ジェネレイターガウル
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『ジェネレイターガウル』 は、1998年10月6日から同年12月22日までの間、毎週火曜日深夜2時55分〜3時25分の時間帯にテレビ東京系で放送されたテレビアニメ作品。
「アニメディア」(学習研究社)で、細雪純による漫画連載もされていた。
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[編集] 概要
タツノコプロ初のクリーチャー型ヒーロー。戦闘は必殺技が一切なく直接的な打撃による攻撃、いわゆる肉弾戦であった。キャラクターデザインに当時女性に人気があった『勇者指令ダグオン』のオグロアキラを起用し一部では話題となった。また、リバイバルブーム隆盛の折、タツノコ作品の立体化が大手企業によって成された中で、Yujinによるカプセルフィギュアシリーズに旧作に混じって採用された事でも話題になった(ラインナップされたのはジェネレイターガウルとマサミのみ)。現在では、バンダイチャンネルにて配信がされている。
本作はシリーズ構成的にはどちらかというと重厚な、いわゆる正統派タツノコヒーロー的雰囲気であるが、第5話のみコメディタッチの自社パロディ満載編であった。この回はガウル達3人が「しびびん」飛びをする、敵 女ジェネレイターとガウルがピアニカで「会話」する、初期の戦闘が「金魚すくい」だったり、更にはガウルが前述の変身シーンを披露するなど、徹底した「笑い」にこだわった作りとなっていた。ファンの間では賛否両論あるが、全話中において一番人気のあった回でもある。作風的に後の『ナースウィッチ 小麦ちゃんマジカルて』を彷彿させる内容と言えよう。(似たようなシリーズ構成は他社の『機甲警察メタルジャック』にも見られる。)なお、この回はきむらひでふみ脚本デビューの話でもあった為、きむらの趣味や経験がふんだんに生かされた自由な作風となっている事にも注目したい。
[編集] スタッフ
- エグゼクティブプロデューサー:吉田健二、中村勝
- 企画:小松茂明、成嶋弘毅
- 原作:タツノコプロ企画室
- 脚本:志茂文彦、石川学、稲荷昭彦
- 演出:岩崎良明、後藤圭二、安藤健、オグロアキラ、大畑清隆、鈴木利正、三好一郎
- キャラクターデザイン:オグロアキラ
- ジェネレイターデザイン:森木靖泰
- シリーズ構成:きむらひでふみ、志茂文彦
- 作画監督:オグロアキラ、門之園恵美、斉藤英子、伊東伸高、三浦和也、戸部敦夫
- 美術監督:東潤一
- 音楽:山中紀昌
- プロデューサー:吉田昇一、尾留川宏之(日本ビクター)
- 監督:水島精二
- アニメーション製作:タツノコプロ
- 制作:日本ビクター、タツノコプロ
- OP主題歌:「I WANT OUT」/作詞・作曲:石川寛門 編曲/山中紀昌 歌:佐賀優喜(テイチクレコード)
- ED主題歌:「これを恋と云えましょうか(ガウル・バージョン)」/歌:ヨシンバ
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
[編集] 登場人物
- ガウル(声:林延年)
- 本作の主人公。巨大な学園都市「皇樹学園都市」郊外に雨の降る日に突然現れた3人の若者のうちの1人でその後、皇樹学園の転入生となる。16歳。学生下宿「七宝荘」の住人となる肉体・体力派少年。性格は明るくおおらかで天真爛漫。常に物事を前向きに考える。又、非常に仲間思いでもあり、 困ってる人を見ると放っては置けないタイプ。学生証の登記名など学園には「工藤ガウル」の名で登録されている。いつも寝ているか、食べているかの怠惰な少年だが、野性味が一部の女子の間で人気にもなっている。だが、感受性が鈍く少し抜けたところがある。
- 実は未来からノームホールジャンプ(時間転移)してきた未来人であり、ジェネレイターに調節改造された生体改造人間。リョウによって生体調整された最初の被検体であり、体内に埋め込まれたインクルードセルの働きを活性化させる事でカブトガニを思わせる頭部のクリーチャー形態に変身する。但し、ジェネレイターへの変身~エクソジェネレイト~するとエネルギーを大量に消費するので人の何倍もの食事と睡眠を要する事になる(ガウルが普段怠惰なのはこの影響もある)。又、変身する、しないの如何に関わらず、肉体の細胞の暴走を押さえる為に特別な薬の投与を要する(傷の治りが普通人の何倍も早いのはインクルードセルによる細胞活性化の為)。実は今回の事件の最大のキーマンでもあった。
- ガウルのジェネレイター変身
- 通常は雄叫びのような低い咆吼を上げながら各部が変化していくエフェクトシーンだが、第5話「諍いのカタチ」のみ「俺の変身を見ろ!!チェンジエクソジェネレイト!!」の叫び声と共に全身に茨状のものがまとわり付くという「テッカマン」風アレンジのシーンとなっていた。更には派手な空中回転までやって、ポーズを決めると「ガウル」の声が響き、背後には筆文字まで登場するという度の過ぎた演出となっていた(元々第5話は他の話と違ったコメディ風の味付けとなっていたのでこのような自社パロディの連続となっていた)。
- コウジ(声:三木眞一郎)
- ガウルと同じく雨の日に現れ、皇樹学園の生徒となった16歳。何事にも冷静でガウル達3人の中ではリーダー的存在。判断力に優れ彼等の参謀的役割を担っている。学園には「鈴木コウジ」と登録されている。計算能力に優れ、理論的分野への知識の興味が高い。講師であるリュウコの論文にも興味を示していた。彼等の目的である「未来の悲劇を食い止める事」を最大の行動理由と位置づけ、どんな時も目的優先に行動する。
- 彼もガウルと同じジェネレイターであり、最終決戦のみ変身している。が、Phase.1でしかなかった為リュウコには敵わず簡単に敗れた。
- リョウ(声:柏倉つとむ)
- ガウル・コウジと同じく雨の日に現れ、皇樹学園の生徒となった16歳。実は未来世界の若き天才科学者。性格は優しいが、反面、感情に流されやすく悩む事も多い。ガウルの単純さや男らしさ、コウジの冷静さに憧れている。学園には「田中リョウ」の名で登録されている。3人の中では静かなツッコミ役になることもあるがどちらかというとボケ役。
- 真の目的は「インクルードセルの開発を止めさせる事」であり、その為に「ネカサタクマ」との接触を何度も試みる。友達であるガウルの身体を実験の為に調整しなければならなかった事、最初の被検体であるガウルの調整目的が実は組織「クヴェレ」の目的に利用されていた事などから自分の研究してきた事を後悔している。同じくジェネレイターであるが、コウジと同じく最終決戦でのみ変身したものの、やはりPhase.1の為リュウコには敵わなかった。
- 七宝マサミ(声:雪乃五月)
- ガウル達3人の同級生で、彼等の下宿先「七宝荘」の娘でもある。ガウル達とは、いわゆる大家と店子の関係にあたる。好奇心旺盛で勝ち気な性格。その為か多分に姐御肌なところがある。口癖は「大家と言えば親も同然、店子と言えば子も同然」や「店子の恥は大家でもあるあたしの恥でもあるんだからね」など。行きがかり上、ガウル達の行動に興味を持つが、その為時として危険な目にあう事もある。専門は家庭科で料理が趣味。但しレシピは大変前衛的で斬新なものが多く、時として料理とは呼べないものを作るような事もある。ガウルとは喧嘩相手であり、ナツメとは大親友。
- 長い髪を茶筒のような髪留めに一纏めにしている。母1人、子1人の家庭で育った。「約束」と言う言葉に非常に敏感。
- 千明ナツメ(声:吉田古奈美)
- マサミやガウル達の同級生でもの静かな性格であるが実は植物学の博士号の有資格者。学園内の植物園で出会った事からもなにかと植物に縁のある少女。ガウル達3人を優しく見守る。学園祭では金魚すくいでガウルに「赤くてちっさいの」と金魚をねだった事もある。だが、実はリュウコに監視されていた。
- ガウル達の戦いに巻き込まれた事でリュウコにより体内に爆弾を仕掛けられるが、ガウル達を巻き込まない為に1人で山中で自爆する結末を迎える。だが、すべてリュウコにより最初から仕組まれていた事で、この事がきっかけでガウルが暴走する事になる。彼女自身も、そしてガウル達も知らなかったが、実はガウル達3人の母体卵提供者であり言うなれば3人の母親と言える存在だった。
- 斎藤リュウコ(声:山口由里子)
- 皇樹学園の講師でガウル達のクラスの副担任。だが実は彼女も未来人であり、未来世界を掌握する組織「クヴェレ」の一員で、実質的皇樹学園の運営者。ジェネレイターでもあり、この事件の発端を作った者である。
- 彼女がこの時代に来た真の目的は、やがて来るであろうガウルをナツメを利用して暴走させ、未来世界に於ける「クヴェレ」の支配権を掌握する事にあった。彼女自身はすでにPhase.5までに到達しておりジェネレイターとしての戦い方を熟知している。その為か戦闘能力は極めて高く、ガウル達の力を軽く凌駕している。ガウルからインクルードセルを抜き取り、ガウルの真の暴走を促すも、意識を取り戻したガウルが発した光によって消し飛ぶ。
- 神(カナエ)(声:堀秀行)
- リュウコに付き従いガウル達の行動を監視する謎の男。
- 実はその正体はガウルの暴走に巻き込まれこの時代に取り残され時を過ごしてきたコウジだった。
- ネカサタクマ(声:塩屋翼)
- 皇樹学園で学園の監視下で細胞強化理論の研究を行っている中年の科学者。多少精神の破綻が見られる。彼がインクルードセルを開発した事がきっかけになって未来世界の悲劇が引き起こされる原因となった。教員名簿や身分証明証など、学園の登録名の記述は「祢笠タクマ」。
- だが、実はカナエと同じくこの世界に取り残されたリョウが正体だった。ガウルの暴走に巻き込まれたリョウとコウジはお互いが別々の時代へと飛ばされ、そこでそれぞれカナエとタクマとして生活してきたのだった。事件を解決した後は光の中でカナエと共にいずこへともなく消えていく。
- 七宝恵子(声:豊島まさみ)
- ガウル達3人が世話になっている学生下宿「七宝荘」の大家でマサミの実母。夫を早くに亡くし、女手一つでマサミを育ててきた。どちらかというとのんびりした性格。
- 第5話のゲストキャラクター
[編集] サブタイトル
- 来訪者
- 花と少女
- 疑惑ノ瞳
- 未来ノ記憶
- 諍いのカタチ
- 約束
- 秘密ト嘘ト
- 刻(トキ)ノ道程(ミチノリ)
- ボクラノウエニ雨ガフル
- 落葉のふる森
- 悲しみの果て
- 時をこえるもの
[編集] 漫画
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[編集] 外部リンク
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