こうや (列車)
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こうやとは、南海電気鉄道が難波駅~極楽橋駅間を南海高野線経由で運行する特急列車である。また、本稿では、難波駅~橋本駅間を同線経由で運行する特急列車である「りんかん」についても記す。
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[編集] 運行概況
- 「こうや」
- 難波駅~極楽橋駅間。
- 全車座席指定。
- 原則として全列車4両運転。但し、朝の下り列車の一部は橋本駅まで「こうや・りんかん」(併結列車)として8両運転し、同駅より「りんかん」(8両編成中の後ろ4両)を切り離し、「こうや」として運行される(車両定期検査期間の土休日を除く。詳しくは後述)。また、夕方の上り列車の一部も極楽橋駅を「こうや」として出発し、橋本駅で「りんかん」を増結して8両となり、同駅より「こうや・りんかん」として運行される(こちらは夕方以降8両運転となる平日のみ。詳しくは後述)。
- 「りんかん」
- 難波駅~橋本駅間。
- 「こうや」と同様、全車座席指定。
- 4両運転の列車と8両運転の列車(「こうや」との併結列車を含む)がある(2000年12月22日までは(「こうや」も含めて)全列車4両運転)。ちなみに8両運転の場合、車掌は2人乗務する。
- 停車駅(各列車とも共通)
- 特急料金(各列車とも共通)
- 乗車キロが45kmまでの区間は500円(2001年3月23日までは510円)。
- 「こうや」で、難波駅・新今宮駅・天下茶屋駅・堺東駅~極楽橋駅間(乗車キロ45kmを超える区間)を乗車する場合は760円。
- 車両・設備
- 「こうや」
- 高野線山岳区間を運行することから、ズームカーと呼ばれる以下の車両が限定的に使用される。
- 「りんかん」
- 基本的には山岳区間を運行しないため、以下の車両が使用される。
[編集] 歴代専用車両
- 1251形・クハ1900号(1951年~1961年)
- 20000系(1961年~1985年)
- 30000系(1983年~)
- 11000系(1992年~)※「りんかん」のみに運用される。
- 31000系(1999年~)
[編集] 沿革
- 1951年7月7日、「こうや号」運転開始。
- 1952年7月29日、座席指定制とし、座席指定料金制定。
- この時に「貴賓車」と称された「クハ1900形車両」を連結した専用列車となる。
- 1961年7月5日、「デラックスズームカー」と称された20000系電車に使用車両を変更。
- 1983年6月26日、30000系電車に交代。河内長野駅停車開始。
- この車両は2編成製作されたことから、ようやく通年毎日運行が可能となる。
- 1985年6月16日、難波駅~橋本駅間に座席指定特急の運行が開始される。
- この列車は「H特急」の通称が付いていた。
- 1992年11月10日、「りんかん」用車両として11000系電車を使用開始。
- これにより難波駅~橋本駅運転の特急を「りんかん」と命名。同時に「こうや号」は「こうや」に名称を変更。また、林間田園都市駅、金剛駅への停車開始。
- 1999年3月1日、「こうや」・「りんかん」増結用車両として31000系電車の使用を開始。
- 2000年12月23日、「こうや」・「りんかん」天下茶屋駅停車開始。平日ラッシュ時のみ「りんかん」の8両運転を開始。同時に平日の6時台と23時台に「りんかん」増発。
- 但し、特急用車両が合計4編成(30000系2編成、11000系1編成、31000系1編成)のため、車両定期検査期間は8両運転の「りんかん」の一部列車が4両運転となる。
- 2001年3月24日、乗車キロが45kmまでの特急料金を従来の510円から500円に変更(乗車キロ45kmを超える区間は従来通り760円)。
- 2003年5月31日、「こうや」・「りんかん」の禁煙車を従来より増設。
- 2005年10月16日、「こうや」の発車時刻および編成両数が一部変更に。土休日朝の一部列車が8両運転となる。同時に土休日の昼間時間帯と夕方に「りんかん」増発。
- 但し、車両定期検査期間は全列車が4両運転となる。また、昼間時間帯の「りんかん」の一部列車が運休となる(いずれも土休日)。
[編集] 関連項目
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