ヒルトン小田原リゾート&スパ
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ヒルトン小田原リゾート&スパは(ひるとんおだわらりぞーとあんどすぱ)とは、小田原市が所有し、ヒルトングループが運営委託を受けているリゾートホテルである。所在地は小田原市根府川。
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[編集] 概要
もともとは、雇用・能力開発機構が勤労者のための厚生施設として、1998年に445億円の費用(財源は雇用保険)を投じて建設された「スパウザ小田原」であった。
しかし伊豆半島を中心とする他の温泉街を中心に、小田原市が巨大観光地をいきなり公費で建設したことに対する反発や、施設が巨大すぎること、勤労者福祉施設であるため宿泊費等で安価な費用設定ができることなどで世論からも強い反発を受けたため、特殊法人から独立行政法人への移行にあたり小田原市に売却を提案した。
小田原市は、運営委託する企業を公募し、その中からヒルトンへの委託を決定。2004年に雇用・能力開発機構から8億5千万円で購入、同年2月1日より「ヒルトン小田原リゾート&スパ」としてオープンした。(オープンまでのドキュメントは、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」で放送された。)
なお、従業員の多くは当初こそスパウザ小田原出身で、ヒルトン式の接客マナーなどの研修を受けたが、勤労者福祉施設と外資ホテルチェーンとの価値観の違いと、求められる能力の違いなどになじめずほぼ全員退職した。
施設や一連の工事に巨額な費用を投じたことにより、東京ドーム5個分の広大な敷地に、ホテル、温泉、テニスコート、ボウリング場などの施設が備わっており、民間企業だけでは維持が難しい豪華施設になっている。
ヒルトン委託後も利用者の評判は上々であるが、日本の雇用保険の雇用保険事業による勤労者福祉施設として、小田原市が誘致し設立した経緯からも、民間企業への完全譲渡は難しく、今後の運営のありかたについて小田原市とヒルトンとの間で議論が続いている。
[編集] 特典
小田原市が所有しており、小田原市民に対して一部の施設利用における優待制度が設けられている。
優待料金を適用する際には、公的証明書(運転免許証、健康保険証、住基カード)か、ヒルトン小田原が発行する市民優待カードを提示する。市民優待カードの発行においては、証明写真と公的証明書が必要となる。
[編集] アクセス方法
[編集] 鉄道
下記の駅より、無料シャトルバスが運行している。
[編集] 車
下記のインターチェンジより、国道135号線を通る。
[編集] 関連サイト
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