ジェームズ・キャラハン
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レオナード・ジェームズ・キャラハン(Leonard James Callaghan, キャラハン・オヴ・カーディフ男爵Baron Callaghan of Cardiff、1912年3月27日 - 2005年3月26日)は、イギリスの政治家。1976年から1979年まで、首相として、労働党政権を率いた。英国歴代首相中、最年長で労働党の「巨人」と称されたほか、「サニー・ジム」、「ビッグ・ジム」の愛称があった。
1912年イギリス南部のポーツマス生まれ。父親を早くに亡くしたため、中学校を卒業後、16歳で税務署職員として働き始める。その後、海軍勤務などを経て、1946年労働党から下院議員に立候補し、当選した。大蔵大臣、内務大臣、外務大臣を経て、1976年首相に就任する。首相在任中は、いわゆる「英国病」により、イギリス経済は不振を極めストライキや、インフレーションにより社会不安が増大した。また、労働党は党内抗争により左右両派が激しく対立し、キャラハンは、行政サービスの低下に対して、有効な対策を打ち出すことができなかった。労働党は、1979年5月の総選挙に大敗を喫し、「鉄の女」マーガレット・サッチャーが率いる保守党との政権交代を余儀なくされ、以後、1997年のトニー・ブレア政権成立まで長らく政権から離れることとなる。
晩年は、各国の元首脳らによる「OBサミット」に参加、核廃絶活動などに参加した。2005年3月15日に夫人を亡くし、11日後の3月26日、イギリス南部イーストサセックスの自宅で死去した。92歳。
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