ウラジオストク航空
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウラジオストク航空(Vladivostok Air、ロシア語:Владивосток Авиа)とは、極東のウラジオストクに拠点を置くロシアの航空会社。
目次 |
[編集] 概要
ソビエト連邦崩壊後の1994年、これまでのアエロフロート・ロシア航空傘下だった同航空会社は国営企業から民営化されたのを機に東アジアへの国際線運航が開始された。ロシア国内はもとより諸外国でもヘリコプター機材のリースや地上サービス、ホテル、航空貨物、航空燃料販売の充実にも力を注いでいる。定期便の他、チャーター便の運航も積極的で、日本でも成田国際空港、羽田空港、広島空港、岡山空港、旧北九州空港、福岡空港、大分空港、宮崎空港、佐賀空港、鹿児島空港、長崎空港、松山空港、徳島空港、高松空港、高知空港、仙台空港、鳥取空港、出雲空港、南紀白浜空港などにも飛来している。
1998年には、初の日本路線である新潟空港-ウラジオストク空港線が就航したが、これは1991年より就航していたアエロフロートからの移譲路線である。現在運航しているツポレフTu-154Mは就航当初、本家のアエロフロートからの整備委託などの事情で、機首に「アエロフロート」のキリル文字("Аэрофлот")が書かれていたが、今では独自のニックネームが書かれている。2005年(平成17年)には新機材ツポレフTu-204-300を導入した。同機は同社保有のアエロフロート・ロシア航空などで使用していたTu154Mの更新用である。同年9月からは新潟路線にもTu-204-300が使われるようになり、このため永らく使用してきたTu-154Mは新潟路線から外れた。2006年度より、エアバスA320を導入予定。
また、同社では新しく新塗装機も就航させており、最新鋭のTu204-300をはじめ、Tu-154M、Yk-40にも新塗装を施し始めている。新塗装機日本飛来は、2005年の5月3日から5月5日のウラジオストク空港と広島空港を結ぶチャーター便において、新塗装が施されているTu-154Mが初飛来した。以来、新潟空港などにその姿をみせている。
[編集] コードデータ
- IATA航空会社コード:XF
- ICAO航空会社コード:VLK
- コールサイン:Vladivostok
[編集] 路線
ウラジオストク空港よりロシア国内線と国際線として新潟空港、富山空港、関西国際空港、新北九州空港、金海国際空港(釜山)、仁川国際空港(ソウル)、北京首都国際空港、ハルビン太平国際空港、大連周水子国際空港、ノイバイ国際空港(ハノイ)へ運航している。なお、これらを運航しているTu-154MからTu-204-300またはA-320への変更を予定している。
- ロシア国内線
[編集] 保有機材
- Tu-154M、Tu204-300、 Yak-40、
- Tu204-300及びエアバスA320は、今後同社のフラッグシップとして2006年までに鋭意導入を進める。
- Tu-154Mはアエロフロートの他中国、ハンガリー、ポーランド、ウクライナなどのエアラインから購入した中古機のため老朽化が著しい。チャーター便に限定した使用の後に引退することになっている。