ピアノ協奏曲第3番 (ベートーヴェン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番作品37ハ短調は1800年の作。1803年4月5日に作曲者自身の演奏で初演された。ハ短調は作曲者の特徴を象徴しており、交響曲第5番、ヴァイオリンソナタ第7番などと同様に英雄的・悲愴感ある曲想で名高い。同じ調性のモーツァルトの『ピアノ協奏曲第24番』の影響が指摘されている。
初演は自筆譜が乱筆で判読し難かったこと、演奏会自体が慈善事業という別目的のもので作者の大作を迎える空気がなかったことなどから反響は鈍かった。しかし雄渾な主題がすぐに評価され、現代ではピアニストの主要レパートリーとして有名である。
[編集] 構成
三楽章構成。
第1楽章
Allegro con brio、協奏的ソナタ形式。弦楽がC-Es-G-F-Es-D-Cの主題を静かに提示する。展開は単純で同じ主題を印象付ける。
第2楽章
Largo、ホ長調。独奏ピアノがハーモニーに富んだ緩い旋律を奏でる。
第3楽章
Molto Allegro、ロンド形式。変イ長調の穏やかな部分を含むなど叙情的な楽章。コーダはハ長調に転調し喜ばしく終わる。
[編集] 編曲
シャルル=ヴァランタン・アルカンは、この曲の第1楽章をピアノ独奏用に編曲している。この編曲の白眉はカデンツァで、全曲の4分の一以上を占める。このカデンツァでは、作曲者の交響曲第5番第4楽章の第1主題(C-E-G-F-E-D-C-D-C)と,この協奏曲の第1楽章のテーマが組み合わされるが、これは両者が酷似しているためと考えられる。マルカンドレ・アムランらが演奏している。