後藤圭二
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
後藤 圭二(ごとう けいじ、1968年11月4日-)は東京都出身のアニメーター、キャラクターデザイナー。佐原 亜湖(さはら あこ)という別名義を使う事もある。妻は同じくアニメーターの門之園恵美。
目次 |
[編集] 経歴・人物
OVAでは1994年の『ドラゴンナイト外伝』、テレビアニメでは1995年の『爆れつハンター』を皮切りに、キャラクターデザインを数多く手掛けている。1996年放送の『機動戦艦ナデシコ』では星野ルリ(ホシノ・ルリ)のデザインが大好評を博し、一躍人気アニメーターの座へ。当初は顎の曲線を西洋の刃物の如く鋭角的にデフォルメし、大きく円らな瞳を強調した絵柄が特徴であったが、前者については後藤も少々やりすぎと気にしていたらしく、最近の絵柄では他人のそれと比較してもあまり気にならないレベルに落ち着いている。
高校卒業後はアニメ専門学校へ行かず、北爪宏幸が主宰した「アトリエ戯雅」に参加。ここは後藤が中学時代に安彦良和と並んでファンだったという、湖川友謙が主宰していたビーボォーの出身者で結成された作画スタジオである。後藤以外の新人は専門学校出身で、経験も無く何も知らなかった後藤は山下明彦から指導を受け、1年ほどで動画の仕事を覚える。初の動画は1987年放送の『ミスター味っ子』だった。
だが「戯雅」はそれからすぐ諸事情により経営破綻。後藤は「プロジェクトチーム・ムー」(「フェニックス・エンタテインメント」の前身)から動画マンが欲しいとの要請を受け移籍。ムーでも『超神伝説うろつき童子』シリーズなどの動画を1年経験した後、原画へ昇進する。初の原画は1988年の『アニメ三銃士』だった。その後、『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』や『勇者シリーズ』を担当し、『伝説の勇者ダ・ガーン』では石田敦子と出会い、目の描き方などで影響を受ける。『BLUE SEED』を最後にフェニックスを辞め、フリーに。
フリーとなった後は葦プロダクションの『マクロス7』等を経て、葦プロ出身のXEBECの下地志直社長に声をかけられたのが縁で、『爆れつハンター』でテレビアニメ初のキャラクターデザインを担当。その後はオグロアキラと2人で小さなスタジオ「ブランカ」を結成し、主に勇者シリーズの仕事を担当した。
門之園恵美と結婚後、共に仕事を続ける一方で門之園やきむらひでふみと制作集団「Gimik」を結成。2002年には『キディ・グレイド』で初監督を務めるなど現在は演出の仕事の方が多い。
コミックマーケットには「ごっきー倶楽部」のサークル名で時折参加することがある。
[編集] 主な作品
[編集] TVアニメ
[編集] メインスタッフ
- 爆れつハンター (1995年:キャラクターデザイン、第1・11・17・19・25・26話作画監督)
- エルフを狩るモノたち (1996年:キャラクターデザイン、第12話作画監督)
- 機動戦艦ナデシコ (1996年:キャラクターデザイン、第1・19・26話作画監督、第6話メカ作監、第13話キャラ作監)
- はいぱーぽりす (1997年:キャラクターデザイン、第15話作画監督)
- エルフを狩るモノたちII (1997年:キャラクターデザイン)
- ゲートキーパーズ (2000年:キャラクターデザイン、第12・24話作画監督、第20話演出・絵コンテ・作画監督)
- SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール (2001年:キャラクターデザイン)
- キディ・グレイド (2002年:監督)
- うた∽かた (2004年:監督)
- 機神大戦ギガンティックフォーミュラ (2007年:監督)
[編集] OP/EDアニメ
- 火魅子伝 (1999年:オープニング・エンディングアニメーション)
- エレメンタル ジェレイド (2005年:オープニングアニメーション原画、佐原亜湖名義)
- ぺとぺとさん (2005年:オープニングアニメーション原画)
- ガンパレード・オーケストラ (2005年:オープニングアニメーション)
- Fate/stay night (2006年:エンディングアニメーション原画)
- ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu! (2006年:第1・2期エンディングアニメーション絵コンテ、第1期エンディングアニメーション原画)
- BLOOD+ (2006年:第4期オープニングアニメーション原画)
- アイシールド21 (2006年:第3期オープニング・第4期エンディングアニメーション原画)
- 獣王星 (2006年:オープニングアニメーション)
- スクールランブル 二学期 (2006年:エンディングアニメーション)
- 天保異聞 妖奇士 (2006年:第1期オープニングアニメーション原画)
[編集] 各話スタッフ
- 魔法騎士レイアース (1994年:第2・7・12・16・21・26・31・36話作画監督)
- BLUE SEED (1994年:第8・13・17話作画監督)
- 新世紀エヴァンゲリオン (1995年:第九話原画)
- アキハバラ電脳組 (1998年:第26話作画監督)
- PROJECT ARMS (2001年:第6話絵コンテ)
- フルーツバスケット (2001年:第5・22話演出・絵コンテ)
- D・N・ANGEL (2003年:第20話演出・絵コンテ)
- 神魂合体ゴーダンナー!! (2003年:第6話絵コンテ)
- ARIA The ANIMATION (2005年:第3話演出・絵コンテ、第10話)
- SHUFFLE! (2005年:第7話演出・絵コンテ・作画監督、第14話絵コンテ)
- 地獄少女 (2005年:第十二話演出・絵コンテ 、演出は佐原亜湖名義)
- 鍵姫物語 永久アリス輪舞曲(2006年:第1話)
- Ergo Proxy (2006年)
- NANA (2006年)
[編集] OVA
[編集] 劇場アニメ
- 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness- (1998年:キャラクターデザイン・総作画監督)
- 魔法陣グルグル 劇場版 (1996年:原画)
[編集] ゲーム
- ダブルキャスト (1998年:キャラクターデザイン・作画監督)
- VIPER-M3 (1999年:佐原亜湖名義)
- 18禁。上記のアニメ作品や『ダブルキャスト』の評判を受けてキャラクターデザインに起用され、ファンの注目を集めたが、一部原画に差し掛かった時点で社長との意見の相違(契約時と条件が違う、など)から軋轢が生じまもなく降板、幻の作品となった。
- なお、M3自体は後に愛姫みかんがキャラクターデザインからやり直し、2002年に『VIPER-M3-3.2』として発売された。
[編集] コミック
- ゲートキーパーズ(エースネクスト休刊につき未完)
[編集] 本
- ジェミニ・ナイヴシリーズ(絵)
[編集] 同人誌
- ごきくら
- ごきくら2 ごきにいり
- ごきくら3 ゲーゴッキー
- ごきくら4 カラフルGee
- ごきくら5 撫
- ごきくら6 ゲートなゴキ ゴキなゲート
- ごきくら7 サマーごきサマー
- ごきくら8 てれげー。
- ごきくら9 トミ○、本!
- ごきくら10 ごきにいり2
- ごきくら11 ゲート21原画集
- ごきくら12 K・G
- ごきくら13
- ごきくら14 ごきカラー01
- ごきくら15 うた∽かた 原画集I
- ごきくら16 うた∽かた 原画集II
- ごきくら17 うた∽かた 原画集III
- ごきくら18 「SHUFFLE!」原画集
- ごきくら19 色々原画集その他諸々
- ごきくら20 『SHADOW CAST DESIGN WORKS』