UHFアニメ
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UHFアニメとは、主に日本の関東広域圏、中京広域圏、近畿広域圏などの独立UHF放送局(以下「独立U局」という)で放映することを念頭に製作されたテレビアニメの総称である。U局アニメやU系アニメなどとも呼ばれる。より詳しい定義は定義の節を参照のこと。
独立U局ではキー局や準キー局、衛星放送局などで放映された旧作テレビアニメを再放送する事も多いが、そのような作品については基本的に本項では扱わない事とする。
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[編集] 概要
1998年4月、UHF各局で深夜に放送されたアニメ『LEGEND OF BASARA』は当初から独立U局での放送を想定して制作・放映が成された。[1]これが最初に放送された“UHFアニメ”とされている。
これを先鞭として、その後も独立U局において主にゲームや漫画、ライトノベル等を原作とした、高年齢のコアなアニメファン(いわゆる“アニメオタク”)や中高生を対象とした作品の放送が次第に数を増していき、中でも地上波キー系列局では様々な理由(後述)から放送困難と思われる際どい性的表現を充実させた作品(“萌えアニメ”[2])が本数の多くを占め、“UHFアニメ”というジャンルを確立していった。
現在では萌えアニメだけでは無く、アクションを重視したハードタッチのアニメやパチスロ機のキャラクターを使ったアニメなど、そのジャンルも多岐に渡っているが、共通している事はUHF各局の表現に対する規制の緩さを最大限活用した表現描写をしているという点にある。
これはUHFアニメの隆盛を支える根源ではあるが、総じて地上波での全国ネットで放送されるアニメよりも低額な予算で制作される事が多い事から、各作品の品質はまさに玉石混淆状態であり、時には作画崩壊や物語の破綻、物語の未消化を起こすといった悲惨な状況に陥ってしまう作品も散見され、しばしば批判の対象となってしまっている。
[編集] “UHFアニメ”の定義
元来“UHFアニメ”という言葉は、先述したジャンル的傾向とは別に、ビデオアニメ作品を製作・販売する会社(ビデオソフトメーカー)がテレビ局の関与を殆ど受けずに作品を作り、東名阪地区の独立U局でのみ(放送枠を局から買い取り)放送するタイプのアニメを「便宜的」に総称する際、アニメファンの間から自然発生的に生まれたものである。以上の例は『狭義的』なUHFアニメとみなせる。
しかし、近年では関西・中京圏(名阪地区)では独立U局以外の放送局で放送する事も多く(#関西圏準キー局・中京圏広域局で放送する例の項で後述)、全国で同時多発的に作品のテレビ放送を実施する場合、独立U局の存在しない地方では、その地方の基幹局もしくはローカル局で放送し、更にはスカイパーフェクTV(主にアニメ専門チャンネル)でも同時ないし時差放映するパターンが標準となりつつある(BSデジタル放送でも同様の展開を行う場合もある)。中には「UHFアニメ」といいながら、VHF局(アナログ波親局)で放送されている例もある(実際、すべての在阪・在名広域VHF局で少なくとも1本は放映されている)。
製作体制も毎日放送や中部日本放送(RKB毎日放送・北海道放送など、JNN系列局との共同制作するケースが多い)などの様に、厳然たる地上波準キー局自ら製作委員会に加わり、製作に積極的に関わる事例も増えている(#製作委員会方式による製作がほとんどであるの項で後述)。
特殊な例として以下のパターンが挙げられる。
- BSやCS放送での放送を念頭において製作された作品が、後に独立U局系列で放映(時には同時放送展開を図るなど)
- 当初、準キー局やローカル局で先行放映されたテレビアニメ作品が、後に関東圏では独立U局で放映[3]
最近の“UHFアニメ”という言葉は、深夜帯に放映される作品が多い事から、一般的なアニメファンの間では先の「便宜的(狭義的)」な意味から離れ、限りなく“深夜アニメ”と同一的に用いられている例が多い。
しかしながら、Wikipediaなどで作品の放送形態などを文字などで明確に言い表す必要がある場合、後述するようにキー局もしくはその系列局制作の場合は全日帯アニメに定義される時間帯(午前帯や夕方など)に放送されるUHFアニメも一部存在する事から、“UHFアニメ”という言葉をある程度明確に定義する必要性が認められる。
本項では先の「狭義の」UHFアニメに加えて、近年の放送形態の多様化も踏まえて『関東圏では独立U局で本放送ないし初放送される作品』は「広義の」UHFアニメとみなし、作品を選定・記述するものとする。
なお、上記に書いた定義とは別に、在京キー局系列で放送する“深夜アニメ”でも、放送局は制作に殆ど関与していない番販形式による放映作品[4]や、在京キー局が制作・放映(制作が在名局の場合もあり)する“深夜アニメ”が関西圏のみ独立U局でネットされるパターン[5]も『“UHFアニメ”に近い存在』と見なす場合がある事を付け加えておく。
[編集] 歴史
[編集] 誕生前夜(1997年12月~)
1990年代中半頃まで、UHF(主に近畿地方の局)におけるアニメ放送は地上波キー局から配信されるアニメ番組を再放送するケースが殆どであったが、そのアニメの大多数は日本におけるアニメ番組放送の雄・テレビ東京(以下“テレ東”)で放送されていた作品が多かった。テレ東はアニメでは質・量ともに民放他局を圧倒し、豊富なコンテンツを有していたが、系列局が少ないというテレ東の根源的問題から主に“販売”という形で本放送終了後(もしくはテレ東より半年~数年遅れて)独立U局で放送されていた[6]。このアニメ販売は当時テレ東を陰で支える資金源となったとも言われる。
しかし、1997年12月に発生した「“ポケモンショック”」によって様相が一変する。詳細はテレビアニメの項を参照されたい。
[編集] 黎明期(1998年4月~1999年9月)
“萌えアニメ”を放送するには表現規制が先鋭化し過ぎてしまったテレビ東京を敬遠して向かった先が、アニメ表現についての規制が緩かった独立U局であった[7]。
しかし、この時期の独立U局のアニメ枠は極めて限定されたものであり、しかも枠としても不安定なものであった。その上放映されるアニメは、最初の『LEGEND OF BASARA』を除き、アダルトゲームを原作としたもので占められていた[8]。つまり、アダルトゲーム業界側から安価なメディアミックスの場として利用されていたという色合いが非常に強い状態であったということである。この時期のラインナップ全体から生じるイメージは、その後のUHFアニメのジャンル確立に大きな影響を残す事となる。
主なネット局は関東・関西広域圏以外では中京広域圏ではテレビ愛知、そのほかテレビ東京系列各局などであった。
また、1998年に毎日放送(MBS)制作の『銀河漂流バイファム13』が、現在の関東地区は独立U局、中京・関西地区は広域準キー局ネットで放送[9]と言う形式の先鞭を付けた。
[編集] 停滞期(1999年10月~2001年3月)
この時期は、WOWOWノンスクランブル枠アニメの全盛期にあたり、多くの枠数を活かした多種多様なジャンルのアニメが放映されていた。一方、この時期におけるUHFアニメの放送は皆無であり、それどころかWOWOWで放映されたアニメを再放送するという事例さえあった。それは、かつてのキー局のアニメにWOWOWのアニメを加えた形での“再放送の下請け”という位置付けに甘んじていた状態ともいえる時期であった。なお、1999年は『THE ビッグオー』『鋼鉄天使くるみ』等、評価の高い作品がWOWOWから送り出された年である。
[編集] 転換期(2001年4月~2002年3月)
この時期は、UHFアニメにとっての重要な転換期にあたる。
それは、それまでWOWOWで放送されていた『アニメコンプレックス』枠作品が、WOWOWでの放送枠獲得競争に押し出されたと思われる形で『アニメコンプレックスNIGHT』として独立U局に移動してきたということにある。WOWOWノンスクランブル枠作品の黎明期を支えた当枠作品が、新たな活動の場を独立U局に見出したという事実は、その後のWOWOWアニメの一時的衰退[10]の予兆であったとする意見が多い。
また、2001年4月には『こみっくパーティー』の放映も開始された。このアニメはアダルトゲームを源流(直接の原作は全年齢向けのDC版ゲーム)のアニメ化作品ではあったが、かつて放映されていた同種のUHFアニメとは異なり、筋の通ったストーリーを有する本格的なアニメ作品であった。そのためこのアニメは単なるアダルトゲーム業界側からのプロモーション的なアニメを超えたものとなっており、『アニメコンプレックスNIGHT』枠とともにUHFアニメの新しい可能性を提示することとなった。
さらに、2001年10月には、UHFアニメ初のオリジナルアニメである『ナジカ電撃作戦』の放映が開始された。このアニメは派手なアクションとパンチラを中心としたお色気を特徴とする作品であり、上記の『アニメコンプレックスNIGHT』で放映された『鋼鉄天使くるみ2式』と共に、お色気を重視したアニメとしてのUHFアニメという性格付けに大きな影響を及ぼすこととなった。
[編集] 発展期(2002年4月~12月)
2002年4月から、『アニメコンプレックスNIGHT』枠にて『りぜるまいん』の放映が開始された(実写ドラマ作品『鋼鉄天使くるみpure』と併映)。この『りぜるまいん』は主人公の少女が繰り広げる他の放送局では真似できない水準のお色気描写を売りにした作品であり、UHFアニメの在り方を決定的にした作品であった。なお、同時期には『シスター・プリンセス』と並び称される企画モノのハーレムアニメである『HAPPY★LESSON』の放映も開始されている。
また、2002年7月には、その後UHFアニメの主要スポンサーの一つとなる東芝デジタルフロンティアが参加して製作されたUHFアニメの第一作である『円盤皇女ワるきゅーレ』の放映も開始された。東芝はこの時期に、手堅い収益の見込めるマニア向けコンテンツ産業に参入するべく、子会社を通じ活動を活発化させていたところであったが、その東芝が活動の場としてUHFアニメを選んだということは、その後のUHFアニメの発展に大きく影響することとなった(なお東芝デジタルフロンティアは2003年10月にアミューズから買収したアミューズピクチャーズと統合、東芝エンタテインメントに改組されたが、現在もUHFアニメに積極的に関わっている)。
さらに、2002年8月には、『プリンセスチュチュ 卵の章』の放映が開始された(この作品でメ~テレがUHFアニメを初ネット)。この作品は上記の『円盤皇女ワるきゅーレ』とともにキッズステーションが再配信することを前提として製作されたものであり、ここにおいてUHFアニメをCS放送と同時に展開するというモデルが定着した。
このように、UHFアニメはポニーキャニオン(m.o.e.)、東芝(東芝エンタテインメント)、キッズステーションと、次々に有力な後ろ盾を得て、安定的に30分枠2つをアニメ枠として運用することができるようになったのである。
一方、この時期はWOWOWノンスクランブル枠アニメの衰退が著しく、前述の『フルメタル・パニック!』及びそれに続く『G-onらいだーす』以降、6ヶ月にわたりノンスクランブル枠のアニメが消滅するという事態となった。また、その後もノンスクランブル枠アニメの減少傾向に歯止めはかからず、これが再び増加に転じるには2005年7月まで待たねばならなかった。
[編集] 成熟期・1(2003年1月~2004年12月)
安定した放映枠を獲得することに成功したUHFアニメは、2003年1月に往時のWOWOWに匹敵する5つの放映枠の運用を開始し、アニメ番組として大幅な発展を遂げることとなった。
まず、前述の『THE ビッグオー』の続編である『THE ビッグオー 2nd Season』がUHFアニメとして放映された。また、黎明期にUHFアニメを利用して製品のプロモーションを行っていたエルフによるメディアミックス展開の一環として『らいむいろ戦奇譚』がアニメ化され放映された。さらに、『ナジカ電撃作戦』を制作したスタジオ・ファンタジアによるオリジナルアニメ『ストラトス・フォー』も放映されており、UHFアニメが多種多様なジャンルを持つアニメとして定着することに成功した時期でもあった。この時期以降、UHFアニメは加速度的に増加し、発展していくこととなる。
中京・関西地区において広域局で放送される作品が増えたのもこの時期からで、2003年4月期には毎日放送(MBS)が制作委員会に参加の『成恵の世界』が放送開始。中京地区はMBSと同じJNN系列の中部日本放送(CBC)、関東地区は独立U局にネット、しかも同クールで放送するというスタイルを確立した(ただし、関西地区では特番の関係で大きく遅れる場合も散見されるようにはなるが)[11]。
2003年7月からは、IMAGICAエンタテインメント(現IMAGICAイメージワークス)の参加によるアニメ番組枠『アニメ魂』の放映が開始された。同枠作品は独立U局だけではなく、衛星放送局や地方の放送局など、幅広いエリアで放送されている。
2003年10月期からは「フジテレビの深夜アニメ放映スケジュールの破綻」が原因で、関西テレビ(KTV)・東海テレビ(THK)がUHFアニメの放映局に加わっている。最初の作品は『藍より青し~縁~』(フジテレビで放映された作品の続編。翌年7月には再放送が行われた。UHFアニメの再放送は、一時期KBS京都での『アニメ魂』枠でも行われていたが、そのような例は極めて稀である)。
2004年1月には、史上初となる18禁OVAの続編の一般向けアニメ『MEZZO -メゾ-』が放送され、4月からは初めてのメジャーな少年漫画を原作とするUHFアニメである『美鳥の日々』が放映された。
これらはUHFアニメのアニメ媒体としての認知度が高まったことを示していると考えることもできる。一方で放送枠の際限ない拡大は番組の粗製濫造を招き、安易にお色気やバイオレンス(あるいは魔法といったファンタジー)を並べ稚拙な演出でつないだだけといった作品も増えていった。
[編集] 成熟期・2(2005年1月~2007年3月)
2005年に入ってもUHFアニメの隆盛は続いているが(主な放送局も2006年に朝日放送(ABC)、読売テレビ(ytv)などが加わっている)、作品の傾向や放送形態などにおいて新たなスタイルが見られるようになった。
2005年1月にはWOWOWノンスクランブル枠で放送された『グレネーダー~ほほえみの閃士~』が、オープニング、エンディング、一部のシーンを差し替えてテレビ神奈川・毎日放送・メ~テレで放送された。
2005年4月には山田風太郎の小説を漫画化した『バジリスク ~甲賀忍法帖~』がUHFアニメとして放送され、2005年7月にはちばあきおの野球漫画を原作とする『プレイボール』が首都圏では独立U局で放送(この作品の場合は、関西テレビを幹事局に、全国各地のFNS系列局などで放映)。
さらに2006年7月からは『まもって!ロリポップ』『僕等がいた』といった少女漫画雑誌に連載されている漫画を原作とする作品がUHFアニメとして放送されるなど、UHFアニメでもこれまでのオタク向け作品とは一線を画す、一般向けのアニメが放送されるという新たな展開が行われることとなった。
2005年4月~6月に放送の『英國戀物語エマ』や2006年1月~6月に放送の『Fate/stay night』、同年10月~12月に放送の『夜明け前より瑠璃色な ~Crescent Love~』は、製作企業の一角にTBSが名を連ねながらも、TBSは自局で放送せずUHFアニメとして展開することを選択した(『英國戀物語エマ』は自社系列の衛星放送局TBSチャンネル及びBS-iや後にアニマックスで、『夜明け前より瑠璃色な ~Crescent Love~』はBS-iでの放送あり)。
また、2005年7月から放送された『おくさまは女子高生』は、当初テレビ朝日での放送が行われる予定だったのが、各種事件の影響などから見送られ、独立U局がある地域はその局で放送される(独立U局が無い地方は基本的にANN系列局で放送)という、結果的にUHFアニメとしての展開をとることとなった。
さらにこれまでのCS放送のコンテンツとしての活用だけでなく、『灼眼のシャナ』『ノエイン もうひとりの君へ』(共に2005年10月から放送)のように、テレビ放送から数日後にインターネット上でのストリーミング配信を一定の期間無料で行うという試みも始まった。これまでもUHFアニメの中には全話放送終了後にストリーミング配信[12]をする例はあったが、各話放送後すぐに配信するアニメが急増[13]したのはこの頃からである。このことからUHFアニメの第3の放送形態としてインターネットが使われることになったとともに、UHFアニメがインターネットでの新たなコンテンツとして活用されるようになったという事が言える。
また、『魔法少女リリカルなのはA's』や『涼宮ハルヒの憂鬱』などの作品の主題歌がオリコンシングルチャートにTOP10入りするという快挙を成し遂げ、これも最近のUHFアニメの人気の高さを証明してると言えよう。
更に『灼眼のシャナ』はUHFアニメとしては初めて劇場版が製作されることになった(同じく深夜アニメの『いぬかみっ!』・全日帯アニメの『キノの旅』と同時上映)。また、『地獄少女』のように、アニメを原作としたドラマが製作されるという珍しい事例も出てきている。
その他にも2007年1月からは『カレイドスター スペシャルセレクション』や『SHUFFLE! MEMORIES』のように、在京キー局や民放BS局で本放送された作品の傑作選ないし総集編(一部新作カットあり)を放映する例も出ている。また、CS局で先行放送された作品の放映も複数ある。
[編集] 飽和期(2007年4月~)
2007年4月期ではUHFアニメが過去最大の作品数となったが、それはUHFアニメの主な放送地域である東名阪地区における放送枠不足に拍車をかける結果を招いた(関東圏の一都三県の独立U局の中でも「一部の局のみ放映」もしくは「一部の局で未ネット」の作品が増えている)。
特に#近畿広域圏においては、MBSの深夜枠が満杯状態のあおりで2007年4月期にはTBS系深夜アニメが2作品[14]独立U局へのネットに変更された影響で、兵庫県と大阪府の大半を効率的にカバーするサンテレビの枠が早い時期に埋まってしまい[15]、更にTVOでもUHFアニメのネットが急増[16]した事で、両局共に放送枠が不足状態に陥った。
そのあおりでUHFアニメの人気シリーズの一つである『魔法少女リリカルなのは』シリーズの第3期『魔法少女リリカルなのはStrikerS』においては『KBS京都(大阪府北中部をカバー)とWTV(大阪府南部をカバー)の組み合わせで大阪府をカバーする』と言う苦肉の策を取り[17]、その結果『関西圏では各シリーズごとにネット局が全て異なる[18]』と言う極めて異例の事態となった(この為、地域によってはいずれかのシリーズが見られない例も少なからず生じる事になった)。
全日帯アニメ(特にゴールデンタイム帯放映作品)の衰退ぶりとは対照的に急激に作品数を増やしたUHFアニメであるが、主要都市圏をカバーする為に必要な放送枠が飽和状態に陥りつつある状況を示唆した一例とも言え、「かつてのフジテレビやテレビ朝日での放映トラブルが再び起こりかねない」と危惧する声も出ている。
[編集] 地上デジタル放送・字幕放送への対応
最近では、地上デジタルテレビ放送が独立U局でも開始されたことに伴い、ハイビジョンの画面サイズ(画面比16:9)で制作される作品も増えている。
ただし2007年4月現在、これらの作品を全てフルサイズで放送している局は、独立U局ではテレ玉・チバテレビ・群馬テレビ(独立U局に限定しなければ毎日放送・テレビ大阪も含む)、一部の番組で実施の局を含めてもメ~テレ・三重テレビに留まっており、ほとんどの局で額縁放送になっている。
ただし2006年10月期からは、制作会社側が番組素材を各局に納入する際にアップコンバートする場合や、レターボックス素材でも制作側がズーム指定をかけ、放送局で指定に基づきズームアップする場合がある。(特にtvkやTOKYO MX、更に2007年4月期からはテレビ愛知でも見られるようになった)、この場合は原則として額縁放送を行っている放送局でもフルサイズで放送される(近年になって増加しているのは放送機材更新を機にHD対応のものに置き換える局が相次いでいる為である)。
なお、在京キー局の一部の深夜アニメでは近年になって字幕放送が行われているが、独立U局では文字多重放送を行っていない局が多いため、UHFアニメでは2007年3月現在において一切実施されていない。
[編集] 放送エリア
独立U局は県単位放送局とはいえ首都圏と近畿圏という大都市圏をカバーするように存在しているため、独立U局以外の地方局も含め、数を束ねればテレビ東京並、またはそれ以上の視聴可能区域が作り出せる上に、キー局に比べ放送枠の取得にかかるコストが極めて低い。
独立U局だけでは視聴範囲が限られるが、地方局での放映や、ここ数年キッズステーション・アニマックス・AT-X等のCS放送やケーブルテレビによる再配信の利用、インターネットを使ったストリーミング配信により、視聴可能区域はさらに広がっている。
UHFアニメに関する事情は各地区で異なる。以下は3大都市圏の地区別に解説する。
[編集] 関東広域圏
古くから主にtvk・チバテレビ・テレ玉で多く放送されており(いわゆる「首都圏トライアングル」)、一部の例外を除きこの3局で必ず放送される例が多かったが、最近ではTOKYO MXでの放送作品数が増加傾向にあり、中には首都圏の放送がTOKYO MXだけという番組も散見され(更に2007年4月より『アニフリ』枠が開始)[19]、その影響で「首都圏トライアングル」でも未放映の局が存在する作品が増えつつある。
群馬テレビは、『アニメ魂』枠の『To Heart ~Remember my Memories~』からネット局に加わり[20]、他にも稀に放映される作品がある。また、とちぎテレビでも稀に放映される作品もある(『BLACK LAGOON』シリーズでは史上初の関東独立U局全局放映を果たした)。
なお、茨城県は三大広域都市圏どころか国内の全47都道府県中で唯一、県域放送民放テレビ局が未だに開局していない県であり(開局の目処も未だに立っていない)、先述のいずれかの局の区域外受信が可能な地域(主に県南部の取手市~土浦市、つくば市、古河市など)以外はUHFアニメを地上波で視聴出来ない状態である。
[編集] 中京広域圏
三重県と岐阜県の独立U局である三重テレビ・岐阜放送(GBS)では名古屋市周辺をカバーするには不十分と判断される事が多い為か、両局もしくはいずれか片方でのネットによる放送作品は少なめである(特にGBSは愛知県濃尾平野方面へのスピルオーバーが厳しく制限されている為。この項を参照)。
上記の事情から在名局で放映される作品が圧倒的に多く、中でもUHFアニメ草創期よりテレビ東京系列の県域局・テレビ愛知(TVA)が中京地区における大きな受け皿的放送局となっているが、テレビ東京系の深夜アニメもネットしている同局の深夜枠が逼迫している事もあって、中京圏広域局であるメ~テレ・中部日本放送(CBC)・東海テレビ放送(THK)でも放送されている。近年ではメ~テレで放送される作品が増えており(CBC・THKよりも本数が多い)、今やTVAと合わせて固定ルート化している傾向がある(CBCがUHFアニメをネットしない時期も増えている為)。また、『魔界戦記ディスガイア』はCBCとGBSの2局で放送されていたが、同地区の広域局と独立U局での同時放送は極めて異例である。
ただし一部には首都圏、京阪神のみで中京圏では放送されない作品もある。
CBCは、『最終兵器彼女』を皮切りに自社制作の深夜アニメに参画している(在名局で単独で制作した作品があるのはCBCのみ)。
この場合、他地区のJNN系列局との共同制作作品が多い(RKB毎日放送はこの場合の全ての作品、作品によって北海道放送(HBC)・東北放送(TBC)・中国放送(RCC)も参加。毎日放送(MBS)ではこれらの局より遅れてネットされるのが通例となっている)。
これまでの作品は関東地区では独立U局でネットされていたが、TBSでの逆ネットをJNN系列局制作深夜アニメとしては初めて果たした『ウィッチブレイド』以降は事情が異なっていてる。
メ~テレは2000年に、CBCに先駆けて『Sci-Fi HARRY』をテレビ朝日と共同制作で深夜アニメ制作に参加した実績があるが(これはUHFアニメには該当しない)、2006年10月には『銀色のオリンシス』を朝日放送(ABC)との共同制作で6年ぶりに参入した(これはUHFアニメに該当する)。また、2007年4月より放送が始まった『ウエルベールの物語 ~Sisters of Wellber~』ではエンディングラストに「制作 メ~テレ」というテロップが表記されている。深夜アニメでメ~テレの名前が単独でクレジットされたのははじめてである。
THKがUHFアニメに参入した理由についてはフジテレビの『深夜アニメの迷走劇とその影響』を参照。
なお、中京テレビ(CTV)は東海三県や近畿二府四県の民放テレビ局の中で唯一UHFアニメの放映実績が未だ無い。
[編集] 近畿広域圏
古くからサンテレビ(SUN)・KBS京都での放映が多いが、順を追って毎日放送(MBS)・テレビ大阪(TVO)・関西テレビ(KTV)・朝日放送(ABC)・読売テレビ(ytv)でもUHFアニメの放映を開始(自社制作分も含む。TVO以外は関西圏広域局)した事に伴い、すべての在阪民放局で放送実績を持つ事になる。KTVとTVOに関しては開始された経緯が特殊で、KTVに関してはフジテレビの『深夜アニメの迷走劇とその影響』を、TVOに関してはテレビ大阪の項を参照。ytvに関しては「放送局が制作に関与しない」作品を放映した実績は未だ無い[21]。
特殊な例としては京阪神地区を避けるようにびわ湖放送(BBC・滋賀県)、奈良テレビ放送(TVN・奈良県)、テレビ和歌山(WTV・和歌山県)でのみ放送する作品もある(『あまえないでよっ!!』シリーズのみ。とくにBBCとWTVはUHFアニメをネットするのは稀であるが、BBCは関西圏で唯一『北へ。~Diamond Dust Drops~』を放送、WTVは『N・H・Kにようこそ!』のほか、2007年4月からは『魔法少女リリカルなのはStrikerS』をネットしている(なお、放送に至った経緯は先述の通り)。
関西圏の場合、大阪府の人口の大半を占める大阪平野[22]をほぼ全域カバーしているサンテレビと、主に北部(淀川沿い)地域[23]をカバーしているKBS京都の両局を組み合わせればで関西の大都市およびTXN系列のTVOの視聴区域[24]のほとんどをカバー出来て、放送対象地域が府県域放送局としては破格なほど広域にわたる。
ただし、大阪府内ではサンテレビは視聴できてもKBS京都が視聴できない世帯が圧倒的に多いことから、サンテレビだけでネットする作品も目立つ一方で、阪神戦を完全中継するため、度々発生する中継延長時の後続番組の放映時間変更に対応する必要性がある事から、同局の放送終了時間が概ね26時台となっている関係で枠数に制限がある[25]。そのため逆にKBS京都のみネット[26]の作品もある(KBS京都も原則として阪神戦を完全ネットするが、サンテレビよりも中継日程数がやや少ない事などから枠数制限が緩いため、まれにKBS京都のほうが本数が多くなることもある)[27]。
しかし、先述の理由で両局の深夜アニメ枠が関東地区の独立U局と比べて少ない事に加え、在京キー局と比べるとスポンサー料が安価で、かつ独立U局と比べると局自体の知名度などの面で視聴率が期待出来る為、在阪準キー局(主に広域局)での放映に踏み切る例も多い[28]。なお、このような場合は殆どの確率でその局が幹事局を担当する(ただし関東圏独立U局や、在名局が担当する場合もある[29])。
MBSの『アニメシャワー』枠は、深夜ながら土曜日と言う事もあって高視聴率を叩き出す作品も多い為、次期改編番組がMBSで決定してから他地域の放送局が決まるパターンもある(この場合、MBS⇒CBC⇒関東独立U局というパターンがほとんど)。また同枠ではかつて同局自ら制作委員会に加わった作品が流れた事もあり(『成恵の世界』など)、現在でもこの枠で流れる作品の中には同局が幹事局となっているものも少なくなく、時には系列局のTBSやCBC制作作品よりも優遇される例も少なくない[30]。
在阪準キー局が深夜アニメを制作する場合(主にMBS・ABC・ytv)、在京キー局に逆ネットするか、関東地区の独立U局にネットするかに別れるが、MBSの場合は初参入作品である『フォーチュン・クエストL』がテレビ東京にネットされて以後は、2006年10月より開始の『コードギアス 反逆のルルーシュ』で初めてTBSに逆ネットを果たすまでは、全て独立U局ネットであった。
2007年1月より放送されている『恋する天使アンジェリーク ~かがやきの明日~』(ABCで放映された作品の続編)では、UHFアニメとしては史上初の「関西圏独立U局全局放映」となった[31](これら5局で在阪広域局のエリアはほぼカバーできる)。
この項で先述したように近年の関西圏全体の深夜枠が逼迫している状況から、キー局のテレビ朝日が深夜アニメから撤退した関係で枠に余裕が出来るABCでのUHFアニメの放映本数増を要望する声も出ている(KTVやytvでは経緯的に困難な為)。
[編集] 関西圏準キー局・中京圏広域局で放送する例
UHFアニメというからには独立U局だけ(中京圏では、実質独立U局の役割も担っているテレビ愛知(TVA)を含む)で放送されるのが基本だが、関東圏では独立U局で放送されても、関西圏および中京圏では在京キー局と比べるとスポンサー料が安価で視聴率面でも独立U局よりも期待出来る関西圏準キー局(主に関西圏広域局)および中京圏広域局にて放映と言う手法を用いる場合もある。
主なケースは以下のように大別される。
- 在阪もしくは在名局制作の深夜アニメが関東圏では独立U局各局にてネット(具体例は「製作委員会方式による製作がほとんどである」を参照)
- 関西圏広域準キー局および中京圏広域局の組み合わせで放送(それ以下の例は放送局は制作に関与せず)
- 毎日放送(MBS)・中部日本放送(CBC)の組み合わせ(例:『地獄少女 二籠』)
- MBS・メ~テレ(NBN)の組み合わせ(『ヤミと帽子と本の旅人』、『グレネーダー ~ほほえみの閃士~(地上波版)』のみ)
- 関西テレビ(KTV)・東海テレビ(THK)の組み合わせ(例:『少年陰陽師』)
- 関西圏のみ広域準キー局で放送
- 中京圏ではTVAで放映(例:『よばれてとびでて!アクビちゃん』『灼眼のシャナ』(MBS)、『うたわれるもの(ABC)』)
- 中京圏では未放映(例:『BLACK BLOOD BROTHERS(MBS)』『夢使い(ABC)』
- 中京圏のみ広域局で放送(例:『京四郎と永遠の空』『らぶドル ~Lovely Idol~』(メ~テレ)、『円盤皇女ワるきゅーレ 十二月の夜想曲(CBC)』)
[編集] 注記
- 1のパターンは準キー局制作の為、純然たるUHFアニメではないと解釈する事も出来る。また、このパターンは自動的に「2~4」のいずれかのパターンにも当てはまる[32]。
- 2の各パターンは、計算上では16通りのパターンがあるが、両地区で同じ系列局に合わせるケースが大半を占めている。
- 2.1のパターンは、近年ではABC・メ~テレ(特に後者)での放映本数増に合わせて以前よりは減少傾向にある。この例外が2.2のパターンである。なお、2.2のパターンは、腸捻転解消前のANN系列局同士ということになる。
- 2.3のパターンは両地区においては一度も例外が生じた事はない(このパターンが誕生した背景は深夜アニメの「フジテレビの深夜アニメ迷走劇とその影響」の項を参照)。ただし、THKに関しては番組編成の都合上、KTVと比べると1ヶ月程度の遅れが生じている。
- 3.1のパターンは、2.2のパターンの変形、もしくはABC・メ~テレの組み合わせが登場していなかった頃に見られ、最近では2007年4月開始の『大江戸ロケット』がそれに該当する。
- 3.2のパターンは、1クールごとに1~2作程度は見られる時期がある[33]。
- 4のパターンは、中京圏では殆ど全てがメ~テレでの放映となるが、過去に一度だけCBCでこのパターンになったことがある(『円盤皇女ワるきゅーレ 十二月の夜想曲』が該当)。
また、広域局ではないが以下のような組み合わせも存在する。
- テレビ大阪(TVO)・TVA(いずれもテレビ東京(TX)系の府・県域局)の組み合わせで放送(例:『Saint October』、『はぴねす!』[34])
- このパターンは、テレビ大阪の項で述べているように、TVOでのUHFアニメのネット開始によって誕生したパターンである。長らく週1本枠ペースであったが、先述のように関西圏の深夜枠全体が逼迫している事から2007年4月より週4本枠と大幅に増える。
- TVOと三重テレビ(MTV)・岐阜放送(GBS)の組み合わせで放送(『魔法少女リリカルなのは』のみ)
- このパターンは上記のパターンの変形であるが、現状では一度だけのごく例外的存在である[35](関西圏では第2期の『魔法少女リリカルなのはA's』はサンテレビでの放映に、第3期の『魔法少女リリカルなのはStrikerS』はKBS京都とテレビ和歌山での放映にそれぞれ変更された)。
[編集] 特殊な放映例
一方で関東圏のみでしかネットされない作品もある。
- 『マジカノ』「首都圏トライアングル」の3局(tvk、チバテレビ、テレ玉)のみで放映、2006年AT-X製作)。
- 『神様家族』(tvkのみ。2006年スカパー・ウェルシンク製作、アニマックスにて先行放送。)。
- 『妖怪人間ベム(2006年バージョン)』(TOKYO MXのみ。2006年スカパー・ウェルシンク製作、アニマックスにて先行放送。ただし都合によりTOKYO MXでは途中で打ち切り。)
また、関東圏以外は中京・関西圏にはネットせず、深夜アニメやUHFアニメの少ない地方のみネットする作品もある。
- 『銀牙伝説WEED』(TOKYO MX、テレビ静岡(SUT)、秋田朝日放送(AAB)で放送。2005年スカパー・ウェルシンク製作、アニマックスにて先行放送。)
一方で、関西圏のみ未ネットでその他の主要都市圏で放映の作品もある。
- 『パピヨンローゼ New Season』(テレビ北海道、TVQ九州放送の2局で先行放映後、TOKYO MX、テレビ愛知のほか、BS日テレでも放送。)
更に在京キー局が制作に参加しながらも、地上波では独立U局放映のパターンも出現している。
- 例:TBSが製作委員会に参加の作品
- 『英國戀物語エマ』:関東独立U局各局・テレビ愛知・サンテレビ・RKB毎日放送
- 『Fate/stay night』:関東独立U局各局・テレビ愛知・KBS京都・サンテレビ
- 『夜明け前より瑠璃色な ~Crescent Love~』:関東独立U局各局・テレビ愛知・KBS京都・サンテレビ
※『Fate/stay night』以外の作品はTBSが親会社のBSデジタル放送局BS-iでも放映と言う変則的な放映形式を取っている[36]。
[編集] 3大都市圏以外
稀に一部の作品では、3大都市圏以外の放送局にもネットする場合もある。ただしその場合でも北海道・宮城県・広島県・福岡県などの大都市圏が中心であり(主にテレビ北海道(TVh)・北海道放送(HBC)・東北放送(TBC)・仙台放送(OX)・広島ホームテレビ(HOME)・TVQ九州放送(TVQ)・RKB毎日放送(RKB))、それ以外の放送局で放送されることもあるが、事例は少ない。
しかし殆どの各県で県内民放テレビ局のうち1局で最低でも過去に1作品は放送されている(福岡県では県内民放全5局での放映実績があるなど、三大都市圏以外では放送作品数が多い地域である。ただし、ほとんどがTVQ・RKBに集中している)。
なお、UHFアニメの放映本数が県内人口の割に少ない地域の代表例として、新潟県や静岡県、岡山県と香川県が挙げられる。特に岡山・香川両県においては民放5局体制でTXN系列局・テレビせとうち(TSC)を持つにも関わらず、近隣のTXN系列局を持たない広島県や愛媛県、徳島県などで放映される作品が多く、そのため地元のアニメファンが『名古屋飛ばし』をもじって『岡高飛ばし』と自虐的に言うほどである(TSCの場合、他のUHFアニメを放映するTXN系列局と比べても圧倒的に放映実績が少なく、わずか数作品に留まっている[37])。
上記の、特に岡山・香川両県のように、在京キー局もしくはその系列局制作の深夜アニメがそこそこ放映されている地域でもUHFアニメの放送が皆無に近かったり、逆に深夜アニメが滅多に放映されなくとも、UHFアニメはそこそこ放映実績がある地域(青森県や秋田県、広島県など)があるのも、大きな特徴として挙げられる。
放送されない理由は局側が積極的でないのと、仮に局側が要望していても地理的要因[38]もあって制作サイドが消極的な可能性もある。
[編集] BSデジタル放送
BSデジタルでも、わずかながらUHFアニメが放送されており、ここで放送されている場合は、全国規模で無料視聴が可能である。先述のとおり、TBSが製作に関与しているUHFアニメがBS-iで放送される事があるほか(BS-iが先行する場合もある)、BS朝日では『アニメ魂』枠で流れる作品に加え、2007年4月からは『桃華月憚』(地上波ではTOKYO MXとサンテレビで放送)が先行放送されている。また、『プレイボール』シリーズや『パピヨンローゼ New Season』もBS日テレで放映され、『夢使い』もUHFアニメとしての本放送が終了した直後にBSフジで放映された。
[編集] UHFアニメの特徴
UHFアニメには、以下に掲げる特徴がある。
[編集] 製作委員会方式による製作がほとんどである
DVD(DVD普及以前はビデオ)、CD、漫画、ゲームなどの権利を持つ会社で組織される製作委員会によって、アニメの制作費が捻出され、製作委員会はテレビ局の番組枠を買い取って、アニメ番組として放送してもらう。アニメ番組は関連商品、特にDVDを売るための宣伝という側面がある。
従来のテレビアニメはテレビ局が放映権料の名目で製作会社に制作予算の大半を支出する方式を取って来たが、独立U局で放送するアニメでは、テレビ局側は逆に金を貰う立場になる。通販会社がテレビ局から番組枠を買ってテレビショッピング番組を放送するのと基本的に同じである。その関係で、通常製作委員会に放送局は参加しないことが多いが、放送する局自らが製作委員会に入っているケースもある。具体例は以下の通り。
- 『銀河漂流バイファム13』『デビルマンレディー』『マイアミ☆ガンズ』『成恵の世界』(毎日放送)
- 『最終兵器彼女』(中部日本放送)※同局としては初制作の深夜アニメでもある。
- 『京極夏彦 巷説百物語』(中部日本放送(制作幹事)・RKB毎日放送・中国放送共同制作)
- 『砂ぼうず』『RAY THE ANIMATION』(中部日本放送(制作幹事)・RKB毎日放送・北海道放送・東北放送共同制作)
- 『無敵看板娘』(よみうりテレビ)※同局としては初のUHFアニメである。
- 『銀色のオリンシス』(朝日放送・メ~テレ共同制作)※両局の組み合わせによるUHFアニメとしても初めてのケースとなる。
- 『ウエルベールの物語 ~Sisters of Wellber~』(メ~テレ)※同局としては初の「単独」制作の深夜アニメでもある。
- 『Funny Pets』(tvk幹事・KBS京都製作)
- 『フラカッパー』(tvk制作幹事・チバテレビ・三重テレビ・KBS京都共同製作)
準キー局や基幹局が制作するアニメが関東圏では独立U局で放映されるケースは、アニメに限らず、在京キー局がこれらの地方局制作の深夜番組の逆ネットに対して消極的な姿勢を取る事も大きく影響しているものとされる。
[編集] 幹事局
制作キー局ではないが、複数の放送局の動向を取りまとめる幹事局が存在し、「○○テレビ他各局」と書かれている場合、○○テレビが幹事局となっている場合が多い(放送の早い順に書かれている場合もある)。幹事局は、主に放送規制に引っかかりそうな描写や表現等、最低限のチェックを絵コンテ段階などで行う(ただし、キー局ほどの厳しくはなく、チェックで引っかかることはごく稀である)。
主に関東のチバテレビが担当することが多い(テレ玉、tvk、TOKYO MXが幹事を担当する場合もあるが、群馬テレビ、とちぎテレビが担当したことは1回も無い)。
ただし、一部の作品では関西もしくは中京圏のテレビ局(主にMBS・ABC・KTV・CBC・メ~テレ)が担当する場合もある(先述の局以外では、テレビ大阪(『Saint October』で初担当)やKBS京都(『アニメ魂』の途中まで)にサンテレビ(UHFアニメ草創期には多くの作品で幹事局になっていた)、およびテレビ愛知(『プリンセスアワー』『IZUMO -猛き剣の閃記-』のみ)程度である)。
ちなみに、アニメ雑誌では幹事局での放送時間を基準として記事を書いている場合が多い。
[編集] オタク向けの原作を持つアニメが多い
主に10代後半以降のオタクを対象としたマイナーなゲーム(アダルトゲームを含む。後述)、漫画、ライトノベル等を原作として、メディアミックスの一環として制作されることが多い。これは、UHFアニメの対象視聴者の趣向を勘案した結果ではあるが、一方で、メジャーな少年漫画等がキー局によってアニメ化されるためニッチなこの種の作品を原作とせざるを得ないという事情にも由来している。
また、上記については、これらの原作を支持しているオタクが、アニメ版における購入層として相当程度期待できることから、関連商品を含めて一定の売上を見込めるというリスクの低い「手堅い商売」の一環として、製作側がUHFアニメ制作を安価なアニメ化と宣伝代わりの放映と位置付けているという状況も影響しているといえる(かつてはOVAがこのような位置付けの下で製作されていて、UHFアニメ急増に合わせて急減したのもその証拠と言える)。
このようなアニメは男性向けアニメ、女性向けアニメとも言われている。
[編集] 1クール(3ヶ月)アニメが多い
UHFアニメにおいては、キー局で見られるような長期にわたり放映されるアニメは極めて稀である(特に3クール(9ヶ月)以上。かつては2クール(6ヶ月)ものにもこの傾向があった)。これは、上記の目的による販売促進活動として不必要な長編アニメとするインセンティブが働かないためであると推測される。反面、強引に原作を改変して枠に収まるように再編成したが為に、荒削りな構成になったり、尻切れトンボのような作品もしばしば生じている。
さらに最近では2クールで放映されるべき内容を持った作品も、とりあえず1クール分を制作し(その時点で終了してもいいように、一旦話を完結させる構成を取る事が多い)、人気が出れば続編を制作するという形で継続されるという形が急増している。(また、最近では2クール制作前提で制作し、1クール分放送後、一定期間を置いて2クール目を人気に関係なく放送する場合もある。)これも上記の制作側のリスクを避けるという意向から生じていると思われる。
ただ、2005年4月期以降は、各クールにつき1本~4本程度2クール作品を放映しており、キー局でも1クール作品の放映が複数あるため、必ずしも独立U局独自の特徴ではなくなってきている。
これと関連するように、シリーズ作品によっては、各シリーズごとに各地のネット局が異なる例も少なくない(その極め付けが先述の『魔法少女リリカルなのは』シリーズの関西圏における放送局の変遷ぶりである)。
[編集] 表現規制が緩い
冒頭に記した通り、テレビ東京における表現規制が強化されたことがUHFアニメの隆盛に繋がっている。独立U局のアニメに対する規制は緩く、キー局はもちろん、規制が比較的緩いと考えられるWOWOWノンスクランブル枠やBS-i深夜枠等のアニメ枠等を遥かに凌駕しており、この自由さを活用したオタク向けの主に萌えとお色気を重視したアニメの放映が盛んに行われている。パンチラ等のお色気描写は当たり前、他の放送局(BS-i深夜枠を除く)では許されないような女性の全裸の描写は問題とされない上、性交渉を連想させるかなりキワドイ描写を混ぜるアニメも散見される状態となっている。
2003年には、ソフトガレージ制作の『らいむいろ戦奇譚』については、サンテレビが「(当時の)深夜の放送枠に空きがなく、営業からの要請もあって止むを得ず」と言う理由があったとは言え、夕方の人目に触れる時間帯に堂々と放映しており、このことから独立U局も性的描写に極めて寛容なスタンスを取っていることがうかがえる。ただし、流石にこの措置には各方面から抗議が来たのがきっかけで、ソフトガレージはサンテレビのブラックリストに載り、以後の同社および関連会社のケイエスエス制作作品の関西地区でのネット局をテレビ大阪(TVO)に変更する事を余儀なくされ、TVOにとっては思わぬ形でUHFアニメのネットを開始する事になった(この項を参照。参考リンク)。
なお、この時期は、性器の直接的描写こそないものの性交シーンは含む、という作品である『らいむいろ戦奇譚』(前述)及び『君が望む永遠』(2003年放映)が放映されており、自由奔放な性的描写が最もエスカレートした時期となっている。
また、同年、テレビ東京系CS放送局であるAT-Xで放映された『一騎当千』というアニメが、パンチラ・裸などは当たり前、果ては女性の失禁シーンまで登場するという性描写が過激なものであることから、テレビ東京の地上波ネット自体では放映できなかったためか独立U局で再放映されたという事例が生じた(U局ではこれらのシーンはカットされていない)。さらに、2004年10月には、同じくAT-Xで放映された『エルフェンリート』という、一般的にはエログロバイオレンスで有名なアニメのダイジェスト版(残酷描写の一部をカット。壁などについた大量の血液はOK、裸失禁はそのまま)を、DVD販促のためと称して独立U局で放映したという事例も生じた(これらの事例と『フィギュア17』での事例の比較は大変興味深い。『エルフェンリート』は後に独立U局で再放送された)。このように、現在においてUHFアニメはある意味アニメの解放区としての地位を確立しており、各方面からこの方向での役割を期待されているといえる。
ただし、2005年頃から、前記のようなきわどい性的描写をもつ作品は大幅に減少された[39]。これはU局の規制強化というよりは制作側のDVD販売促進と言った営業面の問題であり、テレビ放送版は比較的抑え目の描写にする代わりに、セルDVD版仕様向けに性的描写を強めるケースが増えている(セル版との差別化を図る為、レンタル版はテレビ放送版に準じた内容にしている例が多い)。また、各局の規制度合いに関わらず、最近のテレビ放映の規制基準は、キー局深夜枠並みにすることが多い。
また、局独自の判断で規制や、視聴者への配慮をする場合もある。
- 2004年に放送された『北へ。~Diamond Dust Drops~』においてはテレビ埼玉のみ、人に罵声を浴びせるシーンにてその台詞が無音修正された。
- 同年放送の『Φなる・あぷろーち』においてもサンテレビで一部台詞が無音修正された。
- 2005年に東京MXテレビで夕方に放送された『地獄少女』では、ある回の内容が不適切と判断され、その回のみ深夜に放送することとなった。
- 『BLACK LAGOON』(第1期)では、九州朝日放送(KBC)のみ一部のセリフが無音修正された回が存在する(どういうわけかメ~テレでは修正されなかった。第2期はすべての局で一部のセリフを無音修正)。
[編集] アダルトゲームを原作とするアニメが多い
上記とも関連するが、UHFアニメは特にアダルトゲーム原作アニメの宝庫でもある。2006年12月までにテレビで放映された成人向けゲーム原作アニメ39本のうち実に32本(いずれも、再アニメ化作品、および一般向けコンシューマー機移植版を直接の原作とするアクアプラス系作品を含む)がUHFアニメであり、アダルトゲーム業界側からのメディアミックス戦略の一環として最大限に活用されている実態が浮き彫りになっている(特に、2006年10月から12月にかけて放映されたUHFアニメの中でそれを原作とした作品は4本もあった)。
UHFアニメ黎明期に放映された『同級生2』と『下級生 あなただけを見つめて…』においては、ピンクパイナップル制作の18禁OVAの性的シーンをカットした上での放映であった。しかしながら、エルフ、アクアプラス等が自社ゲームのアニメ化・放映という実績を重ねていくなかで、業界他社の参入も増加し、前述の状態となっているところである。また2005年1月から3月にかけて、ボーイズラブ系(女性向け)アダルトゲームにおける初のアニメ化作品となる『好きなものは好きだからしょうがない!!』が放映されるなど、この傾向はますます強くなっている。ただし、上記のように、性的描写についての最後の一線はどの作品も越えてはいない。
これらの作品の声優については、基本的にはコンシューマー版のキャストを起用する(先にアニメの声優を決め、そのキャストで原作ゲームをコンシューマー機に移植する事も)例が多いが、まれに原作アダルトゲームのキャストをそのまま起用する例やオリジナルキャストに声が酷似の声優を多数起用する例もある。
[編集] ハーレムアニメが多い
上記に掲げるアダルトゲーム原作アニメの多さは、そのままハーレムアニメの多さに直結している(その定義及び理由はハーレムアニメの項を参照のこと)。また、そうでないアニメの中にも複数の女性が男性の主人公を取り巻くタイプのラブコメというオタク受けを狙った原作を持つものが多く、ハーレムアニメの多さに貢献しているところである。
[編集] 深夜に放映される作品が多い
深夜のほうが番組枠が安いこと、作品内容がマニアックであること、性的描写が含まれることなどから、ほとんどのUHFアニメは深夜に放映され、深夜アニメの隆盛の一端を担っている。概ね深夜1時台前後を中心に放送されるが、準キー局ではかなり遅く、更に局の編成の都合で放映時間が頻繁に変更される傾向がある。
ただし一部の番組ないし放送局によっては、夕方や23時台以前の夜間帯もしくは土日の朝などの全日帯(Wikipediaで言う5:00~23:00の時間帯)に放送していることもある。ちなみに同様の現象は在京キー局放映の深夜アニメが地方局でネットされる際にも稀に見られる。
- 全日帯で放送の例
- TOKYO MXでは、他局では深夜に放送している作品を平日18:30枠または土曜17:00枠で放送することがある。これは新たなる視聴者層の開拓のためである(テレビ東京が従来の平日18:00~19:00のアニメ2作品枠を30分繰り上げた(『アニメ530』枠化)事も少なからず影響している)。
- また、2006年に1度だけゴールデンタイムで放送されたUHFアニメがあった(ただしこれは編成の都合上による振替放送である)。
- 『地獄少女』は、TOKYO MXでは土曜17:00から放送、続編の『地獄少女 二籠』はTOKYO MXでは本放送が土曜22:00から、さらに再放送が土曜17:00から放送されている(MBS・CBC(『二籠』のみ)では深夜帯)。
- 『僕等がいた』は、TOKYO MXが18:30から、テレビ新潟(TeNY)が15:50から放送されていた(ただし、テレビ新潟は終盤のみ深夜帯に放送)。
- tvkでは、他局では深夜に放送している作品を22時台に放送することがある。
- 『銀色のオリンシス』は、tvkでは22:25から放送された(他局は全て深夜帯)。
- チバテレビでは、特番編成(主に選挙)の都合でゴールデンタイムに放送することが日曜においてまれにあり、その場合それぞれ通常より3~4時間繰上がる(例外あり)。
- メ~テレの金曜28:15枠は、公式サイトの番組表では土曜朝の番組として扱われている。
- サンテレビでは、まれに朝7時台のアニメ再放送枠で新作のUHFアニメを放送することがある。
- 同局では2005年に一度だけ、特番編成の都合により朝5時に放送された作品がある。
- また、同局では一時期平日18:00枠にて新作UHFアニメを放映していた。
- KBS京都では、一時期新作のUHFアニメを土曜午前帯に放送していた。
- 『よばれてとびでて!アクビちゃん』はMBSでは土曜朝に放送されていた(後にKBS京都でも同じ土曜午前帯に放送)。
- 『アベノ橋魔法☆商店街』は、全てのネット局で朝に放送された(サンテレビでは再放送までなされた)。
- 『まもって!ロリポップ』はKBS京都とテレビせとうちを除き、朝~夕方に放送された。
[編集] 例外
なお、数こそ少ないものの、上記の特徴がほぼ当てはまらない『プリンセスチュチュ』のような例外的なUHFアニメも存在している。一方で、キー局系のアニメの例外として、BS-i深夜枠専用アニメのように、UHFアニメではないがそれと似たような特徴を持つというアニメもまた存在している。
[編集] 放送版とパッケージ版の差異
テレビアニメの項を参照されたい(深夜アニメなどでも同様の傾向が多々見られる)。
[編集] UHFアニメの一覧(カテゴリ別)
放映時期順の一覧はUHFアニメ一覧を参照。
[編集] オリジナル作品
- アクビガール
- アベノ橋魔法☆商店街
- うた∽かた
- 奥さまは魔法少女
- カレイドスター スペシャルセレクション
- 銀河漂流バイファム13
- コヨーテ ラグタイムショー
- THE ビッグオー 2nd Season
- 地獄少女シリーズ
- ストラトス・フォー
- Saint October
- セイント・ビースト ~光陰叙事詩天使譚~
- sola
- タクティカルロア
- チビナックス
- 超重神グラヴィオンZwei
- ナジカ電撃作戦
- ノエイン もうひとりの君へ
- BURN-UP SCRAMBLE
- パピヨンローゼ New Season
- 光と水のダフネ
- ひまわりっ!シリーズ
- フラカッパー
- プリンセスチュチュ 卵の章
- ぽかぽか森のラスカル
- MEZZO -メゾ-
- 妖怪人間ベム(2006年バージョン)
- よばれてとびでて!アクビちゃん
- 落語天女おゆい
- 陸上防衛隊まおちゃん
- 錬金3級 まじかる?ぽか~ん
- 『A15』枠作品
- 『アニメ魂』枠作品
- 神魂合体ゴーダンナー!!シリーズ
- ダイバージェンス・イヴシリーズ
- LEMON ANGEL PROJECT
- ショートDEアニメ魂※ただし、一部漫画原作アニメあり
- 『動画大陸』枠作品
- 『アニメ天国』枠内作品
- Legend of DUO(モバニメーション)
- ウィッチ ヴィレッジ ストーリー(モバニメーション。別枠で放送された局もあり)
- HANOKA~葉ノ香~
[編集] 漫画・小説・企画もの原作の作品
- 愛してるぜベイベ★★
- 藍より青し~縁~
- あまえないでよっ!!シリーズ
- 一騎当千シリーズ
- ウエルベールの物語 ~Sisters of Wellber~
- N・H・Kにようこそ!
- 英國戀物語エマシリーズ
- 大江戸ロケット
- おくさまは女子高生
- 鍵姫物語 永久アリス輪舞曲
- 神無月の巫女
- 京極夏彦 巷説百物語
- 京四郎と永遠の空
- 銀色のオリンシス
- 銀牙伝説WEED
- くじびきアンバランス
- げんしけん
- こいこい7
- 最終兵器彼女
- 灼眼のシャナ
- 少年陰陽師
- 女子高生 GIRL'S-HIGH
- 涼宮ハルヒの憂鬱
- ひとひら
- ホイッスル!
- 僕等がいた
- Strawberry Panic
- 砂ぼうず
- 住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー
- ゼロの使い魔
- D.C.S.S. ~ダ・カーポ セカンドシーズン~
- 超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ
- ちょこッとSister
- DearS
- デビルマンレディー
- となグラ!
- 成恵の世界
- ニニンがシノブ伝
- バジリスク ~甲賀忍法帖~
- はっぴぃセブン~ざ・テレビまんが~
- HAPPY★LESSONシリーズ
- 花右京メイド隊 La Verite
- パンプキン・シザーズ
- フタコイ オルタナティブ
- BLACK BLOOD BROTHERS
- BLACK LAGOONシリーズ
- プレイボールシリーズ
- Project BLUE 地球SOS
- ぺとぺとさん
- ぼくらの
- MOUSE
- マイアミ☆ガンズ
- マジカノ
- まもって!ロリポップ
- 美鳥の日々
- 無敵看板娘
- 妄想科学シリーズ ワンダバスタイル
- 円盤皇女ワるきゅーレシリーズ
- 夢使い
- 吉永さん家のガーゴイル
- 吉宗
- らき☆すた
- らぶドル ~Lovely Idol~
- 流星戦隊ムスメット
- RAY THE ANIMATION
- LEGEND OF BASARA
- 『アニメコンプレックスNIGHT』枠作品
- 『動画大陸』枠作品
- 『アニメ魂』枠作品
- 『あかほり外道アワーらぶげ』枠作品
- 絶対正義ラブフェロモン
- それゆけ! 外道乙女隊
- 西の善き魔女 Astrea Testament
- 風の聖痕(アニメ版は「風のスティグマ」)
- 『あかほり外道アワーらぶげ』枠作品
[編集] 全年齢向けゲーム原作の作品
アダルトゲーム初出作品の内、原作としたのが(コンシューマー機移植による)一般向け版であるもの(※印)も含む。
- アイドルマスター XENOGLOSSIA
- うたわれるもの(※)
- ガンパレード・マーチ ~新たなる行軍歌~
- 北へ。~Diamond Dust Drops~
- 機動新撰組 萌えよ剣 TV
- 恋する天使アンジェリーク~かがやきの明日~
- 恋する天使アンジェリーク~心のめざめる時~
- こみっくパーティー(※)
- シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド
- To Heart(※)
- 魔界戦記ディスガイア
- ひぐらしのなく頃に
- マージナルプリンス~月桂樹の王子達~
- 『アニメ魂』枠作品
- 『プリンセスアワー』枠作品
[編集] アダルトゲーム原作の作品
- IZUMO -猛き剣の閃記-
- 乙女はお姉さまに恋してる
- 下級生
- 下級生 あなただけを見つめて…
- 下級生2~瞳の中の少女たち~
- 学園ヘヴン
- 君が望む永遠
- Canvas2 ~虹色のスケッチ~
- グリーングリーン
- この青空に約束を―~ようこそつぐみ寮へ~
- SHUFFLE! MEMORIES
- 好きなものは好きだからしょうがない!!
- Soul Link
- D.C. ~ダ・カーポ~
- つよきす Cool×Sweet
- 同級生2
- はぴねす!
- Fate/stay night
- 魔法少女リリカルなのはシリーズ[40]
- ヤミと帽子と本の旅人
- らいむいろ戦奇譚
- らいむいろ流奇譚 X CROSS ~恋、オシヘテクダサイ。~
- ラムネ
- 『アニメ魂』枠作品
(参考)UHFアニメ以外のアダルトゲーム原作のTVアニメ
- AIR(BS-i)
- Kanon(フジテレビ・関西テレビ(2002年)、BS-i(2006年))
- SHUFFLE!(WOWOW)
- 真月譚 月姫(BS-i)
- Night Walker ~真夜中の探偵~(テレビ東京)
- ぽぽたん(BS-i)
- 以下は、地上波では独立UHF局での放送だが、BSデジタルで先行放送のためこちらにいれた。
- 夜明け前より瑠璃色な ~Crescent Love~ (BS-i)
- 桃華月憚(BS朝日)
[編集] 脚注
- ^ 同作品はサンテレビジョンを幹事局として放送された。制作はケイエスエス。ただし、サンテレビは企画をケイエスエスに持ちかけただけで、制作には関与していない。
- ^ UHFアニメ誕生当時は“萌えアニメ”という言葉は無く“美少女アニメ”、または揶揄的に“オタク系アニメ”などと呼ばれていたが、現在ではこの種のアニメを表現するのに最も的確なフレーズであると思われるので、本項では“萌えアニメ”という名称で統一している。
- ^ 例:『銀河漂流バイファム13』ほか(MBS制作)、『最終兵器彼女』(CBC制作)、『チビナックス』(札幌テレビ放送(STV)先行放映。この作品は関東圏に加えて関西圏ではサンテレビで放映)。
- ^ 特にテレビ東京系列で放映の深夜アニメの殆どがこれに該当する(BSジャパンで放映される深夜アニメが極めて少ないのもこの為である)。
- ^ 古くはフジテレビやテレビ朝日制作の深夜アニメに多く見られた。近年ではTBS製作の『009-1』<2006年10月-12月放送>・『Venus Versus Virus』<2007年1月-3月>・『怪物王女<2007年4月開始予定>』(いずれもKBS京都で放映)、中部日本放送(CBC)制作の『ロミオ×ジュリエット』<2007年4月放送開始予定。KBS京都・サンテレビで放映>テレビ朝日制作の『RED GARDEN』<2006年10月-2007年3月>(サンテレビで放映)の各作品が該当する。
- ^ 現在でもびわ湖放送のように、テレ東系のアニメの再放送を中心としている独立U局は一部に存在している。
- ^ ほぼ同時期に当時普及しつつあった民放BS放送局・WOWOWでも、無料放送(ノンスクランブル)枠で“萌えアニメ”放送枠・『アニメコンプレックス』の放送が開始。概ね好評を博し、WOWOWでもコアなアニメファンが視聴をする土壌が生まれていった。この件についてはWOWOWアニメの項なども参照されたい。
- ^ 具体的には、『同級生2』、『下級生』系2作品、および『To Heart』(ただし直接の原作は全年齢向けのPS版)など。
- ^ この作品の場合は、MBSで先行放映の後、関東圏ではtvkと千葉テレビ、中京圏では中部日本放送(CBC)でのネット放送となった。
- ^ この時期のWOWOWノンスクランブル枠アニメは、引き続き多くの放映枠を抱えていたものの、枠数が拡大しすぎた事により、以前の様に一つの作品に対するファンの熱心さと成果(ソフトの売り上げ)が落ちてしまうケースが多く見られた。そして、徐々にメーカーは撤退の気配を見せ始めていた。
- ^ これまでのMBS制作作品は関西地区で大きく先行放映であり、また『ガンパレード・マーチ ~新たなる行軍歌~』では中京地区では他地区に比べて遅れてのネットであった。
- ^ 原則有料であることが多いが、広告を入れることによりGyaOなどでの無料配信も行われている。
- ^ なお、UHFアニメにおいて、インターネット上でのストリーミング配信を各話放送後すぐ配信するという手段を初めて行ったのは、2002年10月にポニーキャニオン(m.o.e.)が『りぜるまいん』で行ったのが最初である。
- ^ 『怪物王女』(TBS制作)※関西圏ではKBS京都、『ロミオ×ジュリエット』(CBC制作)※関西圏ではサンテレビとKBS京都で放送。
- ^ 後述の理由で深夜枠の本数に制限がある事情から、尚更である。
- ^ 2007年4月期にUHFアニメ枠が3作品(『sola』、『この青空に約束を―』、『セイント・ビースト~光陰叙事詩天使譚~』)追加され、同年1月開始で2クール放送である『Saint October』を合わせると過去最多の4本枠となる。これはテレビ東京で関東ローカル放映の深夜アニメ『エル・カザド』が、東名阪ネット枠に入った事で振替が効いたことも影響している。
- ^ WTVの送信所は和歌山市木ノ本にある甲山(兵庫県西宮市にある甲山とは別の山であり、山頂は大阪府泉南郡岬町にある)にあり、送信出力1kW(デジタル100W)と低出力な上、地形の関係で大阪府側に電波が飛びにくく、さらに南側に指向性をかけてあるため大阪府南部でも受信できない地域が多いため大阪府全域をカバーできているとは言い難い。(河内長野市などの大阪府南東地域ではKBS、WTVともに視聴が厳しい)
- ^ 第1期はテレビ大阪(大阪府)、第2期はサンテレビ(兵庫県)、第3期はKBS京都(京都府)とテレビ和歌山(和歌山県)で放送(参考:第1期の放送局一覧、第2期の放送局一覧、第3期の放送局一覧)。 特に第2期から第3期への放送変更では、KBSとWTVともに視聴できない(視聴エリアであってもUHFアンテナを比叡山や木ノ本方面に向けていない、つまり生駒山向けのVHFアンテナとUHFアンテナ(またはVHF/UHF兼用アンテナ)と摩耶山向けのUHFアンテナの2方向しか設置していない)大阪府の視聴者や兵庫県のほぼ全域にわたる視聴者(尼崎市、西宮市はケーブルテレビでKBSが再送信されているほか、UHFアンテナの性能しだいではWTVを見られる可能性がある)が第3期を地上波で視聴できなくなった。
- ^ 以前はtvkのみ、もしくはテレ玉のみの首都圏単独放映作品もあったが、tvkはTOKYO MXに押される形で減少傾向、テレ玉は2005年10月以降は存在しない。
- ^ 本作と同時期に『月は東に日は西に ~Operation Sanctuary~』『Wind -a breath of heart-』も別枠で放映しており、他局での放映順上ではこの2作品からとなる。
- ^ ytvの初参入作品『無敵看板娘』は自ら制作委員会に参加しており、キー局の日本テレビの枠が取れなかった事から、苦肉の策で関東圏では独立U局ネットにしたものと見られる(中京圏でもネットされなかった事から、放映予算の可能性が高いと見られる)。
- ^ 大阪市・堺市・松原市・藤井寺市・大阪狭山市・田尻町・熊取町・高石市・泉大津市・守口市・門真市・寝屋川市・摂津市・吹田市・豊中市の全域
- ^ 高槻市・茨木市・枚方市・交野市・寝屋川市・門真市・守口市・大阪市北東部などその一部
- ^ 神戸市・京都市の一部地域などで視聴不可の地域あり
- ^ 限りなく早朝に近い時間帯にまで全ての放送終了時間がずれ込んだ例もある。
- ^ 一部の作品はTVNやWTVにもネット。なお、KBS京都は滋賀県の人口の多くを占める琵琶湖東岸地区の大半(大津市(北部を除く)~長浜市など)でも視聴可能のため、KBS京都とBBCの組み合わせはごく稀である。
- ^ また、当初はサンテレビでネットされなかった作品が、後日同局で放映されるという例もある(『BLACK LAGOON(第1期)』。第2期である『Second Baragge』は他の放送局と同時期に放送)。これは第1期と第2期の間において1クールの空きがあったために実現できたと思われる。
- ^ これは中京圏でもやや事情は違うが、似たような傾向が見られる。。
- ^ ABCの場合:夢使い(TOKYO MX)、恋する天使アンジェリーク~心のめざめる時~(チバテレビ)など。MBSの場合:CBC制作・幹事局作品、『BLACK BLOOD BROTHERS』(TOKYO MX)。
- ^ ただし、特番等でアニメシャワー枠自体が休止となる事もあり、結果として他地区と比べて放映時期が大きく遅れてしまう作品も少なくない(一方でUHFアニメについては、どんなに放映が遅れようとも最後まで放送する方針を貫いている)。
- ^ 深夜アニメとしては、フジテレビ制作の『ラーゼフォン』が同様の放映形態の実績がある。
- ^ FNSおよびTXN系列局制作のUHFアニメは未だ登場していない。幹事局としては前者は現在KTVが週1本、後者はTVOが『Saint October』で初めて担当している。
- ^ 放映形態的には3.2のパターンの『無敵看板娘』の場合は、よみうりテレビも制作参加しているので、当項では1のパターンに該当する。
- ^ 『はぴねす!』のみテレビせとうちでもネット。
- ^ UHFアニメとしては、TVOでネットしてTVAではネットされなかった唯一の例でもある。
- ^ 『Fate/stay night』に関しては、CS局のAT-Xで放映された。
- ^ 同地区の他系列局でもUHFアニメを含む深夜アニメの放映実績自体が少ない方である。ただし、2007年4月より『らき☆すた』が瀬戸内海放送でネットされる事が決定した。
- ^ UHFアニメを多く放送している地域の局を直接受信可能な地域が多かったり、更にはCATVの再送信でカバーしている地域も多い(例1:静岡県の場合、東部ではtvk、西部では在名局各局。例2:岡山・香川両県の場合、東部ではサンテレビや関西圏広域局各局、西部では広島ホームテレビ)
- ^ この年以降に放映された性的描写をもつ作品は、『あまえないでよっ!!』シリーズや『女子高生 GIRL'S-HIGH』など、ごく一部。
- ^ アダルトゲームそのもののアニメ化作品ではない。詳しくは作品項目およびとらいあんぐるハートを参照。
[編集] 関連項目
- UHFアニメ一覧
- 深夜アニメ
- WOWOWアニメ
- アニメバブル
- アニメシャワー - 毎日放送の深夜アニメ枠。UHFアニメも放映している。
- MONDAY PARK - よみうりテレビの深夜アニメ枠。UHFアニメも放映している。
- あにせん - 中部日本放送の深夜アニメ枠。UHFアニメも放映している。
- アニフリ - 2007年4月から導入されるTOKYO MXのUHFアニメ枠。
- アニメ女子部 - AT-Xで放送される女性向けアニメのうちUHFアニメに該当する作品の枠。
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