UHF局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
UHF局(UHFきょく)は、テレビジョン放送局の内、親局がUHF帯(極超短波)による放送を行っているものの総称。「U局」や、単に「UHF」とも呼ばれる。
目次 |
[編集] 概説
日本のテレビジョン放送は、第一号の日本テレビ放送網開局以来、VHF帯(超短波)を使用してきた。その後、UHF帯が中継局用電波として普及し始めてきたことから、当時の郵政省(現在の総務省)がVHFを他用途に転用することを目論み、テレビ放送を全てUHF帯に移行させる、という方針を昭和43年(1968年)発表した。
実際には、既に開局したVHF局は、放送設備を全て入れ替えることが困難であり、また視聴者にも混乱を来すことからUHFへの移行は凍結されたものの、同年以降、新規に開局する放送局は、原則としてUHF帯を使用する放送局として開局した(ただし、一部中継局は、VHF帯を使用している場合もある)。
首都圏等ではUHF局と言えば、キー局系の系列に属さない少数の後発局、いわゆる「独立UHF局」を指すことが多いが、実際には日本国内の地上波テレビ放送局は(民放に限れば、親局ベースでも)半数以上がUHF局[1][2]であり、その多くは系列に属している放送局である。
地上デジタルテレビジョン放送では、既存のVHF局もUHF帯を使用するため、VHFを他用途に転用する構想が実現する可能性が高い。
日本国内の民間放送の78社がUHF局である。
ケーブルテレビなどではVHF帯に変換される場合が多い。