いおワールドかごしま水族館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いおワールドかごしま水族館(いおわーるどかごしますいぞくかん)は、鹿児島県鹿児島市にある水族館。名物はジンベエザメ(ユウユウ)とサツマハオリムシ。
ちなみに「いお」とは鹿児島弁で「魚(うお)」のこと。
目次 |
[編集] 概要
- 所在地 - 〒892-0814 鹿児島県鹿児島市本港新町3番地1
- 開館時間 - 9:30~18:00(最終入館17:00)。夏休み等には期間限定で21:00まで開館する場合がある。
[編集] 沿革
- 1997年 - オープン
[編集] 主な施設および主な飼育生物
- 黒潮の海「黒潮大水槽」(水量1,500t、ジンベエザメ、シノノメサカタザメ、クロマグロ)
- 南西諸島の海
- かごしまの海(タカアシガニ)
- 展望ホール(タイヘイヨウアカボウモドキの全身骨格標本)
- サツマハオリムシのコーナー(サツマハオリムシ)
- クラゲの一生(ミズクラゲ)
- ピラルクー水槽(ピラルクー)
- マングローブ水槽
- ラッコ水槽(アラスカラッコ)
- イルカプール(ハンドウイルカ)
- タッチプール(ヒトデ、ナマコ)
[編集] ジンベエザメについて
かごしま水族館は水量1,500tの黒潮大水槽を有しているが、成長すると10mを楽に超えるジンベエザメ飼育するには十分なサイズとは言えない。そのため、体長が5.8mに達する前に野生に復帰するための訓練を実施した上で野生へ返すという「かごしま方式」により展示飼育を行っている[1]。黒潮大水槽で飼育されるジンベエザメは代々「ユウユウ」と呼ばれており、入館者の人気を集めている。
[編集] 初代ユウユウ
- 雄
- 2000年10月20日、鹿児島県高山町の定置網で捕獲。体長4.25m
- 同年11月22日、黒潮大水槽で展示飼育開始
- 2002年7月24日、黒潮大水槽から鹿児島県笠沙町の海上生簀へ移動。体長5m強
- 同年8月1日、放流
[編集] 二代目ユウユウ
- 雄
- 2002年6月17日、鹿児島県笠沙町の定置網で捕獲。体長3.8m
- 同年7月24日、黒潮大水槽で展示飼育開始
- 2005年7月28日、黒潮大水槽から鹿児島県笠沙町の海上生簀へ移動。体長5.4m強
- 同年8月8日、笠沙町野間岬の沖で放流
[編集] 三代目ユウユウ
- 雌
- 2005年6月25日、鹿児島県坊津町秋目沖の定置網で捕獲。体長4.4m
- 2005年7月28日、黒潮大水槽で展示飼育開始
[編集] ユウ太
- 雄
- 2005年7月20日、鹿児島県笠沙町の定置網で捕獲。体長136cm、体重15.2kg
- 2005年7月21日、かごしま水族館へ搬入
- 2005年10月27日、黒潮大水槽の水中トンネル部分で他の展示生物とは仕切られた状態で展示飼育
- 四代目ユウユウ候補
[編集] タイヘイヨウアカボウモドキ
中5Fの展望ホールにはタイヘイヨウアカボウモドキ Indopacetus pacificus の全身骨格標本が展示されている。タイヘイヨウアカボウモドキは非常に珍しいクジラであり、全身の骨格標本が観察できるのは非常に珍しい。
この骨格標本は2002年7月26日に鹿児島県川内市に漂着した個体[2]を標本にして展示[3]しているものである。
[編集] 交通
[編集] 参考文献、脚注
- ^ かごしま水族館 「旅するジンベエザメ」 (なお、野生へ返すサイズであるが、5.5mという資料と5.8mという資料が混在している)
- ^ 国立科学博物館、かごしま水族館、オークランド大学 「2002年7月26日鹿児島県川内市内に漂着したクジラについて」
- ^ 資料提供:川内市、展示総監修:国立科学博物館山田格、骨格補修展示工事:(株)西尾製作所
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 日本の水族館 | 鹿児島県の建築物・観光名所 | 鹿児島市 | スタブ