パロディウス
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パロディウス (PARODIUS) は、MSX用のソフトとして1988年に発売された強制横スクロールシューティングゲーム(正式タイトル『パロディウス ~タコは地球を救う~』)であり、その後1990年にアーケードで発売された『パロディウスだ!』等を包括するシリーズ名でもある。コナミより発売。
グラディウスの自社パロディ作品であるためこの名前がつけられている。そのため、いくつか用意されたプレイヤーキャラクターの中には伝統的に『グラディウス』のそれであるビックバイパーが必ず含まれている。サウンドは著作権期間切れのクラシック曲や自社タイトル曲のアレンジとなっている。
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[編集] パロディウスシリーズ
本作と同じコンセプトを持つ自社パロディ作品を制作するゲームメーカーが多い。しかし、シリーズ化に成功しているのはパロディウス以外には無く、類稀な存在と言える。
[編集] シリーズ作品
- 1988年 - パロディウス ~タコは地球を救う~(MSX、2006年iアプリ)
- 1990年 - パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~(アーケードゲーム、1991年ファミリーコンピュータ・X68000、1992年ゲームボーイ・PCエンジン・スーパーファミコン、2003年iアプリ・S!アプリ、2006年EZアプリ(BREW))
- 1994年 - 極上パロディウス ~過去の栄光を求めて~(アーケードゲーム、1994年スーパーファミコン)
- 1994年 - 極上パロディウスだ! DELUXE PACK(プレイステーション、1995年セガサターン)
- 「パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~」と「極上パロディウス ~過去の栄光を求めて~」のカップリング。
- 1995年 - 実況おしゃべりパロディウス(スーパーファミコン)
- 1996年 - セクシーパロディウス(アーケードゲーム、プレイステーション、サターン)
- 1996年 - 実況おしゃべりパロディウス フォーエバーウィズミー(プレイステーション、サターン)
- 1997年 - パロウォーズ(プレイステーション)
- 1997年 - 究極パロディウス(ドラマCD)
- 2007年 - パロディウス ポータブル(PSP) シリーズ5作を1枚のUMDに収録したパロディウスの集大成。
[編集] パロディウス ~タコは地球を救う~
ジャンル | シューティングゲーム |
対応機種 | MSX プレイステーション[PS] セガサターン[SS] iアプリ[i] プレイステーション・ポータブル[PSP] |
発売元 | [MSX][PS][SS]コナミ [i][PSP]コナミデジタルエンタテインメント |
人数 | 1~2人(交互プレイ) |
メディア | [MSX]カセット [PS][SS]CD-ROM1枚 [PSP]UMD |
発売日 | [MSX]1988年4月28日 [PS]1998年3月19日 [SS]1998年7月23日 [i]2006年12月1日 [PSP]2007年1月25日 |
その他 | [PS]『コナミアンティークスMSXコレクション Vol.3』に収録 [SS]『コナミアンティークスMSXコレクション ウルトラパック』に収録 [PSP]『パロディウス ポータブル』に収録 |
MSXで発売されたシリーズ第1作。人々の夢を次々と食い荒らし、小惑星帯に根城を構えている夢食妖獣「バグ」を倒すことが目的。
ゲームシステムはグラディウスを踏襲しているが、ツインビーシリーズにあった「ベル」が追加されており、一定時間限りの特殊パワーアップができるようになっている。キャラクターを5人から選択できるが、使用できる武器は全キャラ同じ。
スナッチャーの開発期間が長期に及んだこともあり、開発期間は約一ヶ月ほどだったとされている。元々は社員のストレス解消用に作られたソフトであった為か、他のゲームにはない奇抜な演出や下品な描写、斬新なゲーム展開が話題になった。ジャンケンアイテムをとってボス敵に負けるとステージ上の特定位置まで強引に引き戻されたり、ベルパワーによる画面両端のワープ移動を使わなければ突破できないなど従来のグラディウスシリーズにはなかった要素が多数取り入れられている。
MSXで遊べるゲームとしては高品質であることや『グラディウス』というタイトルを拝借していた事もあり、ナンセンスなゲーム内容を引き継いで、続編が多く製作されている。
本作そのものは長らく移植されていなかったが、1998年にPSとSSで発売された『コナミアンティークスMSXコレクション』に収録され、2006年12月1日にはコナミデジタルエンタテインメントが提供する携帯電話向け有料サイト「コナミネットDX」にて、『コナミ名作シリーズ』の第9弾としてiアプリへ移植された(FOMA90xシリーズ専用)。また、2007年1月25日に発売された『パロディウス ポータブル』にはパワーアップアレンジ移植版が収録されている。
[編集] 登場キャラクター
本作ではキャラクターの性能に機体による違いは無く、グラフィックの違いだけにとどまっている。主人公はなぜか「タコ」。他はコナミのゲームのキャラクターが登場している。
- タコ
- 本作の主人公。自称「夢と希望プログラマー」。色んな星を回り、人々に夢をプログラムしている。関西弁を喋り、「芸人」と書かれたハチマキをしている。
- ペンギン
- 『けっきょく南極大冒険』、『夢大陸アドベンチャー』の主人公のペンギン。
- ゴエモン
- 『がんばれゴエモン』の主人公の正義の大泥棒。後にSFC版『極上パロディウス』で再登場した。
- ポポロン
- 『魔城伝説』シリーズの主人公の騎士。バグ処理を「魔物退治」と称している。
- ビッグバイパー(ビックバイパー)
- パロディ元『グラディウス』シリーズに登場する戦闘機(機体デザインはMSX版『沙羅曼蛇』のサーベルタイガーのもの)。MSXのゲームではメタリオンなどの新鋭機に取って代わられたため、すっかりオンボロになっているという設定。また、名前がビッグバイパーとなっている。なぜか関西弁。
[編集] パワーアップ
自機は初期状態では前方にノーマルショットを発射できるだけだが、グラディウスシリーズ同様にパワーカプセルで様々なパワーアップが行える。赤いパワーカプセルを取るごとにパワーメーターが1つずつ増え、欲しいパワーアップになったところでパワーアップボタンを押すとそれを装備できる。PSP版ではパワーアップを自動で行うAUTOモード(パワーアップが全自動)、SEMI AUTOモード(任意でのパワーアップも可能)が追加されており、MANUAL(手動のみのパワーアップ)との切り替えが可能。OPTIONのPOWER UPで設定できる。
グラディウスには無い新要素として、ルーレットカプセルが追加されている。これを取るとパワーメーターが高速で回転を始め、パワーアップボタンを押したところのパワーアップを装備できる。1つのカプセルで多くのカプセルを必要とするレーザーやオプションなどを取れる可能性もあるが、全ての装備が無くなる「何~やそれ!」がゲージの中に入っているため油断が出来ない。ルーレット発動後はパワーアップしない限りルーレットが回り続けるため必ずいずれかのパワーアップを取らなくてはならない。なお、パワーアップ済みの装備で止めようとしても止まらず、次のゲージを取得するようになっているため、パワーアップしていればしているほど、「何~やそれ!」のリスクが高くなる。また、スピードも適正と言われているのは1速~2速程度で、あまり速くしすぎるとコントロールが難しくなるためルーレットで過剰取得してしまう危険もある。(「何~やそれ」を逆利用し、取りすぎたスピードを外すという荒技もある。)ルーレットカプセルは外見は通常の赤カプセルと見分けが付かないが、出現位置が決まっているため覚えれば回避できる。また、PSP版ではOPTIONからROULETTEをOFFにすることで出現しないようにも設定できる。
パワーカプセルの形状はビックバイパーはグラディウスシリーズでおなじみの形状だが、タコだとチューハイの缶(1980年代にはサントリーからタコハイという缶チューハイが発売されていた)、ペンギンだと魚、ゴエモンは小判という風にキャラクターごとに形状が異なる。
- 速うなんで!
- スピードアップ。自機の移動スピードが1段階上昇。最高7段階。
- ミサイルや!
- 自機の前方下方向にミサイルを発射できる。ミサイルには足があり、地面を歩くことが出来る。さらにパワーアップすることでミサイルのスピードがアップする。
- 上付ダブル?
- 前方と前方斜め45度の方向にショットを発射できる。レーザーと併用不可。
- 多い日も安心
- 敵を貫通するレーザーを発射できる。ダブルと併用不可。さらにパワーアップすることでレーザーが長くなる。
- 分身の術や!
- 自機と同じ攻撃をするオプションを装備。最大2個。
- 何~やそれ!
- パワーアップが全て無くなり、初期状態に戻される。
- バ~リアッ!
- 前方からの攻撃を防ぐシールドを装備。耐久力は8発。
敵、敵弾、地形に接触するとミスとなり、パワーアップは全て無くなり、所定の復活ポイントに戻される。ミスした時にカプセルを取得していれば、復活時に1つだけカプセルを所持した状態から再開される。
[編集] ベルパワー
敵を倒したときにカプセルの代わりにベルが出現することがある。このベルはショットを打つ事で色が変わり、取った色によって一定時間だけ特殊なパワーアップができる。パロディウスだ!以降とは異なり、バリアとの併用も可能。
- 黄ベル
- 敵全滅 画面上の敵が全滅する(敵弾は消せない)。グラディウスの青カプセルと同じ効果。
- 白ベル
- ヨコワープ! 30秒間、画面の右と左が繋がりワープできるようになる。
- 黄緑ベル
- タテワープ! 30秒間、画面の上と下が繋がりワープできるようになる。
- 水色ベル
- 時間よ止まれ 5秒間、自分以外の動きが止まる。
- 紫ベル
- 菊一文字や! 30秒間、設置後に画面の横方向の敵にダメージを与える菊一文字ボムを発射できるようになる。
- 青ベル
- いたずらドリル 20秒の間、敵弾や一撃で破壊できる物体(ザコ敵や粒子地形)に対して無敵になる。
- 緑ベル
- 上向レーザ! 60秒間、自機の上方向に拡大しながら敵を貫通するレーザーを発射。グラ2のアップレーザー。
- 赤ベル
- 前向レーザ! 60秒間、前方向に拡大しながら敵を貫通するレーザーを発射。グラ2のベクトルレーザー。
[編集] ステージ
- 第一惑星 ウル星
- BGM:「クライム・オブ・センチュリー」(ピョートル・チャイコフスキー「ピアノ協奏曲 第1番」より)
- サブボスBGM:「クライシス第4楽章」(ベートーベン「交響曲 第9番 第4楽章」より)
- ボス - ビッグペンギン
- ボスBGM:リムスキー・コルサノフ「くまんばちの飛行」より
- 第二惑星 勝負星
- BGM:「ライト・オブ・オクトパス」(ベートーベン「月光のソナタ 第3楽章」より)
- ボス - ジャンケンポン
- 第三惑星 迷惑星
- BGM:「幻想蛸興曲」(グリーグ「ペールギュント組曲 第1 第4曲」、ショパン「幻想即興曲」より)
- ボス - テヌキテヌキボーズ
- 第四惑星 迷菓星
- BGM:「お菓子な世界」(ドヴォルザーク「交響曲 第9番『新世界より』」、イェッセル「おもちゃの兵隊の観兵式」より)
- ボス - メイズ
- 第五惑星 妖星
- BGM:「ワルツ・オブ・オクトパス」(ピョートル・チャイコフスキー「『白鳥の湖』の『情景』」より)
- ボス - ゲ・ゲ・ゲ アーント
- 第六惑星 要星
- BGM:「フェイト・オブ・オクトパス」(リヒャルト・ワーグナー「ワルキューレの騎行」、ベートーベン「交響曲 第5番『運命』」より)
- ボス - バグ
- エクストラステージ
- BGM:「スゥイート・エモーション」(ベートーベン「交響曲 第5番『運命』」、ビゼー「カルメン」、ネッケ「クシコスポスト」より)
- ボス - バグ・アバドン、バグ・メイヘム
エクストラステージは隠されたポイントから行ける特殊なステージ。ここでのみ登場するパワーカプセルもある。
- 黄色いパワーカプセル
- ボーナス 取り続けるとボーナス得点が得られる。最高10,000点。
- 緑のパワーカプセル
- 1up 残機が1機増える。
- 青のパワーカプセル
- 下付ダブル? 30秒間、ミサイルの代わりに下方向にダブルを発射できるようになる。
- 灰色のパワーカプセル
- いたずらドリル 45秒間、敵弾や一撃で破壊できる物体(ザコ敵や粒子地形)に対して無敵になる。
[編集] 外部リンク
- 『パロディウス ポータブル』公式サイト
- 『パロディウス ポータブル』 お笑いテイスト満載!
- iアプリ版『パロディウス ~タコは地球を救う~』
- パロディウス攻略 (全シリーズの詳しい解説あり)
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本編 | グラディウス - グラディウスII - グラディウスIII - グラディウス外伝 - グラディウスIV - グラディウスV |
沙羅曼蛇 | 沙羅曼蛇 - ライフフォース - 沙羅曼蛇2 - 沙羅曼蛇 ポータブル |
MSX・X68000 | グラディウス2 - ゴーファーの野望EpisodeII - ネメシス'90改 |
携帯 | ネメシス - ネメシスII - ジェネレーション - NEO - NEO IMPERIAL - グラディウス ポータブル |
パロディウス | パロディウス - パロだ! - 極上 - 実況 - セクシー - 究極 - パロウォーズ - パロディウス ポータブル |
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