TXNニュースアイ
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TXNニュースアイは、1999年10月4日から2005年3月31日まで放送されていたテレビ東京製作の報道番組。2001年10月からTXN NEWS EYEと英語表記に変更。
番組名の由来は、初代キャスターの久和ひとみのひとみとEYEとをかけたもの。
「TXNニュースワイド 夕方いちばん」の後番組としてスタート。ニュースアイ終了後は「速ホゥ!」となり現在に至る。
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[編集] 略歴
- 1999年10月4日放送開始。平日は久和ひとみがメイン・斉藤一也・末武里佳子が脇を固める。55分間の放送で、系列局は17:24までか、あるいは17:39までの放送。よって3部構成。
- 冒頭にhot eyeと題したフラッシュニュースと内容紹介、第1部の終わりにテレビ東京本社前からの全国向け天気予報とフラッシュニュース、第2部に特集とミニ企画、第3部に関東地域のニュースと天気予報、ライフアイを放送。主な企画として、トレンド見聞録(第1部)、ニッポン特捜記者CLUB(第2部)、春風亭栄枝の金曜かわら版など。
- 為替などの市況情報が番組冒頭にさりげなく表記されるだけで、経済ニュース以外に力を入れようという姿勢が垣間みれる。また、天気予報はテレビ東京の本社前からの中継で放送。全国天気ではポケットモンスターのピカチュウ、関東ローカル天気では当時のテレビ東京のマスコットキャラクター「テレ東ロボ」をつけた差し棒で解説していた。
- 週末は「ニュースアイ土日特集」と題し、こちらも「夕方いちばん」からの流れで特集と「ニュース犬・ブーニーが行く」の2本立てで放送(ニュース犬についてはローカル枠だったためテレビせとうちなど一部ネット局では平日のローカルニュース枠で録画ネットで放送)。茅原ますみと梅津智史が担当した。
[編集] 土日特集の廃止、久和の死去
- 開始から1年経った2000年10月、「土日特集」が廃止、平日のみになる。そこで第2部の特集を第1部に繰り上げた「追跡アイ」がスタート。第2部には週末に放送していた企画などを曜日別に組み、あまった時間にニュースを放送。第3部は経済特集(ワールドビジネスサテライトの特集の再放送)と関東の天気。
- 技ありニッポン仕事人
- 春風亭栄枝の狂歌でガツン
- ますみのほーむぺーじ(少子大国ニッポンに改称)
- チュチュチュで1週間
- 10月23日、久和ひとみが病気のため降板。告知は前述の飛び降り局を考慮して17:25直前に行われた。降板後は斉藤と末武のみで放送を続ける。
- 12月1日、BSジャパンでの放送を開始、スタジオがハイビジョン対応になる。(放送終了まで)。
- 2001年3月1日、久和が死去。子宮ガンによるもので、この時に初めて病名が公表された。それから半年間は斉藤が暫定的にメインキャスターを担当した。
[編集] 新メインキャスターとコメンテーター登場
- 2001年10月からメインキャスターは佐々木明子に。また、曜日別にコメンテーターが登場、コメンテーターが専門分野について解説するミニコーナーを設けたりする。
- 通常ニュースの放送に時間を割く方針を採り、東証アローズから中継で伝える「マーケットアイ」が登場。特集は「追跡アイ」の名称を取り外して第2部に移動。第2部は「特集」となり、2002年には中国製ダイエット食品の健康被害や北朝鮮のテレビ事情を独自取材するなど、任意ネットの時間でありながらもかなり力の入った枠となっていた。
- この時期から2003年3月まで、天気予報のあとに毎回天気に関する四字熟語を紹介するコーナーがあった。
[編集] 暮らしのレシピ
- (月)キッチンキッチン
- (火)虎ノ門診療室
- (水)道具生活
- (木)都会でスローフード
- (金)お天気見聞録
[編集] 25分に縮小、金曜特集
- 2003年4月から放送時間を第1部のみの25分に短縮。金曜はテレビ東京とBSジャパンのみ55分放送で、「金曜特集」と題して放送することに。金曜特集では毎月1・2回を目処に医療や食に関する特集を取り上げた。
- これにちなんで、通常のニュースの時間でも数日にわたってシリーズとして医療ミスなどを特集。食に関しても「シリーズ 食の安全」と題してこの時期に問題となったBSEなどを幅広く取り上げた。
- この時期の天気予報では、四字熟語のコーナーが「そら豆知識」(名付け親は内藤聡子本人、本人曰くダジャレをきかせたとか)に変わった。
- 余談になるが、2002年10月から2003年9月までのオープニングは非常に簡素なものとなっている。またこの形態になった当初は、医療のコーナーに「医療アイ」という名前がついていたが、すぐに使われなくなった。
[編集] 小さいながらも躍進
- 2003年10月には、CGによるオープニングが1年ぶりに復活した。
- また番組冒頭に、2000年10月以降なんとなく終了したhot eyeのようなニュースコーナー「Today's News」が設けられた。これはフラッシュニュースと本編内容の大まかな紹介を兼ねたもので、これにより項目数が飛躍的に増えた。この時期はそら豆知識のコーナー名がなくなり、代わりに天気予報の前に大きめのコーナーを設けた。尚以前から度々登場するウサギは、内藤聡子本人によって毎回デザインされている(これは、後継の速ホゥ!にも出てきているが、2006年7月現在はネコになっている。このネコが内藤のデザインによるものかは不明)。この時期の天気予報は、かなりの力の入れようだった。
- また関東のみで流されていたエンディングテーマ(2003年4月~2004年3月は金曜のみ)は、2004年4月に関東枠が完全消滅するのに伴い、この時期を最後に廃止された。尚、この時期のエンディングはRieの「Mr.Dreamer」。
[編集] よりコンパクトに、さらに医療を
- 2004年4月、2000年10月以来となるスタジオの改装を経て、リニューアル。「金曜特集」が廃止となり、金曜日も25分間の放送となる。またこれを機に食のコーナーを取りやめ、医療にさらに重点を置くようになった。
- これまでスタジオは佐々木・斉藤コンビで放送したが、スタジオは佐々木のみで進行、斉藤はレポーターとして取材先から生中継で出演した(中継しない場合もあり)。同年10月からは赤平大も加わった。
- 天気予報の前にフラッシュニュースが新たに追加され、Today's Newsに加え項目数がさらに増えた。ちなみに間に挟まれる格好の本編では、3つほどに絞って取り上げている。
- 8月まで毎月第1週を医療の週として、5日連続でひとつのテーマを取り上げた。
- また毎週水曜日に「週刊医療情報局」のコーナーを設けた(しかし同年10月頃に自然消滅した)。
- このように医療や食にまつわるニュースや、経済ニュース・トレンド情報など他局の夕方ニュースとの違いを鮮明にし、他局に先がけ17時台にニュース番組を放送してきたテレビ東京なりのポジションを守ろうとした。
- しかし、17時台に参入した他局のニュース番組の競争が激化。過敏なVTR演出やグルメ・芸能情報などいわゆるワイドショーと同じ手法で主婦層にアピールする内容をふんだんに取り入れた他局の番組同士の争いに埋没する形となる。その結果、2005年3月31日をもって番組は最終回を迎えることとなった。なお、翌4月1日から「ニュースアイ」は「速ホゥ!」に引き継がれた。
- だが、現在の「速ホゥ!」もさることながら、ワイドショー的な番組になってしまった他局の番組と比べてストレートニュース主体だったり特集の丁寧な作りは定評があった。
[編集] 縮小に関する動き
- 2002年の年末、番組を25分間に短縮した放送が3~4日かけて行われた。休止された5時25分からはアニメなどの30分番組で補填し、6時につなぐ形がとられた。実際翌年の4月にそれに近い形式に改編されていることから、年末の時点ですでに番組縮小が検討されていて、短縮放送はそれに向けてのシミュレーションだった可能性が高い。
- 2003年4月に25分間に縮小されたが、その改編直後にイラク戦争が激化。緊迫した情勢になったことを受け、テレビ東京はこの日の5時25分からの「カレイドスター」を休止し、5時55分まで放送を延長する措置をとった。テレ東は平素から報道特番を組むことに消極的であることや、休止したのがテレ東の強みの分野であるアニメだったことから話題となった。しかしテレビ東京では夕方5時台のニュース枠を拡大して(「夕方いちばん」や縮小以前の「ニュースアイ」は全国ネット部分が5時40分まで拡大する)、5時台のアニメ番組等が潰れる事は多々あった。
[編集] 中国人窃盗団のスクープ報道
- 2002年5月27日、ニュースウォッチ(当時)とニュースアイの番組冒頭で、中国人窃盗団の犯行から逮捕までの一部始終をスクープ映像として放送した。だがそれは後に、窃盗団の案内役である日本人男性から事前に犯行計画の情報を得ての撮影だったこと、さらにはその男性に2度現金を渡していたことが明らかになり、報道機関としてのあり方が大きく問われることになった。
- 詳細およびテレビ東京の対応についてはこちらを参照
[編集] 放送時間の変遷
1999年10月~2000年9月
- 平日 17:00~17:55(17:00~17:25が全国ニュース、17:25~17:40が特集(任意ネット)、17:40~17:55が関東ローカル)
- 週末(「土日特集」) 17:30~17:55
2000年10月~2002年3月
- 週末の放送が終了し、平日のみの放送になる。
2002年4月~9月
- 16:55~17:55(16:55~17:00は「早出しニュースアイ」として関東ローカル放送、関東地方以外は17:00開始)
2002年10月~2003年3月
- 17:00~17:55(「早出しニュースアイ」が終了し、関東地方も含め再び17:00開始に、また関東ローカル枠が17:39開始に)
2003年4月~2004年3月
- 月~木…17:00~17:25(大幅縮小、関東ローカル枠がなくなり、全国一律の放送時間に)
- 金曜日…17:00~17:55(17:24以降は「金曜特集」として、関東ローカルで放送)
2004年4月~2005年3月
- 17:00~17:25(「金曜特集」が終了し、金曜日も17:25までとなる)
※重大な事件、事故などが起きた場合、全国ネット部分を17:39まで拡大して放送していた。末期の17:25終了時代は17:00~17:40を全国ニュース、17:40~17:55が関東ローカルとなる。
[編集] 出演者
[編集] 2004年10月時点の出演者
- メインキャスター
- フィールドキャスター
- 「マーケットアイ」担当
- 気象キャスター
- ナレーション(女性)
- 酒井美紀 ※女優の酒井美紀とは関係ない
- ナレーション(男性)
- 2001年頃? 不明
- ~2004年3月 不明
- 2004年4月~2005年3月 不明
[編集] 過去の出演者
- 久和ひとみ(故人、初代メインキャスター)
- 末武里佳子
- 久保田麻三留(気象予報士、気象キャスター)
- 大木香乃(マーケットアイ)
- 松本かずみ(マーケットアイ)
- 山内木の実(マーケットアイ)
- 池谷亨(マーケットアイ)
- 進藤隆富(マーケットアイ)
- 村上知奈美(「お天気研究所」担当)
- 米田やすみ(リポーター)
- 鈴木文子(リポーター)
- 茅原ますみ(土日特集キャスター)
- 春風亭栄枝(金曜かわら版、狂歌でガツン)
- チュチュチュファミリー(チュチュチュで一週間、2001年4月~2002年3月までのエンディングテーマ担当)
[編集] コメンテーター
※ただし報道特番などで、放送予定から大幅に変更された場合は出演しない。
[編集] スポンサー(過去のスポンサー含む)
- 東京工業品取引所
- ツカサ都心開発
- 日本通運
- ヘルスサポートジャパン
- ティンカーベル
- 日神不動産
- アート引越センター
- 太陽の里
- 銀座ジュエリーマキ(三貴)
- ニチリョク
- プロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(P&G)
- 永谷園 ※ただし提供クレジットには出ていない
- 近未來通信
- コムスン
- ライフカード ※ただし提供クレジットには出ていない
- 月極倶楽部(ツカサ都心開発)
- おやつカンパニー「ラーメンおつまみ」※ただし提供クレジットには出ていない
- ダイナシティ
- たかの友梨ビューティクリニック
- キリンビール
- ファミリーロボ(ファミリー)
[編集] ローカル帯のみ
[編集] 番組ネット局
[編集] TXN系列局
[編集] 独立局
[編集] ニュースアイ放送期間中のTXN系列・ニュースアイ放送局のローカルニュースの変遷
- 「TVh道新ニュースアイ」(1999年10月~2003年3月)
- 「おばんでスタ!」(2003年4月~)
- テレビ愛知 「ニュースアイ(愛知ローカル)」
- 「満点!しあわせテレビ」(1999年4月~2000年9月、ニュースコーナーは2000年3月まで)
- 「ニュースアイKANSAI」(「NEWS EYE カンサイ」、2000年4月~2002年9月)
- 「イブニングサテライト」(2002年10月~2004年3月)
- 「ビジネス525」(2004年4月~)
- 「TSCナイス5」(~2003年3月)
- 「せとうちニュースアイ」(2003年4月~2005年3月、月~木)
- 「せとうちニュースアイWIDE」(2003年4月~2005年3月、金曜日)
- GBS岐阜放送 「らぶらぶワイドぎふTODAY」
[編集] 番組の変遷
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