イタリア人
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イタリア人とはイタリア国籍の人、狭義には南チロルなどのドイツ人を除くイタリア語話者の人々のこととなろうが、人種としては存在していないといえる。
人種的に見た場合、概して北部の人間は背が高く色白で金髪で碧眼の人が多く、南部では比較的背が低く肌は浅黒く瞳も体毛も黒い人が多いなど、一見して他民族に見えてしまう。[要出典]
もともと古代よりイタリアは幾多の民族が住む土地で、共和政ローマがイタリア半島を統一する前から古代ローマ人に加えて、エトルリア人、ギリシア人、フェニキア人、ケルト人などが住んでおり、西ローマ帝国滅亡以降は東ゴート人、ランゴバルト人、ノルマン人などのゲルマン人、アルバニア人、アラブ人など様々な民族がイタリア半島へ流入。これらの民族が混血しているためである｡
またイタリアは中世以降は歴史的にも一つであったことがないので、1861年のイタリア統一時まではイタリア人と言う概念はイタリア半島付近に住むものという程度の意味だった。マッシモ・タパレッリ・ダゼーリョ侯は「イタリアは出来た。次はイタリア人を作る仕事がある」と残した。
統一後、エドモンド・デ・アミーチスの『クオーレ』（愛の学校）で代表されるようなイタリア人を作る教育がなされ、その方向は第二次世界大戦のファシズムで一層強化される。
しかし、現在でもイタリア人はワールドカップなどの行事ではまとまりを見せるが、普段はそれぞれの町や地方出身であることを強調している。
