ジェフ・ダウンズ
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ジェフ・ダウンズ(Geoff Downes, 1952年8月25日 - )は、イギリス出身のキーボディスト。
[編集] 経歴
1979年、『ラジオ・スターの悲劇』がヒットしたバグルスのメンバーとして音楽シーンに登場。その翌年、バグルスのもう一人のメンバーであるトレヴァー・ホーンとともにイエスに加入。ドラマでキーボードを担当。1982年に活動を開始したエイジアに参加。その後、他のオリジナル・メンバーが次々に脱退し、現在ジェフ・ダウンズはエイジアの中心人物となっている。
2005年盟友ジョン・ウェットンとWetton/Downesを結成、アルバム『ICON』を発売した。
[編集] 評価
イエスに加入した当初は、ポップ・グループであるバグルスから転出してきたという事と、ジョン・アンダーソンやリック・ウェイクマンといったカリスマ性の強いメンバーの後任という事で、同時加入のトレヴァー・ホーンともども、以前からのファンからは少なからず忌避されていた様である。特にヨーロッパ・ツアーでの評価は厳しかった。エイジアも、プログレッシブ・ロックというカテゴリーの中ではポップス色が強い音楽性を有しており、コアなプログレッシブ・ロック・ファンからは軽視される傾向にある。
だが、バグルスや初期のエイジアは商業的に成功しており、20年以上もメジャーな音楽シーンで活動を続けていられるという事実は覆いがたい。フェアライトCMIを初めとするディジタル楽器が得意で、その明るくきらびやかな音で構築するキーボード演奏は間違い無くジェフ・ダウンズ独特の持ち味と言って良いだろう。