ブライト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブライト
- ブライト(bright)は、英語で明るい、輝かしい、鮮やかな、済んだ、名声のあるなどの意。
- ブライト(Bright)は、英語の人名。
- ブライトは、ライオン株式会社の衣類用漂白剤の商品名。英単語が名の由来。本項で記述する。
- ブライトは、ネスレ日本が販売しているコーヒー用クリーミングパウダーの商品名。
- ブライト(Breit)は、ドイツ語で幅の広いという意味から、スキー用語で板を平行に開くことの意。平行開脚。
- ブライト地区(Belait)は、ブルネイの地方行政区分の一つ。ブライト川流域。ブライト州やブライト県と訳される場合もある。
ブライトは、ライオン株式会社が1975年6月に発売した白物衣類用の液体塩素系漂白剤の商品名である。
現在では、同社が製造販売している衣類用酸素系漂白剤のブランド名として用いられている。
目次 |
[編集] 歴史
製品は、新しい仕上げ剤として、発売時期のずれがあるが、柔軟剤ソフランS、液体洗濯糊カインドとともに順次発売された。
それ以前は、ライオンの塩素系漂白剤はライオンブリーチの商品名で販売されていた。商品名の変更は、当時同業他社で、塩素系漂白剤のシェアトップで競合している、花王のハイターに対抗するためと思われる。同時に、ラベルの説明には、白物衣類の漂白用としての他に、台所の衛生や浴室・トイレの清掃にも使えることが強調されていた。
その後製品改良など重ねていく一方で、台所用のキッチンブライトや花王のハイターEに対抗すべくブライトアップ、花王のワイドハイターに対抗する為の酸素系漂白剤カラーブライトを発売した。しかし1990年代から塩素系漂白剤の需要が横ばいになり、液体の衣類用酸素系漂白剤手間なしブライトが登場し売り上げを伸ばし始めたことから、ライオンは衣類用の液体塩素系漂白剤の製造を中止した。同時にブライトのブランド名を衣類用酸素系漂白剤の物にした。
[編集] テレビコマーシャル
- ライバルの花王ハイターに対抗するためか、新発売時から積極的にテレビコマーシャルを製作した。
- 初期のキャッチコピーは「ブライトすれば 黄ばみも真っ白」で、花王ハイター同様、黄ばみの漂白にと宣伝していた。
- 登場人物も子供と母親の形がパターンだった。
- 新発売時は子供が黄ばんだ下着で出てきて、それを漂白し真っ白な物を着せる物だった。
- 2本目では、子供が寝ている姿が出てきて、寝汗による黄ばみを強調、母親がブライトで漂白するという物。
- 3本目は、子供用パンツ(男児ブリーフ)がパペットの様にしゃべる物。後に同社の出すスーパー手間なしブライトでも、衣類パペットが登場した。但しこのCMではパンツのみで人物は登場しなかった。(スーパー手間なしブライトでは、母親と子供二人登場)。引き続き黄ばみの漂白を宣伝していた。
- 4本目では、珍しく男性二人が出てきたものが作られた、上着を脱いでいくとシャツになった時、一人のシャツが黄ばんでいると指摘して、漂白場面が出るもの。
- いずれも初期のボトル時代に製作されたものである。ボトルが変わった時にはCMは製作されず。塩素系の物は、後のブライトアップのみで終わった。
[編集] メモ
- 登場当時ボトルの色は白で、花王のハイターに対抗していたが、後に現在も各社の塩素系漂白剤で使用されている、マリンブルーのボトルカラーに変わった。
- 登場時のラベルは、バックは白で、斜めにピンクと黄緑のラインが入り、商品名は黒で書かれた。また新漂白剤と強調されていた。
- 登場時のボトルの記載は「白い物をより白く」と「洗剤では落ちないシミ・ヨゴレに」と、ライバルのハイターと、違う記載をしていた。後にハイター同様に、「シミ黄ばみが真っ白に」と記載されるようになった。
- ブライトシリーズは花王ハイターを意識した商品ラインになっており、キッチンブライトはキッチンハイター、カラーブライトはワイドハイター、ブライトアップはハイターEの競合商品である。2006年現在これらのうち、カラーブライトだけが残り、他のものは生産中止となっている(キッチンブライトは商品名をキッチンキレイキレイ除菌&漂白に変更している)。