スヴェン1世 (デンマーク王)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スヴェン1世ハラルドソン(デンマーク語:Svend "Tveskæg"、ノルウェー語:Svein "Tjugeskjegg"、英語:Sweyn "Forkbeard"、 960年 – 1014年2月3日)は、”双叉髭王”のあだ名をもつデーン人の王。デンマーク国王(在位985年 – 1014年)、ノルウェー国王(在位985年 – 995年、1000年 – 1014年)、イングランド国王(在位1013年 - 1014年)を兼ねた。
スヴェン1世は父ハーラル1世”青歯王”の後を継ぎ、デンマークおよびノルウェーの王となった。しかしすぐにスウェーデンのエリク6世”勝利王”に敗れ、デンマークから追放された。 エリク6世の死後スヴェン1世はデンマークへ戻り、1013年にはイングランドへの遠征を行い、エゼルレッド2世”無思慮王”を破ってイングランド王位についた。
1014年、スヴェン1世は急死。デンマーク王位はハーラル2世が、ノルウェー王位はオーラヴ2世”聖王”が継いだ。イングランドはエゼルレッド2世が復位したが、クヌーズ1世がそれを破って王位を継いだ。クヌーズ1世はのちにデンマーク王位とノルウェー王位も手に入れ、巨大な北海帝国を築き上げることになる。
先代: ハーラル1世 (”青歯王”、ノルウェー王としてはハーラル3世) |
デンマーク王 | 次代: ハーラル2世 |
ノルウェー王 (ホーコン・シグルツソンが事実上の君主) |
次代: オーラヴ1世 |
|
先代: オーラヴ1世 |
ノルウェー王 (復位) |
次代: オーラヴ2世 (”聖王”) |
先代: エゼルレッド2世 (”無思慮王”) |
イングランド王 |
次代: エゼルレッド2世 (”無思慮王”) |