フーム
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フームはアニメ版『星のカービィ』に登場する架空のキャラクターである。フーム及びその家族はアニメ版のオリジナルキャラクターで、ゲームには全く登場していない。英名は「Tiff」。声優は吉田小百合。
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[編集] 概要
人間に例えると15歳くらいのヒューマノイドキャピイ族の少女。主人公カービィの親友。カービィが言葉を話さないため、このアニメでは実質的にフームが中心となって物語が展開している。道理に合わないこと、卑怯なこと、人に迷惑をかけることが大嫌いで、カービィをいじめたり、魔獣で悪巧みをするデデデ大王やドクター・エスカルゴンとはよく対立する。カービィを心の底から愛しているため、彼のためにワープスターを呼ぶことのできる唯一の人物。
[編集] 性格
番組初期では大臣の令嬢としてのプライドが非常に高いかなり出しゃばった性格で、エスカルゴンからは「生意気なフーム」と呼ばれていた。しかし話が進むにつれて家系を自慢することはなくなり、第18話では自ら進んでカービィのために危険なバババヶ原へ薬草を取りにいくなど、口先だけの人物ではないことを視聴者に見せ付けた。その後は困っている村人にアドバイスしたり、進んで行事を執り行ったりと、子供ながらにリーダーシップを発揮している。
[編集] その他人物像
頭脳明晰で膨大な知識を持ち、考察力、洞察力は非常に高い。そのためか、村の大人たちからも「フーム様」と敬称を付けて呼ばれている。学問を修めることに生きがいを感じているらしく、趣味として生物学、考古学などに熱心に取り組んでいる。ブンやカービィ達と遊ぶことは少なく、そばで本を読んでいることが多い。将来の夢は小説家(第38話)と教師(第83話)。第67話では不良を制裁するためにメタナイト卿のもとで武術(恐らく空手か柔道)を会得した。第89話ではデデデ大王が連れてきたオタキングの3人組によってセクシーなアニメ「星のフームたん」の題材にされてしまった(オタキング曰く「目つきが悪いけどセクシー」らしい)。このアニメにおいて数少ない良識あるキャラクターであるが、子供ゆえに情を優先した行動を取ることもあり、第70話では本当はジムコリート卿の子孫ではなかったトッコリの名誉を守るために、ジムコリート卿の絵のクチバシの部分をトッコリと同じクチバシに描き換えることをしたり、第86話のコックカワサキ対ナゴヤの料理対決でカワサキを不正に支援したりしたこともあった(この対決ではナゴヤを優勢にするためにカワサキの料理に独断で唐辛子を入れたエスカルゴンが問題となりカワサキの勝利が決まったが、フームがカワサキに有利なように不正に加担したことはなぜか咎められなかった)。
[編集] その他
- 一人称は「私」
- 瞳の色は緑色
- 身長は約40センチ(身長20センチのカービィと比較)。
- 放送初期は大半のオリジナルキャラクターの中で最も目立っており、なおかつ前述したように非常にプライドの高いでしゃばった性格という事もあって、ゲームファンからの批判、苦情が最も多かった事は有名な話である。しかし話が進むにつれてキャラクターが良くなっていったせいか(初期に比べて作画レベルが向上したということも一つの原因だが)、そういった苦情は次第に減っていった。
[編集] 家族
[編集] 弟:ブン
声優は小松里賀。アメリカ版での名前は「Tuff」。
[編集] 概要
カービィの遊び友達でフームの弟。カービィ、イロー、ハニー、ホッヘらと野原でサッカーで遊んでいることが多く、よくカービィをボールと間違えて蹴飛ばしてしまうことがある。長く伸びた前髪で目が隠れている(本人の視覚には影響しないらしい)。身長はこのアニメの登場人物の中では低めの35センチくらいで、そのことからエスカルゴンに「チビのブン」と呼ばれた。知識量では姉のフームに遠く及ばないが、考察力が高く、フームの科学研究を手伝うことがある。また、第62話などを見るとイタズラに関しても知恵が回るようである。フームと比べると年齢はまだまだ子供だが、一人で外食したり、火を使ったり、自分で車を運転したりする。また、見かけの割りには案外力持ちだったりする。上半身には何も着ておらず(確証はないが、他の多くのキャピィ族と同じく、肌と同じ色の服を着ている可能性もある)、下半身にはサスペンダーの付いた青紫色のズボンをはいている。村のリーダー格・フームの弟であることや大臣の息子という境遇からか村の大人からは「ブンどの」と呼ばれている。
[編集] 性格
人間に例えれば8歳~10歳くらい。性格はやんちゃで活発、好奇心が強い。姉のフームに似てリーダーシップをとる能力にも長け、一般的な少年向けアニメの主人公を思わせるところがある。自己主張が強く、デデデ大王やドクター・エスカルゴン、鬼軍曹ダコーニョなどの大人に反抗することもしばしば。
[編集] その他
- 一人称は「俺」。
- 髪の色は黄色と緑。
[編集] 父:パーム
声優は長嶝高士。英名は「Sir Ebrum」。フームとブンの父親。役職はプププランドの大臣、つまりデデデ大王の次に偉いはずの人物なのだが、穏和な性格のためか、大王の側近であるエスカルゴンの影に隠れてあまり目立たない。もしエスカルゴンの台詞(「(大王が)思考力ゼロなので、実権はこの私にある」)が本当なら、彼はエスカルゴンに実権を奪われているということになる。だが、アニメ13話でレン村長が「(村人の花火大会参加の許可を)パーム大臣にお願いして、なんとかなりませんか?」とフームに相談している場面等もあることから、決して無力な大臣ではなさそうである。それに、エスカルゴンとの仲も決して険悪というわけではない。これらを総合して考えると、パーム大臣は自分の担当(彼が何を担当しているのかは不明)でない分野には口を出さない主義なのかもしれない。第25話では、エスカルゴンの母親に城の中を案内するという役を買って出た。「ダッチオーブン」という竃をつかって美味しい料理を作れる(第82話)。本人曰く、菜食主義者であるらしい(第43話)。あまり突発的なブームには乗らない。瞳の色は黄色。
[編集] 母:メーム
声優は水谷優子。英名は「Lady Like」。フームとブンの母親でパームの妻。料理が上手で、第59話ではチャンネルDDDの料理番組「直撃!晩ごはん」に出演し賞金500万デデンを獲得した。美容に大変な気を使っており、肌にシミができたときには大騒ぎしていた(第85話)。毒舌家で、特に初期のころはこの傾向が強かった。カービィのことをファンシーグッズと呼んだことがある(第1話)。レーシングカーのタイヤ交換が上手い(第35~36話)。パームと同じく、あまり突発的なブームに乗らない。瞳の色は黄色。
[編集] 関連項目
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主要 | カービィ - デデデ大王 - メタナイト - ワドルディ |
その他 | カービィの仲間たち - アドレーヌ - ウィスピーウッズ - カブー - ブルームハッター - キャピィ - クラッコ - コックカワサキ - ゴルドー - シャッツォ - スカーフィ - スパーキー - ダイナブレイド - タック - ブロントバート - ポピーブロスSr. - ポピーブロスJr. - Mr.フロスティ |
アニメ | ドクター・エスカルゴン - フーム |