根府川駅
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根府川駅(ねぶかわえき)は、神奈川県小田原市根府川にある東日本旅客鉄道(JR東日本)東海道本線の駅である。
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[編集] 駅構造
2面3線のホームを有する地上駅。1番線は欠番で、のりばは2番線から4番線となる。小田原~熱海間での先行列車の追い抜きは、ほとんどが当駅で行われる。
高度差が大きいため、ホームはがけの下、駅舎はがけの上にある。ホームから上った跨線橋と同じ高さに駅舎がある。古くからの駅舎は木造瓦葺である。
東海道本線(赤坂支線除く)唯一の完全な無人駅である。ただし、時折近辺の駅から出張してくる駅員が乗車券の回収や乗越精算を行っている。無人駅のためマルス端末は設置されておらず、これも赤坂支線を除く東海道本線では唯一である。Suica改札機および日中のみ稼動の自動券売機が一台設置される。
エスカレータやエレベーターなどは乗降客が少ないという理由で設置されていない。
[編集] 駅周辺
4番線ホームからは眼下に海を臨み、非常にきれいな景色を眺めることができる。
[編集] 路線バス
[編集] 歴史
- 1922年(大正11年)12月21日 - 国鉄熱海線 国府津駅~真鶴駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物取扱を開始。
- 1923年(大正12年)9月1日 - 関東大震災により地すべり(土石流ともいわれる)が発生し、当駅に進入中の真鶴行き列車が駅もろとも海中に没する。125名が死傷。
- 駅はその後再建されたが、現在も沖合の海底には当時のプラットホームが横たわっている。ホーム跡は漁礁のようになり、スキューバダイビングの潜水ポイントにもなっている。ホームと共に沈んでいた機関車と客車は、戦時中の金属回収で引き揚げられた。
- 改札横には『関東大震災殉難碑』(写真参照)が設置されている。
- 1934年(昭和9年)12月1日 - 熱海線所属から東海道本線所属に変更。
- 1970年(昭和45年)5月20日 - 貨物取扱が廃止。
- 1972年(昭和47年)3月15日 - 荷物取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 1999年(平成11年) - 関東の駅百選に選定される。
- 2002年(平成14年)3月1日 - 無人駅となる。
なお東海道本線の開通以前、1896年~1922年には、人車鉄道・軽便鉄道の豆相人車鉄道→熱海鉄道も存在していた。同線の「根府川駅」は、当駅よりも高台の位置に設けられていた。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
- 湘南電車
- 男はつらいよ 寅次郎の休日 (映画中に当駅をブルートレインが通過していくシーンがある)
- 日本の鉄道駅一覧