NHK菖蒲久喜ラジオ放送所
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NHK菖蒲久喜ラジオ放送所(えぬえいちけいしょうぶくきらじおほうそうじょ)は、埼玉県南埼玉郡菖蒲町と久喜市にまたがって所在する、NHK放送センターのラジオ第1とラジオ第2の送信所である。
AMラジオ放送の送信所としては日本最大規模を誇り、関東地方をメインエリアとするほか、周辺地域の一部でも常時良好に受信することができる。
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[編集] 沿革
- 1982年 ラジオ第1放送設備を川口ラジオ放送所(埼玉県川口市)より移転・増力
- 1983年 ラジオ第2放送設備を鳩ヶ谷ラジオ放送所(埼玉県鳩ヶ谷市)より移転・増力
- 1986年 川口ラジオ放送所跡地に川口予備放送所を新設
- 1990年 放送衛星地球局(アナログ第2主局)運用開始
- 1997年 放送衛星地球局(デジタル放送)運用開始
- 2002年 予備放送所を川口から新開(さいたま市)に移転(SKIPシティ整備のため)
- 2004年 地上デジタルテレビTTL中継所(水戸・宇都宮ルート)運用開始
- 2005年 地上デジタルテレビTTL中継所(前橋ルート)運用開始
[編集] 技術情報
[編集] AMラジオ放送送信設備
放送局名 | コールサイン | 周波数 | 空中線電力 | 放送対象地域 |
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NHK東京第1 | JOAK | 594kHz | 300kW(減力放送時200kW) | 関東広域圏 |
NHK東京第2 | JOAB | 693kHz | 500kW(減力放送時250kW) | 全国放送 |
[編集] 備考
- 年数回の大掛かりなメンテナンスによる減力放送や菖蒲久喜放送所からの放送が何らかの理由で行えなくなったときは、NHKさいたま放送局平野原送信所敷地内にある新開(しびらき)予備放送所鉄塔から空中線電力10kWで放送が行われる。
- アナログ・デジタル衛星放送の放送衛星向け送信設備や地上デジタルテレビ放送の無線中継設備も併設されており、菖蒲久喜放送所はテレビ放送における重要拠点でもある。