エチカ (商業施設)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エチカ (Echika) は、東京地下鉄(東京メトロ)が運営する商業施設であり、現在は東京都港区の表参道駅のみに所在する。2008年12月には池袋駅においても開業が予定されている。
目次 |
[編集] エチカ表参道
[編集] 概要
東京メトロの「地下鉄の駅を便利に楽しく変える」EKIBENプロジェクトの一環で開設された。20~40代女性をターゲットとし、26の専門店からなり、改札内外に広がる。面積は約1,300m2であり、日本の地下鉄駅構内の商業施設としては最大規模である。
元々違う業態であった鉄道と商業施設の一体化は、近年、東日本旅客鉄道(JR東日本)によるエキュート大宮・品川のオープンなど、新しいビジネス分野として脚光を浴びている。
その一方、入居しているテナントの顔ぶれはJR東日本の駅ナカとあまり変わらない(店名こそ違うものの同一会社の別ブランドという例も多い)こともあり、新鮮さや魅力に欠け早いうちに飽きられる可能性も指摘されている。
[編集] 経過
- 2005年12月2日 - 「エチカ表参道」グランドオープン。
- 2006年11月1日 - 「マルシェドゥメトロ (MARCHE DE METRO) 」に「トスサラダ (Tossed Salad) 」がオープン。既存店「クレープシュクレ (Crepe Sucre) 」との入れ替わりで入店したもので、「クレープシュクレ」は「エチカ表参道」オープン以来初の退店店舗となった。
[編集] エチカ池袋
2007年3月28日に、東京地下鉄は2008年度中の株式公開見通しを発表し、同時に2008年12月にエチカの第2号として「エチカ池袋」を開業する予定であると発表した。
[編集] 名称の由来
「駅」と「地下」の合成で「エチカ」となった。「Echika」の「E」には、「Excellent(エクセレント)」で「Exciting(エキサイティング)」という意味が込められ、優雅な印象を醸したいとされる。
[編集] マスコット・キャラクター
「エチカ表参道」のマスコット・キャラクターは「エチカちゃん」で、外見は白いウサギが擬人化されたものである。
基本的にすべての広告や構内の装飾に使われており、「エチカ」オープン記念として発売されたパスネット(SFメトロカード)にも掲載された。これらのビジュアルでは、ぬいぐるみを写真撮影したものが掲載されている。
「エチカちゃん」は、人々を地上の街から地下のショッピング街(エチカ)へ案内するウサギの女の子という設定で、ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」で主人公のアリスを不思議の国へと導いた白ウサギがモチーフとなっている。白ウサギと異なる点は、時計や洋服は身に付けておらず、東京地下鉄のシンボルマーク「ハートM」が入った斜めがけ鞄だけを携帯している所である。
実際の「エチカちゃん」のぬいぐるみをデザイン・製作したのは造型作家のToyFieldであるが、設定上は、動いて話すぬいぐるみを作れるエミリアおばさんによるものとされている。
「エチカちゃん」が人々を「エチカ」に案内できるようになった経緯は絵本「Echika~生まれた時のこと~」で紹介されている。