味を示している。自らが開発した対能力者用兵器の実験のため能力者が集まるガルドへやってき、勇基と戒に護衛を頼んだ。ロマンチストで、明日香に一目惚れする。
- 曳士=鷺宮(エイジ・サギミヤ):高瀬右光
アシュラムの能力者研究チームのチーフであり、能力者部隊の指揮もしている。茅一美とは同期でありアシュラムの経営者から全幅の信頼を寄せられている。戒と光流に異様な執着を見せ、光流の能力を使いガルドで何らかの計画を実行しているようだが、その全貌は不明である。父親によって人工的に作られた能力者。死者を蘇らせることが出来る。
- 光流=玖堂(ヒカル・クドウ):望月久代
戒の妹。アシュラムの保護施設で過ごす。制御不能なほどの強大過ぎる能力の持ち主で、そのせいで体を病んでいる。他人に力や意識を振り分けるアポトーシス能力を持っている。(現在、能力や意識の譲渡が確認されている人物は、戒・マキシム・喬の三人のみ)戒と同様に、その人格形成には重大な秘密が隠されている。肉体の成長が9歳の頃から止まっている。実際には戒の「妹」ではなく「姉」である。
- 神露(シンルー)=ベルヴェディア:渡辺明乃
アシュラムの能力者部隊の一員で、神龍とは双子の姉弟。感情をストレートに表現する情熱的な性格で、戒に好意を寄せている。ガルドからの帰還後、アシュラムに人格改変をされて凶暴的になり、過去の記憶と相まって人の見分けがつかない程に精神を病んでしまう。"幻痛"の有効性に頼った神龍の決死の実験により、何とか回復する。
- 神龍(シェンロン)=ベルヴェディア:沢村真希
アシュラムの能力者部隊の一員で、神露とは双子の姉弟。特殊触知能力(サイコメトリ)の持ち主。神露を守る、と心に決めており、彼女が戒に興味を示してからはとにかく彼の事が嫌いで何かとつっかかってくる。神露の暴走をきっかけにアシュラムが能力者を使い人体実験を繰り返していることを知るが、神露を絶対に守ると誓った後、アシュラムに戻る。
- 瑠璃=久石(ルリ・ヒサイシ):川澄綾子
アシュラムの能力者部隊の一員だったが、戒と共に出発したガルドのゲリラ掃討作戦で死亡してしまう。以後、戒は彼女の死の遠因を作った自分を責め続けることになる。
ガルドでゲリラを指揮していた人物。精神感能力者で未来を予知することができる、マリアの育ての親だったが、その正体は教会の最高権力者であるマルティヌス14世。マキシムらによって殺され、その脳はアシュラムに持ち込まれる。その後、明日香を通じてマリアに伝言を残すなど後々の戒達の行動へも影響を与える。
- マキシム=フェラー:飯田浩志
アシュラムに所属する特殊能力者。マリアが所属するゲリラに身分を隠して潜入、壊滅させる。他者の能力を吸収するドレイン能力の持ち主。そのドレイン能力で衿宮の所持していた精神感応力をコピーして使用している。光流から能力を受け継ぎ、戒の代わりとして開発されている。戒に自分の能力を与えた後に死ぬことを臨むも、戦闘の直前に会った光流によって別の意識を植えつけられる。
幼少の頃に住んでいた村で銃器による殺人事件を犯しアシュラムに引き取られた後に能力が開花する。能力は神龍と張り合えるほど強力で、ゲリラ程度の能力者なら一蹴できるほどである。非常にサゾスティックな面が有り、人を傷つけることをいとわない。その一方、自分以上の能力を持つマキシムに対しては低姿勢。戒=久堂の捜索チームに所属するが、命令を無視して戒を殺そうとする。しかし、圧倒的な能力の差から敗北。後に再び相まみえるも惨敗し片腕を失う。その後、光流と接触し新たな腕と強大な力を手に入れるが、力を過信しマキシムに戦いを挑み敗北。その回復力から異形の姿となりアシュラムにとらわれる。光流に誘導されガルドにて教会警護の能力者と戦い彼らを多数殺害するも、戒に敗れる。
- 直隅(ナオズミ):立木文彦
曳士の命令の下色々な仕事をする軍人(主に海軍?)。「オレは死んでも死なないが」という発言から曳士の能力の影響を受けていると思われる。
- 奎吾=浅倉(ケイゴ・アサクラ):成田剣
ガルドで町医者を営む男。酒が好物。かつてはアシュラムで能力者研究に従事していたが人体実験に対する意見の違いからアシュラムを出る。その後、戒や明日香の能力を見たり、勇基に能力者に関しての知識を与えるなど物語の根本に大きく関わって来ることとなる。響子=茅、曳士=鷺宮の父親とは因縁めいた関係。
- 一美=茅(ヒトミ・チガヤ):水谷優子
曳士=鷺宮の友人で彼に一方的にライバル心を燃やす。奎吾=浅倉を尊敬している。アシュラムの研究員だが能力者研究に従事していた訳ではなく、神龍と密かに会って彼の面倒を見る内に、叔母の響子のコネで後に能力者研究チームに入る。曳士と彼の父の研究の秘密に触れ、奎吾=浅倉にその詳細を伝える。その秘密に触れた際、助手に撃たれるものの何故か生きており、曳士の能力によるものではないかと疑っている。
- 響子=茅(キョウコ・チガヤ):松井菜桜子
アシュラムの能力者研究チームのトップで、曳士の上司。一美は姪で、曳士の父と奎吾=浅倉はかつての同僚。非常に厳しい性格で、子供であっても容赦せず、能力者をモノのように扱っているが、どういった動機で曳士の行動を見守っているのかなどは謎が多い。
- レオニード=モニオ:諏訪部順一
ガルドで探偵業を営む男。勇基の仕事仲間で、ガルドの最大の秘密・カルヴァリオの秘蹟を狙って教会を嗅ぎ回る。その後、勇基に教会へ直接アクセスできるパスワードを教えられ、更に戒との仕事中もう一つのパスワードをを教えられ、アシュラムがここまで巨大な企業にのし上がった理由を調べようとする。
- レミィ:桑島法子
- 陸生(リクミ):三浦祥朗
ガルドで海運業を営む男で、勇基の仕事仲間。部下にバドがおり、船長(キャプテン)と呼ばせている。明日香のスリーサイズを視認で判別。
- バド:斎賀みつき
見かけは幼いが、陸生が船長を務める船の船員。勇基の仕事仲間。
- ギベリーニ:谷口節
現教皇で、ゲリラと結託するなど保身のために余念がない。
- ラファエル:福圓美里
戒が教会で発見した能力者の子供で、他人の意識に介入出来る感応能力者(テレパシスト)。教会に能力者同士の賭け闘技の駒として利用されていた。後に、戒と勇基の手によって他の子供ともども孤児の施設に預けられ、能力を封印しての生活を送る。戒によくなついている。
アシュラム配下になったガルドの警察機構を新しく取り仕切る役目になった男。犯罪者に人間も能力者もない、というポリシーを貫いている。尚、名前はファンから募られた。
- メリック:石田彰
戒・勇基が十二企業の一つであるクローフから運び屋の仕事の依頼を受けた際に襲撃した能力者の男。クローフの違法な能力者研究の実験体であり、生物の遺伝子を植えつけられ、皮膚が装甲のように固い。最初からクローフが戒・勇基ごとエイオスを処分しようとしていたことを知っているので彼らを助けようともしていた。戒らが運んでいた荷物が彼の妻のエイオスと知って和解する。戒に、アシュラムがガルド調印に乗り込んでくる事を伝える。
- エイオス:緑川光
戒・勇基が十二企業の一つであるクローフから運び屋の仕事の依頼を受けた際の、その荷物の正体。クローフが秘密裏に研究していた能力者の実験体であり、メリックとは夫妻。メリックとの誤解が解けた事により、勇基によって彼らの仲間の下へ無事に引き渡される。
ゲリラの幹部で能力者。ゲリラの本部で、勇基達に衿宮の遺書とその脳を渡した後、喬達との戦闘により死亡。
- テオ:中村悠一
[編集] アニメ版
[編集] スタッフ
- 原作:結賀さとる(スクウェア・エニックス刊『月刊Gファンタジー』連載)
- エグゼクティブプロデューサー:岩田牧子(テレビ東京)、和田洋一(スクウェア・エニックス)、布川郁司(ぴえろ)
- 企画プロデューサー:川崎由紀夫(テレビ東京)、湯浅昭博(創通エージェンシー)、清水一秀(スクウェア・エニックス)、本間道幸(ぴえろ)
- 原案協力:倉重宣之、小泉浩志、居福明子(スクウェア・エニックス『月刊Gファンタジー』編集部)
- シリーズ構成:千葉克彦
- キャラクターデザイン:浜津武広
- サブキャラクターデザイン:北山真理
- メカニックデザイン:棚沢隆
- 美術監督:二嶋隆文(Studio Wyeth)
- メインカラーデザイン:いわみみか。
- カラーデザイン:滝口佳子
- 撮影監督:松本敦穂
- 編集:松村正宏(JAY FILM)
- 音楽:百石元、三宅一徳
- 音響監督:田中英行
- 音響効果:今野康之(スワラプロダクション)
- 録音調整:小原吉男
- 録音助手:国分政嗣
- 選曲:神保直史
- 録音スタジオ:タバック
- 録音制作:AUDIO・タナカ
- 音楽プロデューサー:木村唯人、浅田裕之
- 音楽制作/協力:ソニーミュージックエンタテインメント、マーベラス音楽出版、テレビ東京ミュージック
- アソシエイトプロデューサー:米桝博之(ティーアップ)
- アニメーションプロデューサー:鈴木重裕(ぴえろ)
- プロデューサー:山川典夫(テレビ東京)・板橋秀徳(創通エージェンシー)・萩野賢(ぴえろ)
- 監督:下田正美
- 製作:テレビ東京・創通エージェンシー・ぴえろ
[編集] 主題歌
- OP「情報」
- 歌:推定少女
- レーベル:Epic Records Japan
- 作詞:野口圭
- 作曲:UCO、吉見
- 編曲:百石元
- ED「tonight/midnight」
- レーベル:Epic Records Japan
- 歌:チコチェアー
- 作詞:chica
- 作曲:kohei
- 編曲:渡辺善太郎
[編集] 放映リスト
- 虚飾の平穏-この町は、星が見えない
- 我ら破壊の為でなく
- 放たれた矢
- 漂着の地で
- 華麗なる助走
- 実験場の街
- パープルデスティニー
- Interlude ラーメン篤川盛衰記
- 魅せられたる魂
- リライテッドメモリー-書き換えられた記憶
- スウィートな憂鬱
- ブラインドスポット
- 無垢なる情熱
- 孤独な流星
- 楽園の住人
- 相似たる器
- 光への脱出
- 同床異夢
- 導かれるままに
- 意思と運命
- 冷酷な炎
- 狂想曲
- 遠い夜明け
- 目覚めし悪夢
- 収穫のとき
- 来るべき黎明
[編集] 漫画版からの変更点
[編集] 外部リンク
テレビ東京系 火曜18:00枠 | ||
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