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グエン・カーン(ベトナム語:Nguyễn Khánh, 漢字:阮慶, 1927年 - )は、南ベトナム(ベトナム共和国)の軍人、政治家である。
[編集] 経歴
ベトコン(南ベトナム解放民族戦線)との戦闘に注力しないズオン・バン・ミン(楊文明)に反発し、南ベトナムの指導者となるべく1964年にクーデターを乱発した。しかし、そのことが南ベトナム社会の不安定化を招き、皮肉にもベトコンの勢力を伸張させる要因となった。
[編集] 国外追放
1965年2月25日、彼はアメリカの対南ベトナム政策への不信からベトコンに歩み寄る可能性を示唆したことで、グエン・バン・チュー(阮文紹)ら南ベトナム軍の強硬派若手将校によって事実上フランスへと追放された。
[編集] 政治への復帰
その後1975年、南ベトナムが崩壊するとグエン・カーンは、1977年に妻と4人の子供を引き連れてアメリカに移住し、テキサス州やホンジュラス、カリフォルニア州にあるベトナム系(越僑)の企業などで働いていた。しかし1990年代になると、彼はベトナムの将来に関する政治的活動や軍事的知識の習得などを積極的に行うようになった。そして2005年1月2日、リトル・サイゴン(カリフォルニア州)に本拠地を置く反共亡命政府組織である自由ベトナム政府の政府元首に選出され、再び政治的活動を本格化させた。もっとも、政府元首就任以降に彼が行った政治活動は、現時点ではほとんど伝わっていない。
[編集] 関連項目