バルゼー
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バルゼーは、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する、架空の人物。白色彗星帝国ガトランティスの提督。(声:大塚周夫)
『さらば宇宙戦艦ヤマト』では、第7遊動機動艦隊(字幕では第6遊動機動部隊)を率いて地球防衛軍の地球防衛艦隊と交戦し、艦載機、潜宙艦と二段構えの攻撃で地球艦隊の陣形を乱した後、包囲して殲滅を企てるも、拡散波動砲の前に敗退。大帝ズォーダーには、どアップで「無様だぞ!!」と叱られていた。戦闘後、メガロポリス上空に飛来し地球政府に対して無条件降伏を勧告した。本編中で特に戦死等の描写は無い。
『宇宙戦艦ヤマト2』では、シリウス・プロキオン方面軍(放映当初は、帝国第1機動艦隊)総司令として、地球攻略の指揮をとった。大型戦艦メダルーザに乗艦。第11番惑星に兵站基地を設営するが、ヤマトの攻撃により基地は大打撃を被った。土星決戦においては、艦隊を自分の指揮する戦闘艦隊と、ゲルン提督率いる別動機動艦隊に分けるが、ヤマトを旗艦とする第3外周遊動機動艦隊の奇襲攻撃により、虎の子ともいうべき機動艦隊を失い、航空戦力を失った。それでも戦力にまさる大艦隊を率いて土星空域で、土方竜率いる地球防衛軍連合宇宙艦隊と交戦。旗艦メダルーザに搭載した火炎直撃砲により地球艦隊に大打撃を加えた。しかし、土方のカッシーニの隙間におびき出す作戦に引っかかり、形勢は逆転。ただ一隻取り残された乗艦メダルーザでアンドロメダ撃破を企てるが、しょせん通常砲撃戦能力の差は歴然としており、地球艦隊のショックカノン集中砲火の前にメッタ撃ちに逢い、あえなく撃沈。燃えさかる艦橋で果てた。
「死して・・・大帝にお詫びを・・・!」
ネーミングの元ネタはアメリカ海軍の軍人、ウィリアム・ハルゼー。なお、『さらば宇宙戦艦ヤマト』と『宇宙戦艦ヤマト2』とでは容貌が異なり、前者に登場したものの方がやや鈍重な印象があり、後者に登場した容貌は、より残忍さ・兇悪さが強調されている。