ウェス・モンゴメリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery, 1923年3月6日-1968年6月15日)は、アメリカのジャズ・ギタリスト。オクターブ奏法で一世を風靡した。
ちなみに、映画スタートレックのトラヴィス・メイウェザー役などで有名な俳優のアンソニー・モンゴメリー(Anthony Montgomery)は、ウェスの孫。
[編集] 経歴
1923年3月6日、インディアナ州インディアナポリス生まれ。
地元のクラブで生活費を稼ぐためにライブハウスなどの出の演奏活動を開始する。48年ライオネル・ハンプトン楽団に参加するものの、50年に退団、インディアナポリスに戻る。 59年にキャノンボール・アダレイとの競演でブレイクする。彼の最高傑作と評されるアルバム「インクレディブル・ジャズ・ギター」もこの年に録音されている。
その後も、ビ・バップのスタイルで「フルハウス」などの名盤をリリースしていたが、67年に「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」でイージーリスニング路線に転向、セールス面でも成功する。68年に死亡。死因は心臓病説・ドラッグ説・過労説などがあるが本当のところは不明である。
[編集] プレイ・スタイル
親指1本でピッキングを行なうのが最大の特徴。 チャーリー・クリスチャンによって初めてエレキ・ギターでの単音弾きのソロがジャズに持ち込まれたわけだが、ウェスはそのスタイルを大幅に進化・成熟させて、ジャズ・ギターの礎を築き上げた。それまでアクセント的に使われるだけだったオクターブ奏法を頻用しジャズ・ギターの代名詞にまで引き上げ、シングル・ノートはもちろんのこと、ダイナミックなコード奏法を織り交ぜたスタイルは、ウォームながらドライヴ感のある音色とともに、現在までのジャズ・ギター・シーンに決定的な影響を与えている。
カテゴリ: インディアナ州の人物 | ジャズ・ミュージシャン | アフリカ系アメリカ人のミュージシャン | 1923年生 | 1968年没