タクティクスオウガ
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ジャンル | シミュレーションRPG |
対応機種 | スーパーファミコン、セガサターン、プレイステーション |
開発元 | クエスト |
発売元 | SFC:クエスト SS:リバーヒルソフト PS:アートディンク |
人数 | 1人 |
メディア | SFC:ロムカセット SS、PS:CD-ROM1枚 |
発売日 | SFC:1995年10月6日 SS:1996年12月13日 PS:1997年9月25日 |
価格 | SFC:11,400円 SS:5,800円 PS:5,800円(廉価版:2,800円) |
売上本数 | SFC:約50万本 |
その他 | SFC:スーパーターボファイル対応 |
『タクティクスオウガ』(Tactics Ogre: Let Us Cling Together)は、1995年10月6日に株式会社クエストから発売されたスーパーファミコン用シミュレーションRPG。
開発代表・企画・シナリオは、のちにスクウェア(現 スクウェア・エニックス)にてファイナルファンタジーXIIやファイナルファンタジータクティクス・同アドバンス、ベイグラントストーリーを手がける松野泰己。
目次 |
[編集] ゲーム概要
「オウガ」の名を冠したシリーズとして、伝説のオウガバトルに続く二作目として発売された作品だが、オウガバトルサーガ全体としては Episode I~VIII までの構想があり、本作は Episode VII に位置づけられている。また、前作とのゲームシステムの関連性はほとんどない。
本作では、架空の世界ゼテギネアにおけるヴァレリア諸島でのウォルスタ、ガルガスタン、バクラムの民族紛争による戦乱が、島の少数民族ウォルスタ人の少年デニムの視点から描かれる。このような重厚さを持つテーマを描ききるためか、マルチストーリー・マルチエンディングを採用している。
ゲームは主人公デニムと彼の率いる部隊を操作し、各地で発生する戦闘イベントなどをクリアすることで進行。戦闘は、当時としてはまだ珍しいクォータービュー方式のマップ上で戦闘する。
ドット絵で描かれた精密なマップグラフィックやマップ上を生き生きと動くキャラクターは現在でも職人芸として好例に挙げられるほどで、システム的にも3Dのマップに付随する形で持たせた「高さ・ユニットの向き」の概念や、ターンの順番を一律なものからランダム性を加えた「ウェイトターン・システム」の採用、多種多様なクラスの存在のほか、ヘルプ機能・チュートリアル機能の充実も図られ、初心者から熟練者まで幅広い層に考慮されており、完成度の高い作品として評価は高い。
完成度の高さからクォータービュー方式のシミュレーションRPGのデファクトスタンダードとなり、この作品の後に多くのフォロワーが生まれている。
[編集] ゲームシステム
ゲームは、舞台となるヴァレリア諸島が描かれたマクロマップに配された各拠点を移動し指定された戦闘マップをこなすことで進行する。
[編集] HERMIT
マップは画期的な2Dで描かれた立体的なオブジェクトを配置する形で描かれており、HERMITと称されたクエスト独自開発のツールを使用して構成している。これは、「高さ」や「パネルの種類」などの各種データから秒間19,000ブロックのグラフィックを自動生成するもので、極めて少ないデータ量で三次元的なマップを作ることができる。
これに従う形で「高さ・ユニットの向き」の概念も導入している。低い場所から高い場所には攻撃が届きにくかったり、高台から低地へ矢を撃つと射程が伸びたり、ユニットの背後から攻撃すると命中率がアップしたり…などと戦術にダイレクトな影響を与えるため、戦闘に投入するユニットの選択・運用も奥深いものとなっている。
[編集] ウェイトターンシステム
この作品で特徴的なのは、「ウェイトターンシステム」と呼ばれるシステムである。ウェイトとは「待つ」の「Wait」と「重量」の「Weight」のダブルミーニングであると思われる。
このシステムは、自軍→敵軍→自軍…といった流れではなく、各ユニットが持つ「ウェイト」という数値をすべて消費した順番に行動するものである。これによりプレイヤーは行動するユニットの順番を意識して戦略を立てなければならない。
ウェイトの基本値は素早さで決定され、ユニットのウェイトが少ないほど、素早くなる。また、クラス固有の修正値や装備品の重量などにも影響を受ける。特に装備品の重量の影響は著しく、装備品の付け方で自軍ユニットの行動の順番をある程度操作する事もできる。
[編集] クラス
全てのキャラクターにはクラスが設定されている。クラスによってそのキャラクターがどのような働きを持つかが決定的に特徴付けられるが、クラスによるキャラクター能力の変化は無くクラスによる恩恵を得られるというのが正しい。
汎用ユニットと呼ばれる一般の人間キャラクターは「クラスチェンジ」によってクラスを変えることができる。クラスによって、能力値・アラインメントの制限などクラスチェンジできる条件は異なるが、クラスチェンジの回数制限などはない。またクラスごとに成長率が異なるため、「バーサーカーの防御力を持つニンジャ」といった育成目的でのクラスの変化も有効。Lサイズのユニットはドラゴンのみがクラスチェンジ可能。
『伝説のオウガバトル』と同じく、クラスによる装備できるアイテムの制限は無い。ただし、Lサイズユニットは武器や防具を持つことができない。装備アイテムは大別すると「手」「体」「頭」「足」「消耗品」の5つに分けられる。手には武器や盾を片手に1個ずつ(両手武器は1個のみ)、体・頭・足には1個ずつ、消耗品は個数制限無しで持つことができ、これらを最大4個まで装備できる。装備品にはそれぞれ重量があり、これは基本的に能力が高いほど重い傾向にある。前述のウェイトターンシステムがあるため、装備を固めることがけして最善になるとは限らない。
魔法を使えるクラスは最大3個(クラスによって個数・使用できる魔法は異なる)の呪文書を装備・使用することが出来る。呪文書が減少することは無いが、魔法の使用にはMPを消費する。MPは戦闘マップスタート時には0から始まり、ウェイトを減らしていくごとにMPがチャージされていく。MP上昇量はキャラのウェイトに比例しないため、ウェイトが低すぎる場合ターンが回ってきても魔法が使えないことがある。
また、クラスが固有に持つ魔法に似た特殊攻撃をスペシャル技という。使用する際にはHPを消費することが多い。
キャラクターにはエレメントとアラインメントが設定されている。
エレメントはキャラの守護属性で、風・炎・水・地の4つのエレメントがある。エレメントには風⇔地、炎⇔水の相反関係があり、相反属性間はお互いの攻撃力が上昇したり、武具や魔法の属性が合致した場合強化補正を受けたりするなど、戦闘時に大きな意味合いを持ってくる。属性には他に神聖と暗黒、無属性である物理があるが、これはキャラクターのエレメントには適用されない。
アラインメントは『伝説のオウガバトル』にも登場した善悪の概念を示すパラメータ。本作では単純に善悪を示す数値ではなく、秩序を尊ぶロウ(Law)、自由を好むカオス(Chaos)、その中庸であるニュートラル(Newtral)の3つに分類されている。アラインメントはクラスチェンジといった表面的に関わる要素から、戦闘中の時間による変化など、キャラクターに多くの影響を与える。
キャラが持つエレメント・アラインメントは不変だが、一部キャラはエレメントを変化させる能力を持っていたり、主人公のみアラインメントが変化することがある。
クラスの一例を以下のクラスリストに示す。
[編集] トレーニング
移動マップ上で行えるコマンドの一つで、現在いる拠点での自軍の中での模擬戦闘を行う。青チーム・赤チームに分かれ、サイドの操作を1P、2P、CPUからそれぞれ選ぶことができるので擬似的な2P対戦も可能。回数制限は無いが、これを行うと一日経過する。
これを活用することでゲーム序盤から上限までレベルを上げられてしまう事が批判の槍玉に挙げられるが、プレーヤーの自己裁量によって使う・使わないの判断を下せるためゲームそのものの致命的なバランス崩壊に至っているとは言い難く、逆に積極的に活用することで初心者プレーヤーが楽にストーリー展開を追えると言うメリットに転ずるのではと言う意見もある。
[編集] ウォーレン・レポート
ゼノビアの占星術士ウォーレンが、ヴァレリアに関する事柄を逐一書き記しているレポート。物語が始まると、デニムを取り巻く人物達、出来事や事柄などを書き記した「ウォーレン・レポート」が作成され、基本的にデニム達(プレイヤー視点)が、その時点で知り得る情報が物語進行に伴い追記されていく形となる。情勢の変化や、新事実などが判明するごとにレポート内の記事もリアルタイムで加筆、修正が行われる為、常に眼を通しておく必要性がある。また、いつでも過去に体験した一部の重要な場面を回想する事もできる他、新たなレポートを読む事で出現するイベントや、施設なども存在する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 世界観
オウガバトルサーガ第7章である本作は、前作「伝説のオウガバトル」が大陸における大規模な戦争を、英雄譚として言わば寓話的に描いているのに対して、本作ではごく小さな諸島の中での緊迫した小国家間の紛争をより低い視点で詳細に描いている。小国間の紛争に島外の大国が介入すると言うストーリーは、ユーゴスラビア紛争を始めとする現実に起こった各地の民族紛争をモデルとしている。
前作と同じように、中世の西欧文化を元にしながらも、剣と魔法・ドラゴンやグリフォンが息づくファンタジー世界だが、本作で特徴的なのは、世界情勢へ神や悪魔などの神秘的な力が直接介入することがなく、あくまで人間のエゴによって世界が動いていることである。加えて現代社会を風刺したストーリーや強烈な世界観の描写によって、史実のようなリアリティを持たせており、それらが生み出した重厚で殺伐とした独特の雰囲気は、本作を象徴する要素の一つとなっている。
[編集] ゼテギネア暦
タクティクスオウガの世界には、ゼテギネア暦と呼ばれる暦(こよみ)が存在する。ウォーレン・レポート内で確認できる主要人物などの年齢や出生日の設定もこれに準じている。また、年間を通して天候の不安定な雨期と、比較的安定した乾期が儲けられている。ゼテギネア暦と太陽暦を比較すると以下のとおりとなる。
- 神竜の月(1/1~1/24)
- 地竜の月(1/25~2/18)
- 水竜の月(2/19~3/13)雨期
- 影竜の月(3/14~4/6)雨期
- 白竜の月(4/7~5/1)
- 炎竜の月(5/2~5/25)
- 風竜の月(5/26~6/18)
- 金竜の月(6/19~7/13)
- 雷竜の月(7/14~8/6)雨期
- 闇竜の月(8/7~8/30)雨期
- 海竜の月(8/31~9/24)雨期
- 黒竜の月(9/25~10/28)雨期
- 双竜の月(10/29~11/11)雨期
- 火竜の月(11/12~12/6)
- 光竜の月(12/7~12/31)
[編集] 国家・民族・組織
- ヴァレリア諸島
- 大小15ほどの島々からなる諸島。海洋貿易の中継地として栄えていた。かつてはアルモリカ、コリタニ、バーニシア、フィダック、ブリガンテスという5つの王国で構成され、ウォルスタ、ガルガスタン、バクラムの3つの民族による紛争が絶えなかったが、覇王ドルガルアによって紛争は沈静化し、国家はひとつに統一され「ヴァレリア王国」が建国された。しかし、ドルガルアの病死により後継者を巡って再び内乱状態となる。
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- ウォルスタ解放軍
- アルモリカ地方を活動の中心としたロンウェー公爵によって結成されたウォルスタ人の解放を目指す軍事グループ。ウォルスタ人は長年ガルガスタンによる弾圧を受け続け、現在ではその人口は島の全人口の1割にも満たず、残ったウォルスタ人もガルガスタンが設置した収容所によって強制労働を強いられている者が多い。
- ガルガスタン王国
- コリタニ地方を中心にガルガスタン人の右翼派によって結成された王国。民族浄化を掲げてウォルスタ人への弾圧を行い、現在は西部一帯を支配下に置いている。ガルガスタン人は島の全人口の7割を占める多数派民族。
- バクラム・ヴァレリア国
- 旧貴族階級であるバクラム人によってブリガンテス地方に建国された国家。ローディス教国と密約を結び、派遣された暗黒騎士団ロスローリアンによって島の東半分を支配下に置いた。
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- ヴァレリア解放戦線
- バクラムの独裁に反抗したバクラム人のフィラーハ教信者が組織した過激派組織。
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- ゼノビア王国
- ヴァレリア諸島の東に位置する、前作「伝説のオウガバトル」でゼテギネア大陸に建国された国家。シャロームやハイランドなどの多民族を総称してゼノビア人と呼ばれている。
- ローディス教国
- ヴァレリア諸島の北に位置するガリシア大陸の宗教国家。ゼノビアと同じく多民族で構成されている。
[編集] 宗教
- フィラーハ教
- 太陽神フィラーハを唯一無二の絶対神として崇め、一切の暴力と争いを否定することを教えとする宗教。ドルガルア王はこの宗教の熱烈な信者で、教団を設立しヴァレリア国の国教としていた。現在の教団内の最有力者は司祭ブランタ・モウン。
- バスク教
[編集] ストーリー
重厚なテーマを描ききったストーリーは極めて評価が高く、多くのストーリーへのファンを生み出している。
また、キャラクターが会話をする際などに生き生きと演技をするのも、これまでのRPGには無かった大きな特徴である。
[編集] マルチシナリオ
本作では重要な局面での選択や、特定のキャラクターの生死などで物語に明らかな変化が起こる。細かいフラグ立ての要素は無く分岐はごく簡単なものだが、エンディングだけでなくシナリオが序盤から大きく変化することは当時としては珍しかった。また、エンディングも多種類存在する。
[編集] ストーリー概略
オウガバトルサーガ 第7章 Let Us Cling Together (手をとりあって)
- プロローグ
海洋貿易の中継点として栄えていたヴァレリア島。かつてこのヴァレリアを統治していた先王ドルガルアが逝去し、彼の後継を巡ってヴァレリアは内乱状態に陥る。ヴァレリア島内はそれぞれ島南部を勢力圏に置く少数民族のウォルスタ人、西部に覇を唱えるガルガスタン人、北部を治めるバクラム人と三民族が派閥を形成し、覇権を巡っての内紛が続いていた。
そんな中、覇権争いに痺れを切らしたバクラム陣営は島外の大国、ローディス教国の軍隊である『暗黒騎士団』に援軍を要請し、島内での影響力を強めることに成功する。際どく保たれていた三民族間のパワーバランスはこれにより崩れ、ウォルスタ人である主人公の住む港町ゴリアテにも暗黒騎士団が進軍し、主人公の父親はある理由のため暗黒騎士団に連行されてしまう。
バクラム陣営は暗黒騎士団の力を借りて島の半分を掌中に収め、バクラム・ヴァレリア国の建国に成功。一方で島内で多数派を占めるガルガスタン陣営はバクラム陣営に抵抗を続けると共に、少数派であるウォルスタ陣営に宣戦布告。ウォルスタの指導者であるロンウェー公爵を捕縛することに成功する。
- 第一章 僕にその手を汚せというのか
暗黒騎士団の団長である「ランスロット」が港町ゴリアテを訪れるという情報を聞きつけた主人公デニムとその姉カチュア、デニムの親友のヴァイス達は、彼らを待ち伏せし、暗殺するという計画を立てる。しかし暗殺しようとした相手は同名の別人であると判明。彼らはゼノビア国から来た騎士、ランスロット・ハミルトンたちだった。成り行きからランスロット達の助力を得て、デニムたちはロンウェー公爵の救出およびアルモリカ城の奪還に成功する。
ウォルスタ人の解放を目論むロンウェー公爵は、デニム達に指令を出し、クリザローの町にて監禁された騎士レオナールを救い出させてから、フィダック城に駐留する暗黒騎士団に休戦協定を取り付けることに成功する。そしてアルモリカ城に戻ってきたデニム達が次に指令されたことは、ガルガスタン領内にあるバルマムッサのウォルスタ人強制収容所に向かい、およそ5000名のウォルスタ人を武装蜂起させることだった。
しかし少年は、ここである選択を迫られることとなる。
注意: | ここには第二章への分岐のより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
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バルマムッサの街に収容された人々は「現状維持」を掲げてそれを拒否した。だが、本当のロンウェー公爵の目的は「収容されたウォルスタ人を全員虐殺。ガルガスタン人にその濡れ衣を着せ、ガルガスタンの混乱を招くとともにウォルスタ人の結束と士気を高める」というものだった。後続隊を率いるレオナールにその計画を知らされ、デニムは虐殺に荷担するか、しないか、という大きな選択を迫られることになる。この選択肢で、主人公のアラインメントと第二章以降のストーリーが大きく変化する。また、ヴァイスはデニムとは反対の行動を取り、決別することになる。
注意: | ここにはC・Nルートのより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
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- 第二章(Cルート) 思い通りにいかないのが世の中なんて割り切りたくないから
虐殺を拒否した場合にこのルートに進む。バルマムッサの悲劇によりウォルスタ陣営はより結束、ガルガスタン陣営は穏健派と強硬派に分裂して混乱を来す。物理的戦力の差からウォルスタ陣営に不利と思われた戦局は一気にウォルスタへとその形勢が傾きはじめ、ロンウェー公爵の計略はひとまず成功を収めることとなる。しかし主人公たちはこの計略に反対してウォルスタ解放軍と、そしてヴァイスとも袂を分かつ。主人公たちはこの計略の首謀者として解放軍から濡れ衣を着せられ、賞金首として追われる身となった。
賞金稼ぎや解放軍の追跡の手から逃れつつ、主人公たちは聖騎士ランスロットの助力を乞うためタインマウスの丘へと向かう。しかしそれは解放軍の仕組んだ罠だった。罠をどうにか切り抜けクリザローの街へと逃れる主人公は、そこで「ヴァレリア解放戦線」に所属する騎士フォルカスを、クァドリガ砦で魔道士バイアンを救出。フォルカス達は主人公たちの海への脱出を持ちかけ、その見返りに解放戦線の仲間の救出を依頼する。時を同じくしてガルガスタン王国内部では、抗争の末にバルバトス枢機卿の処刑が敢行される。
最終的にレオナールと再会した主人公は、同族同士で争っている場合ではないと説得を受け、解放軍への復帰を勧められる。それを受け入れるか否かで再びルートが二つに分かれる。
- 第三章(Cルート) 駆り立てるのは野心と欲望、横たわるのは犬と豚
説得を拒否した場合はこのルートに進む。
- 第三章(Nルート) すくいきれないもの
説得を受け入れた場合はこのルートに進む。
注意: | ここにはLルートのより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
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- 第二章(Lルート) 誰も僕を責めることはできない
虐殺に加担した場合このルートに進む。バルマムッサの悲劇を受けて蜂起したウォルスタ陣営ではあったが、上層部には徐々に亀裂が入り始めていた。 上層部の実情を知らないデニムは、おとりとなって行動し、結果、港町アシュトンを占拠する。しかし、占拠した先で襲撃してきた「ネオ・ウォルスタ解放軍」所属の弓使いのアロセールから「公爵の軍勢が僅差で負けた」という情報を聞かされる。急遽アルモリカへ戻った主人公は、ロンウェー公爵の軍勢が大きく消耗していることを知る。焦った公爵は主人公に暗黒騎士団への援軍要請を依頼。激昂したレオナールは公爵に反論するが、小心者扱いされ、その場から退室させられる。
しかし暗黒騎士団と接触する前に、古都ライムにて騎士レオナールから公爵暗殺の計画を持ちかけられ、これを実行することが決まる。その夜ライムにて「ネオ・ウォルスタ解放軍」を設立したヴァイスと遭遇してしまう。ヴァイスは聖騎士ランスロットに助力を求めるだけのつもりだったため戦闘をするつもりは無かったが、アロセールが攻撃を仕掛けたことによってデニム達とネオ・ウォルスタ解放軍と戦闘が始まる。戦闘の最中ヴァイスは、デニムに民を道具として使おうとする者達が本当の敵だと説いたが、デニムはそれをきれい事としてあしらってしまう。
戦闘後、古都ライムで何かさわぎが起きていることにヴァイスが気づく。実は、バクラム軍が南下作戦を開始、その対象が古都ライムだった。駐屯していたランスロット達と暗黒騎士バルバス率いるテンプルナイト達との戦いが始まる。ヴァイスは「次に会う時は敵同士だ。また会おう」と言い残しその場を去った。
謀反を起こしアルモリカに戻ったデニム達は、城内にてレオナールに公爵を殺害したと報告される。直後レオナールに「デニムが謀反や公爵殺害の罪を着て死ぬことによって解放軍はまとまる」と告げられたが、現れたヴァイスに約束を思い出せと言われ戦闘を開始、レオナールを殺害。しかし彼は死ぬ間際に「私かデニムのどちらが死んでも解放軍は結束が強まるはずだし、これでネオ・ウォルスタ解放軍も仲間にできるだろう。全ては私の謀ったことだと皆に告げるといい」と言い残し死亡した。
- 第三章(Lルート) 欺き欺かれて
Lルートでは分岐が無くこのルートに進む。
注意: | ここには第四章のより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
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- 第四章 手をとりあって
巡ってきたルートごとに僅かな違いはあるものの、第四章は全ルート共通である。
[編集] エンディングについて
注意: | ここにはより作品の核心に至る内容が詳細に記述されていますのでご注意ください。 |
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エンディングは「クリア時のカチュアの生存有無」を条件として基本的に、カチュアが王女に即位しヴァレリアを治める、俗に云う「グッドエンド」と、デニムがヴァレリアの後継者となった後に暗殺される「バッドエンド」の2種が存在するが、(ルートによる登場人物の違いはあっても内容は、ほぼ同一)ある条件下でデニムが暗殺されない特殊な「バッドエンド」が存在する。 このエンディングは、隠しエンディングとして当時コアユーザー達によって、長い間その出現条件の議論がなされ、結果的にカオスフレームの存在と、その詳細な発生条件が明らかにされた。 その際、ユーザー達の間では、この特殊エンディングを区別する為に『ギルバルドエンディング』と呼称され、これが一般に定着する形となる。この名前の由来は、エピローグの中に前作伝説のオウガバトルのギルバルド・オブライエンが登場している所から来ている物とみられる。 因みに、この特殊エンディングは、ゲームクリア時点でカチュアが死亡(ユニオンにいない事)している事と、「ウォルスタ」「ガルガスタン」「バクラム」の3民族のカオスフレームが各30以上ある事が出現条件である。(カオスフレームは数値として確認不可)
[編集] キャラクター
詳しくはタクティクスオウガの登場人物を参照。
- デニム・パウエル
- 主人公(ファーストネーム『デニム』は変更可能)。ウォルスタ人。カチュア、ヴァイスと共にゲリラ活動を行っている。
- ロンウェー公爵の救出の功により「ゴリアテの若き英雄」とウォルスタ陣営から担ぎ上げられ、ヴァレリアを巡る様々な勢力と関わっていくことになる。
- カチュア・パウエル
- デニムの姉。ウォルスタ人。弟デニムを溺愛しており、デニムと一緒にいたいがためにゲリラ活動に参加している。
- ヴァイス・ボゼッグ
- デニムの親友。ウォルスタ人。ウォルスタ人が長く虐げられてきたことに対して強い反感を持っている。
- ランスロット・ハミルトン (聖騎士ランスロット)
- 元新生ゼノビア王国聖騎士団団長。シャロームの都市バルナ出身のゼノビア人。かつてハイランドの支配から大陸を救った英雄の一人。国家の権威に関わるとある不祥事を起こしてしまったため、カノープスらと共にゼノビアを追放され、ヴァレリア島にやって来た。
- カノープス・ウォルフ (風使いカノープス)
- 元新生ゼノビア王国魔獣軍団団長。シャロームの都市ペシャワール出身のゼノビア人。バルタンと呼ばれる有翼人種で、人間の3倍も長生きをする。そのため年齢の割に外見年齢は非常に若い。
- ウォーレン・ムーン (占星術師ウォーレン)
- 元新生ゼノビア王国魔法団団長。出身地は不明のゼノビア人。ランスロットたちに連座しヴァレリア島にやって来た占星術師。ヴァレリア島の紛争に関する出来事や噂話、登場人物を事細かに分類及び要約したウォーレン・レポートを作成している。
- ミルディン・ウォルホーン (騎士ミルディン)
- 元新生ゼノビア王国聖騎士団所属。ダルムードの都市コンシュ出身のゼノビア人。団長に従い、共にゼノビアから追放される。優男で物腰が穏やかなので女性からの支持が厚い。
- ギルダス・W・バーン (騎士ギルダス)
- 元新生ゼノビア王国聖騎士団所属。ハイランドの上都ザナドュ出身のゼノビア人。団長に従い、共にゼノビアから追放される。一見騎士とは思えない性格と風貌の持ち主で、酒と女をこよなく愛する好漢。
- ジュダ・ロンウェー (ロンウェー公爵)
- ウォルスタ民族の指導者。ウォルスタ人。アルモリカ地方を代々治めていた名門の生まれで、そのカリスマ性から「ウォルスタの虎」の異名を持つ。
- レオナール・レシ・リモン (騎士レオナール)
- 解放軍の先頭に立つアルモリカ騎士団の団長。ウォルスタ人。常に冷静沈着で、その場において最も合理的、かつ最良の判断を下す事のできる男で、誰よりもウォルスタの未来を憂いている。
- レーウンダ・バルバトス (バルバトス枢機卿)
- ガルガスタン陣営の指導者。ガルガスタン人。非常に冷酷な性格で、民族浄化政策としてヴァレリア島内でも最も少数派のウォルスタ人を虐げている。その残忍なやり方にガルガスタン内部からも非難の声が上がったが、それすらも粛清の対象としている。
- ブランタ・モウン (司祭ブランタ)
- フィラーハ教の現最高責任者にしてバクラム陣営の指導者。バクラム人。島外よりローディス教国の支援を得てバクラム・ヴァレリア国を建国、島内全域の支配を目論む。
- ランスロット・タルタロス (暗黒騎士ランスロット)
- ローディス教国教皇サルディアン直属の騎士団である暗黒騎士団「ロスローリアン」団長。ローディス人。教皇の片腕的存在と言われる。また、ロスローリアンはローディス教国にある16の騎士団の中でも最強と謳われる。
- プランシー・パウエル (プランシー神父)
- デニム、カチュアの父親。ゴリアテで牧師をしていたが、暗黒騎士団に連行されて行方不明となっており、おそらく死亡していると思われる。
- ドルガルア・オヴェリス・ヴァレリア (覇王ドルガルア)
- 旧ヴァレリア王国の国王。バクラム人。かつて多くの小国が乱立し、混沌としていたヴァレリアの地を類稀なる頭脳と厚い人望で統一した。その後国王として認められ、島内のすべての民族が平等に且つ互いに助け合って暮らしていけるようにしたいと願い「民族融和」政策を打ち出した。島民からは名君として現在でも称えられている。死後、後継者が不在の為ウォルスタ・ガルガスタン・バクラム三民族間に争いが勃発、ヴァレリアは後に「ハイム戦役」と呼ばれる内乱に突入した。
[編集] クラスリスト
以下のリストは、ゲーム内登場クラスの一部を記述する。詳しくはタクティクスオウガの登場人物を参照。
[編集] 男性クラス
- ソルジャー
- 男性ユニットの基本クラス。各拠点で雇用した男性ユニットは必ずこのクラスから始まる。良くも悪くも平凡なクラス。
- ナイト
- 忠誠と名誉を誇りとする騎士。優れた力や技を持ち、近接戦を得意とする。クラスチェンジできるアラインメントはN,L。
- バーサーカー
- 強靭な肉体と怪力を備えた狂戦士。高い攻撃力と防御能力を持つが、反面素早さは他なクラスに大きく劣る。クラスチェンジできるアラインメントはN,C。
- ニンジャ
- 諜報活動などを得意とするクラス。攻撃、防御力は共に低いものの、素早さに関しては成長率も含めユニット中で最も高い。移動系に関しても優秀で、三段の高さを上り、四段の高さから降りる事が可能な他、水上移動も備える。また、簡単な攻撃魔法や、一度に二回攻撃できる「ダブルアタック」等の技能も持合わせている。クラスチェンジできるアラインメントはN,L,C。
- ウィザード
- 数多くの攻撃系魔法を操る魔法使い。後衛タイプのユニットで、広範囲に及ぶ様々な魔法を行使する。反面、物理攻撃力や防御力は無いに等しい為、近接戦に期待は出来ない。クラスチェンジできるアラインメントはN,C。
- ビーストテイマー
- 魔獣使い。周囲のLサイズユニット(ドラゴン、ゴーレムを除く魔獣系)の能力を上昇させる能力を持つクラス。能力的にはバーサーカーに近い。クラスチェンジできるアラインメントはN,L,C。
[編集] 女性クラス
- アマゾネス
- 女性ユニットの基本クラス。雇用した女性ユニットは必ずこのクラスから始まる。ソルジャー同様に平凡なクラスで、ソルジャーとの違いは水中に移動できることである。アマゾネスだけではなく、全ての女性戦士クラスは水中に移動できる。
- アーチャー
- 弓矢の扱いに長けた、後方支援型の戦士クラス。素早さと器用さが高い。クラスチェンジできるアラインメントはN,C。
- クレリック
- 神聖系回復魔法を得意とする僧侶。ダメージを受けやすい本作においては回復魔法が重要なため、常に味方に一人は欲しい存在。攻撃防御面においてはとても脆弱な為、保護が必要不可欠と云える。クラスチェンジできるアラインメントはN,L、殺害人数5人以下。
- ウィッチ
- 三角帽子をかぶったいわゆる魔女。攻撃魔法は扱えないが、戦闘局面を左右する補助魔法の扱いに長けたクラス。また、魔法使い系としては珍しく戦士と同様に広い範囲を移動できる。クラスチェンジできるアラインメントはN,C。
- ヴァルキリー
- 戦乙女と呼ばれる、ナイトの女性版といえるクラス。それに加えて、こちらは一部の攻撃魔法を使う事ができる。クラスチェンジできるアラインメントはN,L。
[編集] デミヒューマン・魔族・屍人
- ホークマン
- 野蛮で粗暴な有翼人。背中の翼で地形の影響を受けず飛行移動出来る為、遊撃を得意とする。しかし、打たれ弱いので接近戦は強くない。
- リザードマン
- 硬い鱗に覆われた身体を持つ、いわゆるトカゲ男。水中でも自由に動けるため、湿地帯や湖畔などの地形では有利に戦う事ができる。竜族である。
- フェアリー
- 小さな身体で愛嬌を振り撒く可愛らしい妖精。ホークマンと同じく飛行能力を持っている。様々な特殊能力で味方を援護する。接近戦は得意としないが素早さが非常に優秀で、物理回避率が高いのも特徴。
- スケルトン
- 肉弾戦を得意とするアンデッド。いわゆる骸骨戦士である。HPが0になってもしばらくすると復活を遂げる恐ろしいユニットだが、消滅系神聖魔法(「イクソシズム」など)が命中すると肉体を失い消滅(即死)するという特質を持っている。
- ゴースト
- 魔法攻撃を得意とするアンデッド。いわゆる幽霊である。アンデッドとしての特性はスケルトン同様だが、こちらは魔法攻撃や特殊能力を持ち、移動属性が地形や障害物などの補正を一切受けない「ワープ」というとても優れたものである。
[編集] 魔獣・人形・竜族(Lサイズ)
- ゴーレム
- 粘土から造られた人型の巨人。防御力は際立って高いが、他の能力は低め。
- オクトパス
- 巨大なタコ。陸上よりも水系の地形にいる方が能力が上がる風変わりなクラス。敵が水中にいる場合のみ使用できるスペシャル攻撃「メイルシュトロム」を持つ。
- グリフォン
- 鷲の頭とライオンの胴に翼を持つ魔獣。飛行能力を持ち移動力も高い。成長するとスペシャル攻撃「ウインドショット」を行使可能になる。
- ドラゴン
- ドラゴンでは最も基本的なクラス。自身のエレメントによってクラスやブレスの効果が異なる。また、Lサイズユニットでは唯一クラスチェンジができる。
[編集] 専用クラス
- バルタン
- カノープス専用クラス。ホークマンとは別種と言われる有翼人。ホークマン同様背中に翼を持つ為、地形の影響を受けず移動できる。ホークマンと比べて能力が高く、レベルが上がると「風使い」の名に相応しい特殊攻撃も習得する。
- パラディン
- ランスロット・ハミルトン専用クラス。ゼノビア王国の聖騎士に与えられる称号。ナイトより各パラメータの成長率が高く、回復魔法も行使可能。
- ロードマンサー
- ウォーレン専用クラス。星の動きを見て未来を予言する占星術師。主に補助魔法と暗黒魔法を得意とする。
- ホワイトナイト
- ミルディン、ギルダス専用クラス。ゼノビアではパラディンに次ぐ騎士を示すクラス。特性そのものはナイトとそう違わないが、彼らの基礎能力が高いせいか前衛としては他の前衛クラスよりも優秀。
- ハイプリースト
- カチュア専用クラス。回復魔法などの神聖魔法を使いこなす。
[編集] 移植版
1996年12月13日にセガサターン版(リバーヒルソフト)、1997年9月25日にプレイステーション版(アートディンク)が発売されている。セガサターン版では主要キャラクターに声優による声が当てられたが、プレイステーション版には音声は収録されなかった。プレイステーション版は中断ファイルでセーブした箇所から何回でも再開出来ることから、連戦のマップ(特に死者の宮殿)は攻略し易くなっている。ゲーム中のBGMはPSの内蔵音源で再生している為に原曲と雰囲気が異なり、スーパーファミコン版からのプレイヤーには概ね不評である。
[編集] 関連商品
[編集] 攻略本
- Vジャンプブックスゲームシリーズ タクティクス オウガ(上) - 集英社
- Vジャンプブックスゲームシリーズ タクティクス オウガ(下) - 集英社
- タクティクス オウガ 公式ガイドブック (カオスルート編)- ZEST
- タクティクス オウガ 公式ガイドブック (ロウルート編)- ZEST
- タクティクス オウガ 公式ガイドブック - アスペクト
- タクティクス オウガ 公式ガイドブック 完結編 - アスペクト
- サターン版 タクティクス オウガ 公式ガイドブック - アスペクト
[編集] コミック
[編集] CD
- タクティクスオウガ オリジナルサウンドバージョン
- 3枚組。ゲーム中で使用されたバージョンと、作曲者の意図に限りなく近いMIDIバージョンの二通りを収録。
- OGRE GRAND REPEAT
- 1枚組。「伝説のオウガバトル」「タクティクスオウガ」で使用された曲を何曲かチョイスし、オーケストレーションしたアレンジアルバム。
[編集] キャンペーン
- スーパーファミコン版で『ファイアクレスト』というアイテムを入手した写真をクエスト社に送ると、ある人物からの手紙と「ガラスのカボチャ」がプレゼントされるというキャンペーンがあった。(既に終了している)
[編集] 主な制作スタッフ
- 松野泰己 - ディレクター、シナリオ、ゲームデザイン
- 皆川裕史 - アートディレクター、システムCGデザイン
- 吉田明彦 - キャラクターデザイン、背景CGデザイン
- 崎元仁 - ミュージックコンポーザー
- 岩田匡治 - ミュージックコンポーザー
- 畔柳達哉 - メインシステムプログラム
- 森岡伸夫 - バトルモードプログラム
[編集] その他余談
- タクティクスオウガがファミ通の「読者が選ぶTop20」ランキングでスーパーファミコンの作品で唯一、現在(2007年時点)でもランクインし続けている事からも、今だ根強い人気や、支持を受けているのは云うまでも無い。ただ、その背景には某巨大掲示板や、複数の個人サイト等で呼掛けを募り同誌のランクインを保持しているのも事実で、その最大の目的は、オウガバトルサーガの続編を熱望する人々の組織的な署名活動であると云っても過言ではない。
- 丸一年の延期を経て発売された。延期の原因はキャラクターのアニメーションにこだわったためだと話している。
- ミリオンヒットを狙えるソフトと召されていたが、同じ評判を受けていた『聖剣伝説3』が同時期に発売したため、当時SFCソフトが非常に高価なこともありお互いが売上を奪い合う形になってしまい、どちらもミリオンヒットを達成することができなかった。
- 宮部みゆきは本作の著名なファンとして知られる。
- 松野氏が制作した作品では開発中の画面と製品版で大きく異なることが多い。本作でも、本来その場にいないはずのキャラがいたり、キャラクターイラストが全く異なったりしている。
- 緻密なマップグラフィックは吉田明彦一人が全てのドットを打ったという。
- 本作のディレクターである松野泰己はクエスト退社後、インターネット上でファンからのインタビューに回答し、システム導入の意図や没シナリオ、第6・8章のプロットなどの開発秘話を明かした。この内容は『パルチさん会議中』という同人誌に掲載されており、ファンの間からは伝説の同人誌と呼ばれる。