グルジア文字
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グルジア文字 ქართული ანბანი |
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類型: | アルファベット | |
言語: | グルジア語, メグレル語, オセット語, アブハズ語 | |
時期: | 4世紀初めごろから | |
ユニコード範囲: | U+10A0-U+10FF (グルジア文字) U+2D00-U+2D2F (グルジア文字補助) |
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ISO 15924 コード: | Geor |
グルジア文字(ქართული ანბანი, k'art'uli anbani)は、グルジアの公用語であるグルジア語を書き表すために用いられる文字である。アブハズ語の表記のために用いられていたこともある。
グルジア文字がいつどのようにして生まれたのかについて、詳しいことは明らかでない。11世紀に書かれたグルジアの年代記は、紀元前3世紀のグルジア王パルナヴァズ(Parnavaz)がグルジア文字を創ったと伝えているが確証はない。アルメニアの史書は、アルメニア文字を創ったとされるメスロプ・マシュトツ(Mesrop-Mashtots)がグルジア文字も創ったと記しているが、これも信憑性に欠ける。
グルジアでキリスト教が国教化された4世紀初めごろに創りだされたとする説が有力である。文字の順序や、ギリシア文字に対応するべき、本来ならばグルジア語には不要な文字があることなどから、ギリシア文字を参考に創られたと推定される。また、円弧と直線の組み合わせという原則に忠実に創られていることから、何らかの別の文字が形を変えたものではなく、独自に創りだされたようだ。
グルジア文字が記されたもので、現在知られている限り最も古い例は、パレスティナのベツレヘム付近の教会で発見された、430年ごろに書かれたと推定される碑文である。グルジア国内では、トビリシから南に30kmほどのところにあるボルニシ(Bolnisi)のシオニ(Sioni)教会の碑文が最も古く、5世紀末のものと考えられている。
歴史的に二度大きく形を変えた。9世紀ごろまでに用いられていた文字は、ムルグロヴァニ(Mrglovani「丸文字」)と呼ばれる。9世紀から11世紀にかけては、ヌスフリ(Nuskhuri「目録文字」)と呼ばれる形が用いられた。11世紀以降、ムヘドルリ(Mkhedruli「戦士文字」)と呼ばれる形が現在に至るまで使用されている。
3種類の文字とも38文字から成るが、現在、そのうち5つは用いられていない。使用されている33文字のうち、5つが母音、28が子音を表す表音文字である。文字とグルジア語の音素が完全に対応し、きわめて整った正書法を可能にしている。
[編集] アルファベット
名前 | 文字 | 音価 | |
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1 | an | ა | a |
2 | ban | ბ | b |
3 | gan | გ | g |
4 | don | დ | d |
5 | èni | ე | e |
6 | vin | ვ | v |
7 | zén | ზ | z |
8 | than | თ | t' |
9 | in | ი | i |
10 | k'an | კ | k |
11 | lass | ლ | l |
12 | man | მ | m |
13 | nar | ნ | n |
14 | on | ო | o |
15 | par | პ | p |
16 | jan | ჟ | ʒ |
17 | rae | რ | r |
18 | san | ს | s |
19 | t'ar | ტ | t |
20 | oun | უ | u |
21 | phar | ფ | p' |
22 | khar | ქ | k' |
23 | ghan | ღ | ɣ |
24 | q'ar | ყ | q |
25 | chin | შ | ʃ |
26 | tchin | ჩ | ʧ' |
27 | tsin | ც | ʦ' |
28 | dzil | ძ | ʣ |
29 | ts'il | წ | ʦ |
30 | tch'ar | ჭ | ʧ |
31 | khan | ხ | x |
32 | djan | ჯ | ʤ |
33 | haë | ჰ | h |