ビトリア (スペイン)
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画像:Vitoria-Gasteiz-Plaza-Nueva.jpg 空から見たビトリア |
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州 | バスク国 |
県 | アラバ県 |
面積 | 276.81km² |
標高 | 525m |
人口 | 227,568人(2006年)、第19位 |
人口密度 | 822人/km² |
42°50'N 2°40'W |
ビトリア(スペイン語:Vitoria)またはガステイス(バスク語:Gasteiz)は、スペインの都市。公式にはビトリア=ガステイスと呼ばれる。バスク自治州の州都であり、アラバ県の県都である。人口は22万7千人で、バスク自治州ではビルバオに次いで人口が多い。
目次 |
[編集] 歴史
ビトリアは、1181年、ナバラ王国のサンチョ6世(賢王)により、ガステイスの古い入植地があった丘の上に「Nueva Victoria」(新しい勝利)という名で建てられた。サンチョ6世は街の周囲に要塞を建設した。1200年、ビトリアはアルフォンソ8世の部隊に奪われ、カスティーリャ王国に渡された。街は次第に拡大し、1431年にはフアン2世から「市」の称号を得た。
ビトリアは、半島戦争における1813年6月21日の戦いで知られる。フランスの部隊がウェリントン公に敗れたことで、フランスのスペイン支配は終焉した。街の中心部には、この戦いの記念碑「独立への記念碑」(Monumento a la Independencia)が建てられている。
[編集] 経済
ビトリアの経済は多岐にわたり、メルセデス・ベンツなど多くのメーカーが工場を構えている。トランプの製造会社エラクリオ・フルニエ社は本社を置いている。ビトリアの生活水準はスペインの都市の中で2番目にランクされ、一人当たりの緑地と文化施設はトップである。
[編集] 名所
ビトリアの旧市街(la parte vieja)は、丘の上にあり、多くの旧跡がよく保存されている。Casa del Cordon(15世紀からの家)、ゴシック建築のサンタ・マリア・カテドラル(14世紀)、考古学博物館(16世紀)、Torre de Doña Otxanda(中に自然科学博物館がある塔)などがある。
旧市街の南に19世紀に作られた拡張区域(el ensanche)には、ビルヘン・ブランカ広場(ブランカ祭が開かれる場所)、サン・ミゲル教会、Los Arquillos(アーケード)、スペイン広場(日曜の朝に市が開かれる)がある。
さらに南には、屋敷が立ち並ぶ通りPaseo de Fray Franciscoがあり、その多くは公共施設に使われている。El Palacio de Ajuria Enea(バスク国大統領公邸)、美術館、武器博物館、フルニエル・トランプ博物館である。
[編集] 文化
ビトリアでは、3つの国際的な音楽祭が開かれる。ジャズ・フェスティバル(6月10日から16日)、ブランカ祭(Las Fiestas de la Blanca、8月4日から9日)、Azkena Rock Festival(8月終わりから9月始め)である。
[編集] スポーツ
- デポルティーボ・アラベス - リーガ・エスパニョーラに属するサッカー・チーム。
- サスキ・バスコニア - プロバスケットボールリーグ1部ACBに属するバスケットボール・チーム。
[編集] 交通
マドリードからブルゴスを通り、サン・セバスティアンに向かう高速道路A1(en)が通っている。鉄道では、マドリードから4時間40分、ブルゴスから1時間30分、パンプローナから1時間程度。
市街から8kmにビトリア空港(es)があり、マドリードやバルセロナからの便がある。
[編集] 姉妹都市
[編集] 外部リンク
- ビトリア市のサイト(スペイン語、バスク語)
- ジャズ・フェスティバル
- ロック・フェスティバル