ULTRA SWORD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
 |
| ウィキポータル |
| 日本の漫画作品 |
| 日本の漫画家 |
| 漫画原作者 |
| 漫画雑誌 |
| カテゴリ |
| 漫画作品 |
| 漫画 - 漫画家 |
| プロジェクト |
| 漫画作品 - 漫画家 |
ULTRA SWORD（うるとらそーど）は日本の漫画家、林家志弦の成人向け漫画である。ただし成人指定は受けていない。第1話から第8話まで『コミックメガキューブ』Vol.14からVol.30まで断続的に掲載され、その後第9話から最終話まで『コミックメガストア』Vol.1からVol.7まで隔月で掲載された。コアマガジンから単行本が全1巻発売されている。
連続形式で引っぱる話をエロ漫画で描くのは難しいと言われることがあるが、この物語は、それプラス「ギャグ」の要素まで加えて、ちょうど１冊の単行本にまとめ、最高の娯楽作品に仕上げている。「エロ」「連続物語（ストーリー物）」「ギャグ」、の三要素を豪勢に揃えている稀有な作品。 しかも、後日談まで描けそうな、いや、むしろこの話が何かもっと壮大な物語の序章たりうるような、そんな想像力を刺激してくれるような豊かな内容を持った佳品である。
絵は清潔で上品で、少女の可愛らしさを素直に描いている。作者自身の好みから、男女の絡みより女性同士の絡みのほうが多く、よく描けている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 物語
山奥に封印されていた淫魔操愚羅（いんまくりぐら）の封が破られた。「剣の巫女」と呼ばれる4人の少女に御神刀が1本ずつ与えられ、「性痕（せいこん）」を持つ「花嫁」四条瑞希（みずき）を淫魔操愚羅から守り、操愚羅を再び封印すべく力をあわせて戦い続ける。一方、淫魔操愚羅には二人の配下、左月（さげつ）・右月（うげつ）がいる。
右月、左月の順に倒されていき最後に淫魔操愚羅との決戦となるのだが、これが肩から力が抜けるような結末。物語の主題はあくまでエロと笑いであり、戦いの合間には、痴漢、教師と生徒もの、近親相姦など様々な種類の濃厚なエロシーンが挿入される。しかし、作者の嗜好はあくまでレズビアンなので、異性同士より女性同士のエロシーンの方が多く、力がこもっている。
[編集] おもな登場人物
[編集] 花嫁
- 四条瑞希（しじょう みずき）
- 操愚羅の皇子の最後の生贄の生まれ変わりで、操愚羅の能力をよみがえらせる鍵となる人物。操愚羅の皇子には「花嫁」と呼ばれている。周囲の人間を引き寄せて、みだらな気持ちにさせる能力の持ち主で、女子校に通っていなければ大変なことになっていたらしい。操愚羅の皇子をおびきよせる囮として、剣の巫女に護衛される。
[編集] 剣の巫女
- 龍崎つばさ（りゅうざき-）
- 玄武るい（くろたけ-）
- 剣の巫女の中では一番の常識人でリーダー的存在。ふざけた言動が多い雪に対しては容赦のない体罰を与えることが多い。学校の後輩の茉莉花の過激な行動にもうんざりしている。
- 葵・フェニックス（あおい・ふぇにっくす）
- 剣の巫女の中では最も幼い外見（胸の膨らみもあまり無い）だが、性欲は旺盛。相手の精力を吸い尽くすことによって、敵を倒したことがある。
- 虎堂雪（こどう ゆき）
彼女らの神刀は、四神に合わせ命名されており、神刀は四つ揃わないと威力を発揮しない。
（剣名→巫女であらわすと以下のようになる。）
- 玄武（げんぶ）の剣 → 玄武（くろたけ）るい
- 朱雀（しゅじゃく）の剣 → 葵（あおい）・フェニックス
- 青竜（せいりゅう）の剣 → 龍崎（りゅうざき）つばさ
- 白虎（びゃっこ）の剣 → 虎堂雪（こどうゆき）
上から順に北・南・東・西を象徴する神話上の動物であり（ちなみに玄武は亀に蛇が絡んだ図象）、発祥は古代中国にあり、風水の基本概念でもある。
瑞希と剣の巫女は皆女子高生であり、各学校の異なった制服を着ている。
[編集] 操愚羅
- 操愚羅の皇子（くりぐら-みこ）
- 初美の兄に憑依し、右月・左月を使って、剣の巫女を排除しようとした。瑞希と交わることで、力を取り戻し、この世を「エロマンガのような世界」にしようと企む。自分が乗っ取った人物の自宅をアジトにしているようである。しかし、力を取り戻す儀式の最中に、乗り移ってる人物のお母さんに呼ばれて夕飯を食べに行くなど、やる気があるんだかないんだか、わからない行動をすることが多い。
- 右月（うげつ）
- 操愚羅の皇子の部下。外見はセクシーな大人の女性なのだが、実はふたなりである。体育教師に変装して生徒から精力を吸い取って力を蓄えていたところ、同じ学校に花嫁（瑞希）がいることに気付いて襲いかかるが、剣の巫女4人によって封印される。
- 左月（さげつ）
- 操愚羅の皇子の部下。外見は今風の若い男性である。葵を操愚羅の配下にしようと襲うが、逆にコテンパンにやられ、葵に対して強い復讐心をいだく。るいの後輩の茉莉花を使って、るいを操愚羅の配下にして、剣の巫女を倒そうとするが失敗。結局、葵に精力を吸い取られて弱体化し、封印される。
[編集] その他
- 九藤茉莉花（くどう まりか）
- 自称・ジャスミン。るいの学校の後輩。るいのことを恋愛対象として見ており、るいに近づく女性に対して無差別に嫉妬するなど、ほとんどストーカーと化している。左月に操られ、るいを襲う。一応、るいと結ばれるという彼女の願いは成就した。
- 初美（はつみ）
- 操愚羅の皇子が憑依した人物の妹。結果として、つばさと瑞希を操愚羅の皇子のもとに連れて来る役割を果たす。
