せがた三四郎
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せがた三四郎( - さんしろう)は、藤岡弘、(旧芸名:藤岡弘)の演じる、セガの家庭用ゲーム機セガサターンの宣伝マスコット。 その強烈な個性により、宣伝マスコットの枠を超えた人気キャラクターとなった。
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[編集] 概要
- 初期において、せがた三四郎が現れると子供若者は恐怖し、バッタバッタと投げられる運命にあった。
- 主題歌「セガサターン、シロ!」はCD化され、10万枚近いヒットとなった。このCDにはCM等で使用されたとみたいちろうが歌うバージョン、そして藤岡自身が歌うバージョンが収録されている。
- 藤岡弘、の個性を生かし、非常に格闘色の強いキャラクターに仕上がっている。
[編集] 由来など
- 決め台詞だった「セガサターン、シロ!」とは、“セガサターンをしろ”ということのほかに、“セガサターン、白”(初期のセガサターンの外装色はグレーだったが、モデルチェンジして白色(正確にはミストグレー)に変わった)という意味も含んでいる。
- せがた三四郎という名前は、富田常雄の小説を原作として黒澤明の監督・脚本で映画化された『姿三四郎』をもじったものである。
[編集] 歴代CM
基本的に、主演は藤岡弘、、ナレーションは藤岡主演時の『仮面ライダー』のナレーターであった中江真司である。 なお、かなり厳しい撮影内容もあるが、吹き替えは一切行われておらず、すべて藤岡本人が演じている。
- 『ソニックR』
- これから野球をしようとする無邪気な少年達に、せがた三四郎の鉄拳が下る。
- 『Shining Force III』
- 夜までクラブで踊ろうとする若者達に、せがた三四郎が制裁を加える。
- 『ボンバーマン ファイト!』
- 胴着を着た青年をせがた三四郎が投げ飛ばし、青年は遠くの地面に直撃、爆発炎上する。ここで主題歌「セガサターン、シロ!」が初登場。しめは「ボンバーマン、シロ!」という台詞だった。なお、ナレーションはボンバーマンとなっている。
- 三シローディスクもついてくる
- 家にサンタクロースがやってきて、群がる子供達。しかし顔の皮をはぐと、そこにはせがた三四郎の顔があった。三四郎が、表現できない声「ハゥァァァァ!!」と叫び、恐怖におののく子供達。その後「せがた三四郎からのプレゼント♪」
- ちなみにこのサンタはセガサターンというハードのみ置いていった。
- 今年は凄いゾッ!
- 山の中で修行するせがた三四郎、その背中には巨大なセガサターン。修行もセガサターンのコントローラ(ほぼキーボードサイズ)を拳で連打するなどのもの。しめに「トォォォゥリャァァァ」
- なお、このCMは主題歌「セガサターン、シロ!」の一番のほぼ全てがBGMとして流れている。
- 『ソロ・クライシス』
- 紹介するゲームが「表裏一体・頭脳ゲーム」ということで「頭を使う」ことがコンセプト。但しせがた三四郎は「頭を使」って、脳天かわら割りをする。
- 三四郎はオチでかなり痛がっている。このCMから三四郎の行動が紹介するゲームの内容に準ずるものとなった。
- 『AZEL -PANZER DRAGOON RPG-』
- 闇、たいまつの燃える中、龍の面をつけたせがた三四郎が龍の舞を披露する。
- 『Winter Heat』
- スピードスケートの選手とレースをするのだが、せがた三四郎は素足。やはりせがた三四郎が勝つのだった。そして「冬こそ燃えろ」
- 三四郎はオチで足を必死に暖めている。負けた選手は頭を抱えうなだれている。
- 『バーニングレンジャー』
- 火事の現場で取り残される姉妹、姉は気を失っている。そこに颯爽と燃える木々を蹴破って現れるせがた三四郎は、姉に人工呼吸を施す。オチは、焼け落ちんばかりの建物の中で脱出することを忘れて延々と人工呼吸を続ける三四郎。妹は必死に脱出を促している。
- 『GREATEST NINE '98』
- バッティングセンターでも胴着のせがた三四郎は、飛んできたボールを見事なミドルキックでホームランとする。オチでは胸で次々に飛んでくるボールを跳ね返すという荒業も披露する。
- 『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』
- 襲い掛かってくるゾンビを投げ飛ばしまくるせがた三四郎。しかし、ゾンビはいくら投げても起き上がり迫り来る。三四郎は「こっ、こいつら人間じゃねえ」と初めて弱気な言葉を口にする。
- 『ドラゴンフォースII』
- はじめ、「セガサターン、シロ!」の独唱から入り、徐々に歌い手が増え最後には大合唱。それとともに、何故か画面のせがた三四郎も増殖する。そしてみんなで「トォォォゥリャァァァ」
- これは、ドラゴンフォースIIが大迫力の大人数混戦が楽しめるのを売りにしていることに由来している。
- 『DEEP FEAR』
- 薄暗い室内で魚を捌くせがた三四郎。海のホラー…らしい。捌かれた魚はオチで見事な舟盛りとなる。
- 『ワールドカップ98 フランス』
- 『日本代表チームの監督になろう』
- 緊迫のコーナーキック、ボールが蹴られた瞬間、ベンチでその様子を見守っていたせがた三四郎は「選手交代」の声と共に隣にいた選手を投げ飛ばす。ボールは弾丸のごとく飛んで行った選手によってヘディングシュート、見事ゴールが決まった。オチでは三四郎がゴール後のパフォーマンスも見せている。
- 『バッケンローダー』
- せがたゲームチャートなるものが登場、このチャートは「インパクト」「知性」「恋愛」「ユーモア」「スチーム度」によって五角形を形作っており、バッケンローダーはこの「スチーム度」なるものが満点であった。
- 『せがた三四郎 真剣遊戯』
- せがた三四郎シリーズ最終回にして、ついに実現したせがた主演のゲームのCM(せがた三四郎の登場するミニゲーム集)。
- ドリームキャストの発売ももう間近のセガ本社。そこに謎の外国人の不敵な笑み。なんと爆破ミサイルのスイッチを押してしまった。一直線に飛んでくるミサイル、そこに飛び降りてくる三四郎は、最後の力でミサイルの方向を変え、そして共に宇宙へと旅立った。ミサイルにつかまったまま、太陽へ飛んで行き、大爆発…その後流れる流れ星。「せがた三四郎は、君たちの心に」
- このシーンはテレビアニメ版『鉄腕アトム』最終回のパロディとなっている。
- ちなみに、実際の映像では見えにくいが、クライマックスのミサイル爆発シーンにおいて、せがた三四郎はパラシュートを開いて、おそらく画面右方向に脱出している。