スターフライヤー

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スターフライヤー
IATA
7G
ICAO
SFJ
コールサイン
STARFLYER
設立日 2002年
マイレージサービス STAR LINK
会員ラウンジ NOIR(北九州空港のみ)
保有機材数 4
目的地 2
本拠地 福岡県北九州市小倉北区米町二丁目2番1号 新小倉ビル2F
代表者 堀 高明(ほり たかあき) (代表取締役社長)
ウエブ: http://www.starflyer.jp
JA01MC 大分空港で2005年12月撮影
JA01MC 大分空港で2005年12月撮影

株式会社スターフライヤーStar Flyer Inc.)は、福岡県北九州市小倉北区に本拠を置く、移転した北九州空港の開港日に合わせて2006年3月16日より就航した新規航空会社である。 日本の航空会社では数少ないエアバス社製旅客機、エアバスA320で運航することも注目されている。 社長以下経営陣は日本エアシステムの元職員を中心とした日本航空全日本空輸の出身者で成り立っている。 また、2007年6月1日から全日本空輸とのコードシェアを開始する予定である。[1]

目次

[編集] 沿革

  • 2002年12月17日 - 神戸航空株式会社設立。本社は兵庫県神戸市。この日はライト兄弟のフライヤー号初飛行からちょうど99年目である
  • 2003年5月 - 商号を株式会社スターフライヤーに変更。本社を福岡県北九州市小倉北区に移転
  • 2004年8月11日 - 第二次第三者割当増資を実施(資本金562,000,000円に)
  • 2004年10月4日 - エアバスA320-200型新造機3機のリース導入仮契約をGE Capital Aviation Services, Ltd. と締結
  • 2004年10月8日 - 第三次第三者割当増資を実施(資本金652,000,000円に)
  • 2004年11月11日 - 第四次第三者割当増資を実施
  • 2005年5月17日 - ブランディング・コンセプトを発表
  • 2005年5月30日 - 第五次第三者割当増資を実施(資本金1,822,000,000円に)
  • 2005年7月27日 - 日本テレコム(現ソフトバンクテレコム)とIT技術に関するアウトソーシング契約を締結
  • 2005年8月10日 - 全日本空輸と業務提携基本契約を締結
  • 2005年9月7日 - 国土交通省航空運送事業許可申請を実施
  • 2005年9月7日 - 第六次第三者割当増資を実施(資本金3,937,000,000円に)
  • 2005年12月15日 - エアバスA320-200一号機(JA01MC)が日本到着
  • 2005年12月20日 - 第七次第三者割当増資を実施(資本金4,312,000,000円に)
  • 2006年1月12日 - 国土交通省より航空運送事業に関わる事業許可証が交付される(これにより正式に航空運送事業者となる)
  • 2006年1月12日 - 国土交通省に運送約款認可申請、運行計画及び混雑飛行場運航許可申請、運賃を届出
  • 2006年1月16日 - 予約センター開設、搭乗予約の受付開始
  • 2006年1月29日 - エアバスA320-200二号機(JA02MC)が日本到着
  • 2006年2月24日 - 国土交通省より「混雑飛行場(東京国際空港)を使用して運航を行うことの許可」を取得
  • 2006年3月1日 - エアバスA320-200三号機(JA03MC)が日本到着
  • 2006年3月16日 - 北九州空港が移転開港、北九州空港 - 東京国際空港線就航
  • 2006年5月26日 - 第八次第三者割当増資を実施(資本金4,646,966,000円に)
  • 2006年7月14日 - 第九次第三者割当増資を実施(資本金4,692,966,000円に)
  • 2006年10月5日 - グッドデザイン賞受賞、受賞部門は新領域デザイン部門
  • 2007年2月15日 - エアバスA320-200四号機(JA04MC)が日本到着
  • 2007年4月12日 - 新規路線開設の意向・6月1日からの全日本空輸とのコードシェアの開始を発表
  • 2007年6月1日 - 全日本空輸とのコードシェアを開始する予定

[編集] 特徴

スターフライヤー エアバスA320-200型機の内装(客席より後方を撮影)。
スターフライヤー エアバスA320-200型機の内装(客席より後方を撮影)。
スターフライヤー エアバスA320-200型機の内装(客席から前方を撮影)。
スターフライヤー エアバスA320-200型機の内装(客席から前方を撮影)。
  • 内装 : 標準で170席を有するエアバスA320を、144席仕様に減じて運航するため、シートにゆとりがある(前後間隔が91~94センチ、12~15センチ増加)。シートは全席黒の本革張り、ノートパソコン用電源コンセント、個人型液晶TV装備。全席エコノミーであるにもかかわらず、他航空会社のビジネスクラス並みの座席である。
  • 外装 : 機体の塗色の大半は黒色で塗り分けられており、非常に目を引くものとなっている。同社発表によれば、機体を含めたトータルデザインはデザイナーの松井龍哉によるものである。
  • 全日本空輸と、就航開始に係わる支援および就航後の業務提携について基本契約を締結した(A320の運航実績があるため。なお、全日本空輸は北九州空港には就航しないため、競合がない)。
  • 東京国際空港では、第1旅客ターミナルビル北ウィングを使用。
  • 客室乗務員の制服はパンツルックを採用。スカートを全く採用していないのはアジアにおいては極めて珍しい。女性客室乗務員がパンツルックを選択できる会社も国内ではスカイネットアジア航空北海道国際航空だけであるが実際パンツを選択する乗務員は極めて少ないのが実情であり、現場からは活動しやすい反面客室乗務員らしくないと不満の声もある。
  • 発着スポットは出入口から最も遠い位置にある1番、または沖止めスポットが多い。
  • 2007年現在、日本の国内線旅客便で最も早く就航し、最も遅く就航する航空会社である。北九州5:30発→羽田6:55着の早朝便、羽田23:30発→北九州25:15着の最終便(いずれも2007年2月現在)など、日本では異例の深夜早朝便を設定し、他社との差別化を図っている。
  • 2006年11月1日搭乗分より独自のマイレージプログラムを導入(2006年9月12日発表)。
  • 2006年11月1日より学生割引運賃及びシルバー割引運賃を導入。学生割引は独自のものであり、「スカイメイト」ではない。
  • 2006年11月より羽田発の早朝便、北九州発の最終便を運休すると発表した。これにより1日12往復から11往復となる。(2006年8月31日発表)
    • これは、早朝深夜便の搭乗率が約30%(羽田発の早朝便、羽田着の最終便では1割台)と低迷していたためである(2006年6月分)。低迷の理由として、北九州側は自動車社会で自家用車(マイカー)の利用が多いが、東京側は接続する公共交通手段がない(北九州23:15発の上り最終92便の羽田0:45到着時点では、羽田空港からの鉄道(東京モノレール京浜急行)や路線バスの運行が終了しており、一般タクシーや自家用車以外には予約制の乗合タクシーしか利用できる交通機関が存在しない)ことが考えられる。
  • 2006年上半期はほぼ50%台の搭乗率であり、8月は夏休みもあって70%を超えた。しかし、上半期の収入と赤字幅をみると、採算ラインは70%あたりと推測され、今後も予断は許さないだろう。

[編集] サービス

  • 受け付けカウンターや自動チェックイン機はコーポレートカラーの黒に塗られている。
  • 自動チェックイン機で出てくる航空券は「全日空航空券」と書かれている(全日本空輸の発券システムを利用しているため)。
  • 機内誌は製作していない。新聞の配布、雑誌の貸し出しはなし。ただし、北九州市役所発行の情報誌「雲のうえ」(3ヶ月毎に発行)を希望者に配布している。
  • ヘッドホンは大手他社のように座席ポケットに入っておらず、音楽を聞きたい場合は客室乗務員から受け取る。
  • 個人型液晶TVで表示される飛行位置表示システムで表示される日本地図は、中規模の都市名も日・英語表記できるほど非常に細かい。おそらく大手地図製作会社『ゼンリン』が出資している関係であろう。
  • 飲み物(オニオンスープ、コーヒー(タリーズコーヒー)、日田天領水、リンゴジュース、コーラ、冷茶、温茶)のサービスあり。9月30日までは18時以降の便にはビールキリン一番搾り新日鉄八幡製鐵所の鋼材で作った缶とアナウンスしている)もあった。現在は飲酒運転防止のため提供が中止されている。

[編集] 運航路線

  • 東京国際空港 - 北九州空港
    • 東京国際空港(羽田空港)では、第1旅客ターミナルを使用する。なお、2007年6月から全日本空輸とのコードシェアを開始する予定だが、ANAの使用する第2旅客ターミナルではなく、引き続き第1旅客ターミナルを使用する。

[編集] 新規路線開設計画

2007年4月12日、堀社長は記者会見において東京国際空港関西国際空港間の新規路線開設を国土交通省に要望する考えを明らかにした。その他、北九州空港-新千歳空港中部国際空港那覇空港のいずれかの路線を開設する計画もある。

[編集] 関連項目

[編集] エピソード

2006 ワールド・ベースボール・クラシック優勝メンバーの監督と川﨑選手が帰国したその日に福岡へ戻るために最終便に搭乗し、翌日朝の福岡Yahoo!JAPANドームで行われた福岡ソフトバンクホークスの練習に顔を出した。王は「こういうときは便利」と取材の報道陣に対し発言した。

[編集] 脚注

  1. ^ 下り最終便の93便、上り始発便の70便はコードシェア対象外なので注意。

[編集] 外部リンク

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