トヨタ・ハリアー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヨタ・ハリアー(初代) | |
---|---|
製造期間 | 1997年12月–2003年2月 |
ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
エンジン | 5S-FE型 2.2L 直4 140ps 2AZ-FE型 2.4L 直4 160ps 1MZ-FE型 3.0L V6 220ps |
トランスミッション | 4速AT |
駆動方式 | FF / 4WD |
全長 | 4575mm |
全幅 | 1815mm |
全高 | 1665mm |
車両重量 | 1590-1730kg |
乗車定員 | 5人 |
車台を共有 する車種 |
6代目トヨタ・カムリ |
同クラスの車種 | 日産・テラノ |
トヨタ・ハリアー(2代目) | |
---|---|
ハリアーザガート | |
製造期間 | 2003年2月- |
ボディタイプ | 5ドア クロスオーバーSUV |
エンジン | 2003年2月-2006年1月 2AZ-FE型 2.4L 直4 160ps 1MZ-FE型 3.0L V6 220ps 2006年1月- 2AZ-FE型 2.4L 直4 160ps 2GR-FE型 3.5L V6 280ps |
トランスミッション | 4速AT / 5速AT |
駆動方式 | FF / 4WD |
全長 | 4735mm |
全幅 | 1845mm |
全高 | 1670-1680mm |
車両重量 | 1600-1830kg |
乗車定員 | 5人 |
姉妹車/OEM | トヨタ・クルーガー |
車台を共有 する車種 |
トヨタ・ハリアーハイブリッド |
同クラスの車種 | ホンダ・MDX 日産・ムラーノ BMW・X3 ランドローバー・フリーランダー |
ハリアー(HARRIER)はトヨタ自動車が生産するクロスオーバーSUV型自動車である。
1997年に初代モデルが発売。FFレイアウトを基本とする、「乗用車ベースのラグジュアリーSUV」という新たなジャンルを開拓。海外では同社ブランドレクサスで、レクサス・RXとして販売されている。
初代のキャッチコピー「WILD but FORMAL」は、「乗用車ベースのラグジュアリーSUV」という新たなジャンルを表している。
取り扱いはトヨペット店(クルーガーVの登場まではトヨタビスタ店でも取り扱い。大阪地区では2006年8月7日まで大阪トヨタで取り扱い)。
目次 |
[編集] 歴史
[編集] 初代(1997年-2003年)
カムリの車台をベースとして1997年12月に登場。
エンジンは1MZ-FE型V6 3000ccまたは5S-FE型直4 2200ccであり、駆動方式はFFと4WDの2種類がある。マイナーチェンジ時に姉妹車のクルーガーが登場した。トランスミッションは4速ATのみ。
2000年マイナーチェンジで直4エンジンを2AZ-FE型2400ccに変更。同時に良-低排出ガス認定を受ける。
[編集] 2代目(2003年-)
2003年2月17日発売。エンジンはV6 3000ccまたは直4 2400cc。トランスミッションは5速AT(3000cc)または4速AT(2400cc)になる。駆動方式は初代同様FFと4WDの2種類。V6 3000ccの最上級グレード(AIRS)に電子制御エアサスペンションを搭載する。
2006年1月10日には一部改良された。1MZ-FEエンジンを廃止し、3.5リッター・2GR-FEエンジンを採用した。また、350Gの2WD車に、VSC&TRCを標準装備をし、240Gと350Gに、光軸調整用のオートレベリング機構を採用したディスチャージヘッドランプの設定をし、全車標準装備にした。それと、全車にシートベルトウォーニングブザー、2鏡面式補助確認装置、ワイヤレスドアロック対応キー 3本(従来は1本)を標準設定、HDDナビゲーションをオプション設定にして装備を大幅に増やした。今回のエンジン増排気量化によって対抗車種ムラーノと同排気量レベルとなった。
また2005年からは、ハイブリッド仕様のハリアーハイブリッドもラインナップに追加。3300ccのV6エンジンと高出力モーターを組み合わせ、圧倒的な加速性能と低燃費を両立させた。停止状態から100km/hまでの加速タイムはポルシェ・カイエンとほぼ同タイムである。
2006年には250台限定でトヨペット店50周年記念特別仕様車ハリアーザガート(ZAGATO)が登場した。これはイタリアのカロッツェリアであるザガート社と共同開発した車でありレッドマイカメタリックは専用色である。
[編集] 2代目グレード・特徴 (2006年1月10日 一部改良後の排気量)
- AIRS 3500ccのみ
- 18インチアルミホイール(エアロリング付)が標準装備され、エアサスペンションが唯一標準装備される最上級グレード。
- G "プレミアムLパッケージ" 3500cc / 2400cc
- 18インチアルミホイール(スーパークロームメタリック)が標準装備され、AIRSの標準装備品がオプションで装着できるグレード。
- G "Lパッケージ" 3500cc / 2400cc
- 17インチアルミホイール(スーパークロームメタリック)が標準装備され、クルーズコントロールなどが取り付け不可なグレード。
- G 3500cc / 2400cc
- クロームメタリック加工されてない17インチアルミホイールが標準装備され、木目調のハンドルが装備されない、ベースグレード。
[編集] 名前の由来
ワシタカ科のチュウヒと呼ばれる鷹の英語名(Eastern Marsh Harrier)。
[編集] 販売チャネル
トヨペット店(当初はビスタ店と併売だったが、クルーガーVの発売によりトヨペット店の専売になった。また、大阪地区では2006年8月7日までトヨタ店で販売していた。)
[編集] ハリアーの海外への盗難
高級感があり、しかもSUVという性格を併せ持つハリアーは、海外での人気も非常に高い半面、日本国内などでの盗難が後を絶たない(一方、日本国内で中古車として海外へ輸出された車両もある)。日本の盗難車ランキングではいつも上位にはいっており、ニュージーランド・東南アジア・ロシアなどでは、海外では存在しないはずの「HARRIER」のエンブレムをつけたハリアーが多数走っている(右ハンドルで補助確認ミラーがあれば日本国内仕様)。これは初代モデルはもちろんだが、現行モデルでも変わらない。
[編集] 今後の名前の取り扱い
2006年1月14日、トヨタ自動車は「2008年をめどにレクサスにてRXシリーズとして販売する方針を決めた」と発表した。セルシオ・アリスト・アルテッツァ・ソアラと同様、30系ハリアーはこのモデルにてその名を終えることとなる。ただ日本国内ではハリアーはネーミングバリューが強い事とセルシオやソアラといった看板車種を失ったトヨペット店の販売サイドからは、「ディーラー存続も含めた死活問題」と反対の声も多い事から微妙なところである。