エズラ記
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ユダヤ教、プロテスタント、カトリック教会、東方教会、東方正教会ほか |
カトリック教会と東方正教会の聖書に含み、ユダヤ教とプロテスタントの外典: |
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エズラ記(えずらき, עזרא ‘ezrā’ エズラー, Book of Ezra)はヘブライ聖書中の一書で古代ユダの歴史を記す。 ユダヤ教聖書配列では「諸書」の1つとして扱われ、キリスト教では歴史書として『歴代誌』のあとにおかれる。
もともと『エズラ記』と『ネヘミヤ記』は1つの書物であり、『歴代誌』の続編として書かれたようである。エズラ記1章は、『歴代誌』の下巻36章と内容が全く重複している。そのため『歴代誌』と『エズラ記』『ネヘミヤ記』は「歴代誌史家」とよばれる同じ著者グループの作品であると考えられている。しかしその文体などから、エズラ記は独立した著者によるものと考える研究者もいる。
題名は、捕囚からの解放後、エルサレムに派遣された律法の書記官(ヘブル語:ソーフェール)で、律法によってユダヤ民族をまとめなおそうとした人物エズラに由来している。
目次 |
[編集] 内容
- 捕囚後の帰還 1:1-6:22
- エズラの事跡 7:1-10:44
- エズラの帰還(7章)
- バビロンからの帰還とエルサレムへの旅(8章)
- 異民族との結婚とその解消(9章-10章)
[編集] その他のエズラ記
[編集] ヘブル語聖書のエズラ記
ヘブル語聖書のエズラ記は、(いわゆるキリスト教が普通に使用しているところの)エズラ記とネヘミヤ記を一冊にしたものである。
[編集] ギリシャ語聖書のエズラ記
ギリシャ語聖書には以下の2つのエズラ記が収められている。
- エスドラスα(第1エズラ書)
- 正典の歴代志からエズラ記にかけての内容を独自資料を加えて記したもの。
- エスドラスβ(第2エズラ書)
- 正典のエズラ記とネヘミヤ記を合わせたものである。
[編集] ラテン語聖書のエズラ記
ラテン語聖書には以下の4つのエズラ記が収められている。
- エズラ記1(第一エズラ記)
- 内容は正典のエズラ記そのものである。
- エズラ記2(第二エズラ記)
- 内容は正典のネヘミヤ記そのものである。
- エズラ記3(第三エズラ記)
- 内容はギリシャ語聖書のエスドラスαと同じである。
- エズラ記4(第四エズラ記)
- ラテン語聖書独自のエズラ記である。全体で十六章からなるが、もともとは第三章から第一四章までの部分があって後に第一章と第二章(第五エズラ記と呼ばれる)と第一五章と第一六章(第六エズラ記と呼ばれる)が付け加わったと考えられている。この付加部分はキリスト教徒によるものであると考えられている。
[編集] 旧約聖書続編のエズラ記
旧約聖書続編には以下の2つのエズラ記が収められている。
- エズラ記(ギリシャ語)
- 内容はギリシャ語聖書のエスドラスαを翻訳したものである。
- エズラ記(ラテン語)
- 内容はラテン語聖書の第四エズラ記を翻訳したものである。
[編集] 関連項目
- エズラ
- 聖書の登場人物の一覧
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