In vivo
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in vivoの由来はラテン語で、意味は「生体内で」。「イン・ビボ」と読む。
in vivoでの実験は各種の条件が人為的にコントロールされていない条件という意味でもあり、このためin vitroと区別される。具体的には細胞内での反応などがこれにあたる。
生化学や分子生物学などで反応が生体内で起きていることを、対義語であるin vitroと対比するためにこの表現が用いられることが多い。(例:試験管内における実験では~の結果になり、生体内の~という現象と一致する)
In vivoとin vitroとの区別は研究分野によって多少異なる。個体あるいはその組織・臓器を対象としている生理学などでは、個体を扱えばin vivo、それから取り出した組織等を扱えばin vitroとなる。一方細胞以下のミクロな対象を扱う細胞生物学や分子生物学では、培養した細胞を扱えばin vivo、細胞から取り出した細胞内器官や物質(DNAや蛋白質)を扱えばin vitroということが多い。つまりどのレベルを「生きている」と見るかの違いである。