カサ・ミラ
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アントニオ・ガウディの作品群 (スペイン) |
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カサ・ミラ | |
(英名) | Works of Antoni Gaudí |
(仏名) | Les œuvres d’Antoni Gaudí |
登録区分 | 文化遺産 |
登録基準 | 文化遺産(i) (ii) (iv) |
登録年 | 1984年 |
拡張年 | 2005年 |
備考 | |
公式サイト | ユネスコ本部(英語) |
地図 | |
カサ・ミラ(Casa Milà)は、バルセロナのパセオ・デ・グラシア通りにあるガウディが設計した建築物の一つである。 1905年から1907年にかけてRoger Segimon de Milàの邸宅として建設された。
カサ・ミラは直線部分をまったくもたない建造物になっていて、壮麗で非常に印象的な建物である。あたかも砂丘か溶岩の波のような雰囲気をもっており、一般的な現代建築の様式とは、隔絶した建築となっている。特にその屋上には、独特の加工をされた煙突や階段室が立ち並び、月面か夢の中の風景にもたとえられる。
この建築物は通常の建築物というよりむしろ彫刻であると見做すことができる。実用性に欠けるという批判もあるが、圧倒的な芸術性を持つことは否定できない。皮肉にも建設当時のバルセロナ市民はカサ・ミラを醜悪な建物と考え、「石切場」というニックネームをつけたが、今日ではバルセロナを代表する歴史的建造物となっている。
現在内部はガウディ建築に関する博物館になっている。また、アントニオ・ガウディの作品群の一部として世界文化遺産に指定されている。
8ユーロを支払うことで内部の住居部分や屋上も見学することができる。
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