サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦
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サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦 | |
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艦級概観 | |
艦種 | ドック型輸送揚陸艦 |
艦名 | 都市名。一番艦はテキサス州サンアントニオに因む。 |
前級 | トレントン級ドック型輸送揚陸艦 |
次級 | |
性能諸元 | |
排水量 | 満載:25,300t |
全長 | 208.5m |
全幅 | 31.9m |
吃水 | 7m |
機関 | ターボチャージド・ディーゼル 4基2軸 41,600hp |
最大速力 | 22ノット |
航続距離 | |
乗員 | 361名 |
兵員 | 720名 |
武装 | RAM21連装発射機2基 30mm機関砲2門 12.7mm機銃2基 |
搭載艇 | LCAC2隻または、LCU1隻 |
搭載車両 | 水陸両用装甲兵員輸送車AAAVまたは、EFV14両 |
搭載機 | CH-46を2機 AH-1、UH-1混載で3機。 V-22または、CH-53ならば1機 |
サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦(-きゅうドックがたゆそうようりくかん、San Antonio class amphibious transport dock)は、2006年時点におけるアメリカ海軍の最新の揚陸艦。従来のドック型揚陸艦の機能のみならず、大型化により積載量を増加させ、貨物揚陸艦や戦車揚陸艦の機能も併せ持つものとなっている。
[編集] 概要
従来型の各種揚陸艦の機能を統合した多機能揚陸艦として開発された。12隻の建造が予定されている。1番艦のサン・アントニオは2006年1月に就役した。
満載排水量が25,000トンの大型艦であり、艦尾にウェル・ドックおよびヘリコプター甲板を持つ。ヘリコプター甲板および格納庫は大型でV-22にも対応している。艦上構造物はステルス性が考慮されている。特にマストについては周囲が八角柱に近い構造のパネルにより覆われた先進型閉囲マスト/センサーとなっており、外部からのレーダー波を反射し、自艦の電波は透過するようになっている。前部のマストにはSPS-73対水上レーダー、後部のマストにはSPS-48対空レーダーを装備する。また外部クレーンまでもステルス形状となっている。
武装として近距離対空兵器RAM2基のほか、30mm機関砲などテロ対策も充実している。また、前甲板にESSM用Mk41 VLS16セルの追加が考慮されている。
艦内にドックおよび貨物積載空間を確保しているために、煙突は左右非対称の配置となっており、右前部と左中部にある。艦内は、概ね艦の前部や艦上構造物に兵員居住区、艦の中部は、上から航空機格納庫、車両甲板、機関部。後部は飛行甲板、ドックとなっている。車両の搭載は重視されており、車両甲板は三層2,323平方メートルの広さとなっている。
[編集] 同型艦
- サン・アントニオ (USS San Antonio, LPD-17)
- ニューオーリンズ (USS New Orleans, LPD-18)
- メサ・ヴェルデ (USS Mesa Verde, LPD-19)
- グリーン・ベイ (USS Green Bay, LPD-20)
- ニューヨーク (USS New York, LPD-21)
- サンディエゴ (USS San Diego, LPD-22)
- アンカレッジ (USS Anchorage, LPD-23)
- アーリントン (USS Arlington, LPD-24)
- サマセット (USS Somerset, LPD-25)