トライガン
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『トライガン』は内藤泰弘による少年漫画作品。またそれを原作にしたテレビアニメ作品。
目次 |
[編集] 概要
『月刊少年キャプテン』(徳間書店)に連載。全3巻。(コミックスの最終話は1998年『アニメージュ9月号増刊』のトライガン最終完成型、に描き下ろしが加わったもの。)1997年1月、少年キャプテン廃刊にともない連載休止。のちに少年画報社のヤングキングアワーズにて『トライガン・マキシマム』として連載再開。前身である全3巻のトライガンは少年画報社により、#1・♯2として2冊で復刊されている。
地球から遠く離れた、過酷な自然の中でどうにか人類が生活している星を舞台とした600億$$(ダブドル)の賞金首、「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」ことヴァッシュ・ザ・スタンピード(由来stampedeは「すたこら逃げる(=無為な戦闘を避ける・避けさせる)」もしくは「カウボーイから見た飼い牛の暴走(=突っ走って止まらない・騒ぎを起こす)」からか?)が繰り広げるガン・アクション。
トライガンアニメは1998年4月1日から9月30日までテレビ東京にて放送された。全26話。
基本的には漫画版『トライガン』および『トライガン・マキシマム』の両作をベースにしているが、この時点ではまだ『トライガン・マキシマム』の連載開始から日がたっていなかったため、後半に関しては内藤が当時考えていたストーリー案を基に、黒田がオリジナル脚本を書き上げている。
現在、アニメシリーズの第2期として引き続きマッドハウス、監督 西村 聡により『トライガンX』の企画が進行している。(公開は2008年か?)
アメリカン・コミックに強い影響を受けている一方、欧米でも愛好者が多い作品で、コミック巻末では作者の雄叫びのようなコーナーで、作者当人の尊敬する海外の著名人が「貴方の本を持ってる」という事もあった様子が書かれている。このコーナーも筆者によれば、吹き出し外まで訳されているという。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
砂だらけの荒涼たる大地、干上がった大洋、容赦無く照りつける二重恒星からの日差し…ここは5つの月を従えた砂漠の星。人々は荒れた大地にしがみ付き、血と汗とで大地を湿らせながら細々と生きている。そのささやかな生活も、荒くれどもが銃をぶっ放して台無しにすることもある…ここはそんな世界。
その過酷な世界に一人、赤いコートにトンガった金髪の、長身のトラブルメーカーがいた。名をヴァッシュ・ザ・スタンピードという。彼は荒涼としたこの世界を放浪しながら何かを探している。判っているのは彼が凄腕のガンマンで、とてつもなくタフで、傍迷惑で、平和主義者らしい?ということだけ。余りの傍迷惑ぶりに、付いた渾名が「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」。
とうとう局地災害指定を受ける羽目になった彼には、保険会社からお目付け役が派遣される始末。しかし彼には、幾つもの秘密と、胸に秘めた決意があった。
[編集] 登場人物
[編集] 主要登場人物
- 真紅のコートに身を包み、重量級のリボルバー拳銃と義肢の左腕に仕込んだ隠し銃を持ち、決して人を殺すことはなく、その超絶的な銃捌きで騒ぎを収め…ようとするものの結果として騒ぎを大きくしてしまう男(それでも死者は決して出さない)。
- 一見して間の抜けた20代の優男で、馬鹿がつくぐらいのお人好しで、ドがつくほどの平和主義者。反面、一度決意したことは迷うことはあれ決して曲げない強い意思の持ち主。かなりの頑固者とも言える。
- 子供受けは良いらしく、行く先々で近所の悪ガキたちの手下にされ、プロレス技をかけられるなどおもちゃにされている。
- 人命を守ることに拘り、例えその人間が大悪党であっても他人が死ぬのを放っては置けない性格が災いして、トラブルに首を突っ込んだり自ら巻き起こす事も多々ある生粋のトラブルメーカー。自身の超人的な戦闘能力とその首に掛けられた賞金額の大きさがその最たる所以とはいえ、余りの傍迷惑ぶりから人類初の局地災害指定を受ける。普段はコートに隠れていて分からないが、その下には人を殺さずに殺伐とした世界を生きてきたが故の“代償”が数多く刻まれている(本人はおどけて「女の子にモテないから見られたくない」と言っているが)。
- 超人的な射撃技術とずば抜けた反射神経、しぶとさを持ち、随所で人間離れした能力をみせる。それは天性のものではなく「殺さず」の信念を貫くために、長年にかけて行ったありとあらゆる鍛錬で培ったものである。
- その正体は、突然変異によって生まれた、プラントの自立種。百数十年もの間生き続け、大墜落から生き延びた人類とその子孫を守るため惑星中を彷徨っている。またプラントの能力として、右腕に強大な力を秘め、大都市を一瞬の内に消し去り(後にロストジュライと呼ばれる)、月に巨大な穴を穿っており、特に前者は彼の大きなトラウマとなっている。プラント自身と交信、同調することも可能。
- 双子の兄弟であるナイヴズの凶行を阻止するために旅を続けている。
- エィンジェル・アームは原作では腕に仕込まれているが、アニメではプラントで作った銃に仕込まれている。
- メリル・ストライフ (声:鶴ひろみ)
- ヴァッシュの起こす「災害」を査定するベルナルデリ保険協会の外交員として彼に同行するが、その旅を通じてヴァッシュと触れ合い、やがてこの星の人類の始まりと存亡に関わる事件に巻き込まれていく。
- 常に口調は丁寧で常識的だが、キレると随分な性格の持ち主。小柄な体でマントの下に大量に隠し持つデリンジャーを扱う早撃ちの名手であるほか、この小型拳銃の有効距離内に対象を捉えるべくその小柄な体を生かして接近する技能も持つ。
- ただし自ら積極的に引き金を引くことはなく、専ら「交渉用の切り札」としている模様。原作では銃に対する嫌悪感を持っていたが、射撃教官の「男女の力の差を無しにしてくれる力」という助言から持ち歩くようになったエピソードや、初めて人を撃った際に精神的ショックで戻したことがあるなどが語られている。親との関係は余り良好では無いなど複雑な家庭事情も匂わされている。
- ミリィ・トンプソン (声:雪乃五月)
- メリルの後輩で彼女と行動を共にする。小柄なメリルとは対照的に大柄で、非殺傷性の大口径・大型スタンガン(発射後に十字型に展開する「空飛ぶ金属棍棒」)での中長距離攻撃を得意とし、またこの重量級火器を片手で軽々と扱う怪力の持ち主である。反面、顔付きや性格はとても女の子らしく、子供好きで他人思い。天然で少々図太く、暢気過ぎる所もある。
- アニメではウルフウッドと即興で漫才やらせたら阿吽の呼吸であったほか、後に想いを通じ合っている。ヴァッシュによれば、当人は全く自覚していないが、実はかなり勘がいいようだ。
- ニコラス・D・ウルフウッド (声:速水奨)
- 関西弁(?)を喋り各地を巡回する牧師だが、牧師にしては少々口数と冗談が多く、ついでに血の気と気も多い「馴れ馴れしいほどに親しみ易い」男。かつて暗殺者集団ミカエルの眼(アニメ版では登場せず)で戦闘訓練を受け、あらゆる武器の扱いに精通し、異常なまでの戦闘センスを持つ。
- ミカエルの眼が生み出した最強の個人兵装である十字架型の重兵器パニッシャー(組織の歴史133年の間に僅かに10丁しか作られていない。ウルフウッドが持っているのが10丁目である)と愛用の拳銃、生体機能強化手術により、ヴァッシュにも比肩する戦闘能力を持ち、アニメ版では十字架型ガンラックに内蔵されている何丁ものオートマチック拳銃を駆使することもある。通常火器の火力のみで言うのであれば、ヴァッシュを凌ぐガンマンである。また強化手術の影響から肉体は実年齢よりも老いてしまっていて、現在の風貌は20代後半かそれ以降だが、実年齢はかなり若いらしい。(孤児院からミカエルの眼に連れられてから現在に至るまでの年月と当時の姿を考慮すると、実年齢は十代後半から二十歳の間程度と推測される)
- 情に篤いが、基本的には即決で冷徹な判断を下すリアリストで、銃口を向ける敵が誰であれ必要とあれば「心臓に二発、頭に二発、祈りながら引き金を引く」という世界に生きてきた。しかし、ヴァッシュの「全ての命を尊ぶ」という姿勢に触れ、「無いものねだりのダダこね」と文句を言いながらも、自身も殺しを嫌っている部分もあることから次第に感化され、またヴァッシュが鬱陶しいほどに酷く殺しを悲しむこともあって、軽くあしらえる極端に弱い相手(それでも作中世界では凶悪犯罪者)に対しては急所を外して撃っていた。
- 後述する素性と真意を隠したままヴァッシュに同行するが、ヴァッシュと触れ合ううちに自らの進むべき道に迷うようになる。
- アニメ版では、師との死闘で相手を殺さずに戦意を失わせることに満足し、しかし生への渇望を叫びながら、教会の中で息を引き取る。
- また、原作ではミカエルの眼から仕向けられた刺客(かつての殺しの師であるマスターCと、その弟子であり同郷の士でもあったリヴィオ)から自らの故郷である孤児院の人達を守るためにひとり戦いを挑み、かつての友を忌まわしき過去の呪縛から開放。しかし、致死量の薬物投与による限界を超えた肉体再生能力を酷使し続けたため、その代償として命を失うこととなる。
- 最後は「自分の腕の中でやれることを全てやり尽くした」という満足感と、人殺しに変わり果てた自分に対する故郷からの予期せぬ暖かな歓迎に対する歓喜を胸に抱え、ヴァッシュと末期の酒を交わしつつ、静かに息を引き取る。
- 外見や関西弁らしき言葉遣い(アニメ版でも関西弁を操れることもあって速水が起用された)などはロックバンド『ウルフルズ』のトータス松本をモデルにしている。余談だが、後日松本がトヨタ・ヴォクシーのCMに起用された際にはそのネーミングもあってファンの間でかなり話題となった。
- また、公式ではないがミドルネームのDは「ドコノクミノモンジャワレスマキニシテシズメタルカコラ」の略。由来は作者本人のサイトのBBS上にてファンに「どうせミドルネームなんて考えてないだろ」と指摘された作者自身が冗談で作ったもの。
- ミリオンズ・ナイヴズ (声:古澤徹)
- ヴァッシュの双子の兄。人間を一途に信じようとする弟とは逆に、プラントをひたすら搾取するだけの人類に憤り、人間達を星の寄生虫だと断じてその全てを抹殺しようと企み、ヴァッシュと対立する。ヴァッシュの左腕を切り落とした張本人でもある。
- ヴァッシュと同じくプラントの自立種で、またそれを巧みに操る術を知っているために圧倒的な力を揮う。刃状に変化した左腕を自在に操り、大気圏外の人工衛星を切断することが出来る程。原作では他のプラント達と融合し、惑星そのものを滅ぼしかねない力を手にする。
- 元は人間に対し、ある意味幼年期のヴァッシュ以上に人間と自分たちは共存できると信じていたが、原作では自分たちより先に生まれていた自立種テスラ(後述)に人間が行った仕打ちを見たことから、その期待は最悪の形で裏切られる。アニメ版では、人間の愚かしいまでの自分本意主義に絶望した。その原体験(人間に対する恐怖感?)からか、人間に対し絶対的な憎悪と殺意を抱くようになる。150年前に人類が砂の星に落ちることとなる原因を作った。
- レガート・ブルーサマーズ (声:関俊彦)
- ナイヴズ直属にして腹心の部下で、彼に絶対の忠誠を示し主に仇成す者を排除しようとする。人間の脊髄に微細な金属糸を刺し、筋細胞へ電流を流し肉体限界を超えて意のままに(例え複数であっても)動かすという特殊な能力を持つ。現在は動かせなくなった自分の体をその能力で自在に完璧に操れるまでになっている。
- 狂的な性格の持ち主で、どんな時もその忠誠心は揺るがない。ナイヴズがヴァッシュに執着することを快く思っておらず、彼に対しては特に思い入れを持ち執拗に付け狙う。最初の接触で彼にコインケースを渡す。「無印」でヴァッシュヘの対応を焦ったためにナイヴズに一蹴され、その後『マキシマム』では長い間、自身の手足が使い物にならなくなっていた。
- 元はどこかの砦の有力者の奴隷として飼われていた。その状況から逃げ出すため砦の住人皆殺しを実行するも、当時は力が足りず未遂に終わる。それが発覚し犯し殺される直前にナイヴズによる大殺戮が起こり、自らの技で生き延びる。その後、彼の絶対的な力とカリスマの前に心酔し、彼の腹心になる。
- 彼によって集められた対ヴァッシュ用殺し屋集団<GUNG-HO-GUNS>は始めのうちこそレガートの指示により“ヴァッシュの死”を目的としていたが、レガートがナイヴズに一蹴され、その後再びレガートの指示によりGUNG-HO-GUNSの目的は“ヴァッシュに最高の苦しみを与える”ことに変更された。しかしGUNG-HO-GUNSのメンバーはそれぞれの理由でGUNG-HO-GUNSに所属しており、必ずしもレガートに従っているわけではない。
- また、チャペルはナイヴズから直接ヴァッシュを連れて来るように指示されて行動しているが、レガートには知らされていなかった。
- 原作、アニメを問わず、不殺を誓うヴァッシュに自らを殺させた人物。
- レム・セイブレム (声:久川綾)
- 地球からの移民船団を運行していたクルーの一人であった黒髪の質素な女性。船内にて異質な存在として生まれたヴァッシュとナイヴズを保護し、育てたヴァッシュ達の母親のような存在。独自の哲学と強い信念を持っており、命を賭けて誰かを守ろうとするその献身の姿と思想が、ヴァッシュの行動原理となっている。
- 大墜落にて、ヴァッシュとナイヴズを避難させた後、最後まで移民船団を救う為に母船に残り続け、制御不能な衝突コースの船と運命を共にした。
- その最期まで、自分の子供のように思っているヴァッシュとナイヴズを気遣っていた。
- ビル・コンラッド
- ナイヴズにとっての「ドクター」。レムとは同じ移民船のクルーであり、彼女と同じくヴァッシュ達の存在を秘密にしていた。
- 大墜落後はレブナント・ヴァスケス伯と名乗り、プラント技術者の権威として暮らしていたが、ナイヴズによって同行を強要される。研究者としての知的探究心に流され助力するが、その一方でナイヴズの黒髪化を待っていた。ナイヴズの黒髪化後、彼によって殺害される。その時点で大墜落から100年以上経過しているが、なぜか作中では存命していた。アニメ版では移民船クルーのリーダー格であったが破壊工作を行ったナイヴズに殺害され、レブナント・ヴァスケス伯はレムの親族だったがロストジュライの事件で殺害されたとなっており、同殺害事件の犯人としてヴァッシュが挙げられているが、当人には身に覚えの無いことで、実際はナイヴズがレムに執着するヴァッシュを挑発するために殺害していた。
- テスラ
- ヴァッシュたちの生まれる前に誕生した女性型自立種。誕生と同時に新たなる種との遭遇し、世紀の大発見と狂喜したプロジェクトSEEDSのメンバーによって観察がなされた。初めはただの観察の域を出ない物だったのだろうが、次第にその行為はエスカレートし、倫理的・人道的に外れる手段を用いてまで彼女を調べつくした。この中でテスラは急速に衰弱、最後には無理な治療まで施されたが死亡、その遺体は解剖され標本にされた。死した彼女や当時の記録との出会いが、その後のヴァッシュとナイヴズの関係を大きく狂わせ、道を分かつ結果となった。なお同事件はSEEDSクルーらにとってもトラウマだったらしく、かつてのそのブロックは厳重に封鎖されており、封鎖されていた医療室のコンソールには造花が手向けられていた。
- クロニカ
- 砂漠の惑星へと人類救済に現れた地球船団「ピ-セズ・オブ・アース」のクルーであり、冷静沈着な切れ者的な女性体自立種。生まれは人類とは異なりながらも人間として扱われ、人権を持っていることが作中の他のクルーとの様子から読み取れる。緑茶をすするなど、文化などに対する志向が強いようだ。
- 相棒であり、ナイヴズによって融合体と化した自立種ドミナには強い仲間意識を持っていたもよう。
[編集] GUNG-HO-GUNS(ガンホーガンズ)
- ナイヴズの下に集った戦闘集団で、個々の能力は軍隊(一個中隊以上)に匹敵する。レガートによりコインを持たされヴァッシュへの刺客として送り込まれる。なお、原作とアニメ版ではメンバーの顔触れ(リヴィオ、ラズロ、エレンディラは原作のみ、エヴァーグリーン、ケインはアニメ版のみ)、細かな人物設定、ナンバー(本記事では原作を基本とする)が異なる。
- 1. モネヴ・ザ・ゲイル(声:天田益男)
- 最初の刺客。強力な銃火器を操りヴァッシュを攻め立てる。超重量級の連射火器を得意とし、その威力から「疾風」の異名を取り、あらゆる障壁をなぎ倒す。ヴァッシュのみをターゲットとした暗殺者として、10年以上地下室で育てられトレーニングを重ねてきた。
- その姿形は『スパイダーマン』に登場するキャラクター、ヴェノムをモデルにしており、モネヴ(MONEV)という名もヴェノム(VENOM)のアルファベットを逆さまにしたもの。
- 2. マイン・ザ・EGマイン(声:堀川亮)
- モネヴが敗れた後に現れた刺客。ハリネズミのような装甲を纏い、歯向かう相手を金属製の針で串刺しにする。全方位攻撃を得意とし、死角が無い事が自慢だったが、原作ではヴァッシュに一蹴され、アニメでは雷泥との仲間割れで始末されたため、その実力は不明。失敗者としてヴァッシュとの戦いで弱ったモネヴを始末した。多分一番弱い。声優は大御所なのだが雑魚、というギャップからかファンに結構愛されている。
- 3. ドミニク・ザ・サイクロプス(声:沢海陽子)
- 片目をシャッター付きの眼帯で隠した、GUNG-HO-GUNSの紅一点。その目に秘められた特殊能力で相手を短時間催眠状態に陥らせ、知覚と意識に空白を作り、その隙に接近(結果、相手には瞬間移動したように見える)して銃撃を行う。
- レガートに好意を持っている節がある。せっかくのGUNG-HO-GUNS紅一点でありながら、早々に決着をつけ退場させてしまった事を後々内藤は後悔したらしい。
- 4. レオノフ・ザ・パペットマスター(声:肝付兼太)
- 人間としか思えない(骨格や肉付きなど人体を極限まで再現する。そのため、人形のモデルとなった者たちは殆どが生きながらにして腑分けにされている)精巧な操り人形を、糸と金属球のからくりで大量に操る老紳士。吃音障害らしく、愛用の人形ウーニカを介して腹話術で話す。
- ヴァッシュの昔の知り合いだったらしいが、ある出来事を境に人格と記憶が崩壊している。作中ではこの話には触れられていない。ちなみに本名はエミリオ。少年時代、片想いだった相手の名前はイザベラで、彼女をモデルとした人形は命より大事なよう。
- 原作では(「月」と書いて「ルナ」と読む、など)、一見誤変換のようなセリフの表記が印象的であった。
- 5. ニコラス・ザ・パニッシャー(正式ナンバーはチャペル)
- ウルフウッドのGUNG-HO-GUNSとしての通り名。本来は彼の師匠であるチャペルが就くはずだった、ヴァッシュをナイヴズの元へ導く任務を負う。当初、ヴァッシュとナイヴズを潰し合わせる画策をしていたのだが…。
- ※5.補足. マスターC(チャペル)
- ※原作にのみ登場。
- ミカエルの眼の幹部で、ウルフウッドおよびリヴィオ、ラズロの師匠。
- ナイブズの勅命で「ヴァッシュの案内役」を任されるはずの人物だったが、故郷である孤児院から「自分のような存在」が輩出されることを危惧したウルフウッドによって「作戦中の事故」を装った襲撃を受け、一度は再起不能となる。
- その後、車椅子による移動が可能になる程度に回復はしたものの身体には相当な無理を強いたらしく、ウルフウッドの回想から推測するに二.三十歳ほど身体的老化が進行してしまっている。
- 冷酷な完璧主義者で、組織の中でも滅多に弟子を取らない。その分、自身が育てる者に対する執着は偏執的を軽々と超えて狂的すらあり、傑出した才能を持ちながらも性格に多大な問題を抱えるラズロが組織上層部に処分されそうになった際には、自身に銃弾を撃ち込み代わりに罰を被ることでラズロの放免を請うた。
- ウルフウッドに対しては「復讐の対象」「自身が手がけた殺人兵器の完成品」といった、愛憎ない混じった複雑な感情を抱いている。
- 主要兵装はパニッシャーによく似た武器(機関銃としての性能に加えて、銃身部分を大型のパイルバンカーとして撃ち出すことができる)。
- 6. ホッパード・ザ・ガントレット(声:難波圭一)
- 高速回転する「盾(グーデリア)」で、自身もろとも突撃する肉弾戦闘を得意とする、文字通りの鉄砲玉のような男。穴の6つ開いた蜘蛛のような仮面をしており、生まれつきの障害のためか、屈強な上半身にくらべ下半身は赤子のような異形の姿をしている。
- グーデリアは自身の体とほぼ同じか、あるいはそれ以上の大きさのある鋼鉄のコマのような形をしていて、不安定な身体を支えることもある。原作では他に使用武器としてスパイク付のブーツのようなデザインの拳銃(身体を支える役割もある)が登場した。また、アニメ版ではグーデリア自体にマシンガンのギミックがついている。
- 過去にヴァッシュが引き起こしたロスト・ジュライ事件により、“大切なもの~虐待により失明し、彼自身が保護したと思われる女性”を失う。そのことに発端してヴァッシュに個人的な激しい復讐心を抱き、目的を果たすためなら自身を顧みない薬物投与、爆破心中も厭わない。
- 奇怪な外見とは裏腹に、GUNG-HO-GUNSメンバー内で最も人間らしい「情」を持っていて、ヴァッシュが暴走した際に彼の過去と思いに接触、最後は『生きて苦しめ』とヴァッシュに言い放つことで自分の心に決着をつけ、大往生を遂げる。殆どがロクな末路を辿っていないGUNG-HO-GUNSメンバーの中でそういう意味では非常に例外的な人物。アニメ版では正反対の性格で、単なる戦闘狂の快楽殺人者であった。
- 7. ミッドバレイ・ザ・ホーンフリーク(声:西村朋紘)
- 愛用のサクソフォン(原作ではバリトン、アニメではテナーで、「シルヴィア」という名前付き)で相手の中枢神経に衝撃音を叩きつけ、死に至らしめる「殺人音楽」の使い手。「音界の覇者」の異名をとる。
- 異常なまで鋭敏な聴覚の持ち主で、可聴音域、範囲ともに常人の数十倍。サクソフォン自体も特別性で、凄まじい音量、音域、衝撃を持つ上、機関銃を内蔵している。タフネスが売りのウルフウッドでさえ、その衝撃波をまともにぶつけられ(一時的にとはいえ)一瞬で戦闘不能・視覚障害に陥った。
- 特定範囲内に、聞き分けた音と逆の位相の音をぶつけ、周囲一帯を無音状態にすることも可能。原作ではガントレットの復讐の為にこれを披露した。
- アニメ版では音楽を奏でることによって、空間を伝う波長を痛覚とシンクロさせ物理的な衝撃波を発生させる攻撃を行った。これによりヴァッシュの放った弾丸を空中で止めてみせたこともある。
- ニヒリスト且つリアリスト。過去、ともに暗殺家業を営んでいた友人(同じ手口を使うジャズメンバー2名。)を殺されて以来、ナイヴズの人知を超えた力を恐れており、それが遠因となって破滅する。
- モデルは東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦(アニメでの演奏シーンは菊地成孔が担当)。谷中→中谷→ミッドバレイ。
- 8. グレイ・ザ・ナインライヴス(声:なし)
- 圧倒的な怪力を誇る巨人。その名が示す通り9つの命をその身に宿し(原作では9人の小人が協力して動かす生体兵器、アニメでは9個の電子頭脳が搭載されたロボット)、不死身の生命力を誇る。
- ヴァッシュの第二の故郷とも言えるシップ内にて、レガートから「裏切り者」と断じられたウルフウッドと交戦する。
- 単行本において「セメント」と題された両者の戦いは、本作でも指折りの凄惨かつ激烈な戦闘描写を以って描かれている。
- 9. 雷泥・ザ・ブレード(声:大塚明夫)
- 特別性のローラースケートで高速移動する剣士(日本系の侍?)。次元斬一刀流(じげんざんいっとうりゅう)を称する我流剣術の使い手で、銃の乱射を刀一本で正面切って防ぎきってしまう程の達人。
- ローラースケートの機動力を活かした「円」の動きで直線的な「銃」の射線を回避し、かつ一瞬で視覚外にまで回り込むことで銃が剣に対して持ちうる「射程距離の優位性」を相殺している。
- 超スピードの「円」の動きを以って、対象との間合いを即座に詰めて斬り掛かる「二重星雲(ふたえネビュラ)」が必殺技。
- 「ただの人間は斬り飽きた」という理由でヴァッシュに“死合”(一騎打ち)を申し込む、筋金入りの戦闘狂。細かい策は抜きで直接殺し合いを楽んでいたが、最後は二重星雲を仕掛ける間際の一瞬のスキを突かれ、「ハタキ落とし」で敗北。
- 刀には仕掛けがあり、原作ではスペツナズナイフのように刃そのものが飛ぶ(実際には発射前に阻止された)のに対し、アニメでは銃が仕込まれている。
- 10. リヴィオ・ザ・ダブルファング
- ミカエルの眼の暗殺者で、ウルフウッドと同じ孤児院出身。
- 前後に銃口を持つ二連式短機関銃ダブルファングを2丁扱い、強化身体能力による近距離攻撃戦を得意とする。最新式の代謝促進技術により、ウルフウッドよりも数段高い再生能力を誇る。
- もともとは極めておとなしく臆病で、優しく、且つかなり鈍くさい性格の持ち主。しかし、ラズロの影響もあって「自分の居場所はどこにもない」と思い込んでいた節があり、その性格ゆえに一度は孤児院から姿を消し、ラズロに導かれるままにミカエルの眼へと至る。
- ウルフウッドと再会した時には、マスターCの「教育」の影響ゆえか、感情が完全に麻痺していた。
- 11. ラズロ・ザ・トライパニッシャー・オブ・デス
- 幼年期に虐待されたリヴィオが生み出した別人格で、「最強の個人兵装」であるパニッシャーを同時に三挺も扱う。
- 常にパニッシャーを運搬するための付き添いを従え、背中には第3のパニッシャーを操る機械仕掛けの義手が一本ついている。
- リヴィオとは対照的に、性格は傲岸不遜で好戦的。持ち合わせた才能ゆえに自分以外の他者を基本的に見下しており、身体を共有しているリヴィオにすら、「チンカス」呼ばわりするなど常に強気で横暴な姿勢を崩さない。しかし、懐いた相手にはそれなりに心を許しているよう(勿論、直接は言わないが)。
- その一方で、「苦境に陥る」という経験が全く無いため、土壇場での機転が利かない脆さも併せ持つ。
- 「未成熟」という意味で「大いに難あり」な性格を抱える人物だが、戦闘に対する才覚は並外れており、三挺のパニッシャーとリヴィオをも凌ぐ強化身体能力を総動員させた攻撃は、ヴァッシュをして「どう見ても最大火力」と言わしめるほどの圧倒的破壊力を誇る(一度はウルフウッドを反撃の糸口さえ与えず戦闘不能に追い込んだほど)。
- 登場当初のコードネームは「トリップ・オブ・デス(英スペルはTri-P of Death)」。
- 12. ザジ・ザ・ビースト(声:神谷浩史)
- 主に監視・情報伝達等の役割を負い、また星の先住者、砂蟲(虫に似た生物群=ワムズ)の意志を代弁する。
- 原作・アニメ共通キャラの中では最も両者間の描写差が大きい。
- <原作>体の中に無数の虫を宿し、惑星中の出来事を、虫の知覚を介して知りうる事ができる。当初10~12歳程度の少年の姿で登場するが、ある事情で絶命後に20歳前後の女性の姿で再登場。本体は別に存在している砂蟲の長。人間体は彼(?)の「端末」的なものである。
- <アニメ>姿は少年形態のみ。恐らくは普通の人間だが、「子供が嫌いだ」という発言からすると実際の年齢は見た目より上、という可能性はある。ワムズとは直接感覚を共有するわけではなく、発信機のようなもので操る立場。
- 13. エレンディラ・ザ・クリムゾンネイル
- 本来存在しない『13番目のロストナンバー』を与えられた、GUNG-HO-GUNS最強の怪物。レガートと同じくナイヴズに心酔し、片腕として働くオカマ。口癖は「えぐるわよ?」。
- スーツケース状のパイルバンカーが主武装で、金属製の巨大な釘を撃ち出す。その威力は一撃で分厚い鋼鉄製の扉をぶち抜き砕き、小型の戦闘機を打ち落としてしまうほど。知覚不可能な速度による連射も可能で、対峙した相手は瞬く間に串刺しにされる。また、他者を本能的に屈服させてしまうほど強烈で鋭利な「殺意」をも武器として操る。
- 戦闘に際しては「冷酷冷血にして無情」を地で行く人物だが、自身の行動の妨げにならない人物に対しては人並みの情や優しさを見せることもある。
- 本人は男と呼ばれるのを嫌っており、自分のことを男呼ばわりした発言は無視する。また、普段は自分の力を抑えるため上半身に拘束具をつけている。
- EX1. チャペル・ザ・エバーグリーン(声:鈴置洋孝)
- ウルフウッドの師匠として、生き抜く術の一切を叩き込んだ人物。十字架を縦に二分割したダブル・マシンガンの使い手(ある意味、原作版のチャペル・リヴィオ・ラズロ三人分のモデルと言えるかも知れない)。一見義眼のようなゴーグルと青リンゴがトレードマーク。
- EX2. ケイン・ザ・ロングショット(声:なし)
- 一見物干竿のごとき銃身のカスタム・ライフルによる超長距離精密射撃を行う。加えて潜伏場所の景観に同化する特技を持つため、狙われた相手は仮に一発で仕留められなくとも反撃の手段を見出せない。
[編集] 用語・メカニック
- プラント
- 砂漠のみの惑星が舞台のこの物語で、人類が絶滅しない理由がこの技術。エネルギー源及び各種生産活動を物理法則を無視して行う生体ユニットで、作中では通常の管理運営技術以外は失われたテクノロジーとなっている。元々は宇宙移民船の動力源であり、作中世界では惑星への不時着時に崩壊した宇宙船から切り離され、各所に散ったものの中から活動可能なものを利用している。その為、都市や街の中心地には必ず移民船の残骸がある。
- 視覚的には巨大な電球に酷似し、そのフィラメント部分に相当する場所に何等かの生物に見える存在があり、これに二酸化炭素や熱・光を供給すると、あらゆる生産活動を行う。
- 活性化と同時に浮かび上がるその姿は、天使を髣髴とさせる。
- 又、肥沃化したプラントの影響を受けた土地はジオ・スポットと呼ばれ、この砂漠にあって尚植物が育つ程、豊かになる。
- 活動が暴走するとプラント自身がショック状態を引き起こしたり、生産された熱や重力エネルギーにより大災害が発生することもある。またそれ以外に、疲弊が進むと「死ぬ」事もあり、その際髪の色は黒く染まり、これは黒髪化と呼ばれている。
- これを利用し、疲弊し生産の望めなくなったプラントに対して黒髪化が起きるまで強制的に暴走状態を引き起こし大生産する、ラスト・ランとよばれる技術も存在する。
- コンラッドやザジが「門」と呼んでいたように、実際には生産活動としての「持ってくる力」以外にあらゆる物を消滅させる「持っていく力」がある、ブラックホールとホワイトホールのような存在。
- 作中世界の住人には知られていないが、突然変異によって生まれた自立種と呼ばれる、人間と変わらない行動、意思疎通ができる個体がいる。
- Project SEEDS(プロジェクト・シーズ)
- 地球規模で進んだ汚染により、種の維持が危ぶまれた人類が行った延命計画の一つ。大規模移民船団を組織し、生存に適した惑星へと移民する計画。
- 自分達以外に、生体実験として殺された自立種が生まれていたことを知ったナイブズの破壊工作により失敗、かろうじて大気は呼吸可能だが、生存は適さない惑星へと墜落・大地に衝突するコースに乗せられた所を、レムの機転で船団の何割かが不時着に成功した。この事件は大墜落(ビッグフォール)と呼ばれており、そもそもの事件の発端である。
- $$(ダブドル)
- 作中世界の通貨単位で、1$$で2~300円程度の価値は充分にありそうだが、詳細は不明。10$$もあれば、1~2日分の食費は賄えそうでもある。これの下位単位としてセンズがある。
- アニメ版第3話で下っ端の1人が誤って「ドルドル」と読んでいるが、「頭の悪そうなキャラクターだからいいだろう」ということでOKになったという逸話がある。
- 砂蒸気(サンドスチーム)
- 人の生存に適さない砂漠を横断するための巨大な乗物で、現代の豪華客船に匹敵する。独立したプラントを内蔵しており、蒸気エンジンで駆動する。生存に必要な物資を独立して生産できる能力がある。また武装強盗団を撃退するために強力な火器を装備している物も多く、サンドスチーム自体を用心棒として、街と街を移動するキャラバンと呼ばれる集団を引き連れていることもある。逆を言えば、これを襲うような強盗団は、超一流の危険極まりない連中ばかりといえよう。アニメ版・原作版に登場した最大級のハンプバック級のほか、原作では幾つかの級があることが伺える。比較的道路が整備されている地域では街の間を結ぶ長距離バスも運行されているが、サンドスチームはそれよりも早くて、長距離の移動を任されているようである。
- サイボーグ
- 作中世界はかなり苛酷な自然環境に加え、極めて無秩序な銃社会(西部劇の世界に近い)の様相を呈しているため、負傷者・死者も多く、これを移植手術で治したり、またはサイボーグ化することも普遍的に行われている。特にコミック版ではこれらの描写も多いが、処置さえ早ければ殆ど瀕死の重傷でも助けられる事も可能なようだ。ただ、社会的な格差は地域的に大きく、そのような医療が受けられるのは、かなり規模の大きな都市に限られるようでもある。
- ロスト・ジュライ(失われた都市)事件
- ヴァッシュが作中世界で史実上、最初に起こした事件。当時7大都市と呼ばれていた第2位の規模を誇る都市、ジュライが一瞬の内に壊滅した。ヴァッシュ自身には事件当時の記憶が無い。
- 原作では住人全員が都市ごと消失、その日都市を離れていた人間以外は全滅している。唯一事件現場で公式に確認されたのはヴァッシュのみであり、地図の上からジュライの文字が消えた。ちなみに同所には致命傷を受けたナイヴズも居た。
- アニメ版ではこの破壊による死傷者は報告されて居ない。しかし、その後に起こった飢餓や暴動により、多数の死傷者を出したとされ、同都市は放棄されている。
- フィフス・ムーン事件
- またの名をジュネオラ・ロック・クライシス。作中では衛星が5つ存在し、これが月とされているのが名前の由来。
- 巨岩に支えられた3つのプラントを持つジュネオラ・ロック・シティにて起きた事件。
- ヴァッシュとナイヴズが接触した際、ナイヴズによってヴァッシュのA・A(エィンジェル・アーム、掲載誌と初版コミックスではアーティフィシャル・アームと書かれた)が暴走、ヴァッシュの抵抗により大惨事は逃れたものの、巨岩の1/3が消失、上空にあった第5衛星に超大規模なクレーターが空く結果となった。
- この事件を機にヴァッシュは公式の記録から、3年間姿を消す。
- パニッシャー
- 作中世界でも群を抜いての重量級個人兵装で、その重さは大人3、4人がかりでようやく持ち上げられるほど。普段は人の背丈程の「黒いベルトとカバーに包まれた(不吉な感じのする)十字架」だが、下に長い部分は重量級のサイボーグですらスクラップに変える12ミリ弾頭50口径機関銃が収納されており、弾薬のマガジンは両端の部分にあたる。上の短い部分は対戦車ロケット砲が照準用スコープ付きでコンパクトに収納されている。なおロケット砲は自動装填式で続けて撃つ事ができる。
- 中央部には髑髏を連想させる透かし窓があいており、これが銃握と引き金になっている。アニメ版では銃の中央部は形こそ特殊だが髑髏型ではない。
- 本体は機銃の弾を弾く程度に頑丈で、これを鈍器として扱うことも可能だが、極めて重量がある為、これを自在に扱う事ができるのはミカエルの眼でも極々限られている。
- その為ミカエルの眼創立から133年間の内に製造された数も限られ、ウルフウッドが背負っているパニッシャーは10丁目、ラズロの所有していたトライパニッシャーは11,12,13丁目に当たる。
- アニメの前半でウルフウッドが所持していた十字架は37丁の拳銃(シングルアクションでありながらサブトリガーによって即座に初弾を装填できるコルト・ガバメントカスタム)を収納するガンラックであり、十字架を盾にしながら二丁拳銃、弾が切れたら次の拳銃を取り出す戦法をとっており、後半では原作と同じパニッシャーを使用したが、この双方が同一の物であるか否かは不明である。原作ではコルト・ガバメントカスタムを脇に下げ、取り回しに難のあるパニッシャーのサブウエポンとして利用していた。
- ミカエルの眼
- 作中には、キリスト教かそれに似た宗教が登場するが、この中に暗にプラントを神や天使と崇める一派も存在し、更にその一部には暗殺部隊が存在する。ミカエルの眼はその中でもエリートの殺戮部署で、異常な戦闘能力を持つ集団である。
- パニッシャーを始めとする様々な銃器も製造・保有するが、その武力の最も特徴的な所は、外科的手術や薬物投与による身体能力の向上、感覚の鋭敏化、新陳代謝の活性化による異常な再生能力を持つ殺人者を擁する部分にある。
- リヴィオ曰く、「俺達は食らった技や相手の呼吸を覚える」とのこと。ダメージを厭わずに相手の動きをぎりぎりまで見極めることが出来る、その再生能力あっての所業である。
- また装備品として試験管型の薬物(?)を飲むことで一時的に再生能力を爆発的に高められる。通常の再生能力を以ってしても再生が追いつかないほど深刻なダメージを受けた時などに使用する。ミカエルの眼での標準装備品だと推測される。
- 教会を中心とした組織形態の為か、人材の補充の際は各所の教会から孤児を引き取ることもあるようだ。元はウルフウッドやリヴィオ、ラズロも同じ教会の孤児である。
- ウルフウッド曰く、「殺し屋の寄り合いみたいなもん」。
- 真紅のコート
- 言わずと知れたヴァッシュのトレードマーク。紅い色はかつてレムから教えられた花言葉に由来する。作中の時間経過と共に何度か新調するが、(デザインはボタンの形や配置などが微妙に変化しているが)基本はあごが隠れるくらい高い襟、袖は義手の左腕の方が二の腕までと短く、足首近くまである裾は腰の辺りまで入った切れ目で数本の帯状に分割されている(新しいものほど本数が多いようだ)。ロストテクノロジーの粋を集めた隠れ里製のコートで、高い防弾機能や弾薬補充のギミックまでついていた。
[編集] アニメ
[編集] スタッフ
- 監督:西村聡
- シリーズ構成:黒田洋介
- キャラクターデザイン:吉松孝博
- メカニカルデザイン:神宮司訓之
- 美術監督:金子英俊
- 音楽:今掘恒雄
- 音楽制作:ビクターエンタテインメント
- 音楽ディレクター:井上裕香子
- 音響監督:本田保則
- アニメーション制作:マッドハウス
- 製作:日本ビクター
- 音楽
- H.T(OP)
- 風は未来に吹く(ED 歌/秋間経夫)
- the 1st donuts(サントラ/今堀恒雄)
- the 2nd donuts HAPPY PACK(サントラ/今堀恒雄)
[編集] サブタイトル
- 600億$$の男
- TRUTH OF MISTAKE
- PEACE MAKER
- LOVE & PEACE
- HARD PUNCHER
- LOST JULY
- B.D.N.
- そして荒野と空の間を
- MURDER MACHINE
- QUICK DRAW
- ESCAPE FROM PAIN
- DIABLO
- ヴァッシュ・ザ・スタンピード
- LITTLE ARCADIA
- DEMONS EYE
- FIFTH MOON
- レム・セイブレム
- 今は、さよなら
- HANG FIRE
- FLYING SHIP
- OUT OF TIME
- ALTERNATIVE
- 楽園
- 罪
- LIVE THROUGH
- こんなにも青い空の下で(最終話)
テレビ東京 水曜25:15~45枠 | ||
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