エノク書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヘブライ聖書 または 旧約聖書 詳細に関しては、正典を参照 |
ユダヤ教、プロテスタント、カトリック教会、東方教会、東方正教会ほか |
カトリック教会と東方正教会の聖書に含み、ユダヤ教とプロテスタントの外典: |
東方正教会で含む: |
ロシア正教会とエチオピア正教会で含む:
|
エチオピア正教会に含む:
|
シリア語聖書に含む:
|
エノク書(エノクしょ)は、紀元前1~2世紀頃に創られた旧約偽典の1つ。多くの文書の集成であり、天使、堕天使、悪魔の記述で溢れ返っているとされている。内容的には天界や地獄、最後の審判、ノアの大洪水についての予言について。元々アラム語か、またはヘムル語で書かれていたらしい。様々な言語に訳され、現在スラブ語訳・エチオピア語訳が現存しているが、19世紀にエジプトにおいて、ギリシア語でかかれたエノク書の断片が発掘された。しかし、スラブ語訳・エチオピア語訳共に、元本の通りに訳されたわけではなく、様々な記述が加えられている。
エノクの啓示という形をとる黙示文書である。書かれた当初は広く読まれたらしく、教父達の評価も高かった。初期のキリスト教ではエノク書は聖書の一部と信じられ、現在でもエチオピア正教ではこれを教典としている。
偽典とされている詳細は不明だが、キリスト誕生以前の人間、エノクが昇天するという話が異端と見られ、偽典とされたのではないかという説がある。
![]() |
この「エノク書」は、キリスト教に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。(ポータル キリスト教/ウィキプロジェクト キリスト教) |