しまんと (列車)

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「しまんと」は、四国旅客鉄道（JR四国）が、高松駅～高知駅・宿毛駅間を予讃線・土讃線・土佐くろしお鉄道中村線・宿毛線経由で運行しているエル特急の愛称。

[編集] 運行概況

2007年3月現在、高松～高知間に4往復・高松～中村間に下り1本、高松～宿毛間に上り1本運転されている。
使用車両は2000系気動車2～3両編成。グリーン席は「南風」併結のない高松～中村間の下り1本、高松～宿毛間の上り1本のみに付いている。
高松～高知間の最短所要時間は2時間6分（上り）。
JR四国は、土讃線の特急列車を年々岡山発着の「南風」へとシフトさせており、「しまんと」の下り3本・上り4本は宇多津～高知間で「南風」と併結する。また、併結相手の「南風」が中村発着でも、「しまんと」は高知発着になっている（このため、高知方面行きでは「南風」が先に宇多津駅に入る）。なお、繁忙期には全編成を「南風」とし、宇多津駅か多度津駅で高松駅発着の「しまんと」に接続する形態の場合もある。1998年には「南風」と「しまんと」の併結列車が、多客期に「しまんと」編成を分割せずに岡山へ直通した時に、多度津駅～高松駅間に代走列車として平行ダイヤを組む「しまんと」が運転されたが、この一部列車に8000系電車S編成が使用された。

高速バス路線の開業後、高松～高知間のシェアは運賃・時間とも優位なバスに流れている。このため、高松発は10時台から20時台までの間に12時台の1本、高知発は10時台から17時台までの間に15時台の1本のみと日中の設定が極端に少ない。この間、日中の1往復以外に鉄道で高松～高知間を移動するためには、高松～丸亀（または宇多津）で快速サンポート（時間帯によっては普通列車）を利用し岡山発着の「南風」と乗り継ぐことが必要となる。

[編集] 運転本数

高松駅～高知駅間 4往復

高松駅～中村駅間下り1本

高松駅～宿毛駅間上り1本

[編集] 停車駅

●：停車、▲：一部の列車が停車、｜：通過。

駅名	累計キロ	停車駅
高松駅	0.0	●
坂出駅	21.3	●
宇多津駅	25.9	▲
丸亀駅	28.5	●
多度津駅	32.7	●
善通寺駅	38.7	●
琴平駅	44.0	●
阿波池田駅	76.6	●
大歩危駅	98.2	▲
大杉駅	119.9	▲
土佐山田駅	144.0	●
後免駅	148.9	●
高知駅	159.3	●
旭駅	162.9	●
朝倉駅	165.4	●
伊野駅	170.7	●
佐川駅	186.9	●
須崎駅	201.4	●
土佐久礼駅	212.4	●
窪川駅	231.4	●
土佐佐賀駅	252.2	●
土佐上川口駅	260.6	▲
土佐入野駅	265.7	●
中村駅	274.4	●
平田駅	289.7	●
宿毛駅	298.0	●

[編集] 歴史

瀬戸大橋線開通以前については、「南風 (列車)」の項を参照されたい。
1988年 4月10日:瀬戸大橋線開通により、従来高松～高知・中村間を結んでいた特急「南風」が岡山発着となり、高松発着列車を「しまんと」と改称、3往復に。
1989年:新型気動車 2000系試作車「TSE」を高松～高知間臨時列車1往復に投入
1989年7月、1往復増発、4往復に。
1990年11月、2往復増発、6往復に。
1991年11月、1往復増発、7往復に。
1993年3月、全列車2000系に。
1997年10月、土佐くろしお鉄道宿毛線開業により宿毛駅まで乗り入れ開始。
1997年11月、2往復増発、9往復に。
1998年3月、多度津～高知間で「南風」と併結となる列車が2往復できる。
1999年3月、多度津～高知間で「南風」と併結となる列車2往復が「南風」単独となり、1往復減便され、6往復に。
2001年3月、多度津～高知間で「南風」と併結となる列車が下り3本、上り2本できる。上り1本減便となり、下り6本、上り5本に。
2002年3月、「南風」と併結・分割を宇多津駅に変更する。
2003年10月、宇多津～高知間で「南風」と併結となる列車が上り2本増え、下り3本、上り4本に。下り1本減便となり、5往復となる。
2005年3月2日:土佐くろしお鉄道宿毛駅衝突事故により宿毛駅～中村駅間が運休となる。
2005年6月13日:東宿毛駅～中村駅間の運転を再開（東宿毛駅は臨時停車扱い）。
2005年11月1日:宿毛駅～東宿毛駅間の運転を再開（東宿毛駅の臨時停車扱いを終了）。
2007年3月18日:下り1本が中村までの運転となる。