Wikipedia:テクニカルFAQ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Note: FAQに示されていない特別な技術的問題であれば、Wikipedia:トラブルシューティングか井戸端でお尋ね下さい。
[編集] 二人以上の人が同時に同じページを編集してしまうとどうなりますか?
あとから「ページを保存」しようとした人は、"編集競合"というメッセージを受け取ります。そして、最近保存された版と自分の編集とをくっつける機会が与えられます。ウィキは編集中にプレビューを実行する際にも競合をチェックしています。競合が指摘され、ちょっと違ったメッセージが表示されます。これは、ソフトウェアのバージョン管理でよく使われているCVSと同様です。小さな競合であればMediaWikiが自動で解消してくれることもあります。
[編集] アカウントのパスワードを忘れてしまったときは、どうしたらよいでしょう?
サインアップの時にEメールアドレスを登録していたなら、新しいパスワードを受け取ることができます。右上部のログインのリンクをクリックしてください。そしてあなたのアカウントの名前を入れて、「新しいパスワードを、メールで送る」をクリックしてください。すると、新しくランダムに作られたパスワードがあなたのEメールアドレスに届きます。これを使ってログインし、オプションで好きなパスワードに変更してください。
[編集] バグを見つけました。どうやって報告すればよいでしょう?
開発者はバグを追跡するために Bugzilla のトラッカーを使っています。詳細は、バグの報告を参照してください。
[編集] これはバグ?
[編集] ここのサイトだけフォントがおかしい
Windows ME、98(SEを含む)で、ブラウザにInternet Explorer (IE) を使用している場合、日本語の文字が□で表示されたり、行書体などの飾り文字で表示されることがあります。これは、"font-family"に"sans-serif"を指定しているサイトで発生するIEのバグです。確実な解決法には次の3つがあります。
- OSをバージョンアップする。
- IE以外のブラウザを使用する→Wikipedia:メディアウィキに適応するブラウザ参照。
- 【中・上級者向け】ユーザースタイルシートを使ってフォント名を指定する。
その他、以下の方法で直るケースもあるようです。
- 「インターネットオプション」の「フォント」でフォント指定を変更する。
- 「インターネットオプション」の「ユーザー補助」で「Webページで指定されたフォントスタイルを使用しない」にチェックを入れる(ウィキペディア以外のサイトを閲覧する場合にまで影響が及ぶという欠点があります)。
- フォントキャッシュ (ttfCache) を削除後、再起動する。詳細は[1]を参照してください。
[編集] サイドバーがいつもと違う
オプションで外装(スキン)を変更していない場合、画面左側にサイドバーが表示されています。上から、ナビゲーション、ヘルプ、検索、ツールボックスに分類され、それぞれから井戸端などの各ページへのリンクが並んでいます。
しばしば、このサイドバーの部分が英語表記になったり、井戸端へのリンクなどが消えたりします。これはウィキペディアで使用しているソフトウェア (MediaWiki) のバージョンアップによる一時的なものです。数時間で元に戻りますので、バグの報告は不要です。しばらくお待ち下さい。
[編集] 目次・内部リンクの異常
下記の状態が起こる場合があります。もしNorton Internet Securityを使用されているのであれば、Norton Internet Security の設定にて「広告ブロック」を無効にしてみてください。
- 目次が一部欠ける
- 節(見出し)へのリンクが出来ない
- (外部参照)
[編集] 新しい機能を考え付きました。どうすれば良いでしょう?
同じく、機能追加依頼も Mediazilla(ウィキメディア・プロジェクトのための Bugzilla) で行われています。Bugzillaをクリックしてください。
Bugzilla の使い方に関しては、バグの報告を参照してください。
- あなたのリクエストを Bugzilla に報告しない限り、おそらくそれは決して実装されないでしょう。
[編集] ウィキペディアを稼働させるのに使っているソフトウェアはなんですか?
元々はクリフォード・アダムズによる一般的なウィキのスクリプト、UseModWikiを使っていました。2002年1月、PHPスクリプトに移行しました。これは問題点が多かったため次々と修正がなされ、同年7月に現在MediaWikiと呼んでいるものが作られ、すっかり置き換えられました。
データベースのバックエンドにはMySQLが使われており、またウェブサーバにはApacheが使われています。
[編集] ハードウェアはどうなってるんでしょう?
[編集] 現状
m:ウィキメディアのサーバを参照してください。
[編集] ウィキペディアのハードウェアの歴史
ウィキペディアサーバの略歴:
- 第1期: 2001年1月 - 2002年1月
- Bomisのサーバ1台がUseModWikiを使った、全ウィキペディアを保持していました。
- 第2期: 2002年1月 - 2002年7月
- サーバの状況は変りませんでしたが、英語版及びメタウィキペディアは新しいPHPとMySQLのソフトウェアで動き、他は相変わらずUseModWikiを使っていました。データベースとウェブサーバは一つの機械で動いていました。
- 第3期a: 2002年7月 - 2003年5月
- ウィキペディアは独自サーバを持つようになり、英語版と、少しした後にメタウィキペディアを書き直されたPHPソフトウェアで動かすようになりました。ウェブサーバとデータベースは同じ機械で動いていました。
- その他の言語はUseModWikiを使い、Bomisのサーバに残っていましたが、これを機に徐々に他のサーバへ移って行きました。
- 第3期b: 2003年5月 - 2004年2月
- ウィキペディアのサーバは、コード名「pliny」と呼ばれます。これは、第3期bのすべてのウィキのデータベースと英語以外のすべてのウェブを供給します。
- 新サーバ=コード名「larousse」は、英語のウィキペディアのウェブページだけを供給しました。すべての言語のウェブサービスをこのPCに移動させる計画は、さらに効果的なソフトウェアによって負荷が下がるか、larousseがさらに速いものに置きかえられるまで、保留されました。
- Bomisのサーバのひとつは、UseModWikiの他の言語のいくつかを、それらが死ぬまで引き続き動かしていました。すべては、今plinyで動きました:いくつかの活動的なウィキが、徐々に新しいソフトウェアに移行してきて、最終的に完全移行が計画されました。
- 第3期c: 2004年2月 - 現在
- ウィキペディアは、そっくり新しいサーバセットを手に入れました。これは、非営利のウィキペディア財団への寄付によって賄われました。
- 新しいアーキテクチャは、新しいデータベースサーバ(suda)を持ち、Apacheだけでなく(負荷を下げるための)squidも走る独立のセットを持っています。さらに詳細は、m:ウィキメディアのサーバにあります。
- 新サーバの購入 は、必要に応じて行われ、総数で120台以上になっています。
- (ja.wikipedia.orgは?)→ 各国版も英語版と同じサーバーの上で動いています。以前、サーバーがダウンしたとき英語版も日本語版も一緒に落ちました。
[編集] 接続回線はどうなっているのでしょう?
ウィキメディアは現在、2本の1Gbit/sのネットワークで地元のプロバイダ:PowerMediumに接続しています。データ量はピークでおよそ700Mbit/sです(2006年1月)。
[編集] データベースの大きさはどのくらいでしょう?
常に増え続けていますが、2004年10月9日時点で約170ギガバイトでした。 この数字はサポートの部分や全ての他の言語を含みますが、画像やマルチメディアを含みません。 (データベースの圧縮ダンプは、http://download.wikipedia.org/ から落とすことができます。)
- 2004年4月11日時点で約57ギガバイト、増える速さは毎週1~1.4ギガバイトでした。
- 2003年8月時点で、データベースが約16ギガバイト、これと別に画像やメディアファイルが約1ギガバイトでした。
- 2003年2月時点で約4ギガバイトでした。
[編集] ウィキペディアが使っているマークアップ言語はなんですか?
ウィキペディアはUseModWikiに基づいた非常にシンプルなマークアップを用いています。より詳しくは、Wikipedia:編集の仕方を参照してください。
[編集] HTMLを使わないのはなぜでしょう?
一言で言えば、シンプルさと安全性のためです。
もう少し詳しく説明しましょう。ウィキペディアを含むウィキは、一般的に速いスピードで編集されていきます。記事をさっさと書こうと言うときに、HTMLはあまり簡単ではありません。リンクを張る、というのが良い例でしょう。「HTML」という項目にリンクを張るのに、HTMLでは下記のようにしなくてはいけません。
- <a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/HTML">HTML</a>
ウィキペディアのマークアップでは、これがずっと簡単になります。
- [[HTML]]
それから、安全性の問題があります。いくつかのWebブラウザはHTMLの記述が原因のバグを持っています。もしウィキペディアで完全にHTMLを書くのを可能にすると、悪意あるユーザーはJavaScriptのポップアップウィンドウやページのリダイレクトを使って色々な悪さをすることでしょう。いくつかのウィキをはじめ、完全なHTMLによる編集を許可したいくつかの「実験的な」サイトがこういった攻撃を受けています。
[編集] ということは、HTMLは全く使えないのですか?
いえいえ。いくつかのHTMLの記述は使えます。また、HTMLのtableタグは表のためのマークアップが実装された今でも有効な手立てです。Wikipedia:編集の仕方やWikipedia:表の作り方を参照してください。
しかしながら、ソフトウェア開発者の間には、ほとんどのHTMLが使えないとの不平もあります。tableの書き方に関する議論もあります。詳しくは初めのころの古い議論m:Simplified table syntaxや最近の議論m:Wiki markup tablesをご覧ください。
[編集] 非ASCII文字や特殊記号については?
HTML4.0でコードが定義されているというだけで、実際にすべてのブラウザで使用できるというわけではありません。何が普通は安全で、何がそうでないのかという詳細な議論はWikipedia:特殊記号のページをご覧ください。このページは、より多くのブラウザがより多くの機能に対応するようになるのにともなって更新されていくでしょう。
[編集] 多くの特殊記号やフォントや図を必要とする数学については?
TeXを使いましょう。m:ヘルプ:数式の書き方を見てください。
[編集] ウィキペディアのコンテンツをダウンロードすることはできますか?
はい、すべてのウィキペディアのページの、完全なテキストと編集履歴がダウンロードできます。Wikipedia:データベースダウンロードを見てください。
データベースのダンプをダウンロードすることは、サイト全体をスパイダーする(Web巡回プログラムによってページをくまなく探す)より、はるかに好ましいことに注目しましょう。サイトをスパイダーすると、非常に時間がかかり、サーバに多くの負荷をかけます。(特に、robots.txtを無視したり、差分や何かの組み合わせを10億以上スパイダーしたりすると。)大量のスパイダー行為は偏見を生み、あなたのスパイダーあるいはあなたのIPがサイトへのアクセスから閉め出される原因となることがあり得ます。正当なスパイダー(例えばサーチエンジンのインデックス作成プログラム)は、要求の間に数分待ち、robots.txtに従い、できれば負荷が少ない時間帯(2:00-14:00 UTC が1日のうちで軽いほうの半分)にだけ動くように奨励されています。
アップロードされた画像やその他のファイルも、ひとつのアーカイブにまとめられた形で取得することができます。詳しくはWikipedia:データベースダウンロードを見てください。
[編集] ウィキペディアにデータを送るCPANモジュールはありますか?
エッド・サマーズがWWW::Wikipediaを書き上げてくれました。
ただ単にページのデータを取得するだけであれば、以下のPerlのサンプルコードでうまくいきます。これは、Main_Pageを取得して表示しますが、変数$urlを変更すれば別のページを取得することもできます。ソースを取得してしまえば、Perlの正規表現でウィキリンクを探すことができます。
#!/usr/bin/perl use LWP; $browser = LWP::UserAgent->new(); $url = "http://en.wikipedia.org/wiki/Main_Page"; $webdoc = $browser->request(HTTP::Request->new(GET> $url)); if ($webdoc->is_success) # is_successはページの読込み完了判定用のメソッドです { print $webdoc->title, "\n\n"; # ページタイトル(<title>) print $webdoc->content, "\n\n"; # ページ内容(<body>) }
全ての日本語のウィキペディアにある項目はまず"http://ja.wikipedia.org/wiki/"と入れ、その後ろに題名(スペースは_(下線)を使ってください)を入れればアクセスできます。
参照: m:Machine-friendly wiki interface
[編集] ウィキペディアはCookieを使用していますか?
ウィキペディアを読んだり編集したりするためにはCookieを必要としません。しかし、ログインしあなたの編集をアカウントと関連づけるためにはCookieを使用します。
ログインした時に、ログインセッションを識別するための一時的なCookieが生成されます。これはブラウザを終了させると消去され、一切残ることはありません。
もう1つ、その後のログインを容易にするために保存されるCookieがあります(実際は2つで、ユーザー名とアカウント番号です。この2つは対になっています)。こちらのCookieは30日間保存されます。不安ならば終了後に消しておくといいでしょう。
もしログイン時に"セッションをまたがってパスワードを保持する。"というチェックボックスをチェックしていたなら、後者のCookieに加えてパスワードのハッシュ値(パスワードそのものではありません)が記録されます。この機能を使えばログインの操作を省略することができます。これも30日間保存されますが、それ以外にもログアウトすることで消去することができます。不安ならこのオプションを使わないで下さい。(公共の端末ではこのオプションを使わないこと!!)
[編集] パスワードのセキュリティは大丈夫ですか?
ログインする時に、パスワードはインターネット上にそのまま送信されます。そのため、その系路上であれば、例えばLANやプロバイダに、パスワードを傍受される可能性はあるでしょう。
ウィキペディア自体はパスワードのMD5ハッシュ値(ただし乱数要素を含む)を保持しています。つまり、もし外部の人間が当サーバーに保存されたパスワードのデータを読んだとしても、あなたのパスワードを解読するのには数週間とも数ヶ月ともいえる長い時間を要するでしょう。もちろん、単語や人名などの解読されやすいパスワードを使用している場合は別でしょうが。
[編集] すばらしいソフトウェアですね!私のサイトでも使いたいのですけど
en:Wiki softwareをまず御覧になって下さい。ウィキスクリプトのリストがあります。ウィキペディアを動かすメディアウィキというソフトウェアはm:メディアウィキからご利用になれるでしょう。
[編集] このリストにない問題で困っています。どこで訊ねたらよいでしょう?
Wikipedia:トラブルシューティングか井戸端でお尋ね下さい。