けっきょく南極大冒険
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | MSX ファミリーコンピュータ[FC] iアプリ EZアプリ S!アプリ |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | [MSX]16KBカセット [FC]192Kbitカセット |
発売日 | [MSX]1983年 [FC]1985年4月22日 [携帯アプリ]2003年 |
『けっきょく南極大冒険』(けっきょくなんきょくだいぼうけん)は、コナミ工業(現在のコナミ)のMSX用教育ソフト。1983年発売。のちに、ファミリーコンピュータ、携帯アプリに移植された。また、『コナミアンティークスMSXコレクション』の収録作品の1つとしてプレイステーションやセガサターンにも登場している。更に、『コナミGBコレクション』の収録作品の1つとしてゲームボーイにも移植された。
MSX版とFC版では、ゲーム画面でのタイトルが"Antarctic Adventure"と表示されている。
タイトルの由来は当時、大橋巨泉が出演していたコマーシャルで「結局、南極、放送局」というセリフからとったとされている。
[編集] 解説
主人公のペンギンが南極大陸にある各国の基地群に決められた時間内に到達するのが目的。途中にアザラシやクレバス等の障害物が出現するが、いずれにせよ主人公が死ぬことはない(タイムアウトのみ)。道中では時折魚が飛び出してきて、それを集める事でスコアが上がる。ゲーム中のBGMはワルトトイフェル作曲の「スケーターズワルツ」。
内容の主な部分はアクションゲームであるが、実際には教育ソフトという位置づけで、発売時のキャッチフレーズは「I Love 地理」である。ゴール到着時には各国の国旗が揚がり、世界の国々と国旗を覚えてもらうという目的があったとされる。
きわめてゲーム性の強いソフトであるにもかかわらず、教育ソフトとして販売された理由は、当時、日本では、ゲームソフトに対し、物品税という税金がかかったため、これを回避するためであった、という都市伝説があるが、事実かどうかは不明である。
ファミリーコンピュータ版からは光る旗を取った時のアイテムとして「ペギコプター」が追加され、一定時間プロペラを使って浮遊しながら移動する事が可能となっている。
ちなみに、このゲームの主人公であるペンギン(後にペン太と名づけられる)はMSX版初代『パロディウス』にも出演しているが、『パロディウスだ!』以降のシリーズに登場する「ペン太郎」はこのペンギン本人ではなく、本ゲームの主人公と続編の『夢大陸アドベンチャー』に登場するペン子との息子という設定になっている。
また、後にペン太を主人公に据えた「ふうせんペン太」というメダルゲームが発売(稼動)された。