バビルサ
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?バビルサ | ||||||||||||||||||
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![]() バビルサの標本(フィールド自然史博物館、シカゴ) |
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Babyrousa babyrussa | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
シカイノシシ | ||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||
Babirusa, pig-deer |
バビルサ(シカイノシシ、Babyrousa babyrussa)とは、インドネシアのスラウェシ島と周辺の島々に生息するブタに似た動物である。インドネシア語で"babi"がブタを、"rusa"がシカを意味する。1属1種で、一般的にイノシシ科に属する。
目次 |
[編集] 生態
生息地は熱帯雨林やトウの茂みの下ばえ、川や湖の岸などで、これは体毛の殆どない灰色と茶色の斑模様の皮膚にとっては擬態場所となる。
雑食性で、時々パンギノキなどの青酸化合物が含まれた有毒な新芽や葉を食べ、解毒作用のある特別な水たまりの水を飲むことでこれを中和する。しばしば何kmも歩いてこれを行う。
バビルサはその2対の牙で有名である。上下の犬歯はとても発達し、頭の方に湾曲している。雄の上顎犬歯は肉を貫き鼻の天辺から突き出ている程である。この牙は何のためにあるのかはっきりとしたことはわかっていない。
イノシシと同様泥浴びをするのがよく観察されている。
[編集] 個体数の減少
このような独特な外観を持ちながら、個体数は年々減少の一途を辿っており、現在数千頭程である。理由としては、他の多くの絶滅危惧種と同様に森林伐採や密猟の他、一回に産む子供の数が1,2頭と少ないこと、前述した条件を満たす生息地が人間の生活圏と重なってしまい、開発されて住処を奪われたり、害獣として駆除されたりというようなことが起こっていることが挙げられる。
1931年よりインドネシアの国法によって保護され、またワシントン条約の付随書Iに指定されている。
[編集] Status
- VULNERABLE(IUCN Red List Ver.2.3(1994))
[編集] ユダヤ教においての論争
肢が割れ、また3室の胃を持つことで(従って長い間反芻動物だと考えられていた)、ハラーハー(ユダヤ教の戒律)において、バビルサは実際は(カシュルートによって許可されている)カーシェールなのかどうかという論争があった。結局はバビルサは反芻動物ではないことが発見され、従って他のブタのように不浄な生き物扱いのままとなった。
[編集] 余談
上に伸びる牙は、弧を描いて後ろに曲がり、目の前に来る。そのまま伸びると頭に突き刺さりそうな気がすることから、「最後には牙が頭に刺さって死に至る」とのうわさ話があり、そこから「自分の死を見つめる動物」という呼び名がある。事実、ジャワのスラバヤ動物園で飼育されていたセレベスバビルサのなかには、上顎の牙が前頭骨に突き刺さっているものがいた。今もそのバビルサの頭蓋骨が残されている。
[編集] 亜種
- セレベスバビルサ ssp.celebensis - スラウェシ島
- 牙が発達し、体毛は薄い。最も代表的な亜種で、動物園で見られるバビルサはこの亜種であることが多い。
- ヘアリーバビルサ(ゴールデンバビルサ) ssp.babyrussa - スラ諸島(タリアブ島・マンレゴ島)・ブル島
- 最も小さくなる亜種で、牙が発達しない代わりに体毛が比較的濃く、名前の由来となっている。
- トギアンバビルサ ssp.togeanensis - トギアン諸島(マレンゲ島・タラタコ島・トギアン島)
- 最も大きくなる亜種だが、牙はあまり発達しない。
[編集] メディアファイル
バビルサの頭蓋骨(フィールド自然史博物館) |
3D眼鏡対応
[編集] 外部リンク
- バビルサ豆百科
- ARKive - images and movies of the babirusas (Babyrousa spp)
- http://www.thebigzoo.com/Animals/Babirusa.asp
カテゴリ: 生物分類表使用 | Vulnerable | 偶蹄目