グエン・バン・チュー
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グエン・ヴァン・チュー(ベトナム語:Nguyễn Văn Thiệu, 漢字:阮文紹, 1923年4月5日 - 2001年9月29日)は、ベトナム共和国(南ベトナム)の大統領。
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[編集] プロフィール
[編集] 大統領
ベトナム共和国(南ベトナム軍)の将官であった1965年に発生した軍事クーデターで、グエン・カオ・キ(阮高祺)らとともにベトナム共和国の実権を握り首相に就任した後、ベトナム戦争中の1968年に実施された大統領選挙において38%の得票を得てゴ・ディン・ジエム(呉廷琰)以来の大統領に就任し、1971年の選挙で再選された。
[編集] 政権
強烈な反共産主義者であったといわれており、実際に任期中は常に反共政策を採用し、北ベトナムや南ベトナム解放民族戦線とベトナム戦争で戦った。しかし彼の政権では汚職や不正が蔓延し、南ベトナム軍の規律はアメリカ軍の介入無しには維持できない程であった。
また、大統領としての彼のもう一つの顔は南ベトナム国内における麻薬の不正取引の元締めであり、しかもその麻薬は敵である解放戦線から手に入れることもしばしばであった。
1973年のアメリカ軍撤退後に北ベトナム軍の南下を許すものの最終的にアメリカ政府に軍事援助を拒否され、サイゴン陥落直前の1975年4月21日に大統領を辞任した。
[編集] 亡命
サイゴン陥落後はアメリカ軍の手を借りて中華民国(台湾)へ亡命し、その後イギリスのサリーにわたり、最終的にアメリカ合衆国に移り住んで病死した。ちなみにサイゴン陥落時、自宅から大量の金塊を運んで逃亡したという逸話があるが真相は不明。
[編集] 関連項目
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カテゴリ: ベトナムの政治家 | 1923年生 | 2001年没 | 政治関連のスタブ項目