ファミリー鉄道展
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ファミリー鉄道展(ふぁみりーてつどうてん)は、小田急電鉄が、毎年10月中旬に鉄道の日を記念して、海老名電車基地にて実施するイベントのことである。尚、本項では、ファミリー鉄道展の前身であり、1983年7月に小田急百貨店新宿店本館で実施された「鉄道展」と、1987年12月に小田急百貨店新宿店で実施された「小田急開業60周年記念大鉄道展」、海老名車両基地で1997年10月に実施された「小田急開業70周年記念鉄道展」についても記す。
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[編集] 概要
海老名車両基地でのイベントは1997年の「小田急開業70周年記念鉄道展」が始まりで、1999年から「ファミリー鉄道展」として毎年実施されている。小田急ロマンスカーをはじめとする小田急電鉄の現役・引退車両の展示や鉄道グッズ、廃車車両の部品の販売等が行われている。毎年、大勢の鉄道ファンや家族連れで賑わっている。
[編集] 鉄道展
1983年7月30日から8月24日の、夏休み期間中に、小田急百貨店新宿店本館で実施された。尚、入場には300円の入場券を買う必要があった。ちなみに、この入場券は「磁気券」であり、入場ゲートにある「自動改札機」を通ることが出来た。(当時は、「磁気券」も「自動改札機」も現在の様に普及していない時代で、大変珍しい存在であった。)
[編集] 開業60周年記念大鉄道展
1987年12月に、小田急百貨店新宿店で実施された。目玉企画として、翌1988年に就役する1000形通勤車両の先頭部のモックアップ展示と、7000形「LSE」の運転シミュレーター体験があった。
[編集] 開業70周年記念鉄道展
1997年10月に、海老名車両基地にて実施された。目玉企画として、小田急電鉄開業70周年記念車両の3100形「NSEゆめ70」が展示された。
[編集] 今まで実施された「ファミリー鉄道展」
- 1999年
1999年10月16日・17日に実施された。目玉企画として小田急開業時の車両であるモハ1形と小田急電鉄開業70周年記念車両の3100形「NSEゆめ70」が展示された。このほか、2200形とロマンスカー車両である3000形「SE」・「SSE」、3100形「NSE」(普通塗装)が展示された。
- 2000年
2000年10月21日・22日に実施された。ロマンスカー車両である3000形「SE」・「SSE」、3100形「NSE」、7000形「LSE」と2200形、保線車両の展示が行われた。
- 2001年
2001年10月7日・8日に実施された。目玉企画として、2002年2月から運行開始する3000形(通勤車両)の一般へのお披露目が行われた。また、ロマンスカー3100形「NSE」、2200形の展示も行われた。この他、グループ企業である神奈川中央交通のバスも展示された。
- 2002年
2002年10月19日・20日に実施された。目玉企画として、ロマンスカーの「リバイバル運転」が7000形「LSE」を用いて行われた。19日には、「リバイバルさがみ号」(注:「さがみ号」は、2004年12月のダイヤ改正で復活している。「はこね」系統の沿革も参照されたい。)が、新宿駅~海老名車両基地間で、20日には「リバイバルあしがら号」が同区間で運行された。また、同列車の展示も行われた。このほか、ロマンスカー3000形「SE」・「SSE」、3100形「NSE」と2200形、保線車両の車両展示も行われた。
- 2003年
2003年10月18日・19日に実施された。目玉企画として、18日に2004年に引退する2600形が旧塗装となり、新宿駅~海老名車両基地間で運行されると共に、総合検測車であるクヤ31が一般に初めて公開された。また、ロマンスカー3000形「SE」・「SSE」、10000形「HiSE」と2200形、2600形、最新型の通勤車両である3000形と保線車両の車両展示も行われた。
- 2004年
2004年10月23日・24日に実施された。特にこれといった目玉企画は実施されなかった。ロマンスカー3000形「SE」・「SSE」、3100形「NSE」、20000形「RSE」とクヤ31形と保線車両の車両展示が行われた。
- 2005年
2005年10月15日・16日に実施された。目玉企画として、引退が間近であるロマンスカー10000形「HiSE」と9000形の展示が実施された。このほか、ロマンスカー3000形「SE」・「SSE」と、2200形、3000形(通勤車両)と保線車両の展示も行われた。
- 2006年
2006年10月14日・15日に実施された。目玉企画として、往年の名車両を集め、モハ1形、2200形、3100形NSE、2600形(2670号車)、9000形(9001号車)が展示された。このほか、例年通りロマンスカー3000形「SE」・「SSE」と、保線車両の展示も行われた。なお、廃車車両の部品販売はアスベスト問題の影響からか、行われなかった。3100形NSEの新宿寄りの先頭車は、簡易連結器を出したまま展示された。。
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