バンク・オブ・ニューヨーク
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種類 | Public |
市場情報 | |
略称 | BNY、BONY |
本社所在地 | ニューヨーク |
設立 | 1784年 |
業種 | 金融業 |
事業内容 | 証券業務 資産管理 投資銀行 プライベートバンキング |
売上高 | $83.12億ドル (2005年) |
従業員数 | 23,451人 |
外部リンク | www.bankofny.com |
バンク・オブ・ニューヨーク(The Bank of New York、BNY)、あるいはニューヨーク銀行は、米国ニューヨークに本拠を置く国際的な金融機関である。また、米国最古参の銀行でもある。以下の4業務を主力とする。
- 証券業務
- 資産管理
- 投資銀行
- プライベートバンキング
2006年にリテール部門をJPモルガン・チェースに売却したため、現在は機関投資家関係の信託業務に軸足を置いている。
ステート・ストリート、ノーザン・トラスト、メロン・フィナンシャルとともに米国4大信託の一角だったが、2006年12月にメロンとの合併(比率0.9434:1)を発表した。新会社は合算の資産管理受託が世界最大規模の16兆6,000億米ドルとなり、名称はバンク・オブ・ニューヨーク・メロン・コーポレーション(The Bank of New York Mellon Corporation)となる予定。
[編集] 歴史
1784年、アレクサンダー・ハミルトンによって設立された。ハミルトンは政治家として、銀行関係の法令を整備した人物でもある。BNYの設立に最も大きく寄与し、初期のBNY発展を支えた。
ロウアーマンハッタンで業務を開始したのは同年の6月9日。アメリカ独立戦争が終結し、イギリス軍隊が米国の地を離れてからわずか数ヶ月後のことである。
[編集] 出来事
1792年、ニューヨーク証券取引所開設とともに上場。同証取で初めて取引された銘柄の1つとなる。
1922年、ニューヨーク生命保険信託と合併。1948年、フィフス・アベニュー銀行を買収。1966年、エンパイア信託を買収。規模拡大を続ける。
1988年、アービング銀行を買収。同時に本部をワン・ウォールストリートへ移す。現在ではバンク・オブ・ニューヨーク・ビルとして知られている。
1990年代に入り、こうした合併・買収はさらに拡大。ニュージャージー州のナショナル・コミュニティ銀行や、パトナム信託を買収。2003年、金融機関向けに証券クリアリング業務の外注を請け負っていたパーシング社を買収。ここ10年間でBNYが買収した企業は80以上に及ぶ。
2005年、アルゼンチンの通信企業テレコム・アルゼンチンの破産・債務整理者に指名される。同社はアルゼンチンの度重なる経済危機により15億ドルもの負債を抱えており、同国法人の債務整理としては過去最大規模のものとなった。
2005年末、1996年から続いていた資金洗浄を巡る事件について、BNYは連邦当局と3800万ドルの和解金で決着した。この事件は、かつてのBNYのロシア系副頭取により引き起こされたもので、70億ドル以上の資金移動が発覚し、9人が起訴された。
2006年4月7日、JPモルガン・チェースから法人信託部門(28億ドル)を取得し、代わりにBNYの消費者・中小企業向けのリテール営業(31億ドル、338支店)を譲渡すると発表した。収益性の低いリテールから撤退し、法人・富裕層向けに経営資源を集中する狙いと見られる。
[編集] 外部リンク
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