アイスコーヒー
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アイスコーヒー(iced coffee)とは、氷を入れた冷たいコーヒー飲料の事である。
米国や欧州には数年前までほとんど存在しなかったが、スターバックスコーヒーなどの展開によって徐々に広まりつつある。ちなみに、かの地でアイスコーヒーというと、コーヒー味のアイスクリームとなる。
日本では大正期にコーヒーを冷やして飲み始めたのが発祥。関西圏では冷コー(れい-)と呼ぶこともある。 喫茶店では、「アイス」といえばアイスコーヒーが注文されたことになる。
現在のアイスコーヒーはアイスコーヒー用に焙煎されたコーヒー豆を使用する。深煎り、中~細挽きが良い。アラビカ豆が適するとも云われている。熱いコーヒーの温度を徐々に下げるとタンニンがカフェインと結合し結晶化して白く濁るクリームダウン現象がおきる。そのため、コーヒーを抽出したあと急激に冷やす方法が良いとされる。氷に注いで冷やす時に、氷がとけて味が薄くなるので、コーヒー豆の量を多くして濃い味のコーヒーを作ると良い(ドリンクバー等、機械で作る場合、予め濃いコーヒーが出るよう設定されていることが多い) また、インスタントコーヒーからも作ることができる。 水出コーヒーポッドで、抽出に数時間を要するが、家庭でも簡単につくることができる。ダッチ・コーヒーも参照。
アイスコーヒーに使用する氷は、クラッシュドアイス、ブロックアイスまたはアイスコーヒーを固めたものである。ブロックアイスを使用する店の中には気泡の少ない氷にこだわる店もある。また、通常、固形や粒状の砂糖は使用せず、ガムシロップを使用する。アイスコーヒーを固めれば溶けてもコーヒーの濃度は変わらない。冷媒をガラスでくるんだ製品があるので、そういったものを使えば、濃度が希釈されない。
1980年代初頭までは夏場の飲み物であったが、現在は春夏秋冬、出す店が増えている。
アイスコーヒー専用の缶コーヒーも販売されている。
[編集] アイスコーヒーの派生品
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